「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(7/3分:巣くう会集会の巻&北朝鮮・韓国最新ニュース、ほか)(追記・訂正あり)

 救う会以外にも北朝鮮、韓国中心にいろいろ書いています。
■日刊スポーツ『00年南北首脳会談で北朝鮮に贈られた犬が死亡か』
https://www.nikkansports.com/general/news/201807280000872.html
サンケイスポーツ『韓国・金大中氏が北朝鮮に贈った犬死ぬ?南北和解の象徴、世代交代』
https://www.sanspo.com/geino/news/20180728/sot18072821360009-n1.html

https://www.nikkansports.com/general/news/201807280000872.html
共同通信配信)
 2000年に開かれた韓国と北朝鮮の第1回南北首脳会談の際に韓国の金大中大統領(当時、故人)が北朝鮮に贈り、南北和解の象徴とされた韓国名産の珍島犬のつがいが老衰などで死んだ可能性があることが28日分かった。飼育先の平壌中央動物園で生存中の犬は子や孫などの世代と判明した。
 00年当時、北朝鮮金正日総書記(同)が韓国に贈った北朝鮮の天然記念物、豊山犬2匹はいずれも13年にソウルで死んだ。犬の平均寿命を超える18年が過ぎ、南北和解を演出した犬も世代交代したとみられる。動物園の珍島犬の案内板では、現在いる2匹が金大中氏の贈り物の「後の世代」と記載。飼育係は共同通信に「10年に生まれた」と説明した。贈られたつがいの消息や、現在の2匹が子なのか孫なのかは分からないと述べた。

 まあ「記事にも書いてありますが」犬の寿命なんてそんなに長くないでしょうからねえ。生まれたての赤ん坊犬を贈った場合でも18年もたてば死ぬでしょうねえ。ましてや成犬なんぞ贈ったら生きてる可能性なんかほとんどないでしょう。

参考

珍島犬ウィキペディア参照)
■歴史
・1937年
 京城帝国大学の森為三が珍島内を調査し、朝鮮固有の犬として報告。この時から珍島犬と呼ばれる事となる。
・1938年
 朝鮮総督府によって天然記念物に指定される。
・1952年
 李承晩大統領の指示で珍島犬保護法が制定される。
・1962年
 文化財保護法が制定され、珍島犬は天然記念物に指定される。
・1967年
 珍島犬保護育成法を制定。

豊山犬(ウィキペディア参照)
 優秀な猟犬であったが、徐々に数が減少。そのため、1942年、朝鮮総督府が天然記念物に指定した。戦後も、北朝鮮政府によって国宝、特別天然記念物に指定され、保護が行われている。

■朝鮮新報『勇猛性と圧倒的なパワー、並外れた胆力/わが民族の宝・豊山犬』
http://chosonsinbo.com/jp/2017/12/sinbo-j_171215/


■読売新聞『米兵遺骨返還 北朝鮮の非核化に直結しない』
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20180728-OYT1T50102.html
 まあそりゃ直結はしないでしょうね。そもそも誰も直結してるといってないし。
 ただ「北朝鮮が遺骨返還→米国からお礼として経済支援」という流れをつくらないとまあ非核化は進まないでしょうね。それ以外にどうやって非核化が進むというのか。


毎日新聞『社説:休戦協定締結から65年 終戦宣言は北朝鮮次第だ』
https://mainichi.jp/articles/20180729/ddm/005/070/009000c
 何でこういうあほな記事書きますかね。「ウヨ新聞」読売や産経でもあるまいに。日本における異常な反北朝鮮風潮には本当にうんざりします。
 むしろ終戦協定は「米国次第」でしょうね。
 もはや事実上終戦してるわけです。38度線も事実上「国境」で停戦ラインじゃない。「国連軍の旗で、北朝鮮攻撃したいんです(米韓)」でもない限り終戦することに何の問題もないでしょう。
 むしろ終戦しないと「国連軍の旗で北朝鮮侵攻したいのか?(北朝鮮)」つう疑念を招きかけない。
 でそういう疑念を北朝鮮が持った状態で非核化なんか進むわけもない。
 しかも終戦宣言なんて「政治的宣言に過ぎない」わけです。正式な終戦は「中国も入った」、それも「条約形式の合意文書」でしょうが、とりあえずは「終戦協定まではひとまずは要求しない。まず終戦宣言で誠意を見せろ(北朝鮮)」というだけの主張の何がそんなに問題なのか。


■産経【久保田るり子朝鮮半島ウオッチ】米韓同盟が「漂流」し始めた? 文在寅政権が対北軍事訓練を続々と中止
https://www.sankei.com/premium/news/180729/prm1807290004-n1.html
 もちろん「渋々であるにせよ」トランプ政権が中止を了承している以上漂流はしていませんね。
 つうかトランプ自ら「米朝首脳会談後記者会見」で「北朝鮮との交渉を促進するため、当面、米韓合同軍事演習は見合わせる」といってるんですが。
 久保田の珍論を正当化するには
1)トランプ発言の存在を無視するか
2)「トランプは米韓同盟を漂流させる文在寅の共犯者だ、愚か者だ」といって罵倒するかどっちかの道しかないでしょう。
 と思ったんですが久保田のとった道はこれとは一寸違って
3)トランプ政権の中止は一時的中止だ、しかし文在寅政権は永久中止を狙ってる
だそうです。
 「はあ?」ですね。「非核化」が現実化した場合、トランプ政権も「永久中止」に賛同するでしょう。
 もちろん「非核化が進展しない場合」は又話が別でしょう。
 ただしその場合においても「文在寅政権とトランプ政権の意見対立で同盟終了」となるかどうか。
 さすがに「従来通りの演習をそのまますることはない」にしても「演習規模の縮小」で韓国が妥協することもあり得るでしょう。一方では「北朝鮮の侵攻があり得ないことで合同軍事演習の意義は確かに下がった。北朝鮮の反発を買ってまでする意味はない」として米軍が「永久中止」に賛同することも十分あり得るでしょうが。


■朝日『トランプ氏「トルコに大規模制裁」 米国人牧師の拘束で』
https://www.asahi.com/articles/ASL7W25ZKL7WUHBI003.html
■トルコ・テレビ・ラジオ協会【アメリカが脅迫】いかなる者もトルコに命令したり脅迫したりすることはできない
http://www.trt.net.tr/japanese/toruko/2018/07/27/amerikagaxie-po-ikanaruzhe-motorukoniming-ling-sitarixie-po-sitarisurukotohadekinai-1021114

https://www.asahi.com/articles/ASL7W25ZKL7WUHBI003.html
・トランプ米大統領は26日、トルコが米国人のアンドルー・ブランソン牧師をテロ組織支援の疑いで長期拘束していることに反発し、「大規模な制裁をかける」とツイッターで警告した。
・トルコでは2016年7月にクーデター未遂が起きた。政府は米国に滞在しているイスラム教指導者ギュレン師と、その信奉者団体が「首謀者」としている。トルコに20年以上にわたって住み、牧師を務めてきたブランソン氏は、同年10月にこの団体などを支援した疑いで逮捕され、拘束されてきた。今月25日には自宅軟禁となったが、トランプ氏は「ブランソン氏は無実だ」と釈放を求めた。
 トランプ氏のツイッターでの発言を受け、トルコ大統領府のカルン報道官は26日、「北大西洋条約機構NATO)の同盟国(であるトルコ)に向けられた脅迫の言葉を受け入れることはできない」との声明を発表。トルコが米側に求めているギュレン師の引き渡しなどに進展がないことを逆に批判した。
 米国とトルコは、内戦が続くシリアで、トルコが敵視する少数民族クルド人武装組織を米国が支援したことなどをめぐり、緊張した関係が続いている。今回のブランソン氏の問題が、両国関係をさらに悪化させるおそれもある。

http://www.trt.net.tr/japanese/toruko/2018/07/27/amerikagaxie-po-ikanaruzhe-motorukoniming-ling-sitarixie-po-sitarisurukotohadekinai-1021114
・トルコは、先日自宅軟禁措置が取られた、テロ組織フェト(フェトフッラー派テロ組織・パラレル国家構造)の容疑者で牧師のアンドリュー・ブランソンを釈放しろというアメリカ政府の脅迫に対し、強く反発した。
トランプ大統領Twitterに投稿する前、ペンス*1副大統領も、ブランソンをアメリカに連れ戻すための取り組みを続けていることを明らかにし、ブランソンが釈放されなかった場合、トルコに制裁を科すと表明している。
 これに対し、トルコは即座に反発した。
 メヴリュト・チャウショール外務大臣は、誰もトルコのすることに指図はできないと表明した。
 チャウショール外務大臣は、「誰もトルコのすることに指図はできない。脅迫も認めない。法のルールはすべての人に有効だ」と表明した。
 フアト・オクタイ副大統領は、アメリカはトルコの司法の決定を尊重しなければならないと表明した。
 オクタイ副大統領は、Twitterのアカウントから行った投稿で、トルコは法治国家であり、トルコの司法は誰に対しても平等であると表明し、「程度の低い脅迫に対し寛容にはならない。アメリカ側は、国民の名のもとに判断を下すトルコの司法の決定を尊重しなければならない」と述べた

 北朝鮮拉致問題に限らずこういうケースで「身柄拘束者の解放要求のために制裁する」つう論理がさっぱりわかりません。むしろ逆効果じゃないか。まあ、さすがに「わかりました、ギュレンを引き渡します。死刑にするなり、無期懲役にするなり、煮るなり焼くなり、トルコ政府の好きにしてください。その代わりにブランソンを釈放してください(米国)」といってギュレンを引き渡すつうわけにもいかないでしょうが、こういう対決姿勢ではなく、トルコとの外交交渉しかないんじゃないか。


■産経【激動・朝鮮半島】韓国軍が大幅な人員削減 兵役期間も短縮へ 対北抑止「弱まる」批判も
https://www.sankei.com/world/news/180728/wor1807280030-n1.html
 国力の差がつき「韓国からの侵攻はあり得ても、北朝鮮からの侵攻はあり得ない」今、当然の措置かと思います。


■白頭の革命精神な日記『위대한 조국해방전쟁승리 65돐(偉大な祖国解放戦争*2勝利65周年)』
http://rsmp.seesaa.net/article/460758989.html

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180727-00000030-asahi-int
■朝日『北朝鮮が米兵遺骨返還 戦争当時に行方不明の55柱前後』
 北朝鮮朝鮮戦争休戦協定の締結65周年にあたる27日午前、戦争当時に行方不明になった米兵の遺骨を米国に返還した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180727-00000094-jij-kr
時事通信金正恩氏、中朝重視を強調=義勇軍兵士の墓訪問―休戦65年』
 北朝鮮朝鮮労働党機関紙・労働新聞(電子版)は27日、朝鮮戦争(1950〜53年)の休戦協定締結から65周年に合わせ、金正恩朝鮮労働党委員長が中国人民義勇軍兵士の墓地を参拝したと報じた。
 非核化をめぐる米朝交渉が進む中、「後ろ盾」の中国との関係を重視する姿勢を強調する狙いとみられる。
 「朝中関係は互いに血と命をささげて結ばれた友情と真の信頼で固く結び付いており、前例のない特殊で強固な友好関係に発展している」
 正恩氏は朝鮮戦争で戦死した義勇軍兵士の墓地を訪れ、こう強調した。さらに、中国の故毛沢東主席の長男で従軍中に戦死した毛岸英氏の墓地にも献花した。
(引用終わり)
 7.27に合わせてアメリカに対して戦没者の遺骨を返還しつつ、他方において中国に対しては人民志願軍の戦没者墓参を行うというアクションは、極めて示唆的です。対米関係改善を模索しつつも、「もしアメリカが過剰要求をしてきたとすれば、中国と連携しつつ徹底対抗する」という言外の宣言であると言ってよいでしょう。

 まあ、そういうことでしょうね。
 北朝鮮には「非核化の意思」はあるでしょうがそれは「体制保障とバーター」で「米国のやらずぼったくり」を避けるために段階的非核化であり、それを確実にするために伝統的友好国・中国との関係を改めて米国、韓国、そして世界にアピールしたと言うことでしょう。

参考

■毛岸英(ウィキペディア参照:1922〜1950年)
 朝鮮戦争彭徳懐・中国人民志願軍司令官(後に中国国防相)のロシア語通訳として従軍中、アメリカ空軍の爆撃で戦死した。
 墓は北朝鮮の中国人民志願軍烈士陵園にあり、銅像も存在する。中朝関係を象徴するものとして、北朝鮮の最高指導者である金正日やその後継者の金正恩など要人が訪れている。中国側でも、国境の町・遼寧省丹東市の「抗米援朝記念館」に、彼の胸像がある。
 没後60年にあたる2010年には毛岸英を主人公とするテレビドラマが制作され、中国中央テレビより放送された。


週刊金曜日2018年7月27日号『特集:北朝鮮に商機(ビジネスチャンス)はあるか』
http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002614.php

●インフラ整備やレアメタル採掘など:いろんな可能性が(文聖姫)
●「日朝国交正常化推進議員連盟衛藤征士郎会長に聞く:議員外交で動かす日朝関係
北朝鮮は「改革・開放」に踏み切るのか:米国との対立の解消に合わせた経済政策の選択(三村光弘*3
●「北朝鮮をフロンティアに」:日本にも参画できる余地(浅川新介)

 機会があったら読みたいと思います。
 まあ「商機はある」でしょうし、その「商機を利用したバーター取引」でしか拉致は解決しないでしょう。
 しかし週刊金曜日ミニコミ誌でありこうした記事を大手マスコミに比べれば書きやすいとはいえ、やはり「南北、米朝首脳会談」以降潮目は変わりつつあるのでしょう。
 つうか一時期は反北朝鮮・右翼活動家の石丸次郎(アジアプレス)の駄文(北朝鮮への手垢のついた十年一日の悪口雑言しかない)なんか掲載していた週刊金曜日が一体全体どうしたんでしょうか?


毎日新聞『日朝正常化へ対話派決議』
https://mainichi.jp/articles/20180728/k00/00m/010/097000c

 超党派日朝国交正常化推進議員連盟(会長・衛藤征士郎自民党衆院議員)は27日の総会で、北朝鮮との国交正常化を目指すよう政府に促す決議を採択した。
 日朝議連は、北朝鮮が対話路線に転じることを想定し、米朝首脳会談の前日の6月11日に10年ぶりに活動を再開。それまで圧力を重視する政権側から自粛を求められていたが、今回は黙認だったという。首相は6月中旬、日朝議連幹部に「北朝鮮に高めのタマを投げてほしい」と語った。幹部は、北朝鮮との対話に前向きなメッセージを送ってほしいが「対話開始には拉致問題解決という条件があることをしっかり伝達してくれ」との趣旨だと受け取った。

 対話外交支持派、太陽政策支持派としてひとまず素直に喜びたい。


朝日新聞北朝鮮が米兵遺骨返還 戦争当時に行方不明の55柱前後』
https://www.asahi.com/articles/ASL7W2GF5L7WUHBI009.html
 もちろん今後も紆余曲折はあるでしょうし、過剰な楽観視は禁物でしょう。しかしひとまずそれなりの成果が生まれたことを素直に喜びたい。


時事通信北朝鮮参加悩ましく=政府苦慮、拉致進展次第−東京五輪あと2年』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072700258&g=spo

 政府・与党内では、出身国などを理由に差別を受けないとうたう五輪憲章を理由に「入国拒否はあり得ない」(遠藤利明元五輪担当相)との声もある

 全くその通りでしょう。入国拒否なんてバカなことがしたいのならそれこそ五輪返上すべきです。


毎日新聞『トランプ氏演説「前大統領は北朝鮮との戦争を準備」』
https://mainichi.jp/articles/20180727/k00/00e/030/225000c
 こういうからこそには「少なくとも当面」は平和外交でお願いしたいところですが、トランプもころころ態度が変わる人間ですからねえ。全面的には信頼できないのがなんともかんとも。


■産経「国連、北朝鮮へのスポーツ用品輸出を認めず IOCが東京五輪理由に例外措置求めるも米国却下」
https://www.sankei.com/tokyo2020/news/180727/tko1807270001-n1.html
 IOCの正当な要求を拒絶するトランプ政権には心底呆れます。こんなことでは米朝交渉の今後が実に不安です。


■朝鮮新報『停戦協定締結65周年/朝鮮メディアが論評:“終戦宣言、切迫した課題”』
http://chosonsinbo.com/jp/2018/07/yr20180726-1/
 北朝鮮においては非核化とはあくまでも「体制保障が前提であり無条件ではないこと」、そして「最終的には中国も加わった終戦協定を求めている」のかもしれませんが、当面は体制保証合意の実践として「終戦宣言」を米韓に求めていることがわかります。


■朝鮮新報『“北南政党交流の第一歩”/朝鮮社会民主党と民衆党が瀋陽*4で会談、共同討論会、白頭山登山で合意』
http://chosonsinbo.com/jp/2018/07/yr20180725-4/

 今後、合意内容に従い、▼早期の民衆党代表団の平壌訪問▼朝鮮社会民主党と民衆党による「歴史的な4.27板門店宣言*5支持・履行のための政党の役割」をテーマにした共同討論会の開催▼白頭山共同登山大会の開催――などを推進する。また、迅速な合意事項履行のために、両党は文書交換方式で持続的な協議を行う。
【民衆党】:2017年10月15日に民衆連合党と新民衆政党が統合して結成された南の進歩政党。6月13日に投開票された統一地方選では基礎自治団体(市・郡・区)の議会議員11人が当選、同日の国会議員補欠選挙では1議席を獲得した。

 無論容易なことではないでしょうが、朝鮮半島の緊張緩和という意味で、こうした「民衆党と朝鮮社会民主党*6」の政党交流がさらに進むことと、韓国の他党*7も民衆党を見習いこうした政党交流を進めること、民衆党が少しでも大きな党となることを期待したい。
 なお、民衆党という左派政党の存在を考えれば、「共に民主党」はどう好意的(?)に理解しても左派政党ではなく「中道左派政党」でしょう。
 なお、北朝鮮の政権与党は朝鮮労働党ですが、一応「朝鮮労働党の優越性を認めた上で」ですが他にもこの朝鮮社会民主党のような党(いわゆる衛星政党)があるため、一党独裁と言っても厳密には「一党しか存在しないわけではない」わけです。
 これは「中国人民政治協商会議」において「中国国民党革命委員会」「中国農工民主党」「中国民主同盟」などの政治党派がある中国もそうですが(ウィキペディア中国人民政治協商会議」参照)。
 中国や北朝鮮の建国当初においては「共産党労働党)は相対的に優位にあるに過ぎず」、他党派をうまく取り込んでいく必要があったという歴史的経緯が反映されてるわけです。ただし、たとえば中国において「大躍進、文革などを経て」今現在においてこうした他党派をどう見るべきかは小生も無知なのでよくわかりませんが。

参考

■民衆党(ウィキペディア参照)
 2017年10月15日に民衆連合党*8と新民衆政党が合同して結成された韓国の政党。国会では2議席を有し第6党である。


■同時代社の新刊『イカロスの監獄:「李石基内乱陰謀事件」の真実』

http://www.doujidaisya.co.jp/book/b355368.html
・文英心著、田中研一訳、康宗憲*9監修
・韓国・朴槿恵政権が画策した現職国会議員による内乱陰謀事件の全貌!
 「李石基は5年早かった…」
 南北の平和と統一を目指した政治家が、なぜ、「従北」という烙印を押され、収監されなければならなかったのか?
 激動の朝鮮半島情勢を読み解く必読書!
 韓国ベストセラーノンフィクション。
「…過去七〇年間、国家保安法は独裁政権を維持するために悪用され、相当な数の無辜の国民を処罰してきました。韓国は一九八七年以後、手続き的民主主義を再び確立し、過去の政権でねつ造され、悪用された国家保安法事件に対して再審を通じて無罪を宣告しています。しかし、一方ではまだ李石基内乱陰謀事件のように、進歩政治勢力を弾圧するのに国家保安法を利用することが続いています…」(「日本の読者のみなさんへ」より)

 今日(2018年7/23)の東京新聞にこの本の広告が出ていたのでここで紹介しておきます。機会があったら読みたいと思います。

参考

http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/25851.html
ハンギョレ『朴槿惠の最悪の犯罪』
 最近出版された「イ・ソッキ事件」を扱った本『イカロスの監獄』を、今読んでいるところだ。この事件に関連するほとんど全ての資料を念入りに集めたこの本を読んで見れば、朴槿惠私組織の民主主義と司法秩序の破壊に幾多の協力者がいたということがよく分かる。「イ・ソッキ裁判」の過程では、ROの実体がなく、また問題の情勢講演のあった行事が「秘密会合」ではない定期的な政党行事であったという部分まですべて明らかになったけれども、イ・ソッキ事件が持ち上がった当時は、朝鮮日報や韓国日報など多くの新聞が国家情報院が執筆した「イ・ソッキ内乱陰謀」小説を事実であるかのように報道した。情報機関とマスコミが政言癒着を成し一緒になって政権の政敵に対する従北攻撃(北朝鮮に賛同追従する勢力だという攻撃)や公安政局作りに出るならば、民主主義や基礎的な人権常識がまともに残り得ようか?。民主国家における人権常識である無罪推定の原則が、根拠のない嫌疑を有罪判決が出たかのように報道するマスコミによって破壊されてしまった。もう一つの民主主義の堡塁である国会は、早々と従北魔女狩りの前に降伏してしまった。2013年9月4日に行われたイ・ソッキ逮捕同意案の国会投票では、反対票は14票にとどまり与党はもちろんのこと野党民主党*10と正義党さえ賛成を党論として決めるほどに公安一色ムードが広がっていた。


■産経【北朝鮮拉致蓮池薫さん事件から40年 「国交正常化優先は危険」 本紙単独インタビュー
https://www.sankei.com/world/news/180726/wor1807260006-n1.html
 いやいやむしろ国交正常化を先行させた方が拉致の解決にも資するんじゃないですかねえ。
 蓮池兄弟は兄も弟もそういう考えかと思っていたので少し意外です。


■日経『米、北朝鮮のミサイル施設解体を歓迎』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33372250V20C18A7000000/
時事通信『文韓国大統領「非核化に良い兆候」=北朝鮮のミサイル施設廃棄』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072500833&g=int
 これですべてが解決したわけでは無論ありませんが、ひとまずは素直に喜びたいと思います。


■日経『韓国野党議員が投身自殺か 不正資金疑惑で 』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3329033023072018FF2000/
 政治倫理に厳しい韓国だからこその事件でしょう。モリカケですら居直れる日本とはあまりにも違いすぎます。「韓国がうらやましい」といいたくなりますね。


テレビ朝日『伊達*11参院議長 ロシアに拉致問題で協力要請』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000132493.html
 ロシアも、北朝鮮に対し一定の影響力がありますので無意味とは言いませんが、やはり中国が一番重要でしょうね。
 かつ「自民党出身」とはいえ、建前では政府の一員ではない参院議長の「具体的ではない一般的抽象的な要請」ではどれほど効果があるか。


朝日新聞『南北和解へ動く韓国ロマン主義
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2018071700003.html
 もちろん「現実無視の夢」は無力、無意味ですが一方で、「単に現実を追認するだけの政治」ならそこには希望も展望も何もありません。
 「希望を掲げながら、単なる夢に終わらせず、現実に変えていく力」が必要なわけです。
 その点、韓国は北朝鮮問題で「希望を掲げながら、単なる夢に終わらせず、現実に変えていく」方向性を追求しており、俺的に高く評価できます。


時事通信北朝鮮選手団、28日韓国入り=アジア大会に向け合同練習へ』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072500528&g=spo
毎日新聞『南北鉄道連結へ現地点検 韓国調査団が訪朝』
https://mainichi.jp/articles/20180721/k00/00m/030/008000c
 こうした動きで着実に緊張緩和が進んでほしい。


時事通信『包括解決なしに北朝鮮を支援せず=菅官房長官
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072500888&g=pol
 「拉致&核問題が全部解決しないと支援しない」なんてバカなこと言ってたらいつまでたっても解決しないと思いますね。一部でも拉致被害者が帰国したら制裁解除、支援に踏み切るべきでしょう。安保理制裁はともかくいわゆる独自制裁には「日本政府が決断さえすれば」何のハードルもないはずです。


■産経『北朝鮮拉致問題はない」 党機関紙がまた河野太郎外相を非難』
https://www.sankei.com/world/news/180725/wor1807250029-n1.html
 この記事を素直に考えれば拉致問題で全く進展はないわけです。


■朝日『日米韓が房総半島沖で訓練 北朝鮮念頭、核拡散防止狙う』
https://www.asahi.com/articles/ASL7S5T1PL7SUTFK02F.html
 米韓は一方で北朝鮮相手に「対話的動き」をしていますが日本は政府に「全く対話的動きがない」でこれですからねえ。なんともげんなりします。


■Voice of Americaが拉致問題ドキュメンタリー映像をネット公開
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6622.html
 「で、それで拉致が解決するの?」といったら解決しないでしょうねえ。
 というか、小泉訪朝から15年も経過して「VOAが番組を放送してくれた!」といって喜ぶとはとんちんかんにもほどがあります。


■被害者の即時一括帰国を!特別集会報告5
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6609.html

西岡力
 6月12日にシンガポール会談がありましたが、その二日後に日本の全国紙に出ていた識者の座談会を見ると、京都大学、あるいは慶応大学という一流の大学の教授が出てきて、「日本は拉致と核が先で、その後国交正常化と言っている。北朝鮮は国交正常化が先と言っている。日本は順番を果敢に変えるべきだ」と言っている。

 その全国紙や識者の名前を出さないところが実にせこいですね。ちなみに全国紙とは毎日新聞。慶応大が小此木政夫氏、京都大が中西寛氏。
 小此木氏はともかく中西氏は『第2次安倍内閣安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会有識者委員』なので、もちろん左派ではありません。

 合同調査委員会で一番怖いのは、日本が調査委員会に入ってしまったら、出た結論を日本も認めたことになる。

 ばかばかしい。もちろんそんなことにはなりません。認めるべき結論は認めるし、認められない結論は認めない。
 そういう話になるでしょう。とはいえ救う会の場合「たとえ筋の通った話でも何一つ認める気はない」わけです。確かにそういう立場なら「合同調査委員会に入りたくない」でしょう。
 むしろ「北朝鮮が信用できない」のならそれこそ合同調査委員会方式ですぐに突っ込める方がいいでしょうに。
 合同調査委員会方式でなければ「日本が自由に調査していいですよ」ということにはならないでしょうから、「北朝鮮の調査報告を待ってから日本が北朝鮮に突っ込む」ことにならざるを得ないでしょう。どうしても合同調査委員会方式よりワンテンポ遅れる。
 まあ救う会だと合同調査が仮に始まったら、それでも根拠もなしに「調査結果は嘘だ、認めるな」と言い出すでしょうが。そういうふざけた連中が救う会です。連中には拉致の解決など頭にない。それを口実にした日朝国交正常化の妨害にのみ関心がある。

「全員生存を前提として交渉するという日本政府の方針はこれでいいのか」と公然と新聞紙上で言っている。

 公然も何も当たり前の話です。全員生きてる保証はどこにもない。仮に死亡者がいれば「全員返さないと国交正常化しない」「全員返さないと制裁解除しない」なんてのは「交渉する気がありません」と公言してるのも同じ話です。その結果「生きてる拉致被害者がいても一人も帰国できない」という悲惨な話になりかねない。
 まあ俺は正直死亡者はいると思いますね。

 だからこそ、「全被害者の即時一括帰国」、これは絶対に譲れないと。繰り返し家族の方たちが言っていたように、「報告書なんかいらない」と。

 それで解決するなら誰も文句は言いません。
 解決しそうにないから「全員即時一括帰国でなくても段階的帰国、一部帰国でもいい」「報告書をまず出してもらうのはどうか」つう話になるわけです。

 今日の決議案にも書かれていますが、経済支援に反対しない。全員が帰って来た後であれば、です。

 「死亡した拉致被害者はおそらくいる、全員は帰ってこない」そうした見込みの元に言いがかりをつけてるだけです。

 2002年の小泉訪朝の時に、日本側から約1兆円、100億ドルのODAを提供するという話だった。国交正常化の後ですが。

 仮にそうしていたらとっくの昔に拉致は解決したのではないか。

 被害者家族の願いは平凡な国民になることですから、帰ってきたら政治運動をしない。反北朝鮮運動の先頭に立つことは、我々もそんなことは望みませんから、静かに繰らずという本人と家族の願いを実現するのが政府の責任だ、それを保証する、と裏の交渉で言っていただいていい。

 家族会を反北朝鮮右翼運動の道具に使ってるくせに、よくもふざけたことがいえるもんです。
 

■被害者の即時一括帰国を!特別集会報告4
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6599.html

古森義久産経新聞ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員麗澤大学特別教授)
 日朝国交回復をしようじゃないかという人たちが出てきています。私もこの問題を長くフォローしていますが、かつて知的にも破綻をした人たち、政策的にも破綻をした、倫理的にも破綻をした人たちが、事実に認定においても破綻をしている。
 どういうことかというと、こういうことをやっている人たちの中には、実は「拉致問題なんかないんだ」と言っていた人たちがいるんです。
(中略)
 全くの支離滅裂で、こういう人たちは破綻をしたゾンビ(死体のまま蘇った人間)なんです(拍手)。

 むしろ政治的に破綻してる「ゾンビ」は「制裁すれば拉致は解決する」といって小泉訪朝後、無駄に15年を浪費した救う会の方でしょう。
 そして

拉致問題なんかないんだ」と言っていた人たちがいるんです。」

つうのは本当に詐欺的ですね。なぜならこの議連には拉致疑惑を早期から主張してきた共産党の議員などもいるからです「北朝鮮シンパの集まりだ」なんてことは全くない。


■被害者の即時一括帰国を!特別集会報告3
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6590.html

飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)
 金正恩拉致被害者を返す。日本が支援をする。ものすごくシンプルな話です。

 ただし飯塚ら家族会、救う会拉致議連の場合、「即時全員一括帰国でないと返したと認めない(しかもその全員に特定失踪者が入る)」「北朝鮮が先に返したら後から日本が支援する(日本は先行支援しない)」だから全然シンプルじゃありません。
 「もっとシンプルにさあ、小泉訪朝の時の平壌宣言みたいに1人でも返したら支援しようよ。その方がいいんじゃね?。場合によったら先行支援でもいいんじゃね?」と言い出すとやれ北朝鮮シンパだの、腰抜けだのと罵倒が始まるのだから付き合いきれません。
 「勝手にすればいい、俺の肉親じゃねえし。赤の他人がどうなろうと知るか」といいたくもなります。

横田早紀江(横田めぐみさん母)
 ただ連れていった子どもを返してくださいと言っているだけのことです

 うん、だから北朝鮮は「めぐみさんは死んだから返せません」「でもあなたの孫娘とひ孫娘(めぐみさんにとっての娘と孫娘)はいるので是非面会していただければ。そこでなんとか大目に見ていただければ(要約)」つうてますよねえ。そこで根拠レスで「めぐみは生きてるはずだから返せ」ていって何の意味があるんですか?。

 みんなが帰ってきて日本中が「よかったね」と大きな喜びで沸く日を与えられることを私たちは望んでいます。

 まあ今のような交渉する気まるでゼロのかたくなな態度じゃ無理でしょうね。

・今日は皆様方が本当にいい話をしてくださいました。
拉致問題がどういうことなのか、金正恩も全然分からないままかもしれません。交渉によって持ち上がっていく国ではないので、早く金正恩にこのことが分かってもらえたらいいな、どうしたらできるんだろうと私たちはいつも思っていました。

 ちょっと何言ってるかわかりません(サンドウィッチマン富澤たけし風に)。いやネタじゃなくて本当に意味がわかりません。何が「いい話」なのか。
 「拉致がどういうことかわかる」とはどういう意味なのか。
 「金正恩も全然分からないままかもしれません」「早く金正恩にこのことが分かってもらえたらいいな」とはどういう意味なのか。
 「交渉によって持ち上がっていく国ではない」とはどういう意味なのか。交渉否定なのか。交渉を否定するのに安倍に訪朝してほしいというのか。交渉を否定するのに「金正恩にわかってもらいたい」のか。いや「わかってもらいたい」ためにするのが交渉じゃないのか。まさか「金正恩が早くわかるように!」と「陰陽師みたいに」祈祷でもするのか。

横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
 私たち家族は、全被害者の即時一括帰国のみを求めているわけで、日朝の国交正常化を望んでいるわけでもなく、調査委員会の再発足を求めているわけでもなく、調査の報告書を求めているわけでもありません。
 彼らは加害者ですから、全部分かっているはずです。全被害者がどこにいるかを分かっているはずですから、即時に日本に返す

 いや、だからそんなことが可能なんですか、て話です。
 「すぐに返してくれ→はい、返します」ですむなら誰も苦労しません。それですむなら家族会に頼まれなくても誰でもそうする。すまないから「調査委員会による合同調査」「調査報告」「国交正常化の同時交渉」とかいろいろ方策を言ってるんでしょうよ。本当に家族会には「勝手にしろ」「死ぬまでそう言ってろ」という気にさせられます。

 一部の個人、一部の連中が、ここにきて安倍総理日朝首脳会談ありきというような形で声を高めていたり、経済支援をするべきだということを声高に訴えますが、それは論外であり、私たち被害者家族の障害であって、迷惑行為でしかありません(拍手)。

 こういうことを言われても苦言を呈する田中均氏とか河野洋平氏とかマジで偉人だと思います。
 俺だったら「勝手にしろ」ですね。もう俺はそういう点は本当に冷たいです。「俺はムカつく人間に愛情を注げるほど偉人ではない」と自信を持っていえる。「俺が田中氏らの立場なら、何か言っても罵倒されてムカつくだけだから家族会なんか100パー見捨ててる」と。

一刻を争う問題であり、私の父もそうですが、他にも体調を崩している方が多くおられます。

 だったら少しは焦ったらどうなんでしょうか。つうか「お前、本当に父親のことを心配してるのかよ」と問いただしたくなります。

横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)
 如何にして向こうが拉致に取り組まざるを得ない状況に持っていくのが大前提だとすると、米朝協議でも議題としては敢えて扱わなかったのかもしれませんが、人権問題以外ないと思います。

 ちょっと何言ってるかわかりません(サンドウィッチマン富澤たけし風に)。
 「北方領土を返還してもらう」ために「ウクライナ問題でロシア非難しようぜ」「米国大統領選挙介入疑惑(いわゆるトランプ・ロシアゲート)でロシア(以下略)」「ロシア公安のリトビネンコ暗殺疑惑でロシア(以下略)」くらい意味不明です。
 まあ実際には安倍は訪日したプーチンを温泉旅館で歓迎したわけですが。


■被害者の即時一括帰国を!特別集会報告2
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6584.html

山谷えり子拉致議連会長代行、自民党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣参議院議員
 合同調査委員会なんかとんでもないことです。

 すでに批判したところですが何がとんでもないのかさっぱりわかりません。
 もちろん「実際に実現する合同調査委員会」がどうなるかはわかりませんが、合同調査委員会についてメンバーなど具体的な内容すらわからない時点で因縁つけるのは言いがかりでしかない。
 つうか、俺が巣くう会や拉致議連の立場で「本気で拉致解決を心から望む立場」なら「是非、我々をその合同調査委員会に入れてくれ」あるいは「我々が推薦する人間を委員にしてくれないか」と政府、与党、外務省に対していいますけどね。
 もちろん「入れてくれる保証はない」ですが、そういうこともいわずに頭ごなしに否定するなんてのは明らかに異常です。どう見ても巣くう会や拉致議連は拉致解決を希望していない。

 ワームビアさんという、北朝鮮で残虐な行為をされて、昏睡状態でアメリカに戻った後、まもなく亡くなられた

 残念ながらワームビア君の解剖を遺族が拒否したことで死亡原因は不明です。少なくとも「外部から見た限りでは目立った外傷はない」という話です。

渡辺周拉致議連会長代行、国民民主党拉致問題対策本部長、衆議院議員
拉致議連の役員会が開催された同じ日に、北朝鮮との国交正常化を謳った議員連盟ができました。
・その議連の総会で話をした人が、金志永(キム・ジヨン)という人で、朝鮮総連の「朝鮮新報」の編集局の副局長でした。

 で、キム氏に悪口雑言する渡辺ですが「こんな議連に参加する二階幹事長は許せない」などと議連メンバーの名前を一人も出せないのが実に滑稽です。
 まあ、渡辺が所属する国民民主からも増子輝彦*12が参加してますしね。

 日本の国会議員に2つのグループがある。一つは制裁を続けようと言っている拉致議連。もう一つは国交正常化を謳う議員連盟がある。つまり、国会の議論がもう割れているんじゃないかという間違ったメッセージを北朝鮮に伝えてしまうことになりかねないのです。

 間違ったメッセージも何も「拉致議連と日朝国交正常化議連では方向性が違う」なんてことはただの事実に過ぎません。

 既に高名な識者の中には、「正常化交渉をやりながら拉致の解決をすればいい」と、100年前みたいな議論をしている方々がおられますが

 意味がわからないですね。何が100年前なのか。

朝鮮総連と取引のある金融機関とは取引を凍結する、あるいは資産の凍結をする。

 もちろん朝鮮総連に限らずどんな団体であれ「正当な理由がなければ」そんなことはできません。
 まあ、そんなバカは安倍ですらしないでしょうが、そんなことをしたら、行政訴訟で敗訴するでしょうね。つうかそんなことと拉致の解決と何の関係があるのか。
 日韓間の諸問題を解決するために民団を制裁しようというレベルの与太です。

 我々は朝鮮総連に対し、今やるべきことをやるべきだ。こういう声を挙げながら北朝鮮と交渉していくべきだと思います。

 バカかとしか言い様がありませんね。「朝鮮総連敵視」と「日朝交渉」と明らかに矛盾するでしょうに。
 例えばどこぞの国(あくまでも仮定の話なのでどこでもいいのですが)で「日本の企業や某民間団体」に対する不当な嫌がらせが行われたとしてそんな国と日本の政府や社会が交渉したがるのか。
 ああ、もちろんお断りしておきますが「是非はともかく」、例えばロシアの北方領土領有権主張、韓国の竹島領有権主張などは「是非はともかく」嫌がらせという話ではないですね。それなりの「合理性」がありますから。しかし渡辺の放言してる朝鮮総連への不当な嫌がらせはそういう代物と違い合理性など皆無です。

中山恭子拉致議連会長代行、希望の党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣参議院議員
 1988年には、梶山(静六)国家公安委員長が、多くの若者が姿を消している問題について、「北朝鮮が絡んでいる可能性が濃厚である」と言う発言を国会でされています。にも拘わらず、まだその後若者たちが拉致され、被害者の家族の方々が、そんな思いでテレビで自分のお嬢さんの行方を探していた。

 唖然ですね。いわゆる梶山*13国家公安委員長答弁、宇野*14外相答弁以降に北朝鮮拉致なんかないでしょう。
 なお、宇野外相について中山が触れないのは「例の女性スキャンダルでの宇野首相辞任を思い起こしたくないから」、質問者の橋本敦氏(当時、日本共産党参院議員)に触れないのは「中山が反共右翼だから」でしょうか。
 しかし安倍のモリカケでのひどさに比べたら「宇野首相など辞めなくてよかった」とすら思います。

 アメリカと北朝鮮の間で休戦状態を終わらせようという意思があるのであれば、その時に必ず日本の拉致被害者救出ということを条件に入れてくださいと、アメリカに対して強くお願いをすることも必要だろうと考えています。

 まあそんなお願いをしてもアメリカは「終戦国益に合致する」と思えば無視するでしょうね。
 すでに米国には「拉致議連や巣くう会を無視して北朝鮮テロ支援国家指定を解除した過去」がありますし。
 そしてその場合に拉致議連や巣くう会は何もできないでしょう。

松原仁拉致議連幹事長、元拉致問題担当大臣
 私がある人に聞いたら、横田滋さんはめぐみちゃんと抱き合うために、そのために命がけでリハビリをやっている。生きることへの情熱を持ってやっているという話を聞いて、私は大変感銘しました。

 そういうことを言うのは普通に考えて妻か子どもだと思うのですが、松原が「ある人」とぼかすのは何なんでしょうか?
 まあ、それはともかく、滋氏が「抱き合いたい」のは孫娘やひ孫娘でしょうね。生きてる可能性が低い娘のことは正直諦めてるでしょう。
 しかし松原らウヨもさんざん孫娘やひ孫娘との面会を妨害したあげく、こういうときにお涙ちょうだいに滋氏を利用するのだから最低のクズです。まあ、滋氏の優柔不断さも問題ですし、彼の「孫娘、ひ孫娘との面会」を妨害したのは「巣くう会や家族会、拉致議連だけではなく」皮肉にも「妻と息子」という家族だったのですが。滋氏もあほな妻と子どもを持って本当に悲劇です。


■被害者の即時一括帰国を!特別集会報告1
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6579.html

加藤勝信拉致問題担当大臣拉致議連古屋圭司会長、山谷えり子渡辺周*15中山恭子の各会長代行、松原仁元拉致担当大臣が参加。
西岡力
 加藤大臣を初め、前元大臣*16が4人、そして元防衛副大臣*17が来てくださっています。

 まあ加藤氏の場合、本業は「厚労相」ですからねえ。今国会の重要法案「働き方改革法案*18」の方が拉致よりよほど重要だったことでしょう。
 そもそも安倍以外がこんな人事をしたら「ホニャララ首相は厚労相の片手間に拉致担当相ができると思ってるのか!」と悪口雑言でしょう。
 ちなみにこの集会に出席しなかった拉致担当相としては

・第一次安倍内閣の塩崎*19拉致担当相(官房長官の兼務)
・麻生*20内閣の河村*21拉致担当相(官房長官の兼務)

がいますね。
 なお、河村氏が日朝国交正常化推進議連副会長の要職にあることは
id:Bill_McCrearyさんの記事『まあつまりは、与党(自民党公明党)の政治家も、(まともな人は)対北朝鮮対応に限界を感じているのだろう』
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/dcccd2e62baacd6024c6ca24ee777c46
■三浦小太郎ブログ『「オールジャパン」という言葉の危険さ 日朝国交正常化推進議連総会開催』
http://miura.trycomp.net/?p=4713
などを読めばわかることです。
 西岡らには「河村議員のことをどう思う?」と聞きたいところです。
 まあほかにもこの議連には「自民党の二階*22幹事長、岸田*23政調会長、竹下*24総務会長、石原*25元幹事長、額賀*26政調会長、塩谷*27元総務会長」「公明党の井上*28幹事長、北側*29元幹事長」も役員を務めてるのでそのあたりも西岡らに「どう思う?」と聞きたいところです。「自民、公明の幹部連をくそみそに罵倒もできず」たぶん不愉快な顔をするでしょうが。

西岡力
 みなさんもご承知の通り、6月12日にシンガポール米朝首脳会談がありました。そこでトランプ大統領は約束通り安倍総理のメッセージを伝えてくださったということです。

 「伝えてくれ」といわれれば伝えはするでしょう。でもただそれだけです。
 これが「拉致は末端が暴走してやったことで上層部は知らなかったということにして、拉致の事実を認めたらどうか(金大中大統領の側近・林東源氏*30)の発言)」という働きかけなら、俺も「金大中、林東源氏」に心から深く感謝しますがトランプレベルでは感謝するほどの話でもない。

飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
 素人の私の感想ですが、「簡単に終わっちゃった」という感じです。
 要するに、「北朝鮮に向けて日本の拉致問題に言及しておきましたよ。後は日本でやってください」というような。本来そういうことではない筈

 バカかとしか言い様がありませんね。トランプは当事者じゃないのだからそういう話にしかならないでしょう。
 例えば飯塚ら家族会の連中は「ワームビア君の身柄拘束問題」について当事者のように真剣になれたのか?。たぶんなれなかったでしょう。身内じゃないからです。「北朝鮮に酷い目に遭ってる点では同じ仲間です」とかおためごかしはいうのでしょうがね。
 大体トランプにどう交渉しろというのか。「これこれこういう方針で交渉してください」と日本から頼むか、日本がトランプに白紙委任状でも渡さない限りトランプも交渉しようがない。そういう意味では例の林東源氏の「拉致は末端が暴走してやったことで上層部は知らなかったということにして、拉致の事実を認めたらどうか」も実は日本側から「末端の暴走という形で処理する用意が日本にはあるのでそういう方向で韓国政府から働きかけてほしい」と話があった、つまりもともとの発案者は「田中均氏あたり」なのかもしれません(もちろんそのあたりのことはしばらくは明らかにならないでしょうが)。
 こういうバカをいってるようでは飯塚ら家族会は本気で拉致を解決する気があるのかと聞きたくなる。

 私たちは、前から言っていますが、北朝鮮に対してはだまされ続けてきた歴史が長くあります。

 むしろ日本の方がだましてきたと思いますが。
 何せ「拉致を認めたら国交正常化交渉の用意がある、国交正常化したら経済支援の用意がある」はずだったのが制裁発動です。全然話が違う。

 日朝国交正常化交渉を先にやった方がいいとか、名簿だけでも出させろとか、調査委員会をもう一回立ち上げるべきだとか。日本の中でそういう議論がありますが、私たちとしては、そういうことに一々こだわらず、耳をかさず、拉致被害者の帰国という一点に向けた着実な活動をお願いしたい。

 何で耳を貸さないのかさっぱりわかりません。
 まあ国交正常化については反対するのは「やらずぼったくりを恐れてる」つう意味で理解はできます(すでに指摘したように、賛同はしませんが)。調査委員会否定なんてのはまるきり意味がわかりません。そういうことを地道にやっていくことでしか拉致は解決しないでしょう。ただただ「返せ、返さないと制裁だ」では解決なんかしない。
 なんで「蓮池透氏は理解している」この程度のことが未だに飯塚にはわからないんでしょうか?。
 バカかとしか言い様がない。

 「焦らずに」というのは、いつでもいいよという意味ではありません。周りの変な空気に惑わされず、総理として、大臣として、北朝鮮に向けた対応を着実に進めていくことを願っているわけです。

 小泉訪朝からもう15年もたってるのにそんなのんきなこといってる場合なんでしょうか?。
 「僕は死にません、僕は死にません。拉致が解決するまでは(フジテレビドラマ「101回目のプロポーズ」の武田鉄矢風に)」とでも思ってるのか?。
 いや死にますからね。

すべて表ざたにするわけにはいかないこともあります。

 そうですね。まあ、後日、林氏が回想録で明らかにしたとはいえ、「拉致は末端が暴走してやったことで上層部は知らなかったということにして、拉致の事実を認めたらどうか」なんてのは蓮池氏らが帰国したから林氏もいえることであって、さすがに拉致被害者が帰国もしてない時点で「この間、金正日にあったときに拉致は認めた上で末端が暴走したので上層部は知らなかった、従って拉致否定は主観的には嘘ではなかった、と言い訳すればいい、このように助言しました」とは公言できないわけです。


■被害者の即時一括帰国を!特別集会で決議文採択
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6576.html

 国内でおかしな動きが見える。拉致問題解決の前に、経済支援をせよ、国交正常化せよ、などの言説が公然と交わされている。拉致は国家犯罪であり主権と人権の重大な侵害だ。拉致問題の解決がない限り国交正常化も経済支援も行わないという現在の政府方針を貫かねばならない。
 一部には、「日朝合同調査委員会の設置」というおかしな意見もまた出てきている。これは「8人死亡、4人未入境」という北朝鮮側通告を前提として、その「裏付け」に事実上協力することになる策謀である。

 おかしなことを言っているのは巣くう会や家族会、拉致議連の方ですね。まあ「国交正常化や経済支援」に反対することついては「やらずぼったくりの恐れがある」つうのはわからないでもない(支持はしませんが)。
 俺個人は「やらずぼったくり」の恐れがあっても「国交正常化の先行や経済支援のバーター取引」でしか拉致は解決しないと思います。小泉訪朝が成果を収めたのも「国交正常化時の経済支援」を約束したからでしょう(その約束は、巣くう会や家族会に迎合した小泉政権によって結果的には反故にされましたが。このことが北朝鮮の対日不信を高め今の「拉致敗戦」となったわけです)。
 また、巣くう会や拉致議連は「そういう口実で国交正常化や経済支援を妨害してるだけ」と思います。
 しかし、理解すらできないのは

「8人死亡、4人未入境」という北朝鮮側通告を前提として、その「裏付け」に事実上協力することになる策謀

という言いがかりですね。なぜ合同調査がそういう話になるのか。「北朝鮮の調査報告に突っ込む」という形よりも合同調査の方が「リアルタイムですぐ北朝鮮に突っ込むこと」ができて、むしろいいのではないのか。「調査報告に突っ込む」かたちでは「調査報告ができる」まではどうしても「待ちの姿勢」になってしまう。
 もちろん「合同調査」という形で調査が進展し、「めぐみさんは生きていない」などといったことが明らかになることを巣くう会、拉致議連は恐れてるだけでしょう。
 「北朝鮮の報告に日本が突っ込む」という形式なら、いくらでも言いがかりつけ放題だ、いくらでも国交正常化が妨害できる、しかし合同調査委員会方式ではそうはいかないというくだらない話でしょう。
 こんな救う会の与太「合同調査方式は陰謀」に家族会が同調するようでは拉致はいつまでたっても解決しません。

総理との面談で家族会も強調した通り、首脳会談開催を焦ってはならない。

 いやいやもう小泉訪朝から15年もたっています。いい加減焦らないでどうするのか。
 そもそも毎年のように「今年こそ解決」と救う会拉致議連がいっていたことはやはり嘘だったのかと問いただしたくなります。

 全拉致被害者の即時一括帰国を最優先で求めよ。それが実現後の経済支援に私たちは反対しない。死亡とされ偽の証拠しかない8人、拉致が確実なのに未入境とされた4人、間違いなく存在する多数の未認定被害者*31の全てを一括帰国させよ。

 「即時一括全員帰国」なんて高いハードルをつけずに「一部帰国でも制裁解除、経済支援」に乗り出すべきでしょう。蓮池兄弟や田中均氏、河野洋平氏などはそう主張しています。
 なぜこんなことを巣くう会、拉致議連がいうのかといえば、本心では「全員帰国が無理だから」と思ってるからでしょう。
 つまり彼らは拉致被害者が全員未だに生きているとは全く思ってない。例えば、横田めぐみさんについては「すでに死んでる」と思ってるのではないか。
 あげく「拉致被害者の死について北朝鮮はおそらく詳しい情報を出せない。自殺や粛清といったあまり公開したくない死亡理由があるから」とでも思ってる。
 あるいは「全員一括帰国など無理」として、北朝鮮が「死亡の確かな証拠」を出し、かつそれが自殺や粛清でなく「普通の病死(日本でも死亡した可能性が高い)」であっても巣くう会や拉致議連は「日本にいれば死ななかったのではないか。北朝鮮は許せない。こんな野蛮国家に国交樹立だの経済支援だのあり得ない」などと言いがかりをつけるでしょう。結局、彼ら「反北朝鮮の右翼」にとって拉致とは「国交正常化や経済支援」を否定するための反北朝鮮のネタでしかないわけです。
 彼らがそういうことをするのは彼らの勝手です(もちろん支持はしませんが)。しかしそうした「ただの反北朝鮮」を「拉致解決のための行為だ。拉致被害者やその家族のためを思ってそうしてる」と強弁するのは拉致被害者家族を踏みつけにする侮辱行為です。だからこそ蓮池兄弟は巣くう会批判を始めた。それにしても家族会の連中は「拉致議連や巣くう会は拉致を政治利用してるだけだ」ということにいつになったら気づくんでしょうか?
 それとも彼ら拉致被害者家族も「拉致被害者はもはや生きてない」という判断の下、「家族を拉致し、異国で死去させた北朝鮮への復讐、報復」として反北朝鮮活動に励んでるのに「拉致された家族を救い出したい」などとデマを飛ばしてるのか。

 合同調査委員会といった策謀は断固拒否せよ。

 合同調査方式が策謀でも何でもないことはすでに指摘しました。

 日朝首脳会談開催に前のめりになるな。全拉致被害者の即時一括帰国が実現できると判断した後に首脳会談に臨め。

 一部帰国でも首脳会談をすべきでしょうね。こんなことを言っていたらいつまでたっても拉致は(以下略)。
 まあ正直、俺は「俺、拉致の当事者じゃないし、拉致被害者家族がバカ抜かして拉致の解決が遅れようと知ったことじゃねえよ」「それよりも非核化の行方の方がずっと重要だよ、朝鮮半島有事なんか起こったら俺も困るし」と思いますけど。
 前も書きましたけど、俺はもはや家族会にはかけらも同情していません。拉致解決に貢献したわけでもない安倍をたたえ、一方、拉致解決に貢献した小泉元首相や田中均氏を敵視し、あげく仲間だったはずの蓮池透氏を家族会から不当除名するような馬鹿者集団にはネガティブな感情しかない。
 横田の奥さんが何か言っても「お前が田中均氏や蓮池透氏を不当に敵視して、安倍をたたえるようなバカだからだろ、自業自得なんだよ!(怒)」「泣き言抜かしても誰が同情するか!(改めて、怒)」「いつになったらお前ら家族会のバカどもは、田中均氏や蓮池透氏に対して行った無礼に対して謝罪するんだ!。バカは救いようがないな!(三度、怒)」としか思わない。

 拉致解決の日まで対北制裁を緩めてはならない。

  むしろ逆でしょう。「拉致解決」を「全員即時一括帰国」と定義したあげく「一部帰国では制裁解除しない」では北朝鮮は交渉に応じない。一方で、北朝鮮が崩壊することを「国益判断から明らかに望んでない」中国やロシアは公然と北朝鮮を支援してるわけです。「金正恩が3度も訪中し、習近平*32国家主席など中国高官と会談したこと」「金永南*33最高人民会議常任委員長(元外相)が訪露し、プーチン*34大統領などロシア高官と会談したこと」などはその表れです。
 「ロシア、中国」と北朝鮮は「お互いに親密な関係にある」わけです。
 「中国やロシアの北朝鮮支援」を日本があらゆる手段を使って阻止することが仮にできたとしても、「そうすることが適切かどうか」には争いがあるでしょう。
 しかし、そもそも「おそらくそのようなことは実現できない」でしょう。日本がいかに働きかけても、中露は支援をやめたりはしない。
 もちろん「ならば中露に経済制裁だ」というのも現実的ではない。特に「日本企業が多数進出している」中国相手にそんなことはできる話ではない。そもそも「欧米のクリミア問題での制裁(ロシア)」「欧米の天安門事件での制裁(中国)」に耐えてきた過去があるのだから中露は彼らが「自国の国益と判断したもの」を「守ること」にかけては筋金入りです。そう簡単に屈服するような国ではない(ここではそうした事実を指摘しただけでそうした中露の対抗路線が正しかったといっているわけではないことを一応お断りしておきます)。
 つまりは日本が北朝鮮を制裁しようと中露が支援するので全く無意味だということです。
 つうかそんなことは、小泉訪朝後15年にわたる制裁が全く無意味だったことで明らかになったはずです。「制裁は中露の支援があるので、無意味だ」ということは和田春樹・東大名誉教授など少なくない北朝鮮研究者が指摘し続けてきたことでもある。未だにこんなバカなことがよくもいえたもんです。

 国連安保理決議の厳守に向けた活動を強めよ。

 安保理制裁決議は拉致ではなく「核開発問題」を理由にしているので主張が意味不明です。非核化が実現すれば「拉致が解決しなくても」安保理制裁は解除されるし、一方、拉致が解決しても「非核化が実現しなければ」安保理制裁は解除されない。

*1:インディアナ州知事を経て副大統領

*2:朝鮮戦争のこと

*3:日本海経済研究所主任研究員。著書『現代朝鮮経済:挫折と再生への歩み』(2017年、日本評論社

*4:中国遼寧省省都

*5:文在寅韓国大統領と金正恩北朝鮮国務委員長の会談による合意文書

*6:将来はともかく、現時点において朝鮮労働党でないのは韓国内右派の反発への配慮でしょう。

*7:もちろん自由韓国党のような右派政党にそれは期待していませんが。例えば「共に民主党」を想定しています。

*8:2016年に労働改悪阻止非正規職撤廃労働者党、農民党、土さじ党が連合して結成された韓国の進歩派(革新派)政党。

*9:著書『北朝鮮が核を放棄する日:朝鮮半島の平和と東北アジアの安全保障に向けて』(編著、2008年、晃洋書房)、『死刑台から教壇へ:私が体験した韓国現代史』(2010年、角川学芸出版

*10:当時。現在は与党

*11:自民党参院国対委員長参院幹事長などを経て参院議長

*12:鳩山、菅内閣経産副大臣民進党幹事長(大塚代表時代)を経て国民民主党幹事長代行

*13:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官を歴任

*14:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*15:鳩山、菅内閣総務副大臣、野田内閣防衛副大臣を歴任

*16:福田内閣拉致担当相の中山、野田内閣拉致担当相(国家公安委員長の兼務)の松原、第二次安倍内閣拉致担当相(国家公安委員長の兼務)の古屋、第三次安倍内閣拉致担当相(国家公安委員長の兼務)の山谷のこと。

*17:野田内閣防衛副大臣だった渡辺周のこと

*18:俺個人はもちろんこの法案には否定的ですが

*19:第一次安倍内閣官房長官、第三次安倍内閣厚労相など歴任

*20:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*21:小泉内閣文科相麻生内閣官房長官自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)を経て現在、衆院予算委員長

*22:二階派会長。小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て現在、自民党幹事長

*23:岸田派会長。第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て、現在、自民党政調会長

*24:竹下派会長。第三次安倍内閣復興相、自民党国対委員長(第二次安倍総裁時代)を経て、現在、自民党総務会長

*25:石原派会長。小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*26:額賀派会長。現在、竹下派最高顧問。小渕、小泉内閣防衛庁長官森内閣経済財政担当相、自民党政調会長(小泉総裁時代)、第一次安倍、福田内閣財務相など歴任。

*27:麻生内閣文科相自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て、現在、自民党選対委員長。

*28:公明党選対委員長、政調会長、副代表などを経て現在、幹事長

*29:小泉内閣国交相公明党政調会長、幹事長などを経て、現在、副代表

*30:林氏については例えばid:Bill_McCrearyさんの記事『米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる』https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/ed1f4450aca4ce95eda2971599610539参照

*31:「政府未認定(特定失踪者)」なんてそもそも拉致被害者として北朝鮮に帰国要求できる代物じゃありません。俺が金正恩ならこんなバカ抜かす連中とは交渉する気なんかありません。

*32:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*33:党国際担当書記、副首相(外相兼務)等を経て、最高人民会議常任委員長

*34:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領