高以外にもいろいろ書いています。
■日刊イオ『2017年7月28日』
https://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/86b3274fc86c499b51c17ebc90417354
正直に言うと、期待はしていなかった。国の露骨な朝鮮学校外しの違法性は明白だったが、大阪に先立って判決が言い渡された広島の裁判では原告側が全面敗訴となった。その年の1月には、大阪朝鮮学園が大阪府と大阪市を相手取って補助金不支給処分の取り消しと交付の義務付けを求めた裁判で原告全面敗訴の地裁判決が下された（この結果を受けて原告側は控訴したが、今年3月にはまたしても高裁で原告敗訴となった）。
頭の中ではこちら側に理があるとわかっている。普通なら、こちらが負けるわけはない。しかし、戦後補償裁判から朝鮮学校関連の裁判にいたるまで、こちら側の主張が認められたことなどごく少数の例外を除いてほとんどないという事実の前に、なかば諦めていたというのが正直なところだった。おまけに、これは国を相手取った裁判だ。
「今回もだめだろうな…」。
頭の片隅では敗訴バージョンの記事の展開を考えていた。
しかし、結果は違った。原告全面勝訴。こんな誤算ならいくらでも歓迎だ。
判決言い渡しの日は奇しくも自分の誕生日の翌日だった。最高の誕生日プレゼントをありがとう―。歴史的な場に立ち会えた幸運に感謝した。
全く同感で大いに共感するので紹介しておきます。
9月27日に控訴審判決があるそうですが、原告勝訴を願ってやみません。もちろん「不幸にして不当判決が出たとしても」最高裁に上告するだけですし、また「地裁判決の素晴らしさ」と「朝鮮学校関係者＆支援者の戦いの偉大さ」には何の変わりもありませんが。
■朝日新聞『（わたし 第二章）新しい仲間と：３ 奈良の朝鮮学校の今 前川喜平』
https://www.asahi.com/articles/DA3S13613791.html
■新しい仲間と
昨年１月に文部科学省を辞めてから、実にいろいろな人たちと出会い、新しい友だちや仲間ができた。前川喜平さんが退官後の日々を綴ります。
■朝日新聞『（わたし 第二章）新しい仲間と：３ 奈良の朝鮮学校の今 前川喜平』
今年１月奈良県桜井市の教職員組合に招かれて講演した際、橿原市にある奈良の朝鮮学校を訪問した。同校では現在、幼稚班（幼稚園）だけが教育活動を行っている。幼稚班の子どもは３人。全員男の子だ。明るく元気で人懐こい。お昼ご飯を一緒に食べ、歌やダンス、帽子の上のひもをぐるぐる回す伝統的な踊りも披露してもらった。朝鮮半島の伝統的な独楽（こま）回しで子どもたちと勝負。先生は去年朝鮮大学校を卒業した若い女性。のびのびと学ばせながらも、ダメなものはダメと叱っていた。
金政基（キムジョンギ）理事長から、奈良朝鮮学園の歴史を教えてもらった。初中級学校の開校は１９６９年。在日の人たちが資金と技術と労働力を持ち寄って作った。７２年には幼稚班を併設。最盛期には１５０人を超える子どもがいたが、９０年ごろを境に急速に減った。拉致問題顕在化の影響などが大きいのだそうだ。朝鮮学校の子どもには関係ない問題なのに、結びつけて考える日本人が増えた。子どもが偏見や差別にさらされることを望まない保護者の方が、朝鮮学校に就学させないようになった。９９年に中級部を、２００８年に初級部を休校にした。
２階の奥、かつての初級部６年生の教室の黒板に、大小様々なハングル文字や絵がかかれていた。「初級学校の最後の卒業生がかいたものです」と金理事長。
「ウリハッキョ（私たちの学校）愛してる」「奈良朝鮮学校は不滅です」。
こうした熱い思いが、１４年の幼稚班の復活につながった。園児はいずれも遠距離通園。国籍を聞くと、意外にも朝鮮籍の子はいなかった。２人が韓国籍、１人は日本国籍だという。
同校には土曜日の「児童教室」もある。日本の学校に通う在日コリアンの子どもがウリマル（私たちの言葉）などを勉強する。なるほど、そういう学習需要もあるわけだ。
その夜は、桜井市教組や奈良朝鮮学校の先生と、桜井駅前のコリアン料理「ぶんさん」で夕食会。その名の通り文（ムン）さん一家が経営する店で、ご主人は奈良朝鮮学園の元理事、息子さんの店長は卒業生だ。お鍋がとてもおいしかった。
別の記事では、朝鮮学校以外にも夜間中学などについても触れていますが、ひとまずコメント抜きで紹介しておきます。
■産経『米中間選挙、中国や北朝鮮・イランも干渉の恐れ ボルトン大統領補佐官が警告』
https://www.sankei.com/world/news/180820/wor1808200014-n1.html
「ホンマかいな？」ですね。ネット上では「ロシア以外は全部ガセネタ。ロシアゲート批判から逃げようとトランプ政権がデマってる（つまりロシアゲート批判で相当トランプも追い込まれてる）」つう評価が有力なようですが。
■産経【激動・朝鮮半島】拉致被害者を「失踪者」に書き換え、韓国与党議員が北朝鮮におもねる改正法案で物議
https://www.sankei.com/world/news/180817/wor1808170041-n1.html
あくまでも「それで問題解決に役立つなら」という条件付きですが、何ら問題ない行為だと俺は思います。大事なことはメンツではなく実質でしょう。
■産経『９月の経済フォーラムに「金正恩氏は出席せず」 ロシア大統領補佐官が言明』
http://www.sankei.com/world/news/180820/wor1808200025-n1.html
俺的に残念な話ですが
1）北朝鮮が9月の経済フォーラムに参加と方針変更、ロシア、韓国を含む各国と外交交渉。
2）結局参加しないが別途、ロシアと北朝鮮で首脳会談を実施
のいずれかを行い朝鮮半島の緊張緩和につなげてほしいもんです。
■サンケイスポーツ『北朝鮮にミサイル監査へ 国連航空機関、来年で調整』
https://www.sanspo.com/geino/news/20180819/sot18081920340005-n1.html
実際に監査作業が始まらないとなんとも言えませんが、北朝鮮が「監査を受け入れた」という点はひとまず評価したいと思います。
■毎日新聞『南北離散家族：再会事業、２０日から北朝鮮・金剛山で』
https://mainichi.jp/articles/20180820/k00/00m/030/086000c
こうして南北間の交流が進むことによって緊張緩和が進展することを期待したい。
■金正恩氏に葬られた北朝鮮「イケメン俳優」の劇的な復活
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180817-00093449/
北朝鮮の情報統制体質を批判した上での話ですが、「これだから、北朝鮮報道は信用できない」といったところでしょうか？。
怪しい情報が事実であるかのように報じられた上でその方向性がいつもアンチ北朝鮮というのではマジでうんざりします。
■「日本の軍事力を抑え込め」金正恩氏が主張する理由
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180817-00093365/
別に高の話なんざ聞かなくても北朝鮮の思惑は常識的に考えておおよそ想像がつきます。
まず第一に実際に安倍は軍拡しています。軍事予算は明らかに増大している。
第二にそれは北朝鮮にとって脅威でしょう。当たり前の話です。
第三にこうした日本の軍拡については中露韓国も脅威に思い批判的です。つまり「日本の軍事的脅威論」は、北朝鮮にとって中露韓国と「ある種の協力関係が作れるテーマ」のわけです。これをてこに中露韓国との関係強化を図ろう、そして場合によっては日本を孤立化させようと考えてもおかしくはありません。
で問題は「北朝鮮の思惑とは関係なく」我々日本人が安倍の軍拡を容認していいのか、つうことですね（高はいつものように「北朝鮮の言いがかりなぞ無視しろ」つう右翼クオリティですが）。まあ俺個人はハト派としてそんなもんを認めていいとは思いませんが。その際、問題となるのはもちろん北朝鮮との関係だけではなく、中国、ロシア、韓国といった周辺諸国との関係も問題になる。そういった国々との関係が悪化しないか、悪化させていいのかつうことです。
過去のイラク派兵を考えれば「現状でシリアやイラクあたりに自衛隊が投入されてもいいのか、自衛隊が実際に外国軍と戦闘し、殺したり、殺されたりする状況になっていいのか」なんて議論も必要でしょう。
あるいは「軍拡によって教育、福祉など他の予算が圧迫される」つう問題もあります。いろいろと議論すべきことはあります。
■産経『“終戦宣言なければ非核化なし”北朝鮮メディアが米牽制』
https://www.sankei.com/world/news/180816/wor1808160024-n1.html
こんなことは以前から北朝鮮が言ってきたことなので牽制でも何でもないでしょう。
そもそも「いきなり、終戦協定とか南北、米朝国交正常化とか、韓国国家保安法廃止とか在韓米軍縮小、撤退なんて高いハードルは要求しない。せめて、米国の一存で実行できる終戦宣言くらい先行実施できないのか。既に事実上終戦してるヤン。その程度のこともできんで、体制保証なんか信用できへん。そして体制保証もなしに核廃棄するわけにはいかん」つうのは十分道理のある考えと思います。
まあ「終戦宣言すれば非核化する」とはいいませんが「終戦宣言もしないで非核化なんかあり得ない」でしょう。
■産経【歴史戦】南北で安重根遺骨発掘へ 韓国の文在寅大統領が表明 埋葬されたとされる中国に協力要請も
https://www.sankei.com/world/news/180814/wor1808140025-n1.html
何が歴史戦だかさっぱりわかりません。
「行方不明となった安重根の遺骨を探し出して弔いたい」の何が問題なのか。協力要請してるのは中国だし、日本は何一つ関係ありません。
■毎日新聞「南北首脳会談は９月１２日か１３日」
https://mainichi.jp/articles/20180815/k00/00m/030/055000c
■TBS『北朝鮮も「南北首脳会談 ９月に平壌開催で合意」と報道』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3446633.html
首脳会談しさえすればすべてがサクサク解決すると思うほど小生も楽観的ではありませんがこうした対話の流れは大変いいことだと思います。
■朝日『北朝鮮での邦人拘束、認識問われ外相「答え差し控える」』
https://www.asahi.com/articles/ASL8G3DGNL8GUTFK001.html
うかつなことを言って北朝鮮の反感を買うくらいなら「答えは差し控えた」方がいいでしょう。
もちろんこれが「単に無為無策をごまかしてるだけ」なら話は別ですが。
■時事通信『拉致解決へ連絡員事務所を＝自民・石破氏』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018081100414&g=prk
連絡員事務所設置は必ずしも「国交正常化」「制裁解除」を意味しませんし、交渉を進める上で当たり前のことでしょう。一時は拉致議連メンバーで、改憲派で「自民党政調会長（谷垣総裁時代）、幹事長（第二次安倍総裁時代）」を歴任した石破はもちろん北朝鮮シンパではあり得ない。
とはいえ、家族会、救う会が公然と連絡員事務所設置に反対し、設置を主張するだけで北朝鮮シンパ呼ばわりする状況下で石破も思い切ったことを言ったとは思います。
石破が鳥取選出であること、鳥取が過去において北朝鮮と海産物取引をしていたことを考えれば救う会、家族会の誹謗を受けるリスクがありうることは石破も理解しているでしょう。
石破のすべてを支持するわけではありませんがこの件については大いに評価したいと思います。
しかし改めて思いますが連絡員事務所設置に反対する救う会、家族会ってまともじゃないし、拉致を解決する気があるとはとても思えませんね。
■朝日『北朝鮮、海鮮グルメツアーで外貨獲得へ 中国人に人気』
https://digital.asahi.com/articles/ASL865Q89L86UHBI014.html
今月２日、図們江（北朝鮮名・豆満江）を挟んで北朝鮮に接する琿春の国境ゲートを記者が訪ねると、対岸にある北朝鮮・羅先で日帰り観光を終えた大勢の中国人観光客が戻ってきた。
家族５人で行ったという吉林省の男性は「大きなカニやエビをたくさん食べて、飲み物込みで計３００元（約４８００円）。新鮮でおいしかった」と満足そうに語った。
近くの旅行会社では、北朝鮮で食べられる海鮮の写真を並べて価格付きで紹介。毛ガニ１杯８０元（１３００円）、ズワイガニ１杯５０元（約８００円）など、中国の相場と比べ破格の価格設定だ。
中国側の旅行業関係者によると、日帰り観光は７月１０日に始まった。乗り合いバスなどで国境の橋を渡って北朝鮮側にある観光施設で海鮮料理を食べ、たばこや衣料品などの土産品を買って数時間で戻る。
歌や踊りの観覧付きで基本料金は１００元（約１６００円）で、料理や土産は別料金。施設を出て周辺を観光することは許されないが、多い日は５００人ほどが北朝鮮に行く。
３月の中朝首脳の会談で、両国は観光交流を強化することを確認。中国メディアによると、北朝鮮国営の高麗航空が平壌と中国四川省成都*1や陝西省西安*2を結ぶ直行便を就航させた。
中国は制裁対象外の観光支援なら国際世論の風当たりは少ないとみて、北朝鮮に協力姿勢を具体的に示している可能性がある。
こうした太陽政策的路線でなんとか朝鮮半島の緊張緩和を行うとともに、北朝鮮経済の改革開放を進めていくことでしか、問題は解決しないと思いますね。
■産経『「北朝鮮がなくなることが世界平和に」脱北女性・金兌姫氏が講演』
https://www.sankei.com/west/news/180813/wst1808130003-n1.html
実に産経らしい記事です。
「脱北者にはそういうことをいう奴もいるだろうね。でも現実問題無理じゃん」で終わる話です。
現実的には文在寅政権が今してるような太陽政策で緊張緩和して、経済を改革開放して徐々に民主化なり統一なりをすすめていくという方法しかないでしょう。
■産経【北朝鮮拉致】“異様な夏”…曽我ひとみさんら被害、きょうで４０年 北の工作、深く浸透 １５００キロ遠隔地、４人同日拉致
https://www.sankei.com/affairs/news/180812/afr1808120008-n1.html
公安関係者は「工作員だけで多数の拉致を行うのは困難。協力者がいたからこそ実行できた」と分析する。
曽我さんのケースでは、工作員が勤務パターンなど生活を細かく把握。綿密に事前調査をしたとみられるが、海に囲まれた佐渡島で見知らぬ人物の長期滞在は目立つため、島内に協力者がいた疑いがある。
馬鹿馬鹿しい。島内にそうした人間がいたという証拠は何もないでしょう。
こんなことを言っても今更誰かが逮捕できるわけでもなく、むしろ佐渡観光（今も北朝鮮工作員がいるかもしれないなら観光やめよう）や「島内の人間関係（疑心暗鬼）」に悪影響を及ぼすだけではないのか。
■時事通信『（ボーガス注：政府の拉致広報ポスターに登場した）津川さんの「思い受け継ぐ」＝拉致問題で加藤担当相』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018081000792&g=pol
完全な死人の政治利用ですね。津川に対してむしろ失礼じゃないか。
こういうことをいうだけで家族会や救う会をなだめられるのならいくらでも言うでしょう。もちろんこんなことを言ったところで拉致が解決するわけでも何でもありません。
■朝日『アジア大会開会式、南北首脳は出席せず 韓国は首相派遣』
https://www.asahi.com/articles/ASL8C5HX5L8CUHBI01Q.html
できれば金委員長、文大統領に出席してほしかったところですが、韓国の首相派遣はそれなりに評価できると思います。
■産経『南北の労働団体、ソウルで「統一サッカー」 首脳会談後、初の民間交流』
https://www.sankei.com/world/news/180811/wor1808110023-n1.html
こういう交流を進め、緊張緩和することでしか諸問題は解決しないと思いますね。
■日経『北朝鮮産石炭の密輸、韓国で摘発 見過ごしと批判の声：17年４〜10月、包囲網に緩み』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3405404010082018EA2000/
■産経『北朝鮮が観光客受け入れ中止 全ホテル補修を理由に 飛び交う臆測、習近平氏*3訪朝説も』
https://www.sankei.com/world/news/180811/wor1808110001-n1.html
ひとまずコメントなしで紹介だけしておきます。
■産経【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】（３１）朝鮮の文化と習慣を尊重せよ 驚くべき「文化政治」の緩さ
https://www.sankei.com/life/news/180811/lif1808110006-n1.html
「日本の植民地統治は寛大なものだった」なんていって産経は何が言いたいんでしょうか。だから韓国人は感謝しろとでも？。呆れて二の句が継げませんね。
その一方で、外国については「欧米の植民地統治ガー」「中国のチベット統治ガー」などだから呆れてものも言えません。
これらの統治だって当然ながら鞭オンリーの訳がないし、一方、日本の統治も飴オンリーではない。
鞭オンリーでは反発を買って統治が成立しないからできる限り飴も与えるが、最終決定権は宗主国が握る、文句があっても認めない、文句があったらその場合最終手段として鞭振るうつうのが植民地支配です。結局程度の差こそあれ、日本も欧米もどこの国も鞭を振るうわけです。
「独立したければ独立してもいいよ、日本批判したければいくらでもしていい（日本）→何の不満もありません、ずっと日本でいいです（韓国）」なんて話ではないわけです。そんな話だったら今、北朝鮮や韓国はありませんから。
なお、ウィキペディア「朝鮮総督府」は斎藤実のいわゆる文化政治を
三・一独立運動に衝撃を受けた大日本帝国政府は武力だけで朝鮮支配は不可能と判断し、また、大正デモクラシー期における政党内閣の登場や、武断政治批判の日本内地世論にも配慮し、武断政治を一部変更した。原敬*4首相は長谷川好道*5総督を更迭し、穏健派の斎藤実（海軍大将）*6を総督に任命した。
1919年（大正8年）8月20日勅令により総督武官制を廃止し、制度上は文官でも総督就任可能としたが、実際には実現せず、斎藤以外の総督はすべて陸軍大将だった。また、憲兵警察を廃止したが、多くの警察官が日本内地から派遣され、1919年の6,387人から1920年（大正9年）には20,134人へと急増した。独立運動の監視体制はむしろ強化された。同化教育はさらに推進され、学校での朝鮮語の時間は減少し、かわりに、日本語の時間を増加させた。
1924年（大正13年）には京城帝国大学が開設されたが、日本語で専門教育を行うため、日本人学生が6割以上を占めた。
と評価しています。産経がいうほどのきれい事ではなかったわけです。
なお、武官総督ですが、「朝鮮総督府と違い、文官総督がいた時代はあった」ものの、台湾総督府も統治初期と「軍国風潮が強まる統治後期（昭和ファシズム期）」は武官総督になっています。
■産経『北朝鮮で日本人拘束か 政府が情報収集』
https://www.sankei.com/politics/news/180811/plt1808110006-n1.html
この記事では渡航理由や逮捕理由がさっぱりわかりません（追記：その後の報道によれば渡航理由は観光旅行のようです）。
それにしても「えー？」ですね。日本政府の措置も「渡航禁止ではなく渡航自粛要請」なので「ワームビア君が拘束された米国はともかく」日本人の北朝鮮渡航には別にリスクはないと考えていたのですがねえ。そもそも渡航自粛も「危険だから」ではなく制裁の一環ですし。過去には「日本サッカーチームが平壌で試合したとき」観戦ツアーがありましたし。
事実だとして「政治的思惑は特にない」のか、思惑があるとして「日朝交渉などしない、つう意思表明」か、はたまた「日朝交渉を前提として交渉カード作り」か、それとも別の思惑か。
まず第一に「事実でないこと」、第二に「事実だとして早期に解放されること」、第三に「とにかく無事であること」を望みます。
なお、事実だとして安倍政権や「救う会や家族会」が何というか気になるところです。仮に「イラク人質事件時の自己責任論」など唱えるようならば「既に安倍政権、救う会、家族会については否定的評価しかしていませんが」、改めて否定的評価ですね。
どんな理由があろうとも自国民を救出するのは当たり前のことです。
大体「自分で渡航したんだから自己責任」つうなら拉致被害者の内、横田めぐみ氏などのように暴力的に連行されたわけではなく「だまされたにせよ」自分から渡航した有本恵子氏などは救出しなくていいことになる。「渡航自粛措置が出てない」とか救う会は言い出しそうですが、「さすがに拉致は予想してない」にせよ、国交のない国でトラブルになればどういうことになるかぐらいは、有本氏らもわかっていてしかるべきでしょう。
今回で自己責任論で見捨てるのなら有本氏らを自己責任論で見捨てることにも何ら問題はないでしょう。
しかも現在、日本政府から出てるのは「渡航自粛要請」であって渡航禁止ではありません。渡航禁止なのに密出国したわけではないのだからそういう意味でも日本政府の責任は否定できない。
■産経『滋賀県出身の映像クリエーターか 北朝鮮の日本人男性拘束問題』
https://www.sankei.com/politics/news/180812/plt1808120003-n1.html
身元がわかったようでひとまずは良かったと思います。何もわからないと動きようがないですからね。
北朝鮮では元新聞記者が１９９９年にスパイ容疑で拘束され、約２年間抑留された例がある。
『北朝鮮抑留記』（2011年、草思社）という著書を出版した杉嶋・元日経記者のことですね。
なお、ウィキペディア「日経新聞記者北朝鮮拘束事件」によれば
・彼は帰国後の2002年5月号に月刊文藝春秋に手記を発表、2002年7月、国会において参考人としても同様の内容を証言している。
■証言内容
・1986年の第一回の訪朝の後、同僚記者経由で、内閣情報調査室と公安調査庁関東公安調査局に協力を要請された。
・公安調査庁に手渡した写真やビデオ等がことごとく北朝鮮情報当局に渡っていて、公安調査庁には北朝鮮に情報が漏洩するシステムが1999年の時点ではでき上がっていた。
ですから少なくとも杉嶋氏のケースでは「スパイ容疑」は言いがかりではないわけです。
まあでもこのケースぐらいですよね、過去の日本人身柄拘束って（第18富士山丸事件は「船に脱北した朝鮮軍兵士を知らずに乗せてしまった船が、日本で彼を下ろしてから、北朝鮮に向かったら、『脱北の手助けをした』として北朝鮮に拘束された」というかなり特殊なケースなので一般化はできません。拉致はそもそも「その存在自体が隠蔽されていた」のでこれまた一般化できません）。観光やマスコミ取材で、何人も日本人が訪朝してるので、日本人の北朝鮮渡航について正直、それほどの危険性を俺は感じてなかったんですけどねえ（俺個人は訪朝経験はありませんが）。
■日刊ゲンダイ『スパイ容疑で拘束 北朝鮮に通った39歳日本人男性の行状』
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/235318
「Ａ氏は北朝鮮が欧州向けに展開する観光ツアーに参加して複数の都市を巡り、南浦で軍事施設を撮影した疑いを持たれ、スパイ容疑をかけられたとみられています。思想的には右寄りで保守的グループで活動していたとの情報もある。日朝関係が膠着する中、政府を手助けしようと情報収集を重ねていたともいわれています」（日韓関係筋）
もちろん、これが事実だとしても「自己責任」できって捨てる気はありません。
どんな理由があれ日本国民は救出しないといけない。
とはいえ「この指摘が事実なら」という前提ですが「無茶はしないでほしかった」と思います。
と同時にこの指摘が事実なら「無茶さえしなければ北朝鮮観光は全く安全」なのではないか。
いや、こういう事件が起こった直後で北朝鮮に観光に行きたがる人は少ないでしょうし、俺も積極的に観光を勧める気などもちろんありませんが。少なくとも「北朝鮮は危険だ」とあおりまくるのは違うでしょう。
■朝日『安保理委、北朝鮮制裁の除外を明確化 人道支援を強調』
https://www.asahi.com/articles/ASL872QXJL87UHBI004.html
国連安全保障理事会が強化した制裁措置の影響で、北朝鮮への人道支援が滞るのを避けるため、安保理の北朝鮮制裁委員会は６日、制裁の適用除外の手続きを明確化した指針を作った。
指針は、除外が認められるのは「北朝鮮の市民の利益」になる支援と強調。支援の中身や受け手、搬入手段や経路、核・ミサイル開発への流用を防ぐ措置など１０項目を具体的に示すように定めている。
北朝鮮の核・ミサイル開発に対応する形で制裁は段階的に強化されてきたが、物資の搬入や送金が困難になったことで人道支援にも影響が出ていた。
人道支援に支障が出ているなら本末転倒であり、大変いいことかと思います。
よほどのバカでない限り「人道支援に支障が出てもかまわない」とはいわないでしょう。
まあ個人的には「制裁を全面解除すべき」とは思いますが。
■朝日『小池*7知事、今年も追悼文出さず 関東大震災の朝鮮人虐殺』
https://www.asahi.com/articles/ASL884QBZL88UTIL01H.html
あの石原*8ですら出していたものを出さないというのだから、小池がいかに酷い歴史修正主義極右かと言うことです。
安倍が未だにのさばってるのは不快ですが、やはり「希望の党の失敗（小池国政再進出計画の失敗）」は日本国民にとって幸いだったと言うべきでしょうか。
そして小池なんぞ担いだ連合執行部、前原*9、細野*10らがいかに愚かだったかと改めて思います。
■産経【主張】イラン核問題 北朝鮮に足元見られるな
https://www.sankei.com/column/news/180809/clm1808090001-n1.html
イランに合意違反行為が認められたわけでもないのに「オバマが結んだあんな合意は俺は認めない」といきなり言い出し、「合意は維持すべきだ」というEU諸国を無視してトランプが実行したのがイラン核合意破棄です。
全然北朝鮮とは背景、事情が違うのであり、「イランに甘い態度をとったら北朝鮮になめられる」なんて話では全くない。北朝鮮とリンクさせる産経は実に変です。
■「いっそ戦争でも起きれば」北朝鮮国内で不気味な世論が台頭
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180809-00092467/
さすがにこれは「アンチ北朝鮮の高の嘘八百」でしょうね。戦争が起これば死ぬ危険性があるわけでそんなことを思うくらいなら、自殺するか、脱北するか、何かしてるでしょう。
■「上官はずっとボクをさわり続けた」北朝鮮軍で同性間の性暴力が横行
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180806-00092146/
まあ北朝鮮をかばう動機もないのですが、「少なくとも軍隊においては」この種の話は欧米でもありますからねえ。「北朝鮮の政治体制」云々には解消できない「軍隊の閉鎖性」という問題もあるでしょうし、そうした問題は欧米の軍隊にも大なり小なりあるわけです。
あるいは軍隊ではないですが一時「カトリック聖職者における同性間性暴力」が問題になったこともありますね。
■「ワシントンとＮＹを核攻撃したい」北朝鮮エリートがホンネ激白
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180806-00092113/
韓国のデイリーNK取材班は最近、中国の某所で、北朝鮮の国家保衛省（秘密警察）の要員とのインタビューを行った。
匿名なので正体不明です。
疑えば「デイリーNKの捏造」かもしれない。そこまで酷くなくても「エリート云々」などの指摘が事実かどうかなどは素人には確かめようもありません。つまりは「別途裏がとれる話」以外は信用に値しない。まあ、「北朝鮮には韓流ドラマがかなり普及してる」などの「まともな発言」なら信用しても大して害もないでしょうが。
ただし
「ワシントンとＮＹを核攻撃したい」
なんてのは非常識すぎますからねえ。仮にそうした発言があったとしても「デイリーNKが喜びそうな放言を、NKからの金目当てか何かでしただけ」かもしれません。
■東京新聞【書評】日米地位協定 明田川融*11著
http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2018012802000190.html
［評者］前泊博盛*12＝沖縄国際大教授
「解決できない問題」「難解な問題」はどうするか。この国の官僚に対応策を尋ねた。
「解決できない問題、難解な問題は、まず先送りする。それでもだめなら無かったことにする。それがこの国の掟（おきて）だ」。
そう聞かされた。
まさに拉致問題もこのパターンに完全に陥っています。
「いや、北朝鮮に拉致被害者帰国を要求してるじゃないか」ですか？。しかしその要求は「要求してるから先送りでもなければなかったことにもしてない」「悪いのはすべて北朝鮮だ」と言い訳するためのアリバイ作りでしかありません。
■産経【劇場型半島】韓国の国民的ロボットアニメは「マジンガーＺ」の盗作ではなかった “勝訴”で自尊心を満たしたものの（ソウル 桜井紀雄）
https://www.sankei.com/premium/news/180804/prm1808040017-n1.html
まあ被告の言ってることその場しのぎの無茶苦茶ですよねえ。
たとえるなら「あいつは俺から金を泥棒した、返せ」というＡさんにＢが「俺のもってる金はＡがＣさんから泥棒した金だからＡには返さない」つうようなもんです。しかもそう言いながら「Ｃさんに金を返す」わけでもない（もちろん、この場合、Ａが『テコンVの著作権者』、Ｂが「Ａの権利侵害者」、Ｃが『マジンガーＺの権利者』です）。
で裁判所としてはこの場合一番無難なのは「ＣさんはＡに『金を返せ』といってないようなのでＢの主張には根拠がないと判断する」でしょうねえ。
まあ、今回の件はその程度の話でしょう。別にＣさんがＡに「盗んだ金返せ」といってるわけではない。ＣさんがＡ相手に起こした訴訟ならまた話も変わってくるかもしれない。
ただ今のところＣが訴訟起こしてないつうことは「ＡはＣの権利侵害してない」つう理解が一番自然じゃないですかね。
■産経【北朝鮮拉致】全ての拉致被害者即時帰国へ「全力を」 都内で家族ら訴え 前のめりの情勢に警戒も
https://www.sankei.com/world/news/180803/wor1808030031-n1.html
集会には横田めぐみさん（５３）＝同（１３）＝の弟、拓也さん（４９）らも参加。家族らは首脳会談の早期開催や日朝国交正常化を優先させる政治的動きを警戒し「会談実現に前のめりにならず拉致解決を最優先にしてほしい」などと訴えた。
やれやれですね。そうやって日朝交渉を妨害するからいつまでたっても拉致が解決しないんでしょうに。
■朝日『ロシア、北朝鮮労働者受け入れか 国連決議違反と米紙』
https://www.asahi.com/articles/ASL832SCQL83UHBI00K.html
■産経【トランプ政権】対北制裁決議違反でロシアの銀行などを制裁対象に
https://www.sankei.com/world/news/180804/wor1808040002-n1.html
ロシアが本当に違反してるかどうかは知りません。
しかしこの報道からは
1）制裁の徹底は非常に難しい
2）ロシアは北朝鮮崩壊を望んでいない
つうことはわかるかと思います。
■産経【激動・朝鮮半島】北朝鮮進出にらむ起業家対象にセミナー 韓国有力紙、９月に発足
https://www.sankei.com/world/news/180803/wor1808030014-n1.html
ずいぶんと気の早い話ですが、やはり「打倒北朝鮮」なんてのは現実性はなさそうです。
■産経『「世論の後押しに県が先頭に」特定失踪者家族ら、島根知事に要望』
https://www.sankei.com/west/news/180802/wst1808020056-n1.html
特定失踪者なんて国内で既に生存者が複数見つかってるわけで、こんなもんは拉致扱いなんかできません。冗談も大概にしてほしい。
小泉訪朝が平成14年（2002年）です。つまりはこんなもんはほぼ100パー北朝鮮拉致ではありません。
■読売新聞『蓮池薫さん「拉致被害者、生きているはずだ」』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180802-OYT1T50042.html
何を根拠にこういうことを言うのかさっぱりわかりません。
むしろ生存拉致被害者がいるとして「蓮池夫妻、地村夫妻、蘇我氏らと一緒に返さない理由がわからない」んですが。つうことで小生は生存してる拉致被害者はほとんどいないと考えますね。もちろん「生存してる」と見なす根拠があれば話は別ですが。
北朝鮮との交渉には「焦って交渉のハードルを下げてはいけない」とくぎを刺した。
俺的には「小泉訪朝（2002年）から15年がたってるのに蓮池のバカは、何あほなこというずら？（キテレツ大百科やドカベンでの肝付兼太さん風に）」ですね。小泉訪朝後1年ならまだしも15年もたって焦らなかったらまずすぎるでしょう。
■産経【阿比留瑠比の極言御免】世論分断で北朝鮮を喜ばせるな 自民党二階*13派が研修会をなぜかソウルで開催
https://www.sankei.com/premium/news/180802/prm1808020007-n1.html
なぜて、そりゃ日韓友好のアピールでしょう。もちろん韓国で開けば当然に日韓友好になるわけでは全くありませんが。安倍の慰安婦問題での態度から「安倍みたいな奴を容認して何が日韓友好だ、ふざけんな！」「安倍に比べたら石破の方が多分まだマシだ。二階は石破支持すればいいのに」と韓国側が思っても別に不思議ではないですがそれはさておき。
「安倍に干されてる石原や石破ならまだしも」安倍に幹事長として厚遇されており、9月の総裁選についても安倍支持を早々打ち出した「二階という御仁」は基本的に安倍の太鼓持ちでしかありません。
「一帯一路サミットへの二階氏の出席」「日朝国交正常化議連役員への二階氏就任」もそうですが、当然、この件も事前に安倍の了解は得てるでしょう。「二階の野郎ふざけてる」と安倍が思えば石原*14や石破*15を今干してるように今すぐに二階氏を干すでしょう。
しかし「二階はー、安倍総理の考えに反してるー」「訪韓しても反日で北朝鮮シンパの文在寅*16に抗議一つしないなんてー」「それどころか研修会の講師に文在寅政権ブレーンを呼ぶなんて*17」と今日もデマる阿比留です。つうか「阿比留のようなウヨ支持層がギャ−ギャーわめきそうなこと（一帯一路や日朝国交正常化、あるいは今回の文在寅政権とのパイプ作り）で二階氏を政治的アドバルーンに使って様子見る」つうのが完全に安倍の習い性になってる気がしますね。
繰り返しますが「一帯一路サミットへの二階氏の出席」「日朝国交正常化議連役員への二階氏出席」も「安倍の了解を得た行為」だし、今回もそうです。で、そんなことは内心わかってるであろうに「安倍の期待に応えるかのように」『二階ガー、安倍総理を裏切ってー』ですからね。本当に呆れます。
で李首相の訪日時の「安倍の一帯一路支持」で「二階ガー」が言えなくなると安倍を「一帯一路に参加すべきではない」「なぜ李首相の北海道行きにわざわざ安倍総理が同行するのか。李に軽く見られるのではないか」などと批判するのかと思いきや「予想通り」安倍批判せずに黙りですからね（苦笑）。
■産経【正論】なぜ北の非核化は進まないのか 拓殖大学総長・森本敏
https://www.sankei.com/column/news/180731/clm1807310004-n1.html
そりゃ米国が体制保障を「明確な形でしないから」でしょう。北朝鮮の非核化はあくまでも「体制保障とのバーターだ」なんてことは当の北朝鮮もはっきり明言していることです。
どういう内容なら「体制保障がされた」と見なして非核化するのか、「終戦協定締結か、米朝＆南北国交正常化か、在韓米軍撤退か」は今ひとつ明確ではありませんが、少なくとも「終戦宣言すらしない」というのでは北朝鮮は非核化する気にならないでしょう。
■「日本こそ強制的な核査察を受けろ」と主張する金正恩氏のホンネ
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180731-00091417/
正恩君の思惑が何であれ実際日本はプルトニウムを大量保有してるので指摘それ自体は別に変な話ではありません。産経など一部ウヨは実際、核保有論を放言していますし。
なお、思惑は別に難しい話でもないでしょう。
「強制的な核査察はできれば受けたくない」つう話でしょうね。
南京事件について「中国の方こそ文革ガー」、慰安婦について「韓国軍もベトナム戦争でレイプガー」とか産経が言い出すのと同じ話でしょう。
これに対して「なんとか説得して受けさせるのか」、はたまた「当面受けたくないというなら妥協するのか」などは、まあ今後の検討課題です。
■金正恩氏が文在寅氏に仕掛けた「美人ウェイトレス誘拐」のワナ
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180731-00091300/
マスコミ報道によれば、少なくともこの件については「一部の人間について、朴クネ政権がだましなど不当な手段でつれてきた疑いがある」ので罠でも何でもないでしょう。
「朴クネが（結果的に）罠を仕掛けた」つうならまだしもねえ。もちろん「朴クネがそうしたのはこうした事態を想定した北朝鮮の深謀遠慮。朴政権内には北朝鮮シンパがいてこういう人間がこの連行事件を実行した」なんてのは完全な陰謀論でありそんなことはないでしょう。
北朝鮮が「これは拉致だ、返せ」と一応は言いながらも、当初それほど騒いでなかったのは単に「文在寅政権を苦境に追い込みたくない」「水掛け論で終わりそう」「かえって自由韓国党とか韓国内右派に北朝鮮攻撃の材料を与えるだけ」と思っていたとか言う話でしょう。
ところが
国連で北朝鮮の人権問題を担当するキンタナ特別報告者が一部の女性従業員と面会するなどし、情報機関の介入疑惑がどんどん強まる展開となった
ので考えが変わって「以前より騒ぐようになった」だけの話です。別にそれは罠ではない。もちろんキンタナ氏も北朝鮮シンパでも何でもない。
■産経『西村康稔官房副長官、朝鮮戦争終戦宣言「非核化前提、簡単にやるべきでない」』
https://www.sankei.com/politics/news/180731/plt1807310001-n1.html
前も書きましたが「制裁解除ならまだしも」終戦宣言なんてのは「非核化に関係なく当然やるべき事」「むしろ北朝鮮に非核化を迫る上でもやるべき事」でしょう。
北朝鮮が「体制保障の約束もねえのに非核化なんかできるか」「正式な終戦協定だと時間がかかるだろうからまず終戦宣言してくれ。実質的に終戦してるんだから、その程度のこともできないなら体制保障なんか信用できるか」「終戦協定でなくてひとまずいいといって俺だってある程度譲歩してるんだぞ。お前らその俺の譲歩を無視する気か」と反発するだけでしょう。
何でこういうバカなことを言うのか全く理解できませんね。
■時事通信『北朝鮮に費用払わず＝米兵遺骨返還で−米国務省』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018073000288&g=prk
北朝鮮も米朝友好に配慮して、あえて請求しなかったのか、はたまた本当は支払ったが「払ってない」とあえて嘘をついてるのか。
■朝日『ＰＡＣ３、北海道と中四国は撤収へ 北朝鮮警戒を緩和』
https://www.asahi.com/articles/ASL7Z435XL7ZUTFK00B.html
そりゃ普通に考えてそうなるでしょうね。
■時事通信『小中学生がラジオメッセージ＝拉致問題イベントで収録−政府』
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018073000065&g=soc
■産経『「拉致解決へ願い伝え、広げる」政府イベントでボランティアの中学生 加藤勝信拉致問題担当相と意見交換』
https://www.sankei.com/world/news/180802/wor1808020022-n1.html
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018073000065&g=soc
政府は８月１、２両日、北朝鮮による日本人拉致問題に関する小中学生らを対象にしたイベントを東京都内で開催する。北朝鮮にいる拉致被害者向けに政府が放送しているラジオ番組「ふるさとの風」用にメッセージを収録したり、拉致問題に関するクイズを提供したりする。
内閣官房の拉致問題対策本部事務局が中央省庁の業務を親子で学ぶ「こども霞が関見学デー」に合わせ、合同庁舎８号館（永田町）で開催する。収録するのは１分程度のメッセージと唱歌「ふるさと」などの合唱で、ラジオ番組で実際に放送する。加藤勝信拉致問題担当相も訪れ、ボランティアで運営に携わる中学生と意見交換する。
「全く子どもの政治利用も大概にしろよ、それで拉致が解決するのかよ」ですね。
なお拙記事『「子ども」「こども」「子供」表記がぐちゃぐちゃの霞が関：こども霞が関見学デーの怪』
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20161223/5230158919
に書きましたがこの見学デー、「いつから始まったか知りませんが」、去年もやっています。
で去年は、
■産経『親子で北朝鮮工作船を見学 海上保安資料館横浜館』
http://www.sankei.com/photo/story/news/170804/sty1708040001-n1.html
■テレビ朝日『厚労省に仮面ライダー登場 霞が関で子ども見学デー』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000106797.html
なんてイベントがあった。
今年の見学デーイベントについても「拉致の政治利用などと言う不愉快な記事以外にも」まともな記事がありますので紹介しておきます。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180802/soc1808020008-n1.html
■夕刊フジ『踊って着て、アイヌ民族文化を体験 国交省「こども霞が関見学デー」開』
特設ステージ「ｆｅｅｌ・カムイ２０１８」では、アイヌ民族文化財団の舞踊チームによる伝統舞踊や、来場した子供たちも参加してアイヌ伝統の「こどもの遊びの踊り（ねずみとりの遊び）」が披露された。
また、アイヌの伝統衣装などの着衣体験や民族楽器「ムックリ」の演奏体験、アイヌ文様の切り絵などの体験イベントも実施された。
本イベントは２０２０年４月に北海道白老町に開業予定の、アイヌ文化の復興・創造の拠点となる民族共生象徴空間のプロモーションの一環。
http://www.news24.jp/articles/2018/08/01/06400317.html
■日テレ『「霞が関見学デー」麻生氏“失言”に質問』
「霞が関見学デー」初日の１日、金融庁のイベントには、小学生を中心におよそ３０人が参加した。
村井英樹大臣政務官が金融庁について「例えば、家を建てる時に銀行からお金を借りるというような、お金の貸し借りも金融の重要な役割。血液が体の中をしっかり回るように、お金が経済の中をぐるぐる正常に回るよう、監督するのが金融庁の役割」などと説明した。
子どもたちが記者役になって行われた会見では、小学生から「普通の時の麻生さんは失言しますか？」と“鋭い”質問が出た。
村井政務官が「麻生さんは非常に気を使う方で、当たり前のことを言ってもつまらないから、盛り上げようとして楽しいことを言う。それが時としていろんなことを招く。これ以上言うと私も失言になる」と述べると、会場は笑いに包まれた。
いやいや「面白いことを言おうとすると暴言や失言になる」つうのはただのバカですよねえ。まさか村井副大臣も「ああ、麻生はクズでバカだから。あんな奴、吉田元首相の孫じゃなかったら政治家になれたかどうか」とはいえないでしょうが「なんだかなあ」ですね。
しかし小学生から「麻生＝失言する困ったおじさん」としか認識されてないようで「笑い話では本来ありませんが」「日本人として恥ずかしいですが」実に滑稽です。いやその認識は間違ってはいませんが。まあ麻生は「マスコミがそういう報道しかしないから、子どもが私を誤解してる」と逆ギレしそうです。
http://www.news24.jp/articles/2018/08/01/07400323.html
■日テレ『“取り調べ”体験「こども霞が関見学デー」』
こどもたちに中央省庁の仕事を知ってもらおうと開かれる「こども霞が関見学デー」が１日から始まり、法務省では、取り調べなどを体験するイベントが行われた。
１日と２日、各省庁では仕事を体験できる「こども霞が関見学デー」が開かれており、法務省では、現役の検察官がお手本を見せた後、子どもたちが検事役となって取り調べ行う模擬取り調べが行われた。
検事役・斎木大翔くん（１２）
「どうして紙袋の中にこのバッグが入っていたのですか」
容疑者役
「すいません。お金が欲しくて。紙袋に入れて持って逃げようと思った」
検事役・斎木大翔くん（１２）
「否認してて、しゃべってもらうのが大変だった」
ほかにも、お笑い芸人によるクイズ大会や、本物と偽造のパスポートの違いを見破るコーナーなどが設けられ、子どもたちは楽しみながら法務省の仕事を体験していた。
「お手本を見せる」ってやはり子どもの前で容疑者役に暴言吐いたり、殴ったり蹴ったりするんでしょうか（袴田事件などのえん罪がある検察への皮肉のつもり）。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000133074.html
■テレビ朝日『米の収穫やVR体験も 恒例「こども霞が関見学デー」』
中央省庁が集まる霞が関の仕事を子どもたちにも広く知ってもらおうと、夏休み恒例の見学イベントが始まりました。
農林水産省では「和食」をテーマに体験型の展示が行われています。子どもらは稲から米を取る過程を体験したり、同じ茶葉からできる様々な種類のお茶を味見したりしました。また、かつお節を削って取っただしを味わうことで、日本の食文化を学びました。経済産業省ではVR（仮想現実）を使って宝探しをするゲームが人気です。エステティシャンを体験できるブースには子どもだけでなく、興味津々の母親たちも集まっていました。厚生労働省でも医療や育児などを学ぶコーナーが設置されています。白衣を着た子どもたちは、血液の働きについて説明を受けながら顕微鏡をのぞき込んでいました。また、安全ベルトを着けて高い所で安全に作業を行うための体験も行われました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33139330Z10C18A7CR0000/
■日経『オバマ氏の鶴、東京へ 小中高生対象に展示』
厚生労働省は、米国のオバマ前大統領が2016年５月に広島市を訪問した際に同市に贈った折り鶴を借り受け、８月２日に小中高校生を対象に省内で展示する。オバマ氏の折り鶴が東京都内で公開されるのは初めて。担当者は「被爆の実相をどう語り継ぐかは大きな課題。この機会に、子どもたちに核兵器の悲惨さや平和の大切さを学んでほしい」と話している。
毎年夏に実施している「こども霞が関見学デー」の一環。折り鶴は、オバマ氏が寄贈した４羽のうちの１羽で、熱で変形したガラス瓶などの関連資料と一緒に展示される。被爆者から直接聞き取った体験を語り継ぐ「被爆体験伝承者」の講話を聴く場も設ける。
https://mainichi.jp/articles/20180724/ddl/k13/040/102000c
■毎日新聞『こども霞が関見学デー：夏休み子供向け 来月１、２日 ／東京』
夏休み中の子どもたちを対象にした「こども霞が関見学デー」が８月１、２日、千代田区の各府省庁などで開かれる。業務内容の説明や省内見学、イベントを通じて施策への理解を深めてもらおうと、毎年開かれている。
このうち法務省は、ルーペで偽造パスポートを見破る体験▽少年鑑別所で実施しているコンピューター性格検査の体験▽車いす体験▽パラリンピック種目「ボッチャ」の体験（２日のみ）▽刑務官や入国警備官の制服着用体験（サイズは小学校低学年まで）−−などのプログラムを用意。クイズ大会、同省のマスコットキャラクターとの記念撮影もある。
人権擁護委員とともに人権について学ぶ「人権教室」（１日午後１時〜１時４５分、同３時〜３時４５分の２回）、落語を通じて人と人のつながりや思いやりの大切さを考える「あかれんが亭−こども落語会−」（２日午前１１時〜正午）は事前申し込みが必要。詳細は法務省ホームページで。
http://mainichi.jp/articles/20180801/dyo/00m/200/034000c
■毎日新聞『ひょっこりはん：子供に人気すぎてさらわれる？「こっち来て！って連れて行かれた」』
お笑いタレントのひょっこりはんさんが1日、法務省（東京都千代田区）で行われた子供向けイベント「よしもと×法務省 法務省のお仕事★学びまSHOW」ステージに登場した。「ひょっこりはん！」「出てきた〜！」という歓声を受けながら登場したひょっこりはんさんは、子供たちと「法務省お仕事紹介クイズ」を楽しんだ。
イベントには、とにかく明るい安村さん、タケトさん、お笑いコンビ「田畑藤本」の田畑祐一さんと藤本淳史さんも登場。
「よしもと×法務省 法務省のお仕事★学びまSHOW」ステージは、文部科学省をはじめとした府省庁などが連携して、子供向けに夏休みに開催している「こども霞が関見学デー」の一環。
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000843.000001511&g=prt
■ぐるなび『「こども霞が関見学デー」ぐるなびが観光庁ブースへプログラム提供』
・異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜アニメ原画に触れる
株式会社ぐるなび（中略）は、8月1日（水）〜2日（木）に開催される、「こども霞が関見学デー」の観光庁のブースへプログラムを提供します。
「こども霞が関見学デー」は、文部科学省をはじめとした府省庁等が連携して、業務説明や省内見学などを行うことにより、親子の触れ合いを深め、子供たちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会とするとともに、府省庁等の施策に対する理解を深めてもらうことを目的とした取組です。26府省庁等が業務説明や職場見学等を実施します。
ぐるなびは、「日本のおいしい”食”外国人にどうやって伝えよう？」をテーマに掲げ、自社のインバウンド関連のコンテンツを活用したプログラムを国土交通省観光庁のブースへ提供します。弊社が運営する観光案内所“ぐるなび情報ラウンジ”のノウハウを活用したコーナーや、ぐるなび外国語版の“多言語メニュー作成システム”を活用したゲームを実施します。また、弊社が製作委員会に参加する、日本の食文化を魅力的に描いたアニメ「異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜」の原画を、ぬりえコーナーや、日本のメニュー名を英語で学ぶゲームに特別に提供することで、イベントを盛り上げます。加えて、参加者のレストラン探しに役立つよう、近隣の“お子様連れ歓迎”の飲食店情報を掲載したクーポン付きチラシを、本イベントに参加する全府省庁で配布します。
JNTO（日本政府観光局）の調査によると、訪日外国人観光客が日本に来る目的の1位は「日本の食」です。未来を担うこどもたちに、観光における食の情報発信の大切さを体験してもらうことを目指します。
「へえー、省庁の取組み紹介だけじゃなくて企業も出展するの？」ですがそれはさておき。
アニメ「異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜」ねえ。アニメ音痴なので、聞いたことないですけど、この機会に視聴でもしてみようかしら（ただし地上波放送はしておらずネット配信しかしてないらしい）。
■サンケイスポーツ『アジア大会で合同チーム結成の北朝鮮選手が韓国入り』
https://www.sanspo.com/sports/news/20180729/spo18072919170008-n1.html
こういうことで着実に緊張緩和してほしい、そう思います。
■産経【主張】北朝鮮核危機 「時間稼ぎ」に騙されるな
https://www.sankei.com/column/news/180730/clm1807300001-n1.html
反北朝鮮ウヨの産経らしいですが6／12に米朝首脳会談やってから1ヶ月半しかたってないですからねえ。産経は「1ヶ月半もたったのに」なんていってますが、今まで対立が続いてろくに交渉してこなかった米朝間で諸問題が「首脳会談から1ヶ月半程度で」サクサク解決すると思う方がおかしい。
まあ、現時点で「非核化が進んでる」といえるかは確かに疑問でしょう（ミサイル基地の解体*18はやったようですが）。
とはいえ戦争なんてバカなことはできない。制裁で屈服させるつう路線も「中露が否定的」「体制保証がない限り核廃棄はしないという北朝鮮が否定的」で現実性に乏しい（下手したら軍事衝突の危険性もある）。
だったら交渉するしかないでしょう。「絶対に北朝鮮の体制保証したくない」つう立場*19に立たない限り、「体制保証とのバーターによる核廃棄」には何の問題もない。
そして非核化はともかく「米兵の遺骨回収」では成果があった。米兵やその遺族のことを考えれば「時間稼ぎにだまされるな」などというのは彼らに失礼でしょう。
まあ交渉する場合、北朝鮮にとって「北朝鮮の体制保証」は最低限のラインでしょう。
そして北朝鮮は「米朝、南北国交樹立や在韓米軍撤退、中国も含む正式な修正協定締結はひとまずあとでいいので、体制保証をまともに考えてる証拠としてまずは米韓で終戦宣言してくれ。その程度のこともできないのでは体制保証の意思があるか信用できず、非核化なんかとても進められない」つう趣旨のことを声明している。ならまずすべきことは「米韓の終戦宣言」でしょうねえ。実際「建前は休戦（正式な終戦協定が締結されてないので）」とはいえ、実質的には終戦しています。「北朝鮮の要望に応じ、北朝鮮に対し弱腰とみられたくない」つうメンツの問題を除けば、もはや「今後も、国連軍の旗で北朝鮮と戦う選択肢を残したい」のでなければ終戦することに米韓にデメリットはないはずです。
遺骨返還は首脳会談の合意の一つであり、それ自体は望ましいことだ。だが、米ホワイトハウスが声明で「北朝鮮の前向きな変化に向けた行動に勇気づけられている」と、非核化の進展に期待感を示したのはナイーブにすぎる。
「ナイーブ」なのではなく「こうした発言で北朝鮮の非核化意欲を促進する」とともに、北朝鮮が結局非核化しないときに「米国は悪くない。非核化に期待して色々やってきたのに北朝鮮が裏切った」と言い訳するためのアリバイ作りとみるべきでしょう。
トランプ氏は非核化交渉を急がず、期限を設けない考えを示したこともある。
まあ下手に期限を設けると「その期限までに成果が出ないとすべてちゃら」になる危険性がありますからねえ。産経はそれ望んでるんでしょうが。
北朝鮮は朝鮮戦争の終戦宣言を要求するが、安易に応じては危うい。北朝鮮に対する軍事的圧力が一層弱まり、将来的には在韓米軍の撤退につながりかねない。それでは北朝鮮が核・ミサイル廃棄にますます応じなくなる。
「はあ？」ですね。
既に書きましたが「事実上終戦」しています。もはや「今後も、国連軍の旗で北朝鮮と戦う選択肢を残したい」のでなければ、正式終戦させることに実質的なデメリットは何もありません。「非核化しない限り終戦宣言しない」などと非核化とリンクさせるべき話ではそもそもない。
終戦させることが在韓米軍の撤退につながって何が悪いのか。まあ「どこの国とも戦争状態にないEU諸国や日本」に米軍が駐留してることを考えれば終戦したからと言って「北朝鮮の脅威はなくなったわけではない」「中露なども脅威だ」などとして在韓米軍が駐留し続ける可能性は十分ありますが。実際、在韓米軍が駐留する今、「事実上は終戦してる」わけですし。
で、まあ在韓米軍撤退した方が北朝鮮も「核ミサイル開発放棄の意欲」がでるんじゃないか。
核ミサイル開発の動機は「在韓米軍侵攻の危険性への対抗措置」だからです。それオンリーではないかもしれませんが、それが「かなり大きな動機」でしょう。実際日頃から北朝鮮も「在韓米軍の脅威を前に核廃棄などできない。アフガン・タリバン政権やイラク・フセイン政権は米軍によって政権転覆がされた」と声明してますし。
■産経【激動・朝鮮半島】北京の北朝鮮大使館が米朝会談の写真張り出す 米韓との関係改善などアピール目的か
https://www.sankei.com/world/news/180729/wor1807290025-n1.html
外交交渉による問題解決を希望する小生としては、ひとまずは素直に喜びたいと思います。
■産経【激動・朝鮮半島】韓国人権委が集団亡命調査 北朝鮮従業員の入国経緯めぐり
https://www.sankei.com/world/news/180729/wor1807290024-n1.html
まずは人権委の調査でどういう結論が出るのかに注目ですね。「全員自由意志」なら北朝鮮が反発するでしょう。それにどう韓国政府として対応するか（もちろん「反発を抑え込むために送り返せ」といってるわけではなく、さすがに木で鼻をくくった対応はまずいだろうと言うことです）。
一方「一部でも、だましなど、韓国政府の不法な行為が認定されれば」、韓国政府として今まで「何ら問題ない」としてきたことをどうするのか、ということになります。
素直に考えれば、謝罪した上で、「不法行為が認定された脱北者」について改めて「韓国にとどまるか、北朝鮮に帰るか確認して対応」つうことになるんでしょうけどね。
なお、今回の件とは関係ない話ですが、こうした「政府から独立した人権問題調査機関」がある韓国はもはや日本よりも人権面、民主主義面で「進んでる面もある」といえるのではないか。
もちろん一方で「共産党の活動それ自体」が未だに「国家保安法によって違法行為」つう面は「欧米はもちろん」日本と比べても遅れてるところですが。
■サンケイスポーツ『日朝会談を積極仲介 モンゴル外相、拉致解決に』
https://www.sanspo.com/geino/news/20180728/sot18072818450005-n1.html
（共同通信配信）
モンゴルのツォグトバータル*20外相は２８日までに「（日本と北朝鮮の）接触に向けた努力を続ける」と述べ、安倍晋三首相が日朝首脳会談の実現を目指す中、積極的に仲介する意向を表明した。首都ウランバートルで共同通信のインタビューに答えた。
過去にウランバートルで横田夫妻と孫の面会があったわけですが、果たしてどんなもんでしょうか？
まあ正直な話、北朝鮮に一番影響力があるのは中国で次がロシアじゃないかと思いますけどねえ。
後、中国、ロシア、モンゴル以外で仲介役になりそうなのは「歴史的に北朝鮮と友好関係にあって、曽我ひとみさんが夫や娘と面会したインドネシア」「この種の仲介役に名乗りを上げることが多いスウェーデンやノルウェー」でしょうか。
■朝日『スープに水炊き、腸詰め… 北朝鮮で犬肉料理コンテスト』
https://digital.asahi.com/articles/ASL7W51QWL7WUHBI01J.html
北朝鮮の政府機関紙、民主朝鮮は平壌・黎明（リョミョン）通りで２５、２６の両日に、朝鮮料理協会主催の全国犬肉料理コンテストが行われたと伝えた。朝鮮通信*21が２７日に報じた。北朝鮮では、７月中旬から８月上旬の酷暑の時期に、スタミナ料理として犬肉料理が好まれている。
朝鮮通信によれば、コンテストには部門別、地域別の予選を勝ち抜いた料理人が参加。指定された時間内に、調理したスープと料理を審査した。犬肉の水炊き、腸詰めが参加者の注目を引き、平壌タンコギ店が特等、蒼光奉仕管理局が１等になった。タンコギは「甘い肉」という意で、北朝鮮では犬肉を表す。
脱北者によれば、犬肉は１匹あたり１０万〜１５万ウォンで、食堂の犬肉料理は１人前で約２万ウォンほど。北朝鮮の市民が最も好む豚肉よりも２倍ほど高く、特別な記念日や接待などの際に食べる。公務員の平均月給は５千ウォンほどなので、犬肉がいかに高価なのかが分かる。特等となった平壌タンコギ店は国家行事も行われる高級店で、一般市民が利用するのは「数年に一度」（脱北者）だという。
肩のこらない三面記事ネタとして紹介しておきます。
■トランプ氏、金正恩氏との「決別宣言書」に遂にサイン
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180721-00090211/
もちろん今回のトランプの「米国の対北朝鮮制裁法期限延長」サイン（議会の要求に対し拒否権発動せず）が、米朝協議に否定的影響を及ぼす可能性は否定できないでしょう。
そのあたりトランプがまともに考えてるのかも非常に疑わしい（まあ今のところ、非核化で目立った具体的成果がない上にプーチンとの会談で「共和党を含む米国上下院議員」から批判が噴出したため「これ以上政治的リスクは犯せない」として渋々サインかもしれませんが）。とはいえ現時点では「決別宣言書にサイン」とまではいえないでしょうね。
むしろ「そうあってほしい」というアンチ北朝鮮ライター・高の願望でしかありません。
■「甘く見たらやられる」北朝鮮で女性の犯罪が急増
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180720-00090061/
本当かどうか知りませんが、高曰く「女性の社会進出が進んでること」の現れだそうです。
例えば「背任、横領」なんて犯罪は通常それなりの地位にいないとできないわけです。
まあ、「制裁などによる生活苦」の中、「専業主婦なんて贅沢はできない」つう面が「社会進出」の大きな要因だそうですが、それにしても「女性の社会進出」が進んでるのならそれは悪いことではないのではないか。
確か、日本や欧米でも同様に、過去において「女性の社会進出に伴う女性犯罪増」はあったかと思います。
■金正恩氏は「サウナ不倫」を止められるか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180718-00089767/
そもそも「サウナ不倫」なんてもんがあるか知りませんが、不倫は犯罪行為じゃないし、「権力が強権的にやめさせるべきこと」ではない。
そして、本当にそんなことを正恩君がやったら悪口するのが高でしょうね。
■金正恩氏が悩む「ヘンな病気」流行の原因は「危ない草」か
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180714-00089371/
北朝鮮が「過去の栄光」である無償治療制度が崩壊したことを認め、新たな医療システムの構築に取り組まない限り、北朝鮮国民がまともな医療にアクセスできる日は来ないだろう。
でそのために何が必要かと言ったら現実的な方策としては「周辺諸国による医療支援」でしょうねえ。
しかし、そこで「打倒北朝鮮政権」とか無茶苦茶言い出すのがもちろん高のわけですが。
■「日本は懐の刃物から捨てよ」金正恩氏は何を伝えたいのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180712-00089125/
単に「交渉したいなら制裁解除、イージスアショア配備当面保留、朝鮮学校無償化実施などそれなりの態度があってしかるべき」つうだけの話でしょう。
そうした北朝鮮の主張に応じるかどうかはともかく*22何ら理解が難しい話ではありません。
■北朝鮮、実は日本に興味津々…金正恩氏のホンネはどこに
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180708-00088576/
まあ、ある程度の興味はあるでしょう。なかったらストックホルム合意などしない。
しかし
日朝関係が断絶したままで、北朝鮮と（ボーガス注：米国、中国、韓国、ロシアなど）ほかの国との交流が進むなら、日本への関心は相対的に薄れていくだろう。
ということですね。
前も書きましたが、「米朝会談や南北会談で緊張緩和ムードが進むこと」は日本も対話外交しやすくなるメリットがある反面、「日本からお土産が来ないのなら他の国からもらえばいい（無理して日本と交渉を妥結する必要はない）」と北朝鮮が考える危険性が生まれるデメリットもあるわけです。
■「日本は首を突っ込むな」…金正恩氏が強める「対日非難」の本音
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180705-00088216/
文字通りに理解すべきでしょうね。
当然ながら「反発を買っても（何らかの国益判断から）首を突っ込む」のか、「反発を買ってまで首を突っ込む必要はないとして突っ込むのをやめるか」つう話です。
日本側が焦らずとも、北朝鮮側が先に動いてくる可能性はじゅうぶんにあると筆者は見ている。時期としては、夏から11月頃にかけての間だ。
国連総会と国連人権理事会では10年以上にわたり、北朝鮮の凄惨な人権侵害に対する非難決議が採択されているが、その決議案の共同提出者は欧州連合（EU）と日本だ。国連総会での採択は毎年12月だが、今年はその時期が巡ってくる前に、北朝鮮は日本に対し「日朝首脳会談を開きたければ止めておけ」と圧力をかけてくる可能性が高い。
イヤー日本が焦らないと北朝鮮は多分動かないでしょうね。つうか仮に「日朝首脳会談を開きたければ止めておけ」といったとしてそれは「北朝鮮が動いたことになる」「日本にとって有利」なんでしょうか。まあ、それで仮に当時の政権（安倍でないことを望みますが）がやめたとしてそれ「だけ」では北朝鮮は交渉に応じるほど甘くもないでしょう。一方それを無視して決議案など提出したら単に「北朝鮮が交渉意欲をさらに失うだけ」です。
いっそ日本政府は金正恩氏を交渉の場に引き出すために、人権問題に対する非難をいっそう強めてみてはどうだろうか。
島田洋一など救う会連中も似たようなこと言っていますが「ちょっと言ってる意味がわかりません」（サンドイッチマンの富澤たけし風に）、「お前は何を言っているんだ？」（格闘家ミルコ・クロコップ風に）。
「北方領土問題を解決するためにロシア・プーチン*23政権をリトビネンコ暗殺疑惑で非難する」「日米間の貿易摩擦を解決するためにトランプをロシアゲート疑惑で非難する」なみに意味不明です。
そんなことをすれば、反発した北朝鮮は日本との交渉を拒否するでしょうね。
お断りしておきますが、俺は「北朝鮮が反発するからそういうことをするな」とはいっていません（個人的には「拉致交渉のためにはそんな非難はすべきではない」と思いますが）
そうではなく「紅茶キノコでがんが治る」などと基本的には同じ話、つまり「全くのでたらめを放言するな」つう話です。
これが「たとえ拉致問題の解決に支障が出ても、北朝鮮を人権問題で批判すべきだ」という話ならそれは「是非はともかく」嘘はどこにもない。
「そうした主張は適切ではない」と批判する人がいてもそれは「俺は拉致の解決のためにはそうした批判は控えるべきだと思う」つう価値観の話でしかありません。
しかし、高や救う会の場合「人権問題で批判すれば拉致が解決する」と明らかなデマを放言してるのだから、これは「価値観の違い」ですむ話ではない。デマ野郎として非難されて当然の話です。
*3:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席
*4:立憲政友会会幹事長、第4次伊藤内閣逓信相、第1次西園寺、第2次西園寺、第1次山本内閣内務相などを経て首相
*5:近衛師団長、韓国駐剳軍司令官、参謀総長、朝鮮総督など歴任
*6:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣、朝鮮総督、首相、内大臣を歴任
*7:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長（谷垣総裁時代）を経て都知事
*9:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長（野田代表時代）、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任
*10:野田内閣環境相、民主党幹事長（海江田代表時代）、政調会長（岡田代表時代）、民進党代表代行（蓮舫代表時代）など歴任
*11:著書『日米行政協定の政治史』（1999年、法政大学出版局）、『沖縄基地問題の歴史』（2008年、みすず書房）、『日米地位協定』（2017年、みすず書房）など
*12:著書『もっと知りたい!本当の沖縄』(2008年、岩波ブックレット)、『沖縄と米軍基地』(2011年、角川oneテーマ21)など
*13:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長（第二次安倍総裁時代）などを経て幹事長
*14:小泉内閣国交相、自民党政調会長（第一次安倍総裁時代）、幹事長（谷垣総裁時代）、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任
*15:小泉内閣防衛庁長官、福田内閣防衛相、麻生内閣農水相、自民党政調会長（谷垣総裁時代）、幹事長（第二次安倍総裁時代）、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任
*16:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表などを経て大統領
*17:イヤー普通に考えて呼ぶでしょうね。せっかく訪韓したのに「文在寅政権ブレーン」の話も聞かないなんて何のための訪韓か。「ただの観光旅行か、焼き肉食いに来ただけか？」ということになってしまう。
*18:産経はこれについて「核開発実験場でないから評価に値しない」と無茶苦茶なこと言ってますが、「ミサイル開発」も米国にとって脅威だったわけだし、そうした米国の要請に応じたという意味では十分一定の評価に値します。
*19:まあ、産経はこの立場なのでしょうが。
*20:自然環境・観光大臣、建設・都市計画大臣等を経て外相
*22:俺個人は拉致解決のためには日朝交渉するほかはなく、交渉を進めるためにはこうした北朝鮮側の主張に応じるべきだと思いますが、アンチ北朝鮮の高はもちろんそういう立場ではありません。まあ、朝鮮学校についていえば「民族教育の重要性」つう話でもありますが。またイージスアショア配備は北朝鮮だけでなく中露の軍拡をもたらしかねないという意味でも問題です。
