今日の産経ニュース(7/2分)(追記・修正あり)

菅義偉官房長官「景気の緩やかな回復変わらず」 日銀短観で景況感2四半期連続悪化も
https://www.sankei.com/politics/news/180702/plt1807020016-n1.html
 景況「感」ですのでもちろん、必ずしも、実態とイコールとはいえません。とはいえ「景況感がよければ」、『我々の政策が評価されてる』と自慢してきた連中が「悪くなれば」、『感覚だから実態とは必ずしも違う』と言い出すのはやはり「手前勝手」と批判すべきでしょう。


■メキシコ大統領選、オブラドール氏*1が「勝利宣言」 左派政権誕生は確実に
https://www.sankei.com/world/news/180702/wor1807020020-n1.html
 小生も自分のことを「どちらかといえば左派より」と思ってるので外国の話とはいえ、こうした話は素直にうれしいですね。

 オブラドール氏は、移民問題北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉などでメキシコに難題を突きつけるトランプ米政権に強硬姿勢を示しており、今後、対米関係の悪化が懸念される。

 基本的にはこの件ではオブラドル氏以外の候補(右派や前与党系含む)も「トランプの移民問題の扱いやNAFTA再交渉論は無茶苦茶だ」という立場なので、別に当選者が彼でなくても、対米関係の悪化の恐れは変わらないでしょう。


菅義偉官房長官「極めて残念」 カナダで南京事件の碑建立や記念日制定の動き
https://www.sankei.com/politics/news/180702/plt1807020025-n1.html
■【歴史戦】カナダ・トロントで「南京大虐殺犠牲者記念碑」設置計画 記念日制定署名も
https://www.sankei.com/politics/news/180702/plt1807020012-n1.html
 もちろん、安倍が、南京事件否定論櫻井よしこ(元中教審委員)、百田尚樹(元NHK経営委員、安倍と対談本も出版)などと親密交際してるからこうなるわけです。谷垣*2首相、石破*3首相、石原*4首相、岸田*5首相などであれば、こうはならなかったでしょう。
 安倍が首相であり続ける限り、日本は「南京事件慰安婦を内心では否定しようとしてる極右が首相であり、国民があの戦争をまともに反省してるか怪しい極右国家」と見なされ、こうした動きは続くでしょう。正直、愉快ではありませんが、仕方がないことです。
 安倍に5年以上も首相をやらせた自民党と日本人がいかに愚劣だったかということです。
 まあ、最近では極右国家という悪評だけでなく「公文書改ざんや背任などの疑惑(加計森友疑惑)がある男を首相にし続ける腐敗国家。経済はともかく政治は先進国の名に値するか疑問」という悪評まで普及し始めていますが。日本人として屈辱の限りです。安倍によって破壊されたものをどうやって回復していくのか、頭の痛い話です。もちろんまずは「安倍をやめさせること」が急務ですが。

 トロント華人団体連合総会は85年に創立され、多くの中国系団体を傘下に収めているとされる。中国政府との関係も強く、中国政府の「工作機関」と呼ぶ現地メディアもある。
 同会の前主席と現主席は中国福建省出身で、いずれも97年以降にカナダに移住した。日中関係筋は、今回のような移住者が日本との歴史問題に積極的に関与する背景について「中国共産党下で教育を受けた海外移住者の中国への愛国心と、ビジネスのために中国政府と良好な関係を結んでおきたいという思惑がある」と分析する。

 「はあ?」ですね。産経はトロント華人団体連合総会が中国政府と密接なつながりがあると見なす具体的根拠を何一つ提出していません。
 「現地メディア」「日中関係筋」が具体的に何なのか、産経が示さないのでこれではこうした主張に信用性があるのか確認しようがありません。
 もちろん普通に考えて華僑には「親中国」「親台湾」「どちらでもない(ノンポリ?)」の3種がありえます。よほど具体的な根拠でも示さない限り「華僑団体」というだけでは親中国とは見なせません。カナダ移住にしても「中国政府への批判的意識から移住した可能性」もあるでしょう。
 また、何も「親中国」でなく「親台湾」でも南京事件否定論など容認できる話ではないでしょう。それは「南京事件の存在を主張した蒋介石はデマ屋だ」「日本の台湾植民地支配は何一つ問題がなかった」などという話につながるからです。そんな話は親台湾でも認められる話ではない。


■【サッカー日本代表】ベルギー戦前日会見詳報(2完)「ベルギーにもウイークポイントはたくさんある」西野監督、自信示す
https://www.sankei.com/sports/news/180702/spo1807020003-n1.html
 まあ立場上、こう言わざるを得ないでしょう。実際は「1−0などの僅差ですら」勝てるとは全く思ってないでしょうが。


■【単刀直言】林芳正*6文部科学相自民党総裁選「岸田会長出馬で切磋琢磨を」「政策論争、国民に訴える機会」
https://www.sankei.com/politics/news/180702/plt1807020005-n1.html
 安倍三選など許したら、あるいはそこまで酷くなくても岸田出馬ができず「石破総裁」などになったらさすがに岸田派が持たないつう危機感があるのでしょうね。
 とはいえ現状、世論調査では「石破や小泉JR」に段違いの差をつけられてるのですから出馬しづらい状況ではあるわけです。とはいえ「ならば石破を支持します」つうわけにもいかないのでしょう。
 まあ俺的には安倍なんぞ三選させるくらいなら石破支持に動いてほしいですが。
 安倍内閣外相として、安倍に近かったことがここに来て皮肉な事態を招いてるわけです。


■国民民主党玉木雄一郎共同代表「反対だけの万年野党にはならない」 立憲民主党を念頭か
https://www.sankei.com/politics/news/180701/plt1807010014-n1.html
 立憲民主党どころか、共産、社民、自由すら下回る支持率の政党がよくもいったもんです。世間は「与党支持層にせよ野党支持層にせよ」国民民主を「自民にすり寄ったり野党にすり寄ったりするヌエ的な政党」としか見なしていません。
 なお、立憲民主にせよ共産にせよ「反対だけしてるわけではない」。全会一致で可決成立するような法律だって中にはあるわけです。先日の「高度プロ」なんか「過労死が増えるのではないか」と労組や過労死遺族が危惧を表明する代物です。反対しないで野党といえるのか。
 むしろ「反対しなかったら野党じゃない」。反対しないのなら与党にいればいいわけです。国民民主ってのはとことんずれてますね。だからこそ希望の党も失敗したわけですが。立憲民主が国民民主を、野党再編の相手にしないのもある意味当然です。正直、立憲民主、共産など野党各党にすれば「野党が仲間割れしているように見える」、あるいは「高度プロなどでの安倍の主張にも一理あるように見える」危険性があって「迷惑な存在でしかない」のが国民民主です。

*1:メキシコ市長を経て大統領

*2:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長、幹事長、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*4:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*5:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方党担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*6:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相などを経て第四次安倍内閣文科相