今日の産経ニュース(12/7分)

産経抄・12月7日
https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20181207/0001.html

 昨日の朝、各局のワイドショーで識者が相も変わらず口にしたのが、「監視社会」の恐怖である。
▼中国にはなんと1億7千万台以上の監視カメラがある。「天網」と呼ばれる、最新の顔認証技術を持つシステムと結びついて、14億人の国民のなかから即座に人物を特定できる。もちろん追跡するのは犯罪者だけではない。民主活動家らも監視対象である。どれほどテロとの戦いに苦労しようと、日本がそんな社会を選ぶはずがない。

 言ってる意味が不明ですね。何を根拠に「日本がそんな社会になることはない」といえるのか。
 「政府の善意に期待する」つう「政府性善説」が産経の立場だというなら、およそ「政府を時に批判し、監視すべきメディアの言うべき言葉」じゃないでしょう。
 「政府による監視社会」にしないためには「政府のそうした暴走を防ぐ国民の監視」が必要なわけです。監視カメラはあくまでも「犯罪防止に必要な範囲でのみ」認め、「政治活動の弾圧」など不当な行為は許さない(まあ、「必要な範囲」の判断は必ずしも容易ではありませんが)。
 そうした「政府への監視」がなければ日本であれどこであれ、監視社会化する危険性は否定できません。


入管法改正案成立へ 首相問責案も提出、深夜ずれ込み
https://www.sankei.com/politics/news/181207/plt1812070040-n1.html
 与党の無法といい、「新聞はともかく」テレビが「貴乃岩騒動*1」など他のくだらないことにかまけてろくにこの件を報道しなかったことといいうんざりさせられますが、
1)とにもかくにも野党共闘が成り立ったこと
2)マスコミがろくに報道しなかったこともあって今ひとつ世論の反応が弱かったが、一定の追及が野党によってなされたこと
3)この法案が成立しても具体的なことは政令や省令に丸投げなため、今後も戦いの余地があること
などを「多少の慰め」にしたいと思います。
 少なくとも「これで戦いは終わったわけではない*2」ので今後、野党側がどう戦いを進めていくかでしょう。
 正直、「俺の願望込み」で書いてますが、「外国人労働力の安易な導入による弊害」は自民支持層ですらそう安易には容認できないでしょう。「安い外国人労働力を使いたがってる財界」はともかく、むしろ自民支持層のうち産経に代表される「保守層(極右層?)」などはこの法案を内心では手放しでは喜べないでしょう。
 まあ

立川談四楼(ツイート)
‏ 重要法案が少ない審議と数の論理で次々と強行採決されていく。野党は奮闘しているが、それでも押し切られる。うんざりし、やりきれなくなる。だが待て。それが連中の手口なんだ。与党は国民を疲れさせ、無力化させることこそが狙いなんだ。そこに乗ってなるものか。さあ爪を研いでおこう。

つうことですね。しかし「アンチ安倍という立場での容共」でしょうが共産党のサポーター祭りに参加したことと言い「自民党から選挙に出た過去がある談志の弟子」とは思えない正論ツイートですね。


茨城県議選、9日に投開票迫る 深夜に大勢判明
https://www.sankei.com/politics/news/181207/plt1812070030-n1.html
 自民党王国茨城ですので過大な期待はしません(選挙前の現状ですら、最も多数の候補者を擁立しているのが自民と言うこともあって、自民の第一党が堅いとみられてますので)。
 しかし、1議席でも自民が議席を減らし、1議席でも野党(出来れば共産)が議席を伸ばすことを期待したい。
 それにしても

立民は公認2人が立候補。

つうのはあまりも無様すぎでしょう。何せ公明が現有議席4、共産が現有議席3だそうです。「共産や公明の現有議席よりも少ない公認候補しか立てられない*3」つうのは「最大野党の責任を果たしてる」とはとてもいえないでしょう。

【追記】
 候補者8人全員当選なんて過大なことは言わないので、共産は最低でも現有3議席キープ、可能なら1議席増の4議席にしてほしかったですが、残念ながら1議席減の「3議席→2議席」のようです。
 他は「自民40→34」、「公明4→4」「国民民主5→4」「立民0→1」「その他8→17」のようです。
 このあたりどう評価するかは素人にはなかなか難しいところなのでひとまずはたいしたコメントはしません。
 とりあえずは立民が「0議席」という無様な結果を避けられたと言うことと、「維新が大阪以外ではもはや終わった政党だと言うことが改めて証明された(1人だけ候補者を立てたが落選)」ということだけコメントしておきます。

*1:正直彼が引退表明した時点ですでに「終わった話」でしょう。まあ引退表明する前だって何らかの処分は不可避でしょうから大騒ぎする話じゃありませんが。

*2:「負け惜しみ的な言葉」で恐縮ですが諦めるわけにもいきませんからね。

*3:もちろん共産も公明も現有議席以上の候補を擁立しています