■妊娠・出産の高校生32人、学校の勧めで自主退学 27〜28年度、文科省が初調査
http://www.sankei.com/life/news/180330/lif1803300039-n1.html
全国の公立高校で、妊娠や出産を理由に、学校からの勧めで自主退学した生徒が平成27〜28年度に32人いたことが30日、文部科学省が実施した初の実態調査で分かった。うち18人は通学継続や一時的な休学などを求めていた。文科省は学業継続の意思などがある場合は、安易に退学勧告などをしないよう配慮を求める通知を出した。
なぜこういう調査がされたのか背景がさっぱり解りませんが
文科省は学業継続の意思などがある場合は、安易に退学勧告などをしないよう配慮を求める通知を出した
というのは大変いいことだと思います。正直「純潔教育を主張し、未成年の妊娠出産を敵視する」のが、「日本会議とズブズブの安倍自民」だと思っていたので非常に意外です。
こういうことだけやってれば誰も安倍政権や、与党自民、公明や文科官僚の非難などしないわけです。まあ、こういうこと以外にろくでもないこと(例:前川氏への嫌がらせ)をいろいろやるから非難されるわけです。
【追記その1】
「調査の背景がさっぱり解らない」と書きましたが
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-29/2018032904_04_1.html
■赤旗『中高生妊娠 懲戒だめ、田村智氏*1 「保護と教育こそ」』
日本共産党の田村智子*2議員は20日、参院内閣委員会で、中高生の妊娠、出産にともなう退学などの問題をとり上げ、懲罰ではなく保護と教育の問題として対応するよう求めました。
高校生が妊娠した場合、女子高校生が進路変更や退学に追い込まれ、就職やその後の人生にハンディを負う例が多いとの田村氏の指摘に、野田聖子*3女性活躍担当相は「女性活躍の観点から大きな問題だ。そのような事態を防ぐための取り組みが必要だ」と述べました。
田村氏は、懲戒ではなく保護と教育こそ基本とすべきだと提起。高橋道和・文科省初等中等教育局長は「関係者で話し合い、母体の保護を最優先として、教育上の必要な配慮を行い、安易に懲戒は行わないという対応が考えられる」と答えました。
田村氏は、望まない妊娠をなくすため、避妊法など正しい知識と自分を守る手段を身につけることが必要だと主張。野田担当相は「思春期の段階から避妊方法の正しい知識を得ることは重要」だとして「女性自身の避妊にはピルの使用が欧米では当たり前で、そういうことも検討していかなければならない」と話しました。
ということのようですね。たぶん産経もこういう背景を知りながら「反共だから書きたくなかった」んでしょう。共産支持者としてここで大いに宣伝しておきます。
しかし野田は「安倍ほどの極右ではない」「それどころかむしろ夫婦別姓賛成を主張するなど女性の味方ぶってる」とはいえ、「日本会議とズブズブの安倍首相」の子分・野田が「思春期の段階から避妊方法の正しい知識を得ることは重要」「女性自身の避妊にはピルの使用が欧米では当たり前で、そういうことも検討していかなければならない」ですか。「性教育やピルによる避妊を敵視する」日本会議は怒り狂ってることでしょう。
【追記その2】
この件についての赤旗記事も紹介しておきます。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-01-15/2018011508_01_1.html
■赤旗『どんな支援が必要? 高校生の妊娠、文科省が教委に「配慮事例」 「勉強を続けたい」に応え』
「妊娠した生徒に対する配慮事例」という文書があります。文部科学省が昨年3月、都道府県や政令市教育委員会などにあてて送ったものです。
「妊娠したら退学させられた」という報道が一時期、話題になりました。「超党派の国会議員でつくる子どもの貧困対策推進議員連盟の申し入れで、『“妊娠退学”をゼロに』という項目があったことも受けての動き」と同省担当者。昨年1月、各地の教育委員会など関係者を集めた連絡会議の場で、対応の方向性を示してアンケートを呼びかけ、その中身を反映させてつくりました。
(中略)
■文科省の「妊娠した生徒に対する配慮事例」から
【授業について】
・つわりなど体調不良により欠席した場合は補習を実施
・体育以外の教科において、生徒本人の状況に応じ保健室で休むことを勧める等配慮
【学籍関係について】
・出産のため休学を許可
・出産後、育児の見通しが立ち、学業の両立が可能と判断し、復学・転籍、再入学を許可
【保護者との関係について】
・子育て支援に係る情報提供、保育施設の紹介など実施
【学校における支援体制について】
・養護教諭やスクールソーシャルワーカーが中心となって対応
・出産後休学した生徒について、休学中も生徒及び子どもの様子などを把握し、復学のタイミングを生徒等と共に検討
■自民・白須賀衆院議員のマタハラ発言、公明党・井上*4幹事長が不快感
http://www.sankei.com/politics/news/180330/plt1803300021-n1.html
もちろん事実ならば、批判されて当然の発言ですが、公明党がこの議員を批判できるのもこの自民議員が小物だからでしょう。
安倍や麻生ならかばっていたであろうことは間違いない。
■「海兵隊の(ボーガス注:沖縄)駐留目的は日本防衛」 ネラー米海兵隊司令官が発言
http://www.sankei.com/world/news/180330/wor1803300030-n1.html
こういう明らかな嘘をよくもまあ公言できるもんです。
■自民・鴨下一郎元環境相 麻生太郎氏発言「弁解の余地はない」
http://www.sankei.com/politics/news/180330/plt1803300025-n1.html
自民党の鴨下一郎*5元環境相は30日、TBSの討論番組「時事放談」の収録で、麻生太郎*6副総理兼財務相が29日の参院財政金融委員会で学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題に絡み「森友のほうがTPP11より重大だと考えているのが日本の新聞のレベル」と発言したことについて「弁解の余地はないだろうと思う」と述べた。
鴨下氏は麻生氏について「そういうキャラクターの方だ」としつつ「この問題は非常に深刻だ。国民の関心も高い。もっとわれわれは深く反省し、なおかつ説明を尽くしていくという姿勢を、財務相にもより持っていただきたい」と苦言を呈した。
麻生の暴言は非難されて当然ですが発言者が自民党の鴨下というのが興味深い。自民党内でも風向きが変わりつつあり、安倍はともかく「安倍を守るために麻生に詰め腹を切らせる」こともありうるのかもしれません。
■立憲民主・枝野幸男*7代表「当事者意識欠き、大臣失格」 麻生太郎財務相の辞任促す
http://www.sankei.com/politics/news/180330/plt1803300018-n1.html
麻生氏は29日の参院財政金融委員会で、米国を除く環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加11カ国で署名した「TPP11」について「日本の指導力で締結された」「茂木*8(敏充)大臣が0泊4日でペルー往復していたが、日本の新聞には1行も載っていなかった」などと述べた。
しかし、協定はまだ締結されておらず、茂木氏が出席した署名式はチリで開催され新聞各紙も報じていた。枝野氏は「新聞も読まず、事実関係も確認せず、いい加減なことをいってマスコミ批判をする。もうやる気がないのではないか」と批判した。
まあ、弁解の余地のないでたらめを放言した上、産経にとって「安倍ほどの重要性はない麻生」などこのように批判的記事を書くことには産経もあまり躊躇はないのでしょう。
【追記】
■赤旗『報道批判発言 麻生財務相「反省」いうが…、改ざん問題への責任語らず、参院委で大門氏追及』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-31/2018033102_05_1.html
ということで、自民党内からも批判が出たことで渋々「謝罪した麻生」ですがそれが本心でないことはモロバレです。いずれ地金が出ざるを得ない、つまり何らかの失言があるでしょうね。
■【産経抄】3月30日
http://www.sankei.com/column/news/180330/clm1803300003-n1.html
まあ馬鹿馬鹿しいですね。著名な卒業生は「フレッド・ヤマモト氏」だけでもあるまいに、あるいは「学校名を卒業者名からつけないといけない」わけでもあるまいに、この程度のことで悪口雑言など馬鹿げています。あげくのはては
と「慰安婦否定」のデマまで飛ばす産経です。
■【主張】欧米の対露制裁 日本は「見ぬふり」なのか
http://www.sankei.com/column/news/180330/clm1803300002-n1.html
「欧米並みのロシア制裁をせよ」と珍しく産経が安倍自民批判です。
*1:なぜ「田村氏」ではなく「田村智氏」となっているかといえば、「田村智子氏(共産党参院議員)」とは別に「田村貴昭氏(北九州市議を経て共産党衆院議員)」がいるからでしょう。
*3:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て現在第四次安倍内閣総務相(女性活躍担当相兼務)
*5:第一次安倍、福田内閣環境相、自民党国対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任
*6:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相
*7:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表
*8:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相などを経て第四次安倍内閣経済財政担当相