今日の産経ニュース(5/30分)(追記・修正あり)

■【自民党総裁選】石破茂*1「自分の幸せ捨象しても…」派閥パーティーで決意 支持拡大腐心も参加議員少数*2 首相は3年連続欠席
https://www.sankei.com/politics/news/180530/plt1805300039-n1.html
 公務で欠席が事実でないことは石破もよーく解ってるでしょう。
 しかし国基研の右翼集会に喜んでいく男が三年連続で公務口実で欠席なんだから、どんだけ石破を敵視してるんでしょうか。出席するくらいしてもいいでしょうにねえ。
 ただ皮肉なことに安倍が石破を敵視するがゆえに「自民党支持層の内の、反安倍派において」石破の人気が高まり、世論調査において岸田政調会長(前外相)や河野外相(元国家公安委員長)、野田総務相(元自民党総務会長)に石破が勝利するわけですが。


■【サッカー日本代表】ガーナ戦速報(7完)日本、0−2で敗れる
https://www.sankei.com/sports/news/180530/spo1805300042-n1.html
 例の監督解任劇の後での敗戦ですからねえ。今回は練習試合とはいえ、本戦もこんな調子で「巻き返せなければ(そしてワールドカップ出場を逃せば)」サッカー協会に対する非難は不可避でしょう。


文芸春秋、社長人事大もめ 現社長は退任へ
https://www.sankei.com/life/news/180530/lif1805300043-n1.html

 OBで月刊「Hanada」編集長の花田紀凱さんは「看板の『文芸春秋』が低迷して経営状態も大危機*3の中、残念だ。こんなこととは本来縁遠い会社だったのに…」と話した。

 文春の社員は「松井社長派であれ、反松井社長派であれ」、この花田のふざけた物言いには、皆

「手前のマルコ事件のせいで当時の社長が引責辞任に追い込まれてるのにふざけんな、手前!」
「手前がつるんでる産経や飛鳥新社よりはよっぽど文春の経営は安定してるわ!」
「マルコの一件で閑職に追いやられたあげく、退職に追い込まれたことを未だに恨んで悪口雑言か!。逆恨みじゃねえか!」

でしょうね。
 ちなみにこの件についての他の記事。まあ要するに内紛ですね。正直、部外者にとってはどうでもいい話です。「院政を敷くことの是非」はともかく特に不祥事などが現社長に発覚したわけでもないようですしね。

https://www.asahi.com/articles/ASL5T2Q13L5TULFA007.html
 朝日新聞の取材に応じた木俣正剛常務は「松井社長の言動には問題がある。部長の行動の裏には文春ジャーナリズムを守るため自浄作用を働かせないといけないという思いがある。(松井社長は)会長にならないと言った以上、新体制に全権を任せるべきだ」と話している。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamaguchikazuomi/20180521-00085461/
 文藝春秋には松井清人社長以下、次の7人の取締役がいる。西川清史副社長、古田維常務、木俣正剛常務、中部嘉人常務、飯窪成幸取締役、石井潤一郎取締役、濱宏行取締役だ。
(中略)
 松井社長は就任4年目で今期での退任が決まっていた。文藝春秋の社長は代々、「週刊文春「文藝春秋」(社内ではこれを「本誌」と呼ぶ)の編集長を歴任した編集出身から選ばれることが多かった。いまの取締役でこの条件を満たしているのは木俣常務で、一時は次期社長と目されていた。ところが松井社長は、木俣氏を監査役に退け、次期社長に経理出身の中部常務を起用して、腹心の石井取締役を常務(副社長を打診され断ったとの説も)に据え、自らは会長に就任して“院政”を敷こうとした。これに飯窪氏が賛同し、常務のポジションを与えられた。これが内紛の発端だ。
(中略)
 それを木俣氏、西川氏、濱氏の3人の取締役が文字通り“職を賭して”説得して、断念させた。木俣氏は松井社長に「自分も辞める…」と刺し違える覚悟で直談判し、人事案の撤回と松井氏の退陣を迫ったという。


■【正論】歴史法廷に耐え得る日米関係を 同志社大学教授・村田晃嗣
https://www.sankei.com/column/news/180530/clm1805300004-n1.html

「政治家は歴史という法廷に立つ」とは、中曽根*4元首相の箴言(しんげん)である。

 まあそんなご大層なことがいえる程中曽根も立派でなければ、もちろん産経も村田も立派ではありません。
 「歴史法廷」なんてことを頭の片隅にでもおいていたら村田も産経も「モリカケで安倍擁護」なんて恥ずかしいことはできないでしょう。後世、この件が「日本の黒歴史」として世界の物笑いになることは確実だからです。「ニクソンウォーターゲート並みに語り継がれる」ことになるでしょう。
 いや既に今現在で物笑いですが。
 そして中曽根も偉そうなことを抜かすなら「自らが回想記に書いた慰安婦の件」について「良く覚えてない」などと逃げずに、はっきりと「私は戦争犯罪に加担しました、慰安婦は公娼ではない。産経新聞などはバカなことを言ってはいけない」と明言したらどうなんでしょうか。正直期待してませんけど。まあ、それはともかく安倍のようなバカとその取り巻き連中は「政治家は歴史という法廷に立つ」なんてことは何一つ考えてないでしょうね。
 一方「歴史法廷(人間はいずれ死後、毀誉褒貶を受けることによって社会に裁かれる)」という思いがあるからこそ、例えば前川氏などは安倍批判してるのでしょう。


■門田隆将さん新刊 島田叡*5の気高い生涯描く 敗れても 敗れても 東大野球部「百年」の奮戦
https://www.sankei.com/life/news/180530/lif1805300021-n1.html
 安倍信者・門田ごときに島田がまともに描けるとはとても思えません。島田もありがた迷惑でしょう。大体島田の高潔な人格をたたえることと下劣な安倍を詭弁で擁護することどう両立するのか?。
 本気で門田が島田を尊敬するというなら「人格高潔な島田」とは「真逆の人格破綻者のゲス」安倍など批判して当然です。
 というか島田については既に

・田村洋三*6『沖縄の島守:内務官僚かく戦えり』(2006年、中公文庫)
・TBSテレビ報道局『生きろ』取材班『10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡』(2014年、ポプラ新書)
・横家伸一『群青の墓標:最後の沖縄県官撰知事・島田叡』(2015年、文芸社

などといった著書があることがググれば解ります。今更門田ごときが駄本を書く必要性は全くない。
 というか、TBSテレビ報道局『生きろ』取材班『10万人を超す命を救った沖縄県知事・島田叡』(2014年、ポプラ新書)が好評を博したというTBSドラマとともにベストセラーになったことで「2匹目のドジョウ狙い」「俺もTBSのように島田の感動話で金儲けしたい」というゲスな話でしょう。全くふざけています。


■【加計学園問題】野党が学園本部を訪問、公開質問状手渡し 理事長不在で面会できず
https://www.sankei.com/politics/news/180530/plt1805300008-n1.html
 まあ居留守を使ってることはわかりきっています。大学として完全に腐敗していますね。
 日大の保護者会や教職員労組が「アメフト問題」で抗議したような抗議運動が学内で起きないのはそれだけ「教職員や学生を支配する独裁体制」が強いと言うことでしょうね。


菅義偉官房長官「重要なことは、期間の長さではなく何をなし得るか」首相の連続在職単独3位の節目に
https://www.sankei.com/politics/news/180530/plt1805300010-n1.html
 菅が謙虚ぶってこう言ったのはわかりきっていますが、正直「安倍のなしえたこと(例:安保関連法、特定秘密保護法など)」など右翼的立場でなければ評価できないものばかりです。
 「鳩山首相の日ソ国交回復と国連加盟」「佐藤*7首相の沖縄返還と日韓国交正常化」「田中*8首相の日中国交正常化」「小泉*9首相の訪朝」のような「野党支持層からも一定の評価がされるような業績」は何一つないわけです。


■【党首討論】米政府の自動車追加関税検討に首相「理解しがたく、受け入れられない」
https://www.sankei.com/politics/news/180530/plt1805300021-n1.html
 そんなぼやきはどうでもいいのであって問題はどう解決するかです。
 外交交渉するのか、はたまたWTO違反として提訴するのか。


■【党首討論】共産・志位和夫氏もモリ・カケ批判 維新・片山虎之助*10「国民の多くはうんざり」 
https://www.sankei.com/politics/news/180530/plt1805300022-n1.html
 うんざりするのは安倍が詭弁で逃げようとするからであって、野党に因縁を付けるとは全く維新はふざけています。片山は自民出身ですし、そのうち、自分だけでも復党する気でしょうか?


公明党・石田*11政調会長、麻生*12発言に苦言「マル・バツ、白黒ではなく改竄だ」
https://www.sankei.com/politics/news/180530/plt1805300023-n1.html
 まあ、さすがに麻生の暴言を支持はできないのでしょうが、とはいえ「公明は絶対に連立離脱しない」「絶対に麻生更迭要求しない」と完全に自民になめられてるのだから、全く今の公明党も無様なもんです。
 今や「熱烈な公明支持層(創価学会員?)」でもないと到底支持できないレベルに落ちぶれたといえるでしょう。


■【書評】批評家、関東学院大学講師・西村幸祐が読む『1924 ヒトラーが“ヒトラー”になった年』 怪物を作り上げた秘密に迫る
https://www.sankei.com/life/news/180530/lif1805300036-n1.html
 西村のような学術業績など何もないただの極右活動家を講師にするとは全くもって馬鹿げています。
 つうかウィキペ「関東学院大」によると既に「西村のウヨ仲間」富岡幸一郎が教授なので富岡のコネ採用でしょうか?
 ただし一方で関東学院大には「沖縄戦研究」で知られる林博史*13教授のようなまともな教授もいることは指摘しておきます。
 まあコレは我が母校・中央大も「慰安婦研究の第一人者・吉見義明氏*14」が文学部教授として中央大の誇りであった一方、「大阪市特別顧問として橋下大阪市長(当時)にゴロニャンしていた佐々木信夫(経済学部教授)や野村修也(法学部教授)」「西修駒澤大名誉教授)や百地章(日大名誉教授、国士舘大特任教授)の同類ウヨにまで転落した長尾一紘(法学部教授)」などいるので、まあどこの大学も「バカもいれば立派もいる」つう話ではあるのでしょうが。


■【書評】「真実の沖縄史」を解き明かす…『沖縄はいつから日本なのか』仲村覚著
https://www.sankei.com/life/news/180530/lif1805300037-n1.html
 もちろん定義の仕方や価値観によって答えは変わってきます。
 島津藩の征服時に既に「日本である」と見なすこともできれば、「琉球王国」が「沖縄県」にされた琉球処分から「日本である」ともみなせるでしょう。ただし「島津藩の征服以前」は日本とは見なせないでしょう。

*1:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*2:まあ細田派、二階派麻生派は安倍万歳ですからねえ。石破としてはそれ以外の岸田派、石原派などとの連携という話になるわけです。

*3:まあ、出版不況の中、経営は苦しいかもしれませんが、大手・文春の経営が「大危機」なんてこともないでしょうね。むしろ産経の方が日夜経営危機で「フジの支援なしでは倒産確実」ですが。

*4:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などをを経て首相

*5:同じ島田姓でも「例の右翼活動家」とは人間性が偉い違いですよね(苦笑)。

*6:著書『玉砕ビアク島:“学ばざる軍隊”帝国陸軍の戦争』(2004年、光人社NF文庫)、『沖縄県民斯ク戦ヘリ:大田實海軍中将一家の昭和史』(2007年、光人社NF文庫)、『ざわわざわわの沖縄戦:サトウキビ畑の慟哭』(2011年、光人社NF文庫)、『沖縄一中鉄血勤皇隊:学徒の盾となった隊長 篠原保司』(2015年、光人社NF文庫)、『彷徨える英霊たち:戦争の怪異譚』(2015年、中公文庫)、『特攻に殉ず:地方気象台の沖縄戦』(2016年、中公文庫)など

*7:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*8:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*9:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*10:森、小泉内閣総務相

*11:第一次安倍内閣厚労副大臣、福田、麻生内閣農水副大臣などを経て公明党政調会長

*12:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*13:著書『沖縄戦と民衆』(2001年、大月書店)、『BC級戦犯裁判』(2005年、岩波新書)、『シンガポール華僑粛清』(2007年、高文研)、『戦犯裁判の研究』(2009年、勉誠出版)、『沖縄戦 強制された「集団自決」』(2009年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『沖縄戦が問うもの』(2010年、大月書店)、『米軍基地の歴史』(2011年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『日本軍「慰安婦」問題の核心』(2015年、花伝社)、『沖縄からの本土爆撃:米軍出撃基地の誕生』(2018年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)など

*14:著書『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『毒ガス戦と日本軍』(2004年、岩波書店)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『焼跡からのデモクラシー:草の根の占領期体験(上)(下)』(2014年、岩波現代全書)など