■NHK『内閣支持率 4か月ぶり「支持する」が上回る NHK世論調査』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180709/k10011524991000.html
NHKの世論調査によりますと、安倍*1内閣を「支持する」と答えた人は、先月の調査より6ポイント上がって44%だったのに対し、「支持しない」と答えた人は5ポイント下がって39%で、4か月ぶりに「支持する」が「支持しない」を上回りました。
正直日本人の馬鹿さに改めて唖然とせざるをえません。いかに安倍とその取り巻き連中(菅官房長官、麻生*2副総理・財務相、二階幹事長など)が面の皮の厚い恥さらしとはいえ、日本人が「汚職政治家朴クネを失脚に追い込んだ韓国人」や「汚職政治家ナジブを失脚に追い込んだマレーシア人」なみにまともで賢明なら、支持率はとっくの昔に20%台に突入し、安倍など退陣していたでしょう。なぜ支持率が回復するのか、さっぱり理解できません。
モリカケ疑惑は晴れたわけではないし、安倍のおかげで何かいいことがあったわけでもないでしょう。
日本人は「韓国人やマレーシア人といった他国民」と比べ「知性と品格に重大な欠陥がある」としかいいようがないでしょう。
正直「安倍三選すら完全否定はできない」とんでもない状況になっていますが、まあ、諦めずに頑張るしかないのでしょう。
支持する理由では、「他の内閣より良さそうだから」が48%、「実行力があるから」が19%、「支持する政党の内閣だから」が15%でした。逆に、支持しない理由では、「人柄が信頼できないから」が51%*3、「政策に期待が持てないから」が23%、「他の内閣の方が良さそうだから」が8%でした。
支持する理由がさっぱりわかりませんね。
どこが「他の内閣よりよさそう」なのか。どこが「実行力がある」のか。
まあ「支持する政党(自民党)の内閣だから」はわからないでもない*4ですが別にそれなら「石破*5や石原*6、岸田*7でもいい」わけです。
「石破や石原、岸田より安倍はまとも」というなら呆れて二の句が継げないですね。
時間外労働に上限規制を設ける一方、高い収入の一部専門職を労働時間の規制から外すことなどを盛り込んだ働き方改革関連法が成立しました。
これを評価するか聞いたところ、「大いに評価する」が5%、「ある程度評価する」が36%、「あまり評価しない」が31%、「まったく評価しない」が16%でした。
カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備法案に賛成か反対か聞いたところ、「賛成」が16%、「反対」が34%、「どちらともいえない」が40%でした。
自民党は、参議院選挙の1票の格差を是正するため、定数を6増やすとともに、比例代表の一部に、あらかじめ候補者の順位を決めておく「特定枠」を設けるなどとした法律の改正案を国会に提出しています。
この法案に賛成か反対か聞いたところ、「賛成」が11%、「反対」が36%、「どちらともいえない」が45%でした。
加計学園の獣医学部新設をめぐって、学園の加計理事長は、愛媛県の文書に書かれていた安倍総理大臣との面会について「記憶にもないし、記録にもなかった」と否定しました。
この説明に納得できるか聞いたところ、「大いに納得できる」が2%、「ある程度納得できる」が11%、「あまり納得できない」が27%、「まったく納得できない」が50%でした。
どの分野でも「強く評価する」という回答が多くないこと*8はアンチ安倍の俺的に大変うれしいですが、それが支持率に反映しているように見えないのが理解不能です。
財務省の文書改ざん問題を受けて、野党側は、佐川前理財局長の証人喚問での証言には偽証の疑いがあるとして、国会として告発するよう求めていますが、与党側は、慎重な姿勢を示しています。
佐川氏を告発すべきかどうか聞いたところ、「告発すべき」が38%、「告発する必要はない」が16%、「どちらともいえない」が37%でした。
何で「告発すべきでない」だの「わからない」だのとなるのかわけがわかりません。どう見ても告発すべきでしょうに。
■東京新聞『反戦平和を訴え続け 加藤剛さん死去』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201807/CK2018071002000140.html
・二十四歳でテレビドラマ初主演となった「人間の条件」では、戦時下の過酷な状況でも人間としての良心を貫こうとする青年を好演。メディアの取材に「『人間の条件』で、平和な世の中をつくり、戦争に反対することが、僕の俳優という仕事の基本になりました。以来、どの作品に出ても平和のために自分は何ができるかと考えてきました」と話した。
舞台では、ポーランドで孤児院を運営し、ナチス・ドイツの強制収容所で虐殺されたユダヤ人医師を描いた「コルチャック」をライフワークとした。
・護憲を訴える「俳優座9条の会」の呼びかけ人となり、核兵器廃絶を求める国際的署名活動に参加するなど、活発に発言。学生時代に六〇年の安保改定を防げなかった苦い経験に触れ、改憲を進める現政権を批判し「戦争する国になっていくことを防げなかったら、いま以上に後悔すると思う」などと述べたこともあった。
各地の市民グループの集会などで、日本国憲法を「人類の到達した最高の英知」と評価。戦争を知らない若い世代に向け「テレビや映画、演劇を通して戦争の愚かさを知り、絶対にしちゃいけないと知ってもらいたい。私たちにはそういう作品をつくり、知らせていく義務がある」と強調していた。
ウヨ産経が触れない加藤氏の一面ですね。
【ここから産経です】
■テロ準備罪法施行1年 菅義偉官房長官「国際協力推進へ重要な意義」
https://www.sankei.com/politics/news/180710/plt1807100042-n1.html
処罰法をめぐっては、野党などが一般人や組織的犯罪集団ではない普通の団体も対象になるなどとして成立に反対した。菅氏は「上司を殴ろうと相談しただけで処罰されるとか、さまざまな懸念が示されているが、法律が施行されてから指摘されたような事態は生じていない」と強調した。
「事態は生じてない」以前に「法適用事例がほとんどなかった」と思いますが。
はっきり言って「法制定の意味があったのか」つう話でしょう。菅のように居直る話ではない。
■【西日本豪雨】野田聖子*9総務相 訪中取りやめ 災害対応を優先
https://www.sankei.com/politics/news/180710/plt1807100037-n1.html
あの「あほの安倍」ですら外遊を取りやめてますから当たり前の話です。むしろ正式発表が安倍より遅れたことが「何だかなあ」ですね。
■トランスジェンダー、書類などで確認 お茶の水女子大学長
https://www.sankei.com/life/news/180710/lif1807100029-n1.html
文科省の25年度の調査では、全国の小中高校で性同一性障害とみられる児童生徒は少なくとも606人に上ることが明らかになっている。
カミングアウトしてる子どもさんがそれだけいるということでしょう。まあ、全体から見れば少ないですがそれにしても昔は考えられなかったことでびっくりですね。
■俳優、加藤剛さんが死去
https://www.sankei.com/entertainments/news/180709/ent1807090003-n1.html
最近の若者はまた違うのでしょうが、TBS時代劇「大岡越前」(1970〜1999年)、映画「砂の器」(1974年)などで親しみがあるのでやはりショックですね。
■【産経抄】7月10日
https://www.sankei.com/column/news/180710/clm1807100001-n1.html
昭和45年から、通算402回も演じた「大岡越前」をはじめ、正義を信じ、まっすぐに生きる役柄が多かった。たまに悪役を演じても、どこか誠実さがにじみ出てくる。
まあ、加藤氏の場合、
・TBSドラマ『大岡越前』(1970〜1999年)での大岡越前
・舞台『コルチャック先生』のコルチャック先生、『伊能忠敬物語』の伊能忠敬
などいい人イメージの役が多いですからねえ。
悪人と言っても彼は
・映画『復讐するは我にあり』(1979年)の榎津巌(緒形拳)
・映画『マルサの女2』(1988年)の脱税犯・鬼沢鉄平(三國連太郎)
のような「クズやなあ」つう役は「大岡越前などの善人イメージを大事にしたのかどうか」はともかくやってないんじゃないか。この種の役を彼がやったらどうだったんだろうとは思いますが。
彼のやった悪役で一番有名なのは映画『砂の器』(1974年)の和賀英良(本浦秀夫)でしょうが、あれは榎津のような極悪人とは違うでしょう。殺害も一件だけですし。
なお、あの映画で「うまいなあ」と思うのは「和賀(加藤氏)の殺害シーンが出てこない」つうことですね。「加藤氏だからああした」のか、「緒形拳などが犯人役でもああした」のかはともかく結果的には良かったと思います。
まあ、そういう意味では加藤氏は笠智衆に似ているかもしれない。
それとは対極にあるのがもちろん「善人役、悪人役両方を演じた」
・映画『砂の器』(1974年)の元巡査役、映画『復讐するは我にあり』(1979年)の榎津巌を演じた緒形拳
・映画『マルサの女2』(1988年)の脱税犯・鬼沢鉄平、『釣りバカ日誌』シリーズ(1988〜2009年)の鈴木社長を演じた三國連太郎
ですがじゃあ、緒方や三國の方が加藤氏や笠より魅力があるかと言ったらそういう話でもないわけです。
■【西日本豪雨】安倍晋三*10首相、外遊中止を自民・二階俊博*11幹事長に伝える
https://www.sankei.com/politics/news/180709/plt1807090007-n1.html
さすがの安倍もこの状況で「不要不急の外遊」をする度胸はなかったようです。
まあ南北首脳会談、米朝首脳会談並みの重要な会談ならあえて行くという選択肢もあるでしょうが、それほどのもんではないでしょう。
ただし産経のような安倍狂信者だと安倍が外遊しても「外遊は必要なんだ」と強弁しそうです。
■【西日本豪雨】小野寺五典防衛相「対応に支障ない」 大雨さなか自民党議員の飲み会参加
https://www.sankei.com/politics/news/180710/plt1807100013-n1.html
呆れて二の句が継げませんね。
■【西日本豪雨】自民・竹下亘*12総務会長「どんな非難も受ける。これだけの災害になるとは予想せず…」
https://www.sankei.com/politics/news/180709/plt1807090010-n1.html
自民党の竹下亘総務会長は9日午後の記者会見で、西日本豪雨の初期段階にあたる5日夜に自身や安倍晋三首相を含む自民党議員数十人が懇談していたことについて「どのような非難も受ける。正直言って、これだけすごい災害になるという予想は私自身はしていなかった」と述べた。
5日夜の懇談は、自民党の中堅・若手議員が党幹部や閣僚と東京・赤坂の衆院議員宿舎内で懇談する「赤坂自民亭」。危機管理の面で問題があるとして野党の一部から批判の声が上がっている。
まあ竹下氏はこう言うだけまし*13で安倍を含むほかの連中は何も言わないのではないか。そして「阪神大震災の村山首相がー」「東日本大震災の菅首相ガー」などと言っていた産経は「安倍首相は危機意識がないのではないか」という批判にはむきになって反論するのでしょうね。まあご都合主義の極みです。
■埼玉・東松山市長選で森田光一氏3選 「女性装」の安冨歩氏を大差で破る
https://www.sankei.com/politics/news/180709/plt1807090003-n1.html
■埼玉・東松山市長選 「女性装」の安冨歩*14東大教授、敗北 音楽と馬で風変わりな選挙戦展開するも…
https://www.sankei.com/politics/news/180709/plt1807090004-n1.html
まあ予想通りの結末ですね。相手は「自民、公明、その他勢力の相乗り」で共産も候補擁立を断念し、当初は無投票三選が確実視されてたわけですし、出馬表明もそんなに早くないですから、こうなることは予想できた。
問題は「敗戦が予想されたにもかかわらず」、そして「政党幹部でもない安富氏」が立候補したことで得られたもんは何だったのか、今後どう活動していくのかと言うことです。
女装だの馬だのが話題になって「マック赤坂やドクター中松のお仲間扱いされて終わり」ではあまりにも空しい。
*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相
*2:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二〜第四次安倍内閣副総理・財務相
*3:そりゃモリカケ疑惑の腐敗政治家・安倍の人柄なんか常人には到底信用できません。複数回答ならともかく択一回答ならこれが多くなるのはある意味当然です。
*4:もちろん支持するではない。
*5:小泉内閣防衛庁長官、福田内閣防衛相、麻生内閣農水相、自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任
*6:小泉内閣国交相、自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任
*7:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相などを経て、現在、自民党政調会長
*8:とはいえ「納得できない」が圧倒的な加計問題を除けば「よくわからない」という回答が多いことが微妙ですが。政治についてまともに考える能力に乏しい「日本人のバカさもさることながら」マスコミが政治についてまともに報道しないことも影響しているのでしょう。
*9:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て第四次安倍内閣総務相
*10:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相
*11:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長
*12:第三次安倍内閣復興相、自民党国対委員長などを経て総務会長
*13:とはいえ「そこまで言うなら総務会長を辞任しろ」あるいは「安倍総理らが何も釈明しないのをどう思うか」などと言われれば逆ギレしそうな気もしますが。
*14:著書『「満洲国」の金融』(1997年、創文社)、『生きるための論語』(2012年、ちくま新書)、『満洲暴走 隠された構造:大豆・満鉄・総力戦』(2015年、角川新書)など