常岡*1らを取り上げます。
■ツイートいろいろ
黒井文太郎
そういえば、以前、某ニュース番組スタッフがこんなこと言ってた。
「そりゃニュース見てれば、アサドやロシアが非道行為してるのはわかります。けれどもシリア専門家*2に取材すると、悪いのは欧米という話*3になるんですよね。だからそういう解説になるの、しかたないんですよね」
これが黒井の作り話でない保証はありませんが、仮に事実だとしても、そのスタッフの「ただのいいわけ」でしょう。
黒井の主張に共感してるのなら「そういう専門家」を使わなければいいだけの話ですから。
しかし、「そういう専門家を使いながら」、黒井にはなぜか「使って何が悪いのか」と反論できず適当ないいわけでごまかしに走るわけです。結局「こういう番組がつくりたい」という信念がなく「とりあえず専門家何人か出せば番組として格好がつく。格好がつけばいい。他局でホニャララさんがでてたからうちも手っ取り早くホニャララさんを使うか。調べてる手間が面倒くさい」としか思ってないんでしょう。
自称「インテリジェンスの専門家」黒井にせよ「シリア専門家」にせよ「こういうスタッフ」は信念を持って使ってるわけでは全くない。
たぶんこういう輩は「シリア専門家」に対しては「黒井への態度とは全く違い」へいこらしてるでしょうねえ。人間的に信頼できない輩です。
常岡浩介
寺澤*4はこれまで(ボーガス注:問題を起こしても被害者に対し)釈明も撤回も謝罪もしていません。業界永久追放が正しい扱い
西谷文和氏*5をデマ中傷したあげく、まともに「釈明も撤回も謝罪もしない男・常岡」がよくもいったもんです。その理屈なら常岡こそが「業界永久追放」でしょう。それにしても常岡も一時は散々、西谷氏をデマ中傷していましたが、裁判を起こされ、勝ち目がないと悟るや、賠償金を支払って和解。その後は「ツイートでの西谷誹謗を全くしなくなった」のだからわかりやすい男です。
寺沢も常岡を名誉毀損で訴えればいいんじゃないですかね。訴えるネタがあるか知りませんが。
まあ「とはいえ」寺沢はどうか知りませんが、常岡はどう見てもまともなジャーナリズム活動をしておらず、「事実上、追放に近い状態」の気もしますが。正直、常岡は「未だに常岡を相手にする人間」だけを相手に講演などで細々と営業してるだけでしょう。本もまるで出してませんしね。
常岡と一時は共著を出し、ブログで何度か常岡を紹介したこともある高世仁も今では常岡のことには何一つ触れません。高世は「常岡ってつきあっても、裁判沙汰に巻き込まれる恐れがあるなど、リスキーなだけでメリットないんだよなあ。本も全然売れないしテレビなどで話題にもならないし」ということに気づいて、距離を置いてるのでしょう。
常岡のツイートも他人の記事をリツイートして簡単なコメントをつけるだけで「ジャーナリストらしい深い分析もなければ、自分自身の取材報告もない」のだから呆れざるを得ません。
黒井文太郎
原田義昭環境相、自国民を殺戮しまくっているシリアのアサド政権のプロパガンダ要員である駐日代理大使をかつて熱烈応援(よく理解してないことには首を突っ込まなきゃいいのに)。海外ならオルタナ右翼のトンデモ政治家扱いされる写真を堂々とホームページに載せてる時点で、もうね
いやー、いくらシリアが問題を抱えてる政府とは言え、日本の駐シリア大使の送別会に出席し、その事実を自分のホームページに掲載したくらいで「オルタナ右翼のトンデモ政治家」はないでしょう。
まあ確かに原田は「南京事件否定論者、河野談話否定論者」なので「オルタナ右翼のトンデモ政治家」ではあるんですが。
【原田について参考】
■リテラ『恥ずかしすぎる! 安倍政権が(ボーガス注:南京事件資料)世界遺産否定のために「南京大虐殺はなかった」のトンデモ言説を世界に発信』
https://lite-ra.com/2015/10/post-1575.html
黒井文太郎
控えめに言って、北朝鮮の核戦力が「非核化されるので、もう心配は要らない」と考えてるのであれば、情報分析的に落第すぎる。控えめに言って
むしろ
控えめに言って、北朝鮮の核戦力が「日本の脅威だ」と本気で考えてるのであれば、黒井文太郎は情報分析的に落第すぎる。控えめに言って
ですね。
そもそも「米国が体制保障を確約すれば非核化する用意がある」といってる時点で「米国の動き方」にもよりますが「そうそう簡単に北朝鮮は核兵器使用なんかできない」わけです。
まあ今のところ米国は終戦宣言すらしない状況ですが、もし仮に「よしわかった、体制保障しようやないか。ただしお前も前言撤回するなよ。非核化はしてもらうからな」といって終戦宣言、終戦協定、米朝国交正常化、在韓米軍撤退などと、どんどん「体制保障の方向」に動いていったら、北朝鮮としても「体制保証をただの口約束でない、形に残るもんで約束したら非核化する」といってしまった以上、何らかの動きをせざるを得ないわけです。
まあ仮に非核化しなくても、国力的に北朝鮮から先に核使用する選択肢なんかないし、そういう意味では脅威なんかないですが。
国力という意味でなら北朝鮮なんぞよりよほど「北朝鮮より経済力や軍事力のある」、「米英仏中ロ、インド、パキスタン」なんぞの方が核使用する危険性が高いでしょう。まあ彼らだって国際的批判とか考えたらおいそれと核使用なんざできませんが。
まあ、黒井の場合「ウヨ商売として」北朝鮮脅威論をあおってることはモロバレですね。
黒井文太郎がリツイート
・ぱらみり
ニュース番組でも辺野古問題やイージスアショア配備問題で「周囲の情勢が緊張緩和しているにもかかわらず」とか言ってるの、本当に地域情勢や安全保障の見えて無さを露わにしてるからやめたほうがいいと思うんだよね
南北、米朝、「再度の南北」首脳会談後、朝鮮半島情勢が緊張緩和してないと本気で思っていたらその方がよほど非常識でしょう。安倍自民ですら緊張緩和という理解の元にミサイル避難訓練をやめたわけです。もちろん中台情勢も「戦争云々」という意味では緊張激化なんかない(中国の台湾締め付けはあくまでも政治的なもんです)。
まあ、黒井にせよ類友にせよ故意にデマってると思いますが。
つうか沖縄米軍基地について言えば「北朝鮮対応オンリーではない(ベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争などで出撃している)」から、「緊張緩和」云々で基地強化方針を日米は「基地負担軽減方向」に変えたりしない。
単に「北朝鮮」を口実にした方が基地強化がやりやすいと日米両政府は思ってるだけです。だから黒井のような「日米政府万歳の輩」は「緊張緩和してない」と強弁する。イージスアショアにしても、おそらく対象は北朝鮮だけではない。ただ「中国も対象です」なんて言えば日中関係悪化しかねないし、配備先の同意も得られるかわからないと思って「北朝鮮がー」という。
そもそもイージスアショアがあれば北朝鮮のミサイルが撃墜できて百発百中でもない。普通に考えて「撃墜失敗の可能性」はあるわけです(北朝鮮も本気でミサイルを撃つなら撃墜されにくい手を打ってくるでしょうし)。本気で「北朝鮮のミサイルがー」と思ってるならそれこそイージスアショアを褒めまくるなんてしないでしょう。それこそ「撃墜失敗時に備えたシェルター建築」でも考えないといけない。
むしろPAC3はすでにあるのだから「シェルター建設(シェルターは今ない)の方に力を入れるべき」ではないか。
「北朝鮮はミサイルなんて撃ってこない」と見なしてるからこそ「イージスアショア万々歳」をするわけです。
黒井文太郎がリツイート
■ネット右翼に足を引っ張られた佐喜眞候補【沖縄県知事選挙 現地レポ〜敗北の分析】(古谷経衡)
https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20181001-00098867/
吹き出しました。黒井や古屋は「佐喜真や自民、公明に問題があったから敗北したのじゃない、ネット右翼などのデマのせいだ、デマに足を引っ張られたんだ」といいたいようですが、まあ詭弁ですよねえ。
1)別にネット右翼の非常識なデニー誹謗のデマ垂れ流しと「それに対する反発」がなくても、おそらく「基地反発世論や翁長氏への追悼の思い」などから、佐喜真は負けたであろうという意味でも
2)佐喜真陣営が「デマでデニーが足を引っ張られれば幸い、と思ったか」、「ネット右翼などともめたくなかったのか」、その理由はともかく、ネット右翼などのデニー誹謗デマを厳しく批判などせず事実上容認した(つまりネット右翼の被害者面する資格などない)、そのことによってデマ批判派に「佐喜真陣営もデマについて同罪だ」と見なされたという意味でも
詭弁ですね。佐喜真陣営が「足を引っ張られた」などと言いたいなら、最低限、選挙中にデマを徹底的に批判しておくべきでした。
ちなみにそうした誹謗デマの一例が
■アジア自由民主連帯協議会『「八重山日報」紙(沖縄県)に意見広告を出しました。』
http://freeasia2011.org/japan/archives/5513
です。
ただし古屋はアジア自由民主連帯協議会については批判していませんが。多分「西村幸祐や三浦小太郎ら協議会幹部との間に」批判できないしがらみがあるのでしょう。そして三浦らはネット以外でも活動してるプロ右翼活動家なので、古屋の言う
ネット右翼は、ネット空間から「選挙」というリアル空間に這い出て、それが「ネット右翼活動家」になった時点で、いかなる陣営にとっても害毒しかもたらさない。そう私は確信した。
というのも詭弁です。何もネット右翼だけがデマを流してるわけではない。産経や日本会議、国基研などといった「ネットにとどまらない活動をしている」右翼連中も公然とデマを流してるわけです。
まあ、古屋も黒井も「敗北原因は佐喜真陣営の外部ではなく内部にこそある」ということをどうしても否定したいのでしょう。最低のくずです。
常岡浩介
シリア内戦に関心がないのは日本人/日本メディア/日本の政治家だけ
「は?」ですね。まあ利害関係、興味関心などからシリア内戦に関心がある人は世界中にいるでしょうが、一方で「利害関係(典型的には問題当事者である)や興味関心がなければ」関心なんか普通持ちません。もちろん俺もシリア内戦については問題当事者でもなければ「シリアは日本の隣国でもない」ので、大して興味などありません。
何せ、シリアは「シリアが隣国である国々(イラク、トルコ、イラン、サウジなど)」と違って日本にとって「南北朝鮮、中国、ロシアのような隣国」じゃないし、シリアは「隣国でなくても注目せざるを得ない」米国、英国、フランス、ドイツ、中国、ロシアのような経済大国でもない。
隣国、あるいは重要な貿易相手国である「日米、日中、日韓、日露」に全く関心がないと言ったら、一般日本人でもまずいでしょうが、シリアはそれほどの話じゃないでしょう。
日本に限らず欧米だろうと東南アジアだろうとアフリカだろうと、どこだろうと「シリア内戦に関心のない人」はいくらでもいるでしょう。
常岡がシリア内戦に関心を持つのは奴の勝手ですが、「日本政府」「与野党の政治家」「マスコミの国際部、政治部記者」相手ならまだしも「普通の日本人」にまで「シリア内戦に関心がないなんて」云々言うのはやめてほしいですね。
シリア問題に限らず、一般国民が外交に関心が薄い、たとえば外交が選挙で票にならないなんて昨日今日始まったことじゃないし。
むしろ「常岡のジャーナリストという立場なら」シリア内戦について日本国内の関心を高められない自分の無能さを恥じるべきじゃないのか。
黒井文太郎がリツイート
しぶちん
杉田水脈をかばう自民と、おしどりマコを(ボーガス注:次の参院選に)擁立する(ボーガス注:らしい)立民とどちらを選ぶか。究極の選択だわなあ。
おしどりマコ氏(本名:吉岡雅子氏)なる人を小生は知りませんが仮に黒井らが言うように彼女が「放射能デマの明確な加害者」だとしても、「歴史修正主義者でLGBT差別者」の杉田よりはましでしょうよ。全然「究極の選択」じゃない。
つうかどう見ても黒井らは「どっちもどっち」という詭弁で杉田と「杉田をかばう自民」をかばっている。そもそもマコ氏や「彼女を参院選候補に擁立する方針らしい立民」を批判するにおいて杉田を持ち出す必要はどこにもないわけですから。どうしようもない馬鹿です。
なお、お断りしておきますが、ここでしてるのはあくまでも『杉田と自民を詭弁で擁護したいらしい』黒井らへの批判であってマコ氏や立民への評価については何もコメントしていません。知識も興味関心もないので特にコメントしません。間違ったことをなるべく言わないためにも「自分が興味関心や知識のないことには手を出さない」のが俺のモットーです。
常岡浩介
原発推進と反原発の抗争に興味はないけど、おしどりマコという人なら「ウクライナ上空のマレーシア航空機撃墜事件で、ウクライナ勢力がプーチン専用機と誤認し撃墜」という陰謀論者のデマを拡散していましたよ。デマを吐く人は常にデマを吐き続けるものです。原発関係ありません
「デマを吐く人は常にデマを吐き続ける」ねえ。
1)西谷文和氏を相手に「西谷が俺の活動を妨害したので俺は安田純平をヌスラ戦線から救出できなかった」と西谷氏を誹謗するデマをはき、西谷氏に名誉毀損訴訟をおこされて賠償金を払った男
2)西谷氏に訴訟をおこされるまではデマをネットで流し続けた男
3)賠償金を払って以降は西谷氏が怖くて「西谷氏が気づかない裏では、陰口はたたいてるかもしれないが」、表では過去の西谷批判を何も言わなくなった男
常岡がよくもまあこんなことが言えたもんです。いつもながら常岡は常識外れですね。
この常岡の「マコ氏非難」の理屈なら当然ながら「デマをはく人・常岡は常にデマをはき続ける」のでしょうねえ。
この常岡の「マコ氏非難」の理屈なら、「少なくとも常岡が西谷氏に賠償金を払って、事実上自らの西谷非難がデマだと認めてからは」常岡のいうことなど何一つ信用できないし、そもそも常岡にジャーナリストを名乗る資格もない。
そして常岡の理屈「原発関係ありません」なら、「常岡が長崎放送時代に警察裏金報道で世間に評価されたことは西谷誹謗問題など今の常岡の問題点と関係ありません。過去の手柄で常岡を免罪できません」つうことですね。つうか常岡ってぶっちゃけた話フリーになってから「長崎放送時代」を超えるスクープなんか一度もしたことがないですよねえ。まあ、「まぐれで活躍したプロ野球選手が図に乗ってメジャー挑戦したら大失敗で化けの皮が剥がれた」みたいな感を常岡には感じますね。
なお、お断りしておきますが、ここでしてるのはあくまでも「西谷氏を誹謗したデマ屋の自分を棚に上げて」、『一度でもデマを飛ばした奴(この場合、マコ氏)は安易に信用できない』などと言い出す恥知らず・常岡への批判であってマコ氏の評価については何もコメントしていません。
常岡浩介が盛田隆二をリツイート
沖縄はこんないかがわしい人たちを追い払った方がよい。昔はぶいぶい言わせたが、今はプーチンを礼讃しシリア虐殺を隠蔽擁護し「晩節を汚し」てる人たちNHKもきちんと報じてほしい
■週刊金曜日『言語学者チョムスキー氏*6、歴史学者ダワー氏*7、映画監督オリバー・ストーン氏*8、ノーベル平和賞マグワイア氏ら、世界の識者133人が【辺野古新基地建設の即時中止を求め、故翁長*9知事による埋め立て承認撤回を支持する声明】を発表!』
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180928-00010001-kinyobi-soci
プーチン・インタビュー映画を作ったストーンはともかく、他のメンツが軒並み「プーチン礼賛」なんて事実はないと思いますが。つうか、そういうことより県知事選直前だし、沖縄基地反対派の応援ツイートでもしたら?。こういうツイートしかしない時点で「ああ、常岡って別に沖縄のこと真面目に考えてるわけでなくて基地反対派に因縁つけたいだけだよね(ただし常岡は卑怯者なので基地賛成派の応援をしたりはしない)。常岡が付き合ってる連中って黒井文太郎、モーリー・ロバートソンとかウヨばっかだし」て話です。
常岡浩介がリツイート
新潮社は日本の主要メディアで唯一(!)、イラク戦争に誰も特派しなかった。自らは取材を一切しないでデマに基づくバッシングだけやってた。新潮45を「ニワカネトウヨ」と「批判」する向きもあるけど、この会社は一貫してネトウヨのデマゴーグでした。今井紀明
新潮45に対して僕の印象は『現地独走スクープ!「三人は立派に任務をこなした」イラク人質事件犯人グループ直撃』だ。イラク人質事件を自作自演と断定するようなスクープを出していた。当時裁判にした方がいいと思ったけど、虚偽報道が多すぎてそのときは諦めざるを得なかったという記憶。
ここだけ取り上げれば常岡の主張は正論です。
しかしまず第一に常岡がツイートでこうした新潮批判を始めたのは「新潮45が休刊(事実上の廃刊)してから」です。
すぐに批判を始めたわけじゃない。つまり「勝ち馬に乗った」にすぎないでしょう。
第二に「週刊新潮を舞台に、西谷文和氏を誹謗するデマを垂れ流し、新潮共々、西谷氏に提訴され、その結果、西谷氏に賠償金を払い謝罪の意を表明する和解をした男・常岡」がよくもこんなことが言えたもんです。
手前が週刊新潮を舞台に流した西谷批判はデマじゃないとか、新潮社は「一貫してネトウヨのデマゴーグ」だが自分が週刊新潮に登場したことは問題なかったと未だに強弁するつもりなのか。
新潮社も「手前にだけは『一貫してネトウヨのデマゴーグ』と言われたくないわ。週刊新潮に登場した分際でふざけんな」と呆れてるでしょう。
もちろん常岡は週刊新潮登場時にはこんな新潮への悪口は言ってませんしね。
まあ、西谷氏の裁判で常岡と週刊新潮が事実上敗北した時点で「常岡の野郎、ガセネタつかませやがって許せねえ(新潮社)」ということで完全にお互い、今はけんか状態なのかもしれませんが(もちろんろくに取材せず常岡の言い分を鵜呑みにした新潮にも非はありますが)。
もはや冗談でも皮肉でも悪口でもなく、マジで常岡はいわゆるサイコパス(ある種の人格異常者)じゃないか。常人にはおよそまねできない所業です。なるほど高世仁が「一時はともかく」今や常岡についてまるで自分のブログで触れなくなったのもよくわかります。常岡のような性格の異常な人間とは付き合ってても不愉快になることが多いだろうし、正直、どんな迷惑を被るかわかったもんじゃない。最悪、常岡のとばっちりで「民事損害賠償請求の被告」なんてことにもなりかねません。あげくそうした不利益を引き受けてまで付き合う価値が常岡にあるか、例えば本が売れてれるかといったら、そんな価値は何もないわけですから。
高世が関わった常岡本『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)も大して売れなかったんでしょう。
常岡が長崎放送をやめたのも「長崎放送的には万々歳」で、実はそういう異常性格の常岡は「長崎放送で実は浮いてた(長崎放送にいづらかった)」のかもしれません。まあ、もちろん「長崎放送時代はまとも」で退社してから金に詰まって「目先の金のために異常になった」可能性もありますが。
黒井文太郎
わざとこういうタイトルにしてるのでしょうが、トランプは何でも無理やり自分の成果にするだけな話で、べつにトランプに頼まれたから防衛装備を日本が大量に買うことにしたわけではない。
■朝日『トランプ氏「日本はすごい量の防衛装備品を買うことに」』
https://www.asahi.com/articles/ASL9W5F67L9WUHBI03C.html
「私が『日本は我々の思いを受け入れなければならない。巨額の貿易赤字は嫌だ』と言うと、日本はすごい量の防衛装備品を買うことになった」と自身が日本から大きな譲歩を引き出したかのように語った。
「安倍シンパウヨ(ただし黒井はアンチプーチンなので、安倍の対ロシア政策は除く)」黒井らしくて吹き出しました。仮にトランプの発言が「事実でない放言」だとしても、その辺の右翼活動家ではなく、仮にも「米国大統領の発言」である以上朝日が「これは事実なのか?」「事実でないなら日本政府は国民に釈明した上で、米国政府に抗議すべきでないのか?」「事実なら許されない日本政府の税金私物化ではないのか?」という意味合いで取り上げるのは当然でしょう。なお、さすがに黒井も「トランプ発言が事実だとしても問題はない」という気はないようです。
いずれにせよ、そこで「『与太はやめろ』とトランプ批判するのでも、『与太についてきちんとした対応をとれ』と安倍政権にトランプ発言への釈明や抗議を求めるのでもなく」朝日に向かって「トランプの発言なんか与太だから記事にするな、無視しろ」「与太を安倍攻撃に使うな」とはどういう神経なんでしょうか?
黒井文太郎
米が引いて露が出てきたことで安保理が崩壊し、国際社会の人道的介入が崩壊した。それこそが「今」の大問題
「何だかなあ」つう黒井のツイートです。冷戦時代は米ソ対立で安保理は機能していませんでした。冷戦崩壊後「米ロ協調」があったことは事実ですがそれにしたって安保理決議による「人道的介入(人道目的を理由とした武力介入。なお、停戦後のPKOは通常、人道的介入とは言いません)」がガンガンされてた事実はないでしょう。
せいぜい湾岸戦争(イラクフセイン政権をクウェートから撤退させる)とユーゴ空爆(ユーゴ内戦への介入)か。
仮に「米国のアフガン侵攻やイラク戦争」を人道的介入と見なすにせよ、あれは安保理決議による侵攻とはとても言えないでしょう。そしてあれらを人道的介入と見なすにせよ「人道的介入がガンガンされてたわけではない」(なお、ベトナムのカンボジア侵攻が「ポルポト派虐殺があまりにひどいので」「そしてベトナムの侵攻で結果的に多くの人間が救われた」ので人道的介入扱いされることがあります。ただし、いずれにせよ、あれは国連安保理とは関係ありません)。
ユーゴ空爆などへの批判から人道的介入は「おっかなびっくり」という形でしかないでしょう。
安保理決議による人道的介入とみなせる「湾岸戦争やユーゴ空爆」にしたって「安保理決議を大義名分に米軍やNATO軍が勝手にやってた」のであって、国連軍がつくられなかったどころか、国連安保理が現地軍をコントロールしていたわけではない。そういう意味では「国連の介入」とは言いがたい代物です。
大体、黒井が「ロシアの拒否権発動ばかりをあげつらう」のも非常に問題です。黒井が「ロシアの拒否権で人道的介入ができない」と言いつのるのってシリア限定ですし。
そしてイスラエル問題での米国の拒否権発動はどうでもいいのか。
黒井の主張は明らかに間違っています。おそらく故意にデマってるのでしょう。
常岡浩介がリツイート
・YAPONLUQ
「沖縄がウイグル(ボーガス注:のような自治区)になる」というならそのとき(ボーガス注:中国が統一を目指すという)台湾や(ボーガス注:中国の近隣国である)朝鮮半島やベトナムはどうなっているんだろう。中国がどんな順序で沖縄などの周辺地域をウイグル(ボーガス注:のように自治区)化していくのか説明できるヒトはいるのかな。
そんなヒトはいない、というのが正解。どこか遠くのあまり知られていない民族は利用するには都合がいい。
珍しく常岡のツイートに共感できます(苦笑)。
黒井文太郎
北朝鮮が非核化するかどうかについての評論は、思い入れとか気持ちとか関係ありません。
北朝鮮の言動、北朝鮮の戦略、客観的な情報分析の話です
うん、で客観的に分析した場合
1)北朝鮮の現時点の主張「米国が体制保障すれば核廃棄してもいい」
2)米国の現時点の主張「そんなことより核廃棄しろ」
つう状況では「米国が体制保障すれば核廃棄するかもしれない(今のところ体制保証してないので体制保証した場合北朝鮮がどう動くかはなんとも言えない)」以上のことは言えないと思うが?。少なくとも黒井のように「北朝鮮には核廃棄の意思はない」と断言しちまうのは全然客観的じゃねえだろ。
黒井文太郎がリツイート
・Hyang
平壌でマスゲームを観覧したCNN記者は、ヒューマンピクセル(人間画素)に胸を痛めたが、文さんは何を思っただろう。15万人平壌市民に向けた7分間のスピーチでは「困難の中、民族の自尊心を守った不屈の勇気」を讃えた。私は『民族の自尊心』より大事なことが山程あると思う。
朝鮮日報も
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/09/22/2018092200644.html
マスゲームは国が個人の体を使って訓練する官製芸術行為だ。これを見て奇妙な印象を受けるのが「自由市民」の平均的な情緒だ。2000年にオルブライト米国務長官=当時=は北朝鮮でマスゲーム「百戦百勝朝鮮労働党」を鑑賞して世論の批判を受けた。09年には北朝鮮に拘束されていた米国人女性記者らを救うため訪朝したクリントン元大統領が「アリラン祭」の鑑賞を提案されたが、断った。
なんて記事書いてましたけど、こいつらは文大統領の社交辞令に因縁つけて何がやりたいんでしょうか?。南北融和外交の妨害?
黒井文太郎
・ニューズウイーク日本版WEB版がいまだに「アサド体制に反対してる反体制派はみんなアルカイダ系」というアサド政権の戦争犯罪を正当化する目的のプロパガンダを拡散してますけれども、もちろんそんなわけはありませんね
おいおいですね。俺の認識では「ニューズウイーク日本版WEB版」は「反体制派においてアルカイダ系の力は軽視できない(例えるなら今の自民党において「日本会議の力は軽視できない」みたいなもん)」と書いたことはあっても「皆アルカイダ系(例えるなら「自民党議員、皆日本会議系列」」と書いたことはないのですがねえ。批判するにおいては正確な批判が大事ですよね。
黒井文太郎
(ボーガス注:杉田問題で批判されてる新潮45で)1本書いてた。内容覚えてないけど
◆日本はなぜ「金正日の死」をつかめなかったか/黒井文太郎
「黒井って馬鹿?」ですね。なんで自分で書いた文について内容覚えてないと公言できるのか?
「つまりその程度の駄文なんですか?」と聞きたくなります。
いやいやミスリードではないですね。「体制保障しない限り非核化しない。まずは最低限、米国が終戦宣言してくれ」と北朝鮮が言ってるのだから「まずは終戦宣言しなければ話になりません」。
終戦宣言は「現実追認」でしかないのだからハードルは低いし米国の一存でできます。
黒井文太郎
緊張緩和、南北融和、米朝対話は全然ウェルカムだと思うのですね。
問題はひとつ、「非核化にはならない」ということです。
黒井的には「非核化」を口実に南北融和、米朝対話を否定したいのでしょう。俺の考えを言えばまず「北朝鮮の体制保障なし」での非核化はあり得ないと考えるので黒井とは違い「対話すれば当然に非核化するわけではないですが」南北融和、米朝対話の果てにしか非核化はないと思います。
第二に「仮に非核化しなくても」戦争するくらいなら「核保有の北朝鮮」を認める覚悟をすべきでしょう。戦争という最悪の事態だけは絶対に避けるべきです。
黒井文太郎
金正恩と文在寅はまるで主従にみえる。この2人で統一に向かえば、明らかに金正恩上位になってしまうと思うのだけど、それ韓国の人はいいの?
荒木や島田ら巣くう会のウヨ連中も似たこと言ってますが、どういう認識をすればそういう馬鹿な理解ができるのか。誰が考えても文氏は金正恩君の「従者」ではないでしょうに。
黒井文太郎
オバマが毅然と介入していたら、ロシア軍の進駐はあり得ませんでした。
多少混乱はあったでしょうが、アサド独裁政権は早期に打倒され、今日ほどの悲劇にはなっていませんでした
ぶっちゃけ「多少の混乱」ではすまないでしょうね。イラクやアフガンに米軍が進駐してにっちもさっちもいかない状況でシリアでことが起こせるか常識で考えてもわかるでしょうに。もちろん「オバマでなければ介入した」なんてことはないでしょうね。そもそも共和党だってシリア介入には決して好意的ではなかったわけです。
黒井文太郎
金正恩やアサドを持ち上げることは、千万人の抑圧被害者を見捨てること
やれやれですね。ほとんどの人間は「持ち上げてるわけではなく」、『政権転覆など非現実的なので共存せざるを得ない』との判断の下に動いているに過ぎません。それを黒井が「政権転覆を主張しない=持ち上げてる」と曲解してるにすぎない。
世の中は黒井が言うような「単純な勧善懲悪ではない」わけです。
黒井文太郎 がリツイート
Kan Kimura
韓国の人にとって軍事的緊張緩和が良いニュースなのは確かであり、だからこそ彼らがこれを強い好感を持って受け止めるのは、ある程度当然だろう。さらに言えば朝鮮半島情勢が安定するのは、それ自身周辺諸国にとっても悪い話であるはずがない。問題は「このままだと核は残りそうだ」という事である
「戦争が起こる」くらいなら北朝鮮が「核保有するが戦争を起こさない」方がましだと思いますがね。大体「米英仏中ロ」「インド、パキスタン、イスラエル」などほかの核保有国については大して問題視しないくせに北朝鮮だけ問題視する理由がさっぱりわかりません。
黒井文太郎がリツイート
・駒木明義
トランプ政権の惨憺たる内情を著書で描いたボブ・ウッドワード氏が「2年間調査したが、トランプとロシアが共謀した証拠は見つからなかった」
ウッドワードがこう言ったからと言って「共謀がなかった」とは言えません。ただし「共謀を証明することが難しい(特に強制捜査権限などないウッドワードのようなジャーナリストは)」のは事実なのでしょう。「不適切な関係があった」とはいえるのでしょうが。
黒井文太郎
北朝鮮問題は緊張緩和から平和への動き。その意味では短期的には良いけれど、問題は、北が核保有国として定着すること(現在の流れは明らかに非核化でなく核保有前提に)。
ところが極端に抑圧的な強権独裁なので、将来も永久に安定するとは限らず、いっきに騒擾・無秩序の可能性がある。それが超危険
おいおいですね。「政権がいつ倒れるかわからないしそのときはリスキー」なんていったら何もそれは北朝鮮だけでなく「米英仏中ロ」「インド、パキスタン、イスラエル」などほかの核保有国だって同じ話でしょう。
そもそも「北朝鮮が今のまま、強権体制で移行する」「北朝鮮は絶対に非核化しない」なんて黒井の決めつけ自体何の根拠もありません。とはいえ黒井ですら「短期的にはよい」といわざるを得ないわけです。まあ長期的にもいいことだと俺は思いますが。
黒井文太郎
人道的には、北朝鮮の金正恩体制を存続させることは、超強権的な個人独裁体制下で、奴隷状態の北朝鮮国民を、将来的にもそのまま放置することになる。これもまた残酷な話
おいおいですね。現実問題としては「漸進的民主化」以外の道は現実的ではないでしょう。大体、独裁的国家は北朝鮮以外にもありますしね。なんで北朝鮮だけこんなに敵視するのか?。反共プラス朝鮮人差別か?
黒井文太郎
米朝交渉で、アメリカの終戦宣言と北の核施設申告ないし非核化工程提出がバーターのような見方ありますけれど、北側はそんなこと一言も言ってないです
確かに北朝鮮はそんなことは言ってないでしょう。終戦宣言したときに北朝鮮がどう動くかは「北朝鮮以外」誰にもわかりません。ただし米国の一存ででき、比較的ハードルの低い「終戦宣言すらしない」のでは「体制保障を確約した」とはとても言えないし当然ながらそれでは北朝鮮は動かないでしょう。最低限「終戦宣言」は話を進めるのに必要なことでしょう。
繰り返しますが、「朝鮮戦争正式終戦(中国、北朝鮮、米国、韓国で正式な協定に調印)」「米朝国交樹立」「在韓米軍撤退」「米韓安保条約廃止」などと違い終戦宣言は「建前は休戦でも、戦争が事実上終了した現在」において、米国にとって「現実追認」でしかないのだから米国にとって大してハードルは高くない。一方「北朝鮮の非核化」というのは北朝鮮にとって「現実変更」なのだから明らかに終戦宣言よりはハードルが高いわけです。
相手にハードルの高いことを求めて、自分はハードルの低いことすらやらない。米国の態度はまともな外交態度とはとても言えません。
黒井文太郎がリツイート
・Masashi MURANO
よかったじゃん⇒東京新聞:グアム狙うミサイル 地上イージス「迎撃可能」:政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201809/CK2018091802000138.html
おいおいですね。東京新聞は
「日本防衛だけでいいじゃん。グアムは米国に任せろよ」
「グアムまで迎撃可能なら日本が北朝鮮の攻撃対象になる危険性がかえって高まって危ないだろ(まあマジな話、攻撃の可能性は低いのですが)」
「かつ日本防衛だけの能力ならもっとイージスの値段が安くなるんじゃねえの?」といってるのに「お前ら、あほか?」ですね。正直こういう黒井と類友のようなあほにはなんと言っていいやら。
常岡浩介容疑者
先日、ラジオを聴いていたら、堀潤氏が「フェイクニュースについて」語っていた。
「ネットの情報をシェアするまえに、一回ゆっくり深呼吸しましょう」
深呼吸してもフェイクニュースは見分けられませんよ、堀さん。
こういうのを「言いがかり」といいます。この場合の深呼吸が「フェイクニュースにだまされないように焦らず冷静になりましょう。深呼吸でもしてもう一度考えてみましょう」の意味であることは誰でもわかるでしょうに。
もちろん「主観的」には「焦らず冷静になってる」場合でも「客観的」には「焦ってて全然冷静じゃない」場合もありますし「焦らなければ」正しい判断ができるわけでは必ずしもない。
「主観的に冷静ならば客観的にも焦ってない」「焦らなければだまされない」なら苦労はしません。
しかし、「まずは冷静になりましょう。自分が軽率な判断をしてないか、もう一度考えてみましょう」つうのは普通のアドバイスじゃないんですかね?
まあほかにも
「様々なソース(情報源)を調べて一つのソースで判断しないようにしましょう(複数の新聞、テレビ、ラジオなど多くのソースで確認できるものは真実の可能性が高く、一部のソースでしか確認できないものは、その一部のソースによるフェイクの可能性が高い)」
「いわゆる5W1Hが明確か確認しましょう(明確でない場合はフェイクの可能性が高い)」
「危ないと思ったときはできる限り判断保留しましょう」なんてのもだまされないことには必要でしょうがね。まずは「冷静になりましょう」つうのが一番大事じゃないか。焦ってる人に「5W1Hがー」なんて言っても意味ないでしょう。
仮に堀氏が「何らかのフェイクニュースにはまってる」としてもそれとこれとは全く関係ないでしょう。この堀発言は突っ込まれるような問題点は別にない。
というか常岡自体が「俺が安田純平を救出できなかったのは西谷文和のせいだー」というフェイクニュースを「西谷氏に民事で訴えられるまで垂れ流していたフェイク野郎、デマ野郎」なのによくもこんなことがいえたもんです。
何も「プーチンはデマ屋だ、やはり元スパイ暗殺未遂はやつの犯行だろう」などと常岡が「デマ屋・プーチン」を批判したところでそれは「常岡がデマ屋でないこと」をもちろん証明しません。
「デマ屋を批判すればそいつはデマ屋でない」のなら苦労しませんが残念ながら(?)常岡はデマ屋以外の何者でもありません。
常岡浩介が大前仁をリツイート
毎日新聞自体もロシア政府とカネで癒着*10したりしてて、新聞として有り得ないが、このコメントは大前記者の取材力の低さをさらけ出してしまっている
・大前仁「プーチンとの信頼関係を築かなければ、北方領土問題を進められない」
この前提は一体どこの並行宇宙から導き出されたのか?
「野党や石破の安倍批判」を支持しながらも「でもプーチンと信頼関係がなければ島は帰ってこない。安倍総理の具体的ロシア外交の是非はともかく、その点では安倍総理のいうこと(プーチンと信頼関係を築いて島返還を目指す)に一理はある、ということも指摘しておきたい」「安倍批判が対ロシア外交否定につながらないようにしてほしい」とする大前氏に悪口する常岡です。
いつもながら常岡のいってることが「はあ?。常岡って馬鹿?」ですね。外交をやるにおいて何らかの信頼関係を相手側との間に築かずしてどうやって外交ができるというんでしょうか?(なお信頼関係とは必ずしも「仲良しこよし」ではありません。例えば小泉訪朝は「北朝鮮との間のある種の信頼関係」によって成功しましたがそれはもちろん「北朝鮮と仲良しこよし」とは違います)。これは何も日露に限りません。
日朝、つまり金正恩委員長(拉致問題)、日中、つまり習近平主席、日韓、つまり文在寅大統領、日米、つまりトランプ大統領、その他、EU諸国だって、ASEAN諸国だって、何だって同じです。
「信頼関係なんかあいつの間にできないよ」といったらそれは「外交しない」ということと同義ですから。そういう意味でここで言う「信頼関係」とは安倍の言う「プーチンとの個人的信頼関係」などとは関係ない話です(そんなもんがプーチンとの間にないことが先日のプーチン発言で疑いの余地なく露呈しましたが)。
「プーチンとの信頼関係を築かなければ、北方領土問題を進められない」は「北方領土問題についてプーチンとの間で外交をする必要がある」という価値観にたつ限り、当然の話です。
もちろん「外交する必要はない」というなら話は別ですが。
常岡は
「領土返還はもはや諦めろ。誰がロシア大統領でもそんなことは無理だ」
あるいは「ポストプーチンに期待してプーチン時代は交渉を諦めろ。プーチンといくら交渉しても島なんか帰ってこない」
あるいは「仮に島がかえってきても独裁者のプーチンとは交渉すべきでない」
というんでしょうか?。そうはっきり言うなら「是非はともかく」筋は通りますが。ただ常岡は多分そのあたりごまかすんでしょうね。
なお、繰り返しますが「北方領土問題についてプーチンとの間で外交をする必要がある」という価値観にたつ限り「プーチンとの信頼関係を築かなければ、北方領土問題を進められない」というのは当然の話です。
「韓国との間に信頼関係がなければ竹島問題なんか解決しない」「北朝鮮との間に信頼関係がなければ拉致問題なんか(以下略)」などと同じ話です。
したがって大前発言は一般論としては全く正しく
「安倍にプーチンとの信頼関係を築く意思や能力があるか」
「プーチンが安倍と信頼関係を築く意思や能力があるか」
「安倍の今の対ロシア外交が評価できるか」
「例のプーチン発言と、それに対する安倍の態度をどう評価するか。プーチンに島を返す意思があると評価できるのか」
「プーチン政治をどう評価するか」
「以上のようなことについて、大前氏がどう認識、理解してるのか?」
「こうした発言をする大前氏の思惑が安倍擁護やプーチン擁護かどうか」
とは全く関係ありません。そしてこんなことは「取材能力があるかどうか」という話でもない。
繰り返しますが、あくまでも
「北方領土問題についてプーチンとの間で外交をする必要がある」という価値観にたつ限り「プーチンとの信頼関係を築かなければ、北方領土問題を進められない」
つう話ですから。そして石破や野党など安倍批判派ですら「ほとんどの人間」は
「領土返還はもはや諦めろ。誰がロシア大統領でもそんなことは無理だ」
あるいは「ポストプーチンに期待してプーチン時代は交渉を諦めろ。プーチンといくら交渉しても島なんか帰ってこない」
あるいは「仮に島がかえってきても独裁者のプーチンとは交渉すべきでない。それは独裁支持という恥ずべき行為だ」
とはいってないでしょう。
その意味では安倍批判派ですら「ほとんどの人間」は
しその価値観にたつ限り
という結論に自然となるわけです。安倍批判派の多くにとって、問題は「安倍とプーチンの間にどう見てもその種の信頼関係がない」という話です。
もちろん、繰り返しますが、そういう価値観にたたなければ、つまり
「領土返還はもはや諦めろ。誰がロシア大統領でもそんなことは無理だ」
あるいは「ポストプーチンに期待してプーチン時代は交渉を諦めろ。プーチンといくら交渉しても島なんか帰ってこない」
あるいは「仮に島がかえってきても独裁者のプーチンとは交渉すべきでない。それは独裁支持という恥ずべき行為だ」
という価値観にたてば「プーチンとの信頼関係を築かなければ、北方領土問題を進められない」という結論にはなりませんが、これまた取材能力がどうこう言う話ではない。つうかそういうことほざく常岡のどこに取材能力があるんでしょうか?。毎回、無様に現地武装勢力に身柄拘束されたあげく日本外務省の世話になったり、西谷文和氏をデマ中傷して賠償金を払ったりしてる「無能」が常岡じゃないのか(苦笑)。
最近じゃ本もろくに出してないし(記事を書いたりメディアに出たりしてるのかも怪しい)。ツイッターも「僕はこんな取材しました」なんてもんじゃなくメディア報道記事のツイート、つまり「他人のふんどしによる相撲」しかしないんだから呆れます。
黒井文太郎がリツイート
・飯山陽*11
もう20年中東に関わり勉強していたけれどこの記事は全く理解できない。私はよほど頭が悪いのだろう。
■朝日『いま中東を分けるのは、対ISの闘いの「勝ち組」と「負け組」』酒井啓子氏*12が読む
https://globe.asahi.com/article/11809687
「黒井の類友」らしい「あほか?」つうツイートです。もちろんこの飯山とかいう輩が本気で「私はなんて馬鹿なんだろう(号泣)。酒井先生、馬鹿な私を救って!」と思ってるわけではないことくらい「馬鹿な俺」にもわかります。
とはいえこうした皮肉というのは、
こうした皮肉の対象である人間(この場合、酒井氏)の主張が
1)間違ってることは、ある分野の詳しい知識がなくても一般知識だけでもわかる場合か
2)間違ってることは別に知識がなくても論理矛盾や論理飛躍があるため、一定の論理的思考力があればわかる場合
という極めて限られたケースだけでしょう(朝日は専門紙ではなく、想定される読者層は必ずしも専門知識などないのだから特にそうです)。
でそれにこの酒井氏の場合が該当するかといえば該当しないでしょうねえ。こんな「酒井主張をほぼ全否定したいらしい」ということ以外は何もわからない、意味不明な皮肉を投げかけるくらいなら「一点だけでも具体的事例を取り上げて具体的に批判した」方が建設的なんですけどね。
こんなんにリツイートする黒井もいつもながら変なやつです。
イヤー率直に言って意外ですね。とはいっても、別にそれは「安倍信者」のような「安倍のロシア外交がうまくいって島が返ると思っていた」という意味ではなく「島の返還はひとまずおいて年内にも平和条約を結びたい」と安倍のメンツを丸つぶれにすることをいきなり言い出すとは思わなかった、年内って、あと多く見積もっても4ヶ月しかないじゃん、プーチンって一体何考えてるんだろう?、という意味での意外さですが。
鈴木章悟
(ボーガス注:その立場上、プーチンの『年内に平和条約』発言を批判すべき安倍政権がろくにプーチン批判しないのは私も多くの安倍批判が指摘するようにでたらめで問題だと思うが、)でも、仮に領土問題が(ボーガス注:日本への島返還という形で)解決したら、(ボーガス注:北方領土に住むロシア人が別の場所に移らない限り)日本は新たにロシア系の国民を抱え込む可能性もあるのだが、彼らの少数民族としての権利の保護、どのように日本国民として「統合」していくのか、などという大きな課題については(ボーガス注:与党も野党もマスコミも、安倍支持者も安倍批判派も、ほとんどの日本人が)誰も真剣に考えていない気がする。ロシア側が島を返還する気配がないから無理もないが。
常岡がツイートしていたので気づきました。なお、鈴木氏は日中外交の研究者のようです。
まあ「俺も以前この問題について指摘した覚えがありますが」ご指摘の通り鈴木氏のいう問題は重要な問題です。
「返還の時に、我々ロシア住民は、北方領土からロシア本土に移住するとして日本が移転経費出してくれるの?」「返還されてもそのまま我々ロシア住民は北方領土に住み続けることを認めてくれるの?。その場合はロシア系日本人として日本国籍をもらえるの?。ロシア系に自治権とか認めるの?」つう問題にまともに答えない限り「北方領土のロシア住民は返還に賛成しない」でしょうし、そうした現地住民を無視してまで、「プーチンに限らず」「ポストプーチンでも」ロシア政府が島を返すとはとても思えません。「島が無人」の竹島とは違う問題が北方領土にはあります。
■産経『旧ソ連圏で相次ぐ“ロシア語離れ” 反露感情、ロシアの地位低下を反映か』
https://www.sankei.com/world/news/180929/wor1809290021-n1.html
どのような理由をつけるにせよ、現実に多数のロシア系住民がいるのにこんなことをするのは、民族対立を助長するだけの愚行でしょう。
■桜木武史*15『クルド人と反体制派の動向』
https://note.mu/takeshisakuragi/n/nf2797ecd1e83
■クルド人と反体制派がいがみ合う理由
トルコと反体制派が同盟関係にあることです。クルド労働者党(PKK)をテロリストと名指しするトルコから支援を得ている反体制派にとって、(ボーガス注:たとえ共闘理由がアサド打倒でも)クルド人(PYD、YPG)と手を取り合えば、トルコからの援助は停止されます。重要な支援国のトルコを失えば、反体制派の勢力は弱体化し、アサド政権打倒の夢も潰えます。
反体制派を美化し、アサド政権を全否定したがる黒井や常岡が無視、軽視したがる一方で、反体制派に懐疑的な青山弘之氏*16が指摘している事実「反体制派とクルドの対立」「その原因がトルコの支援」です。「反体制派に対するシンパシー&アサド政権に対する反発」「桜木の認識では、アサドに異常に甘く、反アサドに不当に辛い青山氏に対する反発」を隠さない桜木ですが、彼は黒井や常岡とは違い一応青山氏同様の指摘をしています。
「反体制派とクルドの対立」「その原因がトルコの支援」ということに触れたがらないことだけでも常岡と黒井のシリア認識はゆがんでると言っていいでしょう。
ここまで台頭したクルドにとって「トルコの支援を受けるが故に自分たちに敵対的であり」、その上最近は落ち目の反体制派に協力する理由は何もありません。
一方、最近ではロシア、イランの支援もあって、反体制派を完全打倒しそうな勢いのアサド政権は「どこまで本気かはともかく」、クルドが反体制派と手を組まないよう、クルドの自治権主張に一定の理解があるかのような態度をとっている(ただしアサドは何か確約したわけではありません)。
であるなら、「反体制派が反クルドを放棄しない限り」、クルドにとって最善の策は「アサドと反体制派の対立」において中立を保つことでしょう。どちらか一方に肩入れしても、「反体制派もアサドもクルドに対して明確な自治権の約束をしない現状」ではメリットが何もないからです。
その結果、反体制派は何か特別なことでもない限り今後も落ち目になり続けるでしょう。
■産経【前提なし平和条約】河野外相「首相の言っていることが正しい」 プーチン露大統領の年内平和条約締結案めぐり
https://www.sankei.com/politics/news/180919/plt1809190005-n1.html
河野太郎外相は18日の記者会見で、ロシアのプーチン大統領による年内の平和条約締結案をめぐり、安倍晋三首相がプーチン氏の発言の後、直接、日本の立場を説明したと発言していることについて「当事者である首相が言っていることが正しい」と述べた。
ロシア大統領報道官が16日に「実際に安倍氏本人から反応はなかった」と発言したことから、首相とロシア側との説明に食い違いが生じているとの指摘が出ていた。
河野氏は「首相とプーチン氏の話だから、第三者の話より当事者の話の方がより正確性は高い」と強調した。
誰が考えても詭弁でしかない安倍の主張を「干されたくがないために支持する」とは全く今の自民党も本当に落ちぶれたもんです。
そもそも当事者云々というなら記事に書いてあるようにプーチン側は安倍の主張を否定しているのですが。
その場に河野がいない限り「プーチンと安倍とどっちが正しいかわからない」はずです。というか状況証拠から見て明らかに嘘をついてるのは安倍ですが。
大体「第三者」てロシア大統領報道官がプーチンに確認もせずでたらめ放言してると言うつもりでしょうか?。プーチン自ら「安倍から反論を受けてなどない」と発言されたらどういうつもりなのか。
そのときになって初めて「プーチンは嘘つきだ」とでも言う気か。全く呆れて二の句が継げません。
■毎日新聞『難航する対露平和条約交渉 首相は礎になる覚悟を』大前仁(モスクワ支局)
https://mainichi.jp/articles/20180531/ddm/005/070/012000c?fm=mnm
安倍晋三首相はプーチン露大統領と通算21回目の首脳会談を終えた。
「平和条約に向け着実に前進していく決意を2人で新たにした」「私たちの世代で平和条約の交渉に終止符を打ちたい」。
安倍首相は会談後、両国関係について前向きのトーンで繰り返した。しかし、日露平和条約に関する課題が思うように進んでいないのは明白だ。米露関係が加速度的に悪化する状況を踏まえると、ロシアが(ボーガス注:米軍基地を設置される可能性が皆無ではない)自国の安全保障に関わる北方領土について、一部ですら引き渡すシナリオは考えづらい。日本としては10年先、20年先を見据え、国際情勢の変化に期待しながら、粘り強く交渉するしかないと思う。
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登録してまで続きを読む気がないのでこれ以上は引用しませんが、大前氏もずいぶん思い切ったことを言ったもんです。これは「今のままの安倍外交では島はかえってこない」「早急に外交を立て直す必要があるがそれでも安倍在任中にかえってくるか疑問」「10年後、20年後に帰ってくれば十分御の字」といってるわけですから。
■産経【正論】ロシアに領土問題解決の意思はない 新潟県立大学教授・袴田茂樹
https://www.sankei.com/column/news/180917/clm1809170006-n1.html
「絶対に返さない」と向こうが明言したわけでもないので「意思がない」と現時点で言い切るべきではないでしょう。それは結果として「日本政府は島の返還を諦める」つう話にしかなりませんので。産経や袴田が「諦めた」つうなら話は別ですが。
ただし現時点では向こうは「二島返還」「返還後、米軍基地を絶対に置かない」などの条件付きですら「返す」とも明言してもいない。その状況下で「安倍政権で絶対に取り戻す」と根拠のない放言をして、ロシア経済支援にどんどん踏み込んでいいのかというとまた話は別です。
「そこまで踏み込むのはまずい、ロシアのやらずぼったくりになる恐れがある」つう考えは当然あり得ます。
とはいえ「島の返還なんか諦めました」というのでない限り「島がかえってくるかわからないから、やらずぼったくりになるのが嫌だから何もしません、終わり」つうわけにいきません。
個人的にはもう島の返還は諦めて、その上で平和条約結んでもいいじゃないか、島を返されても有人島だから、無人島・竹島と違って、住んでるロシア人をどうするか、全員どっかに移ってもらうのか(その場合日本の移転費用負担は全額か一部負担かはともかく不可避でしょう)、それともロシア系日本人として日本が受け入れるのか、つう難しい問題もあるし、と思いますが。
いずれにせよ「島の返還は目指します」というなら「やらずぼったくりのリスクを覚悟しながら経済支援するが、やらずぼったくりにならいように工夫する」しかないでしょう。経済支援とのバーター取引以外に現実的な策があるとは思いません。
ただし「やらずぼったくりにならない」その工夫が安倍政権にあるのかどうかは非常に疑問だと思いますが。それにしても北朝鮮に対する態度「制裁」とロシアに対する態度「経済支援」の違いは一体何なんでしょうか?。プーチン発言なんて完全に安倍をこけにしてると思いますが。
彼は、日ソ共同宣言の領土条項は、1960年にソ連側が日米安保条約改定を口実に破棄したのに「日本側が実行しなかった」と虚偽を述べた。
とはいえ、ソ連が破棄しなければ二島返還で決着したかといえば「そんなことは絶対に認めない」と米国が歴代自民党政権に猛烈に圧力をかけていたがために「鳩山内閣時代の領土条項」が「1960年の岸内閣になっても実行できなかった」わけです。「鳩山内閣が実行せず、岸内閣もいつまでたっても実行しなかったから結局死文化した」という意味ではプーチンは間違いではありません。
また破棄したかしなかったか実際、領土問題の行方にあまり関係ないでしょう。
「いつまでたっても日本が条項を実行しない」がゆえに「むしろ破棄した方が得策だ、破棄しても日本も文句言わないだろ」で破棄になり、実際日本も大して文句を言わなかったわけです。
■五十嵐仁*17の転成仁語『得意とされる外交で破綻してしまった安倍首相を続投させても良いのか』
https://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-09-13
「やっぱり、そうだったのか」と思いました。「ロシア極東ウラジオストクで開かれていた東方経済フォーラムで12日、プーチン大統領が突然、日本との『年内の平和条約締結』を求めた」というニュースを目にしたときです。
「『北方四島の帰属を解決し、平和条約を結ぶ』という、日本が領土交渉の前提としてきた考えを飛び越えた発言に、衝撃が広がった」と、今日の『朝日新聞』は伝えていますが、「衝撃」を受ける方がおかしいんじゃないでしょうか。プーチン大統領が、北方領土の実効支配を強めて領土問題の棚上げを狙っており、騙された安倍首相がそれに協力させられているということは、2年前に山口県長門市で開かれた日露首脳会談の時から明らかだったのですから。
(中略)
外交破たんによって無能ぶりが露わになった安倍首相を退陣させなければなりません。安倍政権の打倒こそが、日本の外交を救う唯一の道なのです。
とはいえ対ロシア外交はまだ「単に無能」なだけましな気がします。慰安婦問題など歴史認識問題での中韓への安倍自民の言いがかりは「慰安婦など戦争被害者への誹謗中傷」であり無能ではすまない「悪辣なデマ、人権侵害」です。
■木村正人『日本メディアは提灯記事の責任どう取る「年末までに平和条約を結ぼう」と言ったプーチンの真意』
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20180913-00096767/
・ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は12日、ウラジオストクで開かれている東方経済フォーラムで、安倍晋三首相に対して年内に平和条約を結んだ後、「友人としてすべての問題を解決していく」と北方領土問題を先送りする考えを示しました。
安倍首相が言う新しいアプローチである北方四島での共同経済活動はロシアには全く旨味がないようです。22回も首脳会談を重ねた成果がウニやイチゴでは話にならないというのがプーチン大統領の本音でしょう。
首脳会談に遅刻して(ボーガス注:不満をそれとなく示しても)も安倍首相が分からないふりをするので、公衆の面前で直球ど真ん中のボールを投げたというところではないでしょうか。
・日本メディアの記事は政治部の記者が首相官邸や外務省から取材して書いています。
・えらく現実離れした記事が多いなというのが偽らざる実感です。
・安倍首相とプーチン大統領の親密な関係を軸に北方領土交渉が進展しているかのような提灯記事を書いてきた日本メディアはどう落とし前をつけるのでしょう。
・ジョージア紛争やウクライナのクリミア併合を見ても、ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン大統領が戦争で勝ち取った北方四島をやすやす手放すと考える方が間違っています。
・北方四島の択捉島と国後島には第18機関銃・砲兵師団の駐留部隊3500人が着上陸防御を目的として駐留しています。
・現状を鑑みると、要塞化した択捉島と国後島の返還は不可能に近く、日ソ共同宣言に基づいて歯舞群島と色丹島が返ってくればよしとしなければならないようです。
・あたかも北方領土交渉が進んでいるかのように装ってタンゴを踊り続けるのはもう勘弁してほしい
まあ、そういうことなんですかね。
■産経【自民党総裁選】石破茂*18元幹事長、プーチン露大統領は「計算し尽くして発言」 平和条約めぐり首相を批判
https://www.sankei.com/politics/news/180914/plt1809140097-n1.html
安倍支持層でも「まともな人間ならかばいようがない失策」であり、石破が批判することはある意味当然です。
■産経【主張】「年内に平和条約」 領土棚上げ断固拒否せよ
https://www.sankei.com/column/news/180914/clm1809140002-n1.html
・明らかになったことは、共同経済活動をてこに日露間の信頼を醸成し、領土問題の打開を目指す安倍首相の「新しいアプローチ」をプーチン氏が意に介していなかった、という点である。22回も首脳会談を繰り返しても、とどのつまりはこのようなありさまだ。
共同経済活動に基づく「新しいアプローチ」は思惑外れになったのではないか。
気がかりなのは、対露外交の基本路線を否定されたにもかかわらず、政府の反応が鈍い点だ。
・もはや対露外交自体の練り直しが必要な局面である。
安倍首相は、プーチン氏の提案の直後に、「領土問題の解決なしに平和条約はない」と明確に反論すべきだった。
・(ボーガス注:安倍首相が)プーチン氏のねらいについて「条約締結への意欲の表れと捉えている」と述べた点はいただけない。
ベトナム訪問中の河野太郎外相も「文句を言う筋合いのものでは全くない」と述べた。首相も河野氏も理不尽な提案に反論せずして何を主張するつもりか。
・政府は、共同経済活動にこだわるのをやめるべきだ。進行中の経済協力も本当に必要なのか。急ぎ見直したらどうか。
四島占拠の違法性を改めて指摘し、返還を求めるのが先決だ。領土問題解決が前提の平和条約締結の交渉に戻す。それ以外はロシアに利益をもたらさないことを知らしめるときだ。四島返還が実現しない限り、本格的な経済協力は国益に反する。
産経が基本的には安倍応援団であること、安倍が「22回の首脳会談を自画自賛していたこと」を考えればかなり思い切った安倍批判ですね。「ロシアへの反発>安倍のロシア外交」ということでしょう。
今までは安倍応援団として安倍批判は「ロシア外交でも控えてきた」がプーチン発言に野党支持層だけでなく与党支持層からも「プーチンになめられてる」という批判が出たことで産経も安倍批判に踏み切ったのでしょう。
それにしても産経ですらこの件では一定の安倍批判してるのに志位氏ら共産党の安倍批判ツイートに「日本共産党だって徳田書記長時代は領土問題でろくに抗議してなかった」「宮本委員長時代も『日本のこえ』問題(1964年)、プラハの春問題(1968年)で党関係が事実上断絶するまでは、一定の政党間交流がありソ連批判がぬるかった」「共産党に安倍批判されたくない」(要約)としかいわない「黒坂真のツイート(https://twitter.com/rokukurosaka)」もどうしようもない馬鹿です。黒坂はモリカケですら安倍擁護する男なので「予想の範囲内」ではありますが。
もちろん黒坂の主張はそうした居直りに過ぎないので
■朝日『自民・石破氏「領土問題後回しで平和条約、禍根を残す」』
https://www.asahi.com/articles/ASL9D7RLKL9DULFA02C.html
といった共産以外の「安倍ロシア外交批判」への反論には全くなっていません。
■産経『プーチン氏発言は「日露関係発展への強い気持ち」 平和条約提案 菅義偉*19官房長官』
https://www.sankei.com/politics/news/180913/plt1809130014-n1.html
「年内に国交正常化したい」と北朝鮮がいっても同様に「日朝関係発展への強い気持ちだと思う」といえるのかと問いただしたくなります。
■時事通信『河野氏*20「文句言う筋合いでない」、プーチン大統領発言』
https://this.kiji.is/412913804876596321?c=39550187727945729
安倍が抗議しないし「抗議しない安倍に忖度して、自民党では石破ぐらいしかプーチン批判しない」以上こういうしかないのでしょうが、まあ無茶苦茶ですね。まあ石破だって、今幹事長だったら批判できたかは少々疑問ですが。
北朝鮮が「年内に日本と国交正常化したい」「拉致問題が解決するかどうかに関わらず」「国交正常化後に拉致問題交渉でもええやないか」、あるいは「非核化に関係なく年内に米国と国交正常化したい」「国交正常化後に(以下略)」といっても同じことがいえるのか。
「わしらだって可能なら年内に正常化したいから批判しない」て詭弁がひどいですね。なぜ「島を帰さない場合でも正常化したい」というプーチン発言の重要ポイントを故意に無視するのか。しかし安倍信者も「よほど狂信的なやつ以外は頭が痛い」でしょうね。こんなん安倍政権を含む「歴代自民党政権の立場(島の返還なしでの平和条約はあり得ない)」を考えれば擁護できる話じゃないですから。
「島がかえってなくても平和条約」なら安倍でなくても橋本*21、小渕*22政権など過去の政権がおそらく実現できたわけです。
安倍だって今までそんなことは一つもいってない。
首脳会談で、安倍が「あと3年(自民党総裁任期)のうちに平和条約結びたい」といったら「それやったら今年中に結ぼうやないですか、島の問題は後回しにして」とプーチンにいわれて、その場で何も言い返せないってどんだけ安倍も無様なんでしょうか?。まあ安倍にとって「予想外のサプライズ」だったんでしょうし、その場合に米長の企みを打ち砕いた「やはり強制にならないことが望ましい(現天皇)」のような当意即妙の応対ができる能力は安倍にはないですが。
現天皇が首相ならその場で「やはり島の返還がないとそれは難しい」とかいってくれたんでしょうか?(皮肉のつもり)
しかし「モリカケ疑惑発覚後ですら安倍支持する安倍支持層」には何も期待してませんが、これでも安倍支持なんでしょうねえ。げんなりします。
■産経【前提なし平和条約】共産・志位和夫氏「国辱外交だ」 プーチン露大統領の締結発言で
https://www.sankei.com/politics/news/180913/plt1809130030-n1.html
■志位和夫ツイート
・「プーチン大統領『条件なしで平和条約を』安倍首相を前に」
驚きのニュース。平和条約締結は両国の国境の公式の画定という意義*23を持ち、「条件なし」での締結は領土要求の全面放棄となる。目の前で言われて抗議一つしないとは何という屈辱外交か!
・首相、「条件なしで平和条約」とのプーチン発言について、「プーチン氏の平和条約締結への意欲の表れだと捉えている」と。
違うでしょう。「領土返還をしない」という「決意の表れ」であり、首相、あなたを舐め切っているという「態度の表れ」ですよ。
・「ウラジーミル」などと(ボーガス注:プーチンを安倍総理がファーストネームで呼び)愛想を振りまいたところで、領土問題は一歩も前進しない。
本来安倍の立場なら「プーチンに抗議すべき」なのにさんざん「プーチンとの信頼関係で島が帰ってくる」と放言したが故にろくに抗議しませんからねえ。
1)「島が帰ってこなくても平和条約を結ぶべき」
2)「安倍様のやることならオールOKです(安倍様以外がやれば批判するけど)」というご都合主義な狂信的安倍支持
のどちらかの立場でない限り、「志位氏のような野党関係者、野党支持者、安倍批判者でなくても」、与党関係者、与党支持者、安倍支持者でも「まともな人間なら」この件では安倍批判はするのが当たり前です。
つうか仮に1)の立場でも
「私は1)の立場だが、だからといってプーチン発言に対する安倍政権の態度は批判する。なぜなら安倍政権は1)の立場ではないはずだからだ。なぜ安倍政権はプーチンに抗議しないのか。それとも安倍政権は1)の立場なのか?。1)の立場を否定するのが安倍政権だと思っていたが、いつ1)の立場になったのか?」
つう安倍批判するのが普通の人でしょう。
なお引用はしませんが、こうした共産党関係者の安倍批判ツイートに「黒坂真のツイート(https://twitter.com/rokukurosaka)」が「日本共産党だって徳田書記長時代は領土問題でろくに抗議してなかった」「宮本委員長時代も『日本のこえ*24』問題(1964年)、プラハの春問題(1968年)で党関係が事実上断絶するまでは、一定の政党間交流がありソ連批判がぬるかった」(要約)といいだして吹き出しました。
さすがに「プーチンに安倍政権が抗議しなくても何の問題もない、領土問題が解決しなくても年内に平和条約を結ぶべきだ」とは言えないようですが「石破など共産以外も批判してるプーチン発言&安倍政権の対応」で「徳田時代の共産党がー」「宮本時代も政党間関係が断絶するまではー」で居直ろうとは馬鹿にもほどがあります。プラハの春(1968年)以降は明らかに日本共産党はソ連批判を強めていますし、「それ以前」といったら「50年以上前の話」ですからね。大体、これがたとえば民主党・菅直人内閣でも黒坂がこの種の詭弁で擁護(?)するかといったら擁護しないで逆に「屈辱外交」と非難するでしょうし。
まあ、さすがに黒坂も自分の主張が詭弁だとは理解してるでしょうが、こんな醜態さらすくらいならプーチン発言とそれに対する安倍の対応には触れずに逃げた方がよほどましでしょう。例えば島田洋一なんかそうですが。
■国家基本問題研究所『大規模合同演習で腹探り合う中露』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
https://jinf.jp/feedback/archives/23448
やれやれですね。仮に安倍がそんな思惑でもロシアは中国相手に「安倍や国基研が期待するほどの敵対的態度」などとりはしないでしょう。
■時事通信『ロシアに抗議や真意の確認しないと政府高官』
https://this.kiji.is/412518589048898657
抗議しないのはまあ、ひとまずおきます。「無条件で(つまり領土問題は棚上げして)年内に日露平和条約を目指す」というプーチン発言の「真意の確認すらしない」つうのは「この記事が事実なら」もはや意味不明です。
真意の確認をしないでどうやってロシア外交するのか。どうやって島の返還を目指すのか。
北朝鮮政府が「年内に日朝国交正常化目指す」と語っても「真意の確認」をしないのか?
結局、さんざん「安倍とプーチンには親密な関係がある」「島の返還は十分可能」など、景気のいい話をし続けてきたがために、責任問題をおそれて「ロシアとの友好関係だけを今後もアピールしていきます」つう無責任な話でしょう。呆れて二の句が継げません。
■読売新聞『プーチン氏「前提条件なしで平和条約締結を」』
https://www.yomiuri.co.jp/world/20180912-OYT1T50086.html
■TBS『プーチン大統領「前提条件なしで年内に平和条約締結を」』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3470970.html
「北方領土返還という前提条件なしで平和条約」「島の返還については平和条約締結後でもいいのではないか」とプーチンに言われても
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3470970.html
今のところ、安倍総理はコメントをしていません。また菅官房長官は「(ボーガス注:プーチン大統領の「無条件で年内に日露平和条約を締結したい」という)発言は承知しているが、その意図についてコメントすることは控える」と述べています。
ということで現時点ではろくに抗議しない安倍政権です。マスコミもろくにロシア批判しない。
一方で北朝鮮が「拉致被害者帰国という前提条件なしで国交正常化」「拉致被害者の問題は国交正常化後でもいいのではないか」といったら安倍政権も即座に猛烈に抗議するでしょうし、マスコミも非難するでしょう(もちろん家族会、救う会、拉致議連の非難は間違いないでしょう)。この違いは一体何なんでしょうか?。是非はともかくおよそ理解できませんね。「アジア(北朝鮮)差別と欧米(ロシア)崇拝」なのか。はたまた「弱小国(北朝鮮)差別」と「大国(ロシア)崇拝」なのか。
あるいは過去に「プーチン訪日を受け入れ、彼との友好関係をアピールしてしまったが故」なのか。
しかし「年内に」なんて「12月末まで、後3〜4ヶ月程度しかないわけですから」普通に考えれば「安倍もプーチンが言うようなそうした方向に同意していたが今まで隠していた」ということになるでしょう。
一方「突然のプーチン提案」ならプーチンは非常識であり、日本(というか安倍政権)もなめられたもんです。果たして安倍以外の総理でここまでこけにされたでしょうか?。やはり安倍の存在は有害というべきでしょう。
どっちにしろ安倍の対ロシア外交は「北方領土の返還などもはやどうでもいい。シベリアの石油や天然ガスなどで日本企業が儲かればいい。プーチンの発言通り、年内に平和条約を締結しても問題ない。」という考えをとらない限り、北方領土の返還を重視する限り、無茶苦茶としか言い様がないでしょう。
*1:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)
*2:黒井や常岡が悪口する青山弘之氏のことか?
*3:いやそんな話はそもそもしてないと思いますが。「ロシア(プーチン政権)やシリア(アサド政権)は正義ではないが、だからといって彼らと対立する側(欧米?)が正義でもない。この内戦には100パーセントの正義など存在しない」「現実問題ロシアやシリアの打倒などできないからシリア内戦は外交で解決するしかないと思う(一方ロシア、シリア打倒を放言するのが黒井や常岡)」つう話はしてると思いますが。それを勝手に黒井が「シリア、ロシア擁護」と曲解してるだけです。
*4:著書『本当にワルイのは警察:国家権力の知られざる裏の顔』(2012年、宝島社新書)など
*5:著書『後藤さんを救えなかったか:政府は何をし、何をしなかったのか?』(2015年、第三書館)、『戦争のリアルと安保法制のウソ』(2015年、日本機関紙出版センター)、『「テロとの戦い」を疑え』(2017年、かもがわ出版)、『戦争はウソから始まる』(2018年、日本機関紙出版センター)など
*6:著書『9・11:アメリカに報復する資格はない!』(2002年、文春文庫)、『メディア・コントロール』(2003年、集英社新書)、『覇権か、生存か:アメリカの世界戦略と人類の未来』(2004年、集英社新書)、『お節介なアメリカ』(2007年、ちくま新書)、『生成文法の企て』(2011年、岩波現代文庫)、『アメリカを占拠せよ!』(2012年、ちくま新書)、『チョムスキー言語学講義』(2017年、ちくま学芸文庫)など
*7:著書『吉田茂とその時代(上)(下)』(1991年、中公文庫)、『容赦なき戦争:太平洋戦争における人種差別』(2001年、平凡社ライブラリー)『敗北を抱きしめて(上)(下)増補版:第二次大戦後の日本人』(2004年、岩波書店)、『アメリカ 暴力の世紀:第二次大戦以降の戦争とテロ』(2017年、岩波書店)など
*8:『プラトーン』(1986年)、『7月4日に生まれて』(1989年)でアカデミー監督賞を受賞。著書『オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1〜3』(共著、2015年、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
*10:常岡のいう「金で癒着」て何のことなんですかね?。もはや毎日新聞に名誉毀損で訴えられても文句言えないレベルじゃないか?。
*12:著書『イラクとアメリカ』(2002年、岩波新書)、『フセイン・イラク政権の支配構造』(2003年、岩波書店)、『イラク 戦争と占領』(2004年、岩波新書)、『イラクはどこへ行くのか』(2005年、岩波ブックレット)、『イラクは食べる』(2008年、岩波新書)、『<中東>の考え方』(2010年、講談社現代新書)、『中東から世界が見える:イラク戦争から「アラブの春」へ』(2014年、岩波ジュニア新書)、『9.11後の現代史』(2018年、講談社現代新書)など
*13:著書『イスラムのテロリスト』(2001年、講談社プラスアルファ新書)、『北朝鮮に備える軍事学』(2006年、講談社プラスアルファ新書)、『ビンラディン抹殺指令』(2011年、洋泉社新書y)、『イスラム国の正体』(2014年、ベスト新書)、『イスラム国「世界同時テロ」』(2016年、ベスト新書)など
*14:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領
*15:著書『【増補版】シリア 戦場からの声』(2018年、アルファベータブックス)
*16:著書『混迷するシリア』(2012年、岩波書店)、『シリア情勢:終わらない人道危機』(2017年、岩波新書)
*17:法政大学名誉教授。全国革新懇代表世話人。著書『戦後保守政治の転換』(1986年、ゆぴてる社)、『一目でわかる小選挙区比例代表並立制:新しい選挙制度であなたの一票はどうなる』(1993年、労働旬報社)、『保守政治リストラ戦略』(1995年、新日本出版社)、『徹底検証 政治改革神話』(1997年、労働旬報社)、『政党政治と労働組合運動』(1998年、御茶の水書房)、『戦後政治の実像』(2003年、小学館)、『この目で見てきた世界のレイバー・アーカイヴス』(2005年、法律文化社)、『労働政策』(2008年、日本経済評論社)、『労働再規制』(2008年、ちくま新書)、『対決 安倍政権』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権:9条改憲阻止のために』(2018年、学習の友社)など
*18:小泉内閣防衛庁長官、福田内閣防衛相、麻生内閣農水相、自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任
*19:第1次安倍内閣総務相を経て第二〜四次安倍内閣官房長官
*20:第三次安倍内閣国家公安委員長を経て第四次安倍内閣外相
*21:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相
*22:竹下内閣官房長官、自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相
*23:こうした認識は志位氏だけでなく「安倍政権を含む歴代自民党の立場」でもあります。
*24:志賀義雄(元党中央委員、元衆院議員)、神山茂夫(元衆院議員)、中野重治(作家)ら党を除名され、あるいは離党した親ソ連分子が決しした政治党派。