新刊紹介:「前衛」1月号

 「前衛」1月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。「興味のある内容」のうち「俺なりになんとか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れます。
http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
■座談会『「オール沖縄」が示した民意とは何か』(翁長雄治*1、宮里千里、赤嶺政賢*2
■県民がデニー知事に託した希望を(山内末子*3
(内容紹介)
 三名の方が言ってる「デニー勝利による民意」とはまず第一に「辺野古移設反対が民意」ということですね。
 次に「それは必ずしも日米安保廃止ではない」。翁長氏は座談会ではっきりと「自分は安保廃止ではないし、亡き父もそうだったと思う。しかし、沖縄の現状には不満がある。なんで沖縄ばかりに基地が集中しているのか。地位協定にしても、同じ第二次大戦の敗戦国でもドイツやイタリアはもっとましだと聞いている。なんでこんなに不平等協定なのか。」といっています。
 むしろ「そうしたものがどうしても改められないというなら、日米安保なんか必要なのか、といいたくなる。日米安保が必要なのかという風潮を作り出してるのはむしろ本土の安倍政権だ」というわけです。
 第三に「弔い合戦的な要素」がやはり翁長氏の死去で大きくなってしまった。
 翁長氏が会いたいと言ってもまるで会わなかったことは県民も分かってるわけです。それで葬儀の時に菅官房長官が来て、弔辞を述べても「ふざけんな!」つうことになる。

参考
沖縄県民がかちとった歴史的勝利:沖縄県知事選挙の結果について
2018年9月30日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫
https://www.jcp.or.jp/web_info/2018/09/post-16.html
■沖縄知事選勝利 さあ決意新たに、新基地断念させるまで、辺野古ゲート前
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-02/2018100215_01_1.html



■「辺野古」埋立・米軍基地建設反対のたたかい:撤回と県民投票(新垣勉
(内容紹介)
 新たな戦いとしてデニー知事が打ち出した「埋め立て撤回(これに対し国は国交相の撤回停止処分で対抗)」「県民投票」を取り上げています。

参考
赤旗
■主張『埋め立て撤回停止:沖縄の民意も法も無視の暴挙』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-31/2018103101_05_1.html
辺野古承認撤回の執行停止、決定取り消しを、野党国対委員長
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-08/2018110802_03_1.html
■埋め立て問う県民投票実施を、沖縄 デニー知事が糸満市長と面談
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-20/2018112004_03_1.html
辺野古承認撤回効力停止、係争委審査申し出、デニー知事 「違法な国関与」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-30/2018113003_01_1.html
■沖縄新基地 圧倒的反対の民意を、県民投票むけ新組織結成へ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-07/2018120704_05_1.html


■日米FTA交渉入りとその日本の食・農・暮らしへの影響(鈴木宣弘*4
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。FTAの内容自体ももちろん批判されています(鈴木氏は農業経済学者なのでもっぱらその方面からの批判です)。
 ただし「これはFTAではなく「物品貿易協定」(TAG)だ」という安倍政権の「不誠実な詐欺体質」も批判されています。
 TAG等という言葉は米国側文書には出てこない(日本側文書にしか出てこない)上、「FTAとTAGの違いがまともに説明できない」のだから詐欺以外、何物でもないわけです。

赤旗
■米副大統領「交渉はFTA」
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-06/2018100601_02_1.html
■「TAG」は捏造の疑い、日本政府訳にのみ記載、日米共同声明 首相答弁との矛盾隠す
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-06/2018100601_01_1.html
■外交文書までねつ造、日米共同声明 日米FTAそのもの、志位委員長が批判
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-12/2018101201_01_1.html
■日本政府がいう日米「物品貿易協定」はFTAそのもの
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-13/2018101301_04_1.html
■主張『FTAと「TAG」:この偽装工作は見過ごせない』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-14/2018101402_01_1.html
■日米貿易交渉 FTAそのもの、紙議員が聞き取り
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-18/2018101805_02_1.html


■重大な人権侵害・元徴用工問題の解決の道筋を考える(川上詩朗)
(内容紹介)
 川上氏の言う「解決の道筋」とは「まず新日鉄住金は話し合いの場につきなさい」「安倍政権は『韓国の判決など認めない』などという馬鹿げた挑発言動をやめなさい」つうことですね。
 相手が納得しないまま「解決した」と一方的に放言しても何もどうにもならない。
 北朝鮮が「拉致は解決した」、ロシアが「日露に領土問題は存在しない」といったって、日本側が納得しなければ、それで解決したとはいえないのと同じです。
 問題は相手と話し合うことでしか解決しません。なお、川上氏も指摘していますが「日韓国交正常化」での決着は「個人の請求権については政府としては日韓とも請求しない」「個人が請求できるかどうかについては棚上げにする」というものであって明確に「個人も請求できない」としたわけではありません。
 韓国ではなく旧ソ連との関係ですが、シベリア抑留者の日本政府への「金銭要求」について日本政府は「個人請求権は消滅してないからソ連に請求してくれ」といった過去もあります(これについては例えば、浅井基文氏の記事『強制徴用韓国人被害者賠償請求訴訟(韓国最高裁判決)その3:日本政府の主張の正当性について』(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2018/1078.html)参照)。自分に都合が良ければ「請求権は消滅してないからソ連に請求しろ」、都合が悪ければ「消滅したはずだ、韓国は請求するな」とは端的に言ってご都合主義のデマでしかありません。
 もちろん日ソ国交正常化と日韓国交正常化には「そのような主張の違いを正当化できるようなもの」は何もありません。
 また仮に日韓国交正常化により「新日鐵住金に支払う義務がない」としたとしてもそれは「自主的に支払うことを禁じてるわけではない」。
 実際の解決としては、原告側との話し合いにより、賠償金を支払うことでの和解ということにならざるをえないでしょう。
 「韓国ではなく中国ですが」過去において三菱マテリアル(問題発生当時は三菱鉱業)や西松建設が「中国人徴用工」と金銭支払いなどで合意し、和解した*5ことを考えれば韓国でも同様に金銭支払い等で和解することは決して非現実的でも不合理でもない(なお、中国も国交正常化に当たり韓国同様、政府としては賠償請求権を放棄しています。もちろん韓国同様「別途、日本のODA支援がある」わけですが)。
 まあ、三菱マテリアル西松建設も「中国国民や政府を敵に回したら後が怖い。中国市場を失うわけにはいかない」つうことであってきれい事ではないでしょうが、とにもかくにも和解したことは「志位氏や川上氏同様」小生も一定の評価をしたいと思います。今現在、新日鐵住金がとっている態度よりはずっとましでしょう。
 浅井基文氏の記事『強制徴用韓国人被害者賠償請求訴訟(韓国最高裁判決):日本政治の異常性を映し出す鏡』(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2018/1075.html)などによるとむしろ「三菱マテリアル西松建設が中国相手に出来たことが、新日鐵住金が何で韓国相手に出来ないのか」「中国は大国だから屈服するが、韓国はそうでないからなめてるのか」という批判が韓国で出始めてるようです。

参考
【日韓徴用工問題】
■徴用工問題の公正な解決を求める:韓国の最高裁判決について
2018年11月1日  日本共産党幹部会委員長  志位和夫
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2018/11/post-793.html
赤旗
■韓国 徴用工訴訟、日本企業・政府は誠実に向き合え
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-31/2018103102_02_1.html
■徴用工問題の公正な解決を求める、韓国の最高裁判決について、志位委員長が見解
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-02/2018110201_01_1.html
■元徴用工問題、個人の請求権消滅せず 冷静に話し合い解決を、NHK番組で笠井政策委員長
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-05/2018110502_01_1.html
■元徴用工問題 本質は人権侵害、日本の弁護士有志が声明
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-06/2018110601_02_1.html
■「徴用工」問題 個人の請求権は消滅せず 一致点で話し合い解決を、志位委員長、原告側弁護士の協力要請に
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-13/2018111301_01_1.html
■徴用工個人の請求権 外相「消滅してない」、衆院外務委 穀田議員に答弁
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-15/2018111501_03_1.html
■検証 三つのタブー*6と「しんぶん赤旗」、「歴史タブー」 徴用工問題で(ボーガス注:朝日、読売、毎日、日経、産経などマスゴミと)違い鮮明
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-16/2018111605_01_0.html
■穀田議員の韓国徴用工質問、日本政府の主張 根拠失う、河野外相「個人の請求権が消滅したとは申し上げない」、外務局長「個人の慰謝料請求権自体は消滅していない」
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-17/2018111703_01_1.html
■徴用工問題 「赤旗」攻撃の河野外相、どちらがミスリード
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-23/2018112302_04_1.html
■被害者の尊厳を回復する解決を、徴用工裁判 志位委員長が見解
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-30/2018113002_02_1.html
■韓国最高裁 三菱重工に賠償命令、徴用工裁判 挺身隊も認める
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-30/2018113001_04_1.html
■主張『朝鮮半島との外交:過去の反省と人権を土台に』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2019-01-03/2019010301_05_1.html


【日中徴用工問題(三菱マテリアル西松建設)】

志位和夫ツイート
時事通信「徴用工訴訟、解決は可能=原告弁護士と面会−志位共産委員長」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018111200816&g=soc
 共産党志位和夫委員長は12日、韓国最高裁新日鉄住金に賠償を命じた徴用工訴訟の原告側弁護士と衆院議員会館で面会し、問題解決に向けた協力要請を受けた。日本政府は1965年の日韓請求権協定によって「解決済み」との立場だが、志位氏は日本の外務省が「個人の請求権は消滅していない」との見解を示したとする例を紹介。その上で、「この一致点を大事にして前向きの解決ができるのではないか。日本政府にも働き掛けたい」と述べた。
(引用終わり)
 中国人の強制連行問題については、2007年の最高裁判決を受けて、西松建設は和解に応じ、和解金を支払い、和解のモニュメントもつくられた。西松建設にできて、住金にできない理由はありません。

■渡辺輝人ツイート*7 @nabeteru1Q78
 ネットでちょっと検索すると、日本企業による外国人(中国人が多い)の強制連行・労働問題では、三菱マテリアルのほかにも、西松建設鹿島建設*8日本鋼管日本冶金工業などが、解決金を支払って和解しているようだね。むしろ、和解をせずに韓国最高裁の判決を食らった新日鉄住金が例外。

赤旗『西松、責任認め謝罪、新潟強制連行中国人と和解』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-04-27/2010042701_04_1.html
人民日報
西松建設、強制連行の中国人遺族らと和解の交流会
http://j.people.com.cn/94473/7627350.html
■西松信濃川平和基金が中国人労働者記念碑建設か
http://j.people.com.cn/94475/8336341.html


Apes! Not Monkeys! はてな別館
西松建設「和解」続報
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20091020/p1
西松建設「和解」続々報
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20091024/p1
 ■西松建設「和解」続々報(http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20091024/p1)での西松が和解の事実をホームページに掲載してるが「掲載内容が薄い」つう批判はまあ正当ではあるでしょう。
 ただし一方で、志位氏や川上氏が指摘するように「それでも日本において西松は良心的な方だ」という点も指摘しておく必要はあるでしょう。安倍の圧力があるとはいえ、「現時点では」和解にまるで乗り気でない新日鐵住金とは大分違うわけです。


■【徴用工判決】韓国メディアが、三菱マテリアルと中国人の事例から韓国差別と不満
https://news.nifty.com/article/world/china/12181-659808/
ハンギョレ『一部の中国人には補償した日本企業ら、なぜ態度が違うのか』
http://japan.hani.co.kr/arti/international/31993.html
 普通に考えて当然の反応です。


NHK『「企業の戦争責任 三菱マテリアル和解の意義」』(時論公論
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/246430.html
毎日新聞『社説:三菱マテリアル 歴史の責任果たす和解』
https://mainichi.jp/articles/20160603/ddm/005/070/069000c
 三菱の和解に一定の評価をしたマスコミが、今回の徴用工問題でそうした態度では必ずしもないことにはげんなりですね。韓国をなめてるのか、はたまたそこまで安倍にびびってるのか。


■産経【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】三菱マテリアルの和解はやはり「追及」の始まりだった
https://www.sankei.com/premium/news/170108/prm1701080039-n1.html
 よしこのいうように「三菱マテリアル和解」は当然「新日鐵住金訴訟での原告の動き」など「その他の戦争賠償請求訴訟」に多少の影響はあるでしょうが仕方のない話です。三菱と同じ事を新日鐵住金がやればいいだけの話でしょう。


特集『漁業「構造改革」にたちむかう』
■歴史の流れに逆行する水産庁「漁業法改定案」の問題点(長谷川健二)
■漁業法改悪と沿岸家族漁業(二平章)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。結果的には法成立後の論文となってしまったことが残念です。

赤旗
■漁業権 企業に渡すな、田村貴昭議員訴え 改悪法案審議入り、衆院本会議
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-16/2018111601_03_1.html
■漁業法改悪案についての田村貴昭議員の質問(要旨):衆院本会議
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-16/2018111604_04_0.html
■漁業法改悪案に反対、拙速に進めること許されない、兵庫・淡路 宮本岳志・金田氏が漁協訪問
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-20/2018112004_01_1.html
■漁業法改定 漁民ら異議、盛岡で集会 「声届かなくなる」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-21/2018112103_02_1.html
■漁業法改悪 企業優先に変わる、衆院農水委 参考人が懸念
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-27/2018112702_03_1.html
■漁業法改悪案めぐり長官暴言、「説明きりがない」、田村貴昭議員批判 衆院農水委
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-28/2018112802_02_1.html
■漁民の声聞かない漁獲割当、漁業法改悪案 田村貴昭議員が告発、衆院
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-29/2018112902_04_1.html
■漁業法改悪案も強行、衆院委 田村議員が反対討論
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-29/2018112901_03_1.html
■漁業法改悪案への田村貴昭議員の反対討論、衆院本会議
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-30/2018113004_04_0.html
■漁民置き去り 浜は混乱、漁業法改悪案 紙議員が批判、参院本会議
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-01/2018120101_04_1.html
■漁業法改悪案に対する紙議員の質問(要旨):参院本会議
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-02/2018120204_04_1.html
■漁業者から問題点指摘の声、漁業法改悪案 野党合同ヒアリング
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-04/2018120402_03_1.html
■漁業者置き去り 拙速、参院委で紙氏「改悪案許されぬ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-05/2018120502_02_1.html
■主張「漁業法大改悪:拙速な審議での強行許さない」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-06/2018120601_05_1.html
■漁業者の苦しみ分からぬか、紙議員、声つまらせ訴え
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-08/2018120802_02_1.html
■漁業法改悪案 紙議員の反対討論、参院本会議
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-09/2018120905_03_1.html


■教職員の異常な長時間労働の是正を:党提言のインパクト(藤森毅*9
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介などで代替。

■教職員を増やし、異常な長時間労働の是正を:学校をよりよい教育の場に
2018年11月9日 日本共産党
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-10/2018111005_01_0.html
赤旗
■公立学校に変形制、教員の長時間労働に拍車
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-11/2018101101_04_1.html
■教員 10年で9万人増を、長時間労働是正へ共同広げる、笠井政策委員長が政策発表
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-10/2018111001_01_1.html
■変形制導入に教育現場懸念、「長時間労働さらに加速」
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-14/2018111402_05_1.html
■変形制は長時間労働助長、吉良議員 教員増と授業数上限を、参院文教科学委
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-16/2018111603_01_1.html
■主張『教員の長時間労働:党提言を生かし対話と共同を』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-19/2018111901_05_1.html
日本共産党神奈川県委員会『教職員長時間労働待ったなし』
http://workers.jcp-kanagawa.jp/archives/16482


■数値で教育を管理する全国一斉学力テストは、破綻している(宮下直樹)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。なお学力テストについていえば「学力テストそのものへの批判」と「その活用法への批判」と2つあり得る点に注意が必要でしょう。共産党は学力テストそのものに批判的で廃止論ですが、仮にそうした立場に立たない人間でも「大阪維新のような学テ利用」については批判的な方が多いかと思います(大阪維新のような行為は他の自治体はしていません)。
 学テ批判と共に一方では「学テ支持者でも、まともな人間ならあんな無法は容認できないはずだ」という批判もしていく必要があるでしょう。

赤旗
■主張『全国学力テスト:広がる点数競争の矛盾と弊害』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-04-16/2018041601_05_1.html
■学テ「参加強制権ない」、吉良氏 文科相に認めさせる
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-06-02/2018060205_05_1.html
■学テ結果の人事評価、大阪市長らに撤回要求、市民ら 署名1万5000人分提出
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-08-15/2018081511_01_1.html


福島原発事故における賠償、復興政策の問題点と課題(除本理史*10
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
東日本大震災 福島原発事故7年、自主避難者支援 縮む一途、全都道府県本紙が調査
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-10/2018031001_08_1.html
東日本大震災福島原発事故 きょう7年、復興期間延長 求める声、福島13自治体 本紙調査
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-11/2018031101_02_1.html
原発賠償 加害者任せ、吉良氏 改定案の問題指摘、参院委可決
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-05/2018120502_05_1.html
■改定原賠法が成立 参院本会議、吉良氏が反対討論 「被災者に応えず」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-12-06/2018120602_06_1.html


大深度地下 同意なし、補償なしの勝手な使用は許されない:東京外環道工事では地表に異常が続発(山添拓)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介などで代替。

赤旗
■外環道・リニア計画、土壌汚染の恐れ、住民団体集会、宮本徹・畑野・本村・田村智・辰巳議員激励
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-04/2015020404_01_1.html
リニア新幹線大深度地下」工事、地盤沈下・水枯れの不安
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-15/2015021502_02_1.html
■リニア建設 問題山積 共産党追及、大深度地下使用認可 地権者権利 侵害の恐れ、本村議員
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-20/2016102002_03_1.html
■外環道工事は中止を、吉良議員 住民無視の強行批判
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-04-18/2017041804_02_1.html
日本共産党東京都委員会『【外環道】大深度地下でも危険〜外環道訴訟で集会』
http://www.jcp-tokyo.net/2017/1220/191348/
■宮本徹(日本共産党衆院議員)『ストップ!東京外環道提訴と集会 東京地裁前』
http://miyamototooru.info/4770/
■もとむら伸子(日本共産党衆院議員)『東京外環道・大深度地下のシールド工事で水が流出した問題で、国土交通省から聞き取りを行いました』
http://motomura-nobuko.jp/2018/0706-132045.html


■ひきこもりの長期化と「8050問題」:子ども・若者支援の現場の模索と葛藤から考える(佐藤洋*11
(内容紹介)
 まずは、タイトルの「8050問題」についてググってみましょう。小生も無知な男だし、最近は面倒くさくなって週刊誌も滅多に読まないので「8050問題」みたいな最近の言葉はさっぱりわかりません。
 まずはウィキペディア「8050問題」の紹介。
 すごいですね、ウィキペディアは。日本のウィキペディアだとエセ科学歴史修正主義に汚染されて「使えねえじゃん!」てことも多いんですが、もう本当に便利。

■8050問題(ウィキペディア参照)
 子どもの引きこもりが長期化すれば親も子ども高齢となり、収入や介護に関する問題が発生するようになる。「80代の親と50代の子」の親子関係を想定して「8050問題」と呼ばれるようになった。

 幸い小生は「引きこもり」ではないですが「小生が40代、親が70代」ですから10年後には「8050」になるわけです。
 そして「横田めぐみさん(生きてれば54歳)と横田滋(86歳)・早紀江夫妻(82歳)」みたいな話ですね。
 そりゃあ、帰国したメグちゃん*12が「定職にも就かずに家に引きこもってたら」夫妻も心配でしょう。
 滋さんも胃ろうするような状態です。いつ亡くなるか分かりません。そういうこというと早紀江とかマジギレするんでしょうが、「動かぬ事実」です。
 もちろん別にそういう「不謹慎なたとえ」しなくてもいいのですが、俺は不謹慎な人間ですので。まあ、北朝鮮の発表が正しければ拉致のショックがいえず「精神病院に入ったり、出たりしてたらしい」ので「引きこもりに近いもの」がありますが。そういう意味で「早紀江が北朝鮮を恨むのは大変よく分かる」し、たぶん「俺も早紀江と同じ立場だと恨むと思う」のですが、それでも「制裁16年やって結果なし」をいつまでも続けるのはむなしいからやめるべきです。ウンギョンさんも本当にかわいそうです。もはや「恨みの心で生きるのはやめて」孫と幸せに暮らしてほしい、残り少ない人生なんだからと思います。俺って本当に心優しい人間だと思います(自分で言うな?)。
 えーと話が、「8050問題」から、脱線したので元に戻します。「え、一緒に帰国したウンギョンさん(30歳)が生計稼ぐからメグちゃんが引きこもりでもいい」?。うん、まあ、この場合はそれも可能でしょう。ただ引きこもりの多くの場合は結婚してないので子どもはいません。
 結局、どうやって「引きこもってる子どもを社会に復帰させていくか」「社会がどうやって引きこもりに悩んでる親を支えていくか」という問題なんでしょうが、なかなか難しい問題かとは思います。
 「引きこもってない人間」相手に対しても日本社会は本当に冷たいですからね。

参考
■ダイヤモンドオンライン(2018年3/8号)『82歳母親と52歳引きこもり娘が孤立死、顕在化する「8050問題」とは』池上正樹*13
https://diamond.jp/articles/-/162579

・3月5日付の北海道新聞の記事によると、親子の遺体が見つかったのは、今年1月初めのことで、娘は長年引きこもり状態だったという。
・死因は、2人とも「低栄養状態による低体温症」で、1月6日、検針に来たガス業者が異変に気づき、アパートの住民が室内に入ったという。それぞれ飢えと寒さによる衰弱で、年末までに亡くなったと見られている。
・今回は、北海道新聞の丹念な取材によって、高齢化した「8050」親子の背景や課題が浮き彫りになった。しかし、このような悲劇はほんの氷山の一角に過ぎない。
・同紙の記事から、筆者が注目したキーワードを抜き出していく
・親子は「週に1回だけ近所の銭湯に通っていた」。
・母親がアパートに入居した1990年当時、「収入は年金だけ」で、「生活保護や福祉サービスは受けていなかった」。娘は学校を出てから就職したものの、「人間関係に悩んで退職し、ひきこもり状態に」なった。「障害者手帳や病院の診察券などは見つかっていない」ということは、診療を受けようとしなかったのか、受けたくても受けることができずにいたのかもしれない。
「親子は近所づきあいを避け、周囲に悩みを漏らすこともなかった」
 母親と交流のあった女性が数年前から、生活保護を申請するようアドバイスを続けたものの、母親は「他人に頼りたくない」からと頑なに拒んだ。親子は、どこからも支援を受けることなく、未診療だった可能性も高い。
・「引きこもりは恥ずかしいことである」と思い込み、世間に知られないよう生活する。その典型的な最近のケースが、大阪府寝屋川市で起きた、親が30代の精神疾患の子を長年監禁して、死なせてしまった事件だろう。
・20年以上「引きこもり界隈」を取材し、当事者たちと話をしてきて感じるのは、これまで自分だけがつらい思いや不条理な目に遭っているのではないか、1人ぼっちなのではないか、などと悩み続けている人が多いことだ。
 ところが、安心できる場で同じような状況の仲間や、自分の役割などを認めてくれるような相手に出会い、自分が生きていることは恥ずかしいことではないのだと思った瞬間、自らの意思で動き出せたという話をたくさん聞いてきた。
・(ボーガス注:北海道新聞の)記事によれば、前述の親子の部屋には9万円ほどの現金が残されていたのに、娘は生きていくことができなかった。親が亡くなったとき、1人になった娘がどんな思いで生きていたのか。想像するだけで胸が痛む。生きようとする意志や情報があれば、そのつながりを頼って、誰かに助けを求めることもできたかもしれない。
・娘にとっては、お金などは福祉で何とかなるものの、自分が安心できる誰かとつながり、「生きているだけでも社会参加してるんだから」と、これまでの人生を肯定してもらわない限り、生きる意志など生まれようがなかったかもしれない*14
 札幌市では来年度、「ひきこもり実態調査」における対象者の年齢上限を39歳から64歳に引き上げる方針だという。遅きに失した観はあるものの、内閣府が追加調査を行うのをきっかけに、全国の自治体では、従来39歳までだった「ひきこもり支援」対象者の年齢制限を、撤廃する流れが止まらない。
 以前から北海道内で、40歳以上の「ひきこもり実態調査」などを要望してきた当事者団体でもあるNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」の田中敦理事長は、こう語る。
「残念ですが、まだまだひきこもりに対する理解は低く、彼らに抱かれるイメージは肯定的なものとは言えないです。そのため当事者は、ひたすら世の中で息を潜めて生き、大多数の人たちの枠組みに合わせていかねばならないのです。だから悩むのだと思います。引きこもりでも生きていける社会の実現を願いたいです」 
 大事なのは、まず孤立世帯の入り口である「家族への支援」だ。「生きてるだけでいいんだ」という空気を周囲に広めていかなければ、地域に数多く潜在化している当事者家族は、安心して「助けて」の声も出せない。
 引きこもり家族会の全国組織である「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」は、3月18日12時30分から、「“地域”から“ひきこもり長期高年齢化” を考えるシンポジウム」を大田区産業プラザPIO5階のコンベンションホールで開催。長期高年齢化に関する声明や調査結果を報告するとともに、地域の支え合いや交流が果たす役割、取り組みについて議論するという。

 桜井よしこの極右駄文を掲載し続けてるダイヤモンド社とは思えない良い記事と思います。
 名著として知られる、水島宏明『母さんが死んだ:しあわせ幻想の時代に』(1994年、社会評論社現代教養文庫)を思いおこさせる悲惨な事件です(『「母さんが死んだ」:27年前の餓死事件、そして更に広がる子どもの貧困。の巻』(http://www.magazine9.jp/article/amamiya/12158/)参照)。
 最悪の場合、こうなるわけでもう何というか「痛ましい」というか、「これが本当に日本の出来事なのか」というか、「この国は狂ってる(安倍が総理という時点である意味狂っていますが)」というか、「日本人として心底恥ずかしい」というか、絶句して、言葉もないですね。無知なので「8050問題」という言葉を今回ググって、初めて知ったわけですが、何というか「知らなかったこと」について本当に申し訳ないような気になってきています。
 最近、年のせいか、若い頃に比べて、涙腺が弱くなってますので、この記事に描かれてる「日本社会の弱者に対する冷たさ」や「その結果のこうした悲劇についての申し訳なさ」などで泣きそうになっています。
 せめて、こういう方には「周囲に助けを求めてほしい」というか、とにかく「死んだら終わり」です。「気持ちは分かりますが」生活保護が恥ずかしいとか、子どもが引きこもりで恥ずかしいとか、そういうことを言ってる場合ではない。
 そして我々日本社会も「困ったら生活保護を受けようと何をしようと当然なんだ」という、そういう「人間味のある社会」にならなければいけない。もう本当に「日本国内のことをもっとどうにかしないといかん」という意味でも「北朝鮮ガー」「中国ガー」「韓国ガー」とか言うウヨ(例:三浦小太郎とか櫻井よしことか)にはマジでムカつきますね。
 お前ら、まず日本国内のことをやれよと。例えばこういう死者について同じ日本人としてなんとも思わないのかと。命を救えなかったことについて日本人として悲しみや恥辱や慚愧の念はないのかと。そんなにお前ら「日本国内の同胞の命を救うこと」より、反共とか嫌韓国とかが好きかと。
 

NHKハートネットTV(2018年4月24日放送)『「8050問題」とは? 求められる多様な支援』
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/96/

 「8050問題」という言葉をご存知でしょうか。「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題です。背景にあるのは子どもの「ひきこもり」です。ひきこもりという言葉が社会にではじめるようになった1980年代〜90年代は若者の問題とされていましたが、約30年が経ち、当時の若者が40代から50代、その親が70代から80代となり、長期高齢化。こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなくなる深刻なケースが目立ちはじめています。
 今年1月、札幌市のアパートの一室で、82歳の母親と52歳の娘の遺体が発見されました。検針に来たガス業者が、電気がついているのに応答がないことを不審に思い、事態が発覚。死後数週間が経っていました。警察によると、2人の死因は栄養失調による衰弱死。母親が先に亡くなり、娘がしばらくあとに死亡していたことがわかりました。
 近所の人によると、娘は10年以上ひきこもりの状態で、買い物や食事の世話は母親がしながら、地域とのつながりも避けるように暮らしていたと言います。医療や福祉の支援も受けていなかったとみられています。
 ジャーナリストの池上正樹さんは、このニュースをどのように受け止めたのでしょうか。
 長期高齢化するひきこもり。その理由を池上さんは現在の社会構造にあると指摘します。
「必ずしも、不登校の延長だけではなく、誰でもひきこもりの状態になり得るという状況が今あると思います。1つには、一度レールから外れるとなかなか戻れない社会の構造になっているということがあります。履歴書社会で雇用関係も大きく変わってきて、コスト競争などが激しくなり、非正規や派遣の数も増大している。そういう中で、非常に職場の環境自体がブラック化していて、そこで傷つけられる、あるいはものすごい働かされるということで、自分がこのまま職場にいたら壊されてしまうという危機感から、防衛反応としてひきこもらざるを得ない人たちが増えているという現状があるのかな、と思います。」(池上さん)
 NHKには不安を抱えているという当事者の方々からも声が寄せられました。
 「私自身、現在無職のひきこもりです。10代からの精神疾患のため何度もそこから抜け出そうとしていますが、気づいたら40歳で怖くて死にたい気持ちです」(にこ・40代女性・福岡県)
 「大学中退後、10年以上ひきこもり。職歴もバイト歴もなし。両親は定年を迎え年金生活。自分はもう人生諦めてる。」(年金滞納中・30代男性・滋賀県
 家族からも届いています。
 「45歳無職独身実家住まい。私は難病を抱える精神障害者。弟は20年以上ひきこもり。父は要介護2の身体障害者。母が倒れたら一家心中するしかない。」(みもざ・40代女性・奈良県
 寄せられた声には精神疾患や障害があるという方が多く見受けられましたが、必ずしもそういう方ばかりではないと池上さんは言います。
 「ひきこもりの方たちの中には確かに精神疾患を抱えた人たちもいるんですけども、一方で社会的ストレスで、今の生きている社会から自分を守るために、命を守るために、あるいは尊厳を守るためにひきこもらざるを得なくなっている人たちが、最近増えているような傾向がありますね。」(池上さん)
 番組には次のような声も届いています。
社会保障生活保護も親が邪魔して受けられない。」(さと・男性30代・沖縄県
生活保護にしても、障害の手帳にしても、それを認めない、自分の子どもがそういう状態だと認めない、という親によってですね、隠されてしまうという。もう監禁状態におかれていることによって、じゃあ本人たちはこれからどうすればいいのか、どう生きていけばいいのか、わからなくなっているという現状があるのかなと思います。生きるっていうことがいちばん大事なはずなのに、生きることよりも、他人との比較とか、評価とか、横並び的に考えてしまって。自分の子どもに障害があったり、ひきこもっていることが恥ずかしい、と。あまり知られたくないという感情のほうが、生きることよりも優先されてしまうという現状がある、という感じがします。働くことが前提というふうに社会が設計されているので、親も本人たちも『働かない自分はダメなんだ』と否定に入ってしまって、どんどん追い詰められている感じがしますね。いろんな生き方がある、多様な生き方がある、ということを、もっと家族が認めて肯定しないと状況は改善していかないと思います。」(池上さん)
 池上さんは長期高齢化するひきこもりの対策として、就労ありきという考え方を見直すべきと指摘します。
「支援のメニューの選択肢が少なすぎると思います。就労というのが1つのゴールになっていて、就労ありきの支援というものしか事実上なかったと思うんです。実態調査を行って、課題が何なのか、何を当事者たちが求めているのかを知った上でメニューを構築していかなければならないと思います。」(池上さん)


■論点『豊洲市場は混乱続き 築地市場の保存・再生を』(岡部裕三*15
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
豊洲新市場 地盤沈下検証を、都議会委 尾崎・あぜ上両議員
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-03/2018100304_02_1.html
豊洲移転強行 断固抗議、共産党都議団 築地解体の中止訴え、東京・新宿
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-12/2018101204_01_1.html
■築地解体せず残せ、あぜ上氏「業者の声に応えよ」
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-11-17/2018111704_03_1.html


■暮らしの焦点『東京都人権条例 運動でもりこまれた前進面と課題』(原のり子*16
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。なお原氏は小池*17知事に対し
1)朝鮮学校への補助金*18を不支給とし、
2)石原*19知事(当時)ですら送っていた「関東大震災での朝鮮人虐殺への追悼文」を送るのをやめ
(小池がどう言い訳しようと歴史修正主義への加担でしかありません)
3)桝添*20知事が決定した「韓国学校への都有地貸与方針」を白紙撤回したことを
理由に「知事自らが在日朝鮮・韓国人ヘイトに加担している」と批判、条例の精神に則り「これらの愚行をすべて取りやめるべき」としている(予算措置が必要な1)、3)はともかく2)なんか何の手間もかかりません)。
 全くもって小池のようなヘイト野郎には怒りを禁じ得ません。1)は石原、猪瀬、桝添時代からそうですが、2)、3)は小池が始めた「小池オリジナル」ですからね。小池なんてヘイト野郎を担いで衆院選挙をやろうとした前原*21、細野*22、連合執行部(会長の神津など)のあほさにも改めて怒りがこみ上げてきます。
 希望の党が崩壊し、前原、細野の政治生命が終わりつつあることはせめてもの救いですが、安倍が結果として総理の座に居座ったことと、小池が都知事の椅子にしがみついていること、当時の連合執行部(会長の神津など)が未だに引責辞任しないことは実に不愉快です。
 特に連合の神津が「希望の党」騒動などという失態を引き起こしても、未だに恥知らずにも
フジサンケイビジネスアイ『連合、立憲民主・国民民主両党と政策協定 参院選支援へ』
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/181130/mca1811301810012-n1.htm
などと政界のフィクサー気取りで「未だに共産党排除を画策してること」には「どれだけ恥知らずなのか」と殺意すら覚えます。俺にとって神津連合の恥知らずぶりは安倍自民といい勝負です。「自民党内から安倍を引きずり下ろせよ」と思うと同様に「いい加減、連合内部から神津なんか引きずり下ろせ」という怒りを覚えます。

参考
【条例について】
赤旗『人権尊重条例を可決、都議会 池川都議「都民の声の成果」』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-10-06/2018100604_03_1.html

【小池のヘイト体質について】
赤旗
関東大震災時の朝鮮人虐殺、追悼文 速やかに送付を、共産党都議団 小池知事に要請
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-08-30/2017083001_02_1.html
■「追悼の辞」再開を、関東大震災時の朝鮮人虐殺、都知事共産党都議団
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-08-04/2018080404_04_1.html
■“歴史忘却許さない”関東大震災95年 都知事の対応批判、朝鮮人虐殺の追悼式典 東京・墨田、小池書記局長メッセージ
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-02/2018090201_04_1.html
■kojitakenの日記『「韓国人学校への都有地貸与撤回」を誇らしげに語っていた小池百合子(呆)』
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20161208/1481152646

朝鮮学校差別について】
赤旗
朝鮮学校 なぜ無償化除外、どこにもある高校の風景
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-03-10/2010031014_02_1.html
日本共産党 知りたい聞きたい「朝鮮学校の無償化除外は?」
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-10-03/20101003faq08_01_0.html
朝鮮学校にも適用を、「高校無償化」求め集会
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-27/2017102714_01_1.html
産経
■「無償化排除は官製ヘイト」前川喜平*23朝鮮学校で講演
https://www.sankei.com/life/news/181013/lif1810130040-n1.html


メディア時評
■テレビ:セクハラ・アンケートから(沢木啓三)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181119-00008883-bengocom-soci
■ハラスメントの禁止、包括的な法整備を マスコミ系労組が要請
 新聞やテレビ、出版などの労働者でつくる「日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)」は11月19日、根本匠厚労大臣らに対し、セクハラやパワハラなど、ハラスメントを禁止する包括的な法整備を求め、要請書を提出した。
 MICがメディアで働く組合員らに向けて、今年7〜8月に実施したWEBアンケートでも、回答した女性233人中、7割以上が社内外からのセクハラ被害を経験していたという。
 MICの議長で、新聞労連中央執行委員長を務める南彰氏*24は同日、厚労省記者クラブでの会見で、「労働力不足が叫ばれる中、人材を大切にする観点から経営側にも認識を改めてもらいたい」とコメント。労政審に限らず、包括的な法律を求めていく考えも明かした。


文化の話題
■演劇『こまつ座「母と暮せば」の感動』(鈴木太郎)
(内容紹介)
 こまつ座『母と暮らせば』の紹介。

参考

■母と暮らせば(ウィキペディア参照)
 2015年12月12日に公開された日本映画。主演は吉永小百合二宮和也。監督は山田洋次キネマ旬報ベスト・テンキネマ旬報主演男優賞(二宮和也)、助演女優賞黒木華)、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(二宮和也)、最優秀助演女優賞黒木華)等受賞。
 松竹創立120周年記念作品。
 山田の監修でこまつ座により「戦後“命”の三部作」の最後の1作として舞台化され、2018年10月に初演。
 こまつ座創設者・井上ひさしが晩年に構想していた、「ヒロシマ(井上の戯曲『父と暮らせば』)」・「ナガサキ」・「沖縄(こまつ座『木の上の軍隊』)」をテーマにした「戦後命の三部作」の遺志を山田が引き継ぎ、「ナガサキ」をテーマに制作された。「ヒロシマ」が舞台である井上の戯曲『父と暮せば』と対になる形となっている。

https://webronza.asahi.com/culture/articles/2018073100006.html
こまつ座『母と暮せば』制作発表会見
 劇団こまつ座『母と暮せば』の制作発表が行われた。代表作の一つである『父と暮せば』と対となる作品を、という井上ひさしの構想を受け継いで山田洋次監督により制作された映画『母と暮せば』。長崎で被爆した母と亡き息子の心の交流をつづった監督初のファンタジー作品は大きな話題と感動を呼んだ。
 2018年10月、『母と暮せば』が新たに二人芝居として舞台化される。本作は『父と暮せば』(井上ひさし作)、『木の上の軍隊』(蓬莱竜太作)に続く、こまつ座「戦後“命”の三部作」の第三弾となる。
 脚本は畑澤聖悟、演出は栗山民也。母親役に富田靖子、亡き息子・浩二役に松下洸平が出演する。
 7月27日、紀伊国屋ホールにて行われた制作発表には畑澤、富田、松下、こまつ座代表の井上麻矢が登壇した。
 劇団「渡辺源四郎商店」主宰として青森県を本拠地に全国的に演劇活動を行い、現役の高校教諭・演劇部顧問でもある畑澤は、「『ひょっこりひょうたん島』世代で、初舞台が『十一ぴきのネコ』だった僕にとって、井上ひさしさんは神様のような人。とても光栄に思っています。僕は高校教諭をしているが、7月28日の青森空襲の日を知らない高校生もいる。何があったかを考えるということは、物を作る人間としてはとても大事なこと。導かれてこの場にいるという気がします」と述べた。
 富田靖子は「映画では吉永小百合さんがやられた役を自分がやるなんて、そんな…というのが正直なところです。しかも、7年ぶりの舞台。なんでお話を受けちゃったんだろうと思って(笑)、今プレッシャーで『クーっ』となっているところです。しかし、自分は九州出身。(長崎を舞台としたこの作品を)一生懸命やりたいと思います。あとは息子に託します」とユーモアを交えて挨拶。
 松下洸平は「こまつ座『戦後“命”の三部作』の『木の上の軍隊』にも参加させていただき、そのときいろいろなことを考え、勉強しました。家族とは何か、人と人との争いから生まれる悲しみはどんなものなのか、戦争を知らない世代に届けられるように、一生懸命このお芝居と向き合っていかないといけないんだろうなと大きなプレッシャーを感じています。富田さんが『息子に託す』と言われたので、さらに大きなプレッシャーが……(笑)。畑澤さんの書いてくださるまっすぐな戯曲と、栗山さんの繊細で美しい演出に俳優として演劇を楽しむ余裕を持てたらいいなと思います」と思いを語った。
 当日、会見には参加できなかった演出の栗山民也、映画版監督で今回の舞台の監修も担当する山田洋次からのコメントが寄せられた。
■栗山民也コメント
 「その話が『母と暮らせば』のことだったのかはわからないが、生前、井上さんと長崎について何度か雑談をした。ある医師の話や、教会や、坂の多いことや、長崎の鐘などについて。そして、『とにかく、広島、長崎、そして沖縄を書かないうちは、死ねません』と、いつも最後は笑いながら、力強くそうおっしゃっていた。その時の記憶が、今回新たな作品に熱い温度を与えてくれるだろう。人間をこなごなに砕いた不条理と向き合い、大事なことをしっかりと受けとめ、今、語り継いでいかなければならない。その新たな物語を戯曲化するのは、いつかご一緒したいと願っていた畑澤聖悟さんだ。繊細に大胆に、混沌とした世界のなかに在る登場人物たちを、潔く生かす戯曲家だと思っている。
 富田さんと洸平。とにかく、早く稽古場でお二人の生の声を聞きたい。その声が、永遠に前へと向かう声としてずっと語られ続けられることを願って」
山田洋次コメント
 「『父と暮らせば』に次ぐ『母と暮らせば』を芝居にするという企画を聞いた時、大変なチャレンジだと思いました。長崎を舞台にして井上さんに負けないだけの戯曲を書くのは大変なことだと思いますが、畑澤聖悟さんが喜んで引き受けてくれたと聞いて僕はかなり安心しています。井上さんとも僕とも違う魅力的な『母と暮らせば』ができると心から期待しています。
 この三部作がこれからも繰り返し繰り返し上演されることが今のこの国、戦争のにおいがぷんぷんするような世界にとって非常に大事なことでしょう。観客もみんなそういう認識を持ってこれらの作品を迎えてくれるに違いないし、匹敵するだけの『母と暮らせば』を作ってください」


■音楽『大野和士*25が語る五つの抱負』(小村公次*26
(内容紹介)
 5つの抱負が何なのか、というのは以下の記事を読むと分かるでしょう。筆者はこうした抱負がどう実現されていくのか今後を注目したいとしています。

https://www.nntt.jac.go.jp/opera/die-zauberflote/interview_01.html
■大野
 新国立劇場をどのような方向に持っていくべきか、5つの柱として挙げさせていただきました。
 第1は、他の4つもこれに集約されるといってもいいのですが、「レパートリーの拡充」です。新国立劇場が20年間培ってきたレパートリーをさらに増やし、お客様が今まであまり知らなかった作品についても、ぜひ関心の裾野を広げていただきたいと思います。レパートリーがバラエティ豊かになることで、モーツァルトヴェルディワーグナーといった作品にも別の光が当たり、新しい視点で見ていただけます。
 第2は「日本人作曲家委嘱作品シリーズの開始」です。国立の劇場ですから、日本人作曲家に新作を1年おきに委嘱して上演します。その作品は、日本の中だけで収束するのではなく、日本から世界へメッセージを発する内容を目指します。
 第3は「2つの1幕物オペラ(ダブルビル)の新制作と、バロック・オペラの新制作を1年おきに行う」。1幕物を2本立てで上演すれば、レパートリーが自然に拡大していきます。バロック・オペラはこれまでオペラパレスで一度も上演していないとのことですが、日本にはバロック・オペラのファンがたくさんいますから、それはもったいない。観て面白い、聴いて面白いバロック・オペラをぜひ上演したいと思っています。
 第4は「旬の演出家・歌手の招聘」です。オペラ演出は今、ヴィジュアルアートを使う潮流があります。そのなかで、音楽の流れや作曲家の意図をよく考えて視覚化できる、才能のある演出家たちをぜひ日本にご紹介したいと思っています。
■インタビュアー
 5つの柱の5番目は「海外の歌劇場との積極的な共同制作」ですね。これまで新国立劇場では、例えば『ヴォツェック』がバイエルン州立歌劇場との共同制作でしたが、ミュンヘンでの上演が先でした。
■大野
 最近ですと『ルチア』がモンテカルロ歌劇場との共同制作で、新国立劇場世界初演です。今後、新制作のいくつかは、日本でワールドプレミアをして、そのプロダクションに興味を持つ海外の劇場と共同戦線を張る形を作っていこうと思います。新国立劇場のプロダクションが外国へ出ていき、先方の公演プログラムに「共同制作」と公式に明記される、これがとても大切です。そうすることで新国立劇場の価値をもっと上げるのです。
■インタビュアー
 新制作の2演目、委嘱新作の『紫苑物語』はどのような作品になるのでしょうか。
■大野
 『紫苑物語』は、作家・石川淳が戦後に書いた小説によるオペラです。
 著名な詩人の佐々木幹郎さんが台本を書き、日本を代表する作曲家の西村朗さんが音楽を作曲します。そして、三島由紀夫の弟子で映画・舞台俳優でもあり、オペラ演出家として世界的名声を誇る笈田ヨシさんが演出をされます。どのようなオペラ作品になるか、私自身心から楽しみにしております。皆さんも楽しみに待っていてください。

*1:翁長前知事の次男。那覇市

*2:衆院議員。日本共産党沖縄県委員長。

*3:沖縄県議。

*4:著書『食の戦争 米国の罠に落ちる日本』(2013年、文春新書)、『悪夢の食卓 TPP批准・農協解体がもたらす未来』(2016年、KADOKAWA)、『牛乳が食卓から消える?:酪農危機をチャンスに変える』(2016年、筑波書房)、『亡国の漁業権開放』(2017年、筑波書房ブックレット)など

*5:中国人徴用工には不満があり、妥協もしたかと思いますがいずれにせよ和解できたわけです(なお、西松建設については川上氏や志位委員長も指摘しています)。当然ながら、「賠償金」は三菱マテリアル西松建設にとって経営の負担ではあるでしょうが、会社が潰れるとかそういう話にはなっていない。韓国人徴用工への金銭支払いが「会社経営の大きな負担になる」かのような産経などウヨの物言いははっきり言ってデマです。【追記】「うかつにも後で気づいたのですが」西松が「一部和解に達しなかった労働者がいるものの、ほとんどの徴用工と和解したのに対し」、三菱マテリアルは「未だかなりの徴用工と和解できていない」という限界があります。それでも三菱マテリアルは「誰一人和解できていない」今現在の新日鉄住金よりはましでしょう。

*6:「歴史タブー」「アメリカタブー」「財界タブー」の3つ

*7:著書『ワタミの初任給はなぜ日銀より高いのか?:ナベテル弁護士が教える残業代のカラクリ』(2014年、旬報社)、『残業代請求の理論と実務』(2018年、旬報社

*8:有名な花岡事件のことと思われる。

*9:著書『教育の新しい探究』(2009年、新日本出版社)、『いじめ解決の政治学』(2013年、新日本出版社)、『教育委員会改革の展望』(2015年、新日本出版社)など

*10:著書『環境被害の責任と費用負担』(2007年、有斐閣)、『原発賠償を問う:曖昧な責任、翻弄される避難者』(2013年、岩波ブックレット)、『公害から福島を考える』(2016年、岩波書店)など

*11:著書『君は君のままでいい:10代との対話と共同』(1998年、ふきのとう書房)

*12:まあ過去に何度も書いてますが「残念ながら」生きてないと思います。生きてる場合ウンギョンさんだけ表に出す理由がわかりませんので。

*13:著書『「引きこもり」生還記:支援の会活動報告』(2001年、小学館文庫)、『ドキュメントひきこもり:「長期化」と「高年齢化」の実態』(2013年、宝島SUGOI文庫)、『大人のひきこもり:本当は「外に出る理由」を探している人たち』(2014年、講談社現代新書)、『ひきこもる女性たち』(2016年、ベスト新書)、『ルポ ひきこもり未満:レールから外れた人たち』(2018年、集英社新書

*14:もちろん、いろいろと違いはあるとはいえチベット焼身自殺なんかも結局はこれですね。「生きることに希望がないから死ぬ」のであって、一部のダライ盲従分子(例:id:noharraこと八木孝三)のように「焼身抗議」と美化するなんてただの欺瞞です。

*15:著書『破綻:臨海副都心開発 ドキュメント 東京を食い荒らす巨大利権プロジェクト』(1995年、あけび書房)

*16:共産党都議

*17:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*18:補助金支給に踏み切った美濃部都知事(当時)はやはり偉大だったと思います。id:noharra(八木孝三)や三浦小太郎のような「反動右翼のレイシスト」にとっては美濃部氏は非難の対象でしかないのでしょうが。

*19:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相、都知事、維新の会共同代表、次世代の党最高顧問など歴任

*20:第一次安倍、福田、麻生内閣厚生相を経て都知事

*21:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任

*22:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*23:改めて「前川氏のこうした見解についてどう思う?」とid:noharra(八木孝三)にIDコールを送っておきます。どうせ無視してだんまりでしょうが。「質問大歓迎」が聞いて呆れます。どこまでも八木は嘘つきで低劣で卑劣です。

*24:著書『安倍政治 100のファクトチェック』(共著、2018年、集英社新書

*25:指揮者。新国立劇場芸術監督

*26:著書『徹底検証・日本の軍歌:戦争の時代と音楽』(2011年、学習の友社)