今日の産経ニュース、ほか(2019年2月1日分)

■時事通信『片山氏、DV被害を経験』
■フジテレビ『隠し玉は元おニャン子!片山さつき女性活躍相が深刻化するDV被害者支援に一手』
■産経『生稲晃子さん「女性や親の立場から思い伝えたい」 DVシェルター支援の有識者会議』

 内閣府のDV(家庭内などでの暴力)被害者支援の取り組みに関連し、自身も(ボーガス注:元夫の桝添*1都知事から)DV被害を過去に経験したと明らかにした。
 片山氏は「自分の体験としてDVを知っているし、そこから立ち直った経験も持っている」と述べた。
 片山氏は、DV被害者を一時的に保護する民間シェルターの支援に関する有識者検討会初会合の同日開催を発表。これに関し、「(自身の経験は)30年くらい前のことだが、今もまだ声を上げにくいということがあれば大幅に改善させるべきだ」と語った。

 内閣府片山さつき大臣が、“女性活躍担当大臣”として「DV等被害者のための民間シェルターに対する支援の在り方」についての私的懇談会を立ちあげ、その委員の目玉として、元おニャン子クラブのメンバーで女優の生稲晃子氏を起用することがFNNの政府関係者への取材*2でわかった。
 この私的懇談会では、DV(ドメスティックバイオレンス=夫婦間や恋人間などで振るわれる暴力)などの被害者の一時保護や相談、自立に向けた支援を行う「民間シェルター」について、人的、物的、財政的基盤などの現状と課題を整理し、基盤強化や今後の支援の在り方についての検討を行う。
 また関係機関との連携強化や地域間格差是正についても検討し報告書を作成、今後の支援策の策定に役立てる方針だ。

 
「DV被害者なのに、ウヨにこびて性暴力被害者(元慰安婦)を誹謗するのか?」つう不快感はありますが、まあ、片山がDV問題にまともに取り組むならそれはいいことです。実際どうなるかは分かりませんが。

 
片山さつき大臣の中国訪問(苦笑)

片山さつき@katayama_s:1月11日
 中国の6億5000万人女性にかかる政策を実施する「中華全国婦女連合会」トップの沈躍躍主席は、全人代常務副委員長も兼ねておられ、人民大会堂の部屋で会談。2016年のG20*3杭州開催時のW 20*4の議長であり、女性の健康福祉、起業の後押し等課題山積である点で一致。中国も今や大学生の女性比率が約5割!

 片山が訪中し、中国政府高官と懇談する日が来るとは思ってもみませんでした。

片山さつき@katayama_s: 1月15日
 スーパーシティ構想の実現に向けた有識者懇談会、中国政府が先々週正式決定した雄安新区の本邦初公開コンセプトビデオ、このまま手をこまねいていたら、日本は第4次産業革命で場末の国に転落、危機感共有できました。

 片山も変われば変わるもんです。中国に視察に行ったということはこの分野では中国が日本より進んでることを事実上認めてるわけです。

片山さつき@katayama_s:1月21日
 今日の官邸の「観光戦略実行推進会議」で、中国視察でアリババから提案のあった、2020年潜在的訪日中国人観光客約1500万人分の匿名属性データの日本への無償提供について報告発言。観光庁とご一緒に分析・活用の検討を来週開始することになっております。観光収入、まだまだ増やす手法沢山あります!

 「中国人観光客データを分析し観光収入を増やす」つうことは要するに「中国人観光客を増やす」わけです。しかもデータの提供元が中国企業のアリババ。いやー片山も変われば変わるもんです(苦笑)。

■産経『片山さつき地方創生相、スーパーシティ実現目指し海外調査へ』
 片山さつき地方創生担当相は30日の記者会見で、人工知能(AI)やビッグデータを活用した最先端都市「スーパーシティ」構想の実現に向け、政府の有識者懇談会(座長・竹中平蔵東洋大教授)が12月ごろに行う海外調査に自らの参加を検討していることを明らかにした。
 有識者懇談会はAIを本格導入する中国・杭州市などを参考にスーパーシティ構想の検討を進めてきた。片山氏は海外調査について「日程が許せば、私自身が行くことも検討している」と述べた。

■産経『片山地方創生相、1月8日から中国視察』
 片山さつき地方創生担当相は28日の記者会見で、来年1月8日から10日の日程で中国の杭州市と北京市を訪問することを明らかにした。片山氏の海外視察は閣僚就任後初めて。
 杭州市では、人工知能(AI)やビッグデータを導入した最先端都市「スーパーシティ」構想の参考にするため無人レストランなどを視察し、北京市では中国の女性団体の幹部*5と意見交換する。

■産経【安倍政権考】外遊ラッシュに事務所の態勢一新…片山さつき氏の反転攻勢は成就するか
国税局への口利き疑惑報道などを受け、昨年の臨時国会で野党からの“集中砲火”を受けた片山さつき地方創生担当相(59)が反転攻勢に乗り出している。
・昨年の臨時国会で野党から追及を受け続けた片山氏は目下、巻き返しに躍起だ。
未来社会を先取りした先端都市「スーパーシティ」構想の実現に向けたヒントを得るため、中国・杭州市にわたった。杭州はAI(人工知能)やビッグデータの導入が進んでおり、中国電子商取引(EC)最大手アリババグループの本社施設やスマートフォンを使って注文から決済まで可能なレストランなどを視察した。
 また、北京市では全国人民代表大会全人代)の女性幹部とも会談するなど慌ただしい日程をこなした。

■片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年1月8日
(問)
 今日から中国に視察に行かれると思いますけれども、改めて視察の意気込みをお伺いできますでしょうか。
(答)
 今回はスーパーシティの視察ということと、それから今年は日本が大きな国際会議の開催ホスト国でございまして(中略)G20も開催いたしますので、中国の女性のトップにお会いして色々なお話をしてくる予定です。この大きな二つの重要な目的があるので、しっかりと機会を生かしていきたいと思っております。
(問)
 そのG20の開催に合わせて、その女性の関係のトップの方ともお会いするということなんですが、具体的にどのような方に会われて、どのような話をされるのか、G20に向けてどういうことを確認されるのか、お願いします。
(答)
 今回、中国大使とも色々お話をして、こちらの程*6大使と、それから向こうの大使*7ともお話しして、初めて中華全国婦女連というところを受入れ先にしていただきました。
(中略)
 全人代の副委員長も兼ねている中華全国婦女連合会、中華婦女連という略称がありますが、その主席の沈躍躍(ちん・やくやく)さんという方が国際社会で中国が女性問題で出てくるときの組織のトップです。
 その方とお会いして、(ボーガス注:G20など)今年の前半の様々な会議の運びをさせていただくのと、この組織が緊急にこの数年間中国で非常に女性について、押し上げるような組織を作って、効果を挙げておられるということを聞いているんですが、その実態を我々日本側はあまり存じ上げないわけですね。
(中略)
 DVシェルター、あるいは女性の、ある意味、駆け込み寺ですね。そういった意味でのポジティブ・アクションがまだまだ日本では足りないので、そういった懇談会を作ろうということで、既に申し上げているわけですが、徹底的に中国全土でそれをやっていらっしゃるようでございます。
 それから、乳がん検診なんかも日本は割合が低いというので問題視されているんですが、(中略)それもこちらが音頭を取って、急激に乳がん等の検診受診率がほぼ9割、あるいはそれ以上という状況を達成したとの報道もあるらしいんですね。これは、中国はまだ国全体としてG7じゃないですからね。考えられないような高さなんですよ。
 なぜこういうことができるのかとか、どのように実施しているのかとかいうところは参考になる部分もあるので、非常に広範な部分についてお話を伺ってくるのと、あとは、杭州では実務のトップであり、もともとソフトバンクから行っていらっしゃる方ですけれども、アリババでまさにスマートシティのキャッシュレス化の全てを握っている方にお会いする予定です。今、米中でいろいろ5G問題とかありますけど、中国の方で何を考え、どのように展開されるのか。技術的な問題はどうなのか。一番重要なことは、日本としてはやはりサーバーローカライゼーション、日本側の個人情報の保護ということがないと、当然なかなか連携もできないわけですけど、それをどう考えているのかなど、実務を含めて聞いてこようと思っております。
 あとは、去年ですか、以前の経企庁の次官級に当たる寧吉喆(ねい・きってつ)さんという方に会う予定です。国家発展改革委員会の副主任であるとともに、国家統計局の局長で、内閣府の経済財政部局との定期協議を昨年久しぶりに再開して、そのときにも来日された方ですが、全体の経済計画のようなこととともに、中国が第4次産業革命*8についてどういう方針で臨むのかということと、いわゆる北京の近郊に作られようとしている未来都市についても、この方が責任を持ってお話しいただけるということなので、その展望を伺ってこようと思っております。

■片山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年1月11日
(問)
 昨日までの中国出張の感想をお伺いできますでしょうか。
(答)
・全国婦女連合会(ボーガス注:主席)という、中国の全女性のトップに当たる、(中略)沈躍躍*9(ちん・やくやく)さんとの間で(ボーガス注:女性活躍という)お互いがやっているミッションが非常に近い*10ので、情報交換のメリットが相互にあるということで、会議を定例化していくことが決まりました。
・それから、日本も今内閣官房内閣府主導で様々な目玉政策を集めているんですが、中国の習近平*11政権も、国家発展改革委員会で集めているようで、そのことが大臣級であります寧吉喆*12(ねい・きってつ)(ボーガス注:国家発展改革委員会)副主席*13との会合を1時間半にわたってやって分かったものですから、地方創生、規制改革、このスーパーシティも含めた両省の対話を定形化することで、お互い合意いたしました。それは非常に意味があったと思います。
 まず、スーパーシティの方につきましては、中国政府として先週新たに再決定したらしいんですが、プロモーションビデオのようなものをUSBメモリで初めて外国政府に対して出すということで頂いてきました。1月15日に、今年初めてのスーパーシティの懇談会を行いますので、そこでも御披露しようと思います。冒頭の部分は皆さんにも見ていただけるようにしたいと思います。
 以上のことを今、官房長官にも申し上げてきました。アリババにおきましては、G20の首脳が見たのと同じような、全体のシステムですね、アリババグループが作っている。これはシステム自体を保有しているのはおそらく杭州*14なんですけれども、2,000台から3,000台のサーバーで4,000台以上のカメラでチェックして、渋滞がない、救急車が早く行ける、事故がすぐ分かるというシステムを作っておられると。その交通インフラを中心にやっておられるんですけれども、それだけではなくて、やはりeコマース*15の規模がおそらく国としては最大の規模を持っておられて、例のその11月11日の独身の日には秒単位で10億件の決済をしていると。そこでパンクしないという、その強大なシステムとその管理ですね。これについては(ボーガス注:日本の)参考になるなと。ハッキングされたらおしまいですから、ハッキングされないだけのチームを作って、常に戦っていると言っていました。日本ではここまでの規模はなく、おそらく世界有数なので、それだけのものを短時間に作り上げたことはすごいし、人材を人数、質ともに相当集めていないとできないと思いました。
 それから、一時悪い、悪いと言われていた中国の物流について、その11月11日のように10億件、秒単位に成約が成り立つようなときにも、3日以内で全中国に配布していると。これができるようなAIシステムを作ったということは、いかに国内航空や新幹線、道路が発達したとはいえ、非常に特筆すべきことでございます。
 ただ、この部分については、日本は非常にデリバリーが早い国ですから、それは国土の特質と、今までの民間業者の甚大な努力によってできてはいるわけですが、あれだけのところでやっているというのはすごいことですよ。その御苦労もあるんだろうということは垣間見れました。
 そこで、年間、越境EC*16で日本の製品を1兆円売っていただいております。これは特筆すべきことで、我が国に貢献をしていただいているわけですが、実は、地方の産品と銘打ったサイトがほとんどないそうです。米はやったんですけど、米は物流的に高くなって、思ったほど売れなかったそうです。例の一都九県問題*17とは別にですよ。輸出ができる米をやったんだけど、思ったほど売れなくて、じゃ、地域の特筆ある産品のサイトはどうかというお話をしましたところ、非常に興味があるということで、私どもの方から地方創生の方を通じて呼び掛けて、そういうことができるところについては、どんどん作っていただこうかなと。ただ、売れるかどうかは分かりませんよ。コストもあろうし、魅力もあろうから。
 あとは、もう一つ先方から、2020年にはおそらくアリババの見立てだと中国からの訪日観光客が1,500万人ぐらいになるのではないかと。去年は八百数十万人だったんですね。それは日本に3,000万人来るベースですが、2020年、我々は4,000万人を超えるベースを目論んでおりますから、そこから逆算して1,500万人というのは十分見える数字ですよ。その日本に関心がある潜在的な訪日観光客についてのアルゴリズムのデータが彼らにはあるんですね。それをもちろん中立化して、個人名とかは出せませんから、その傾向値を出せると。つまり、そういうものは全てオープンソースとして使っていただけるとおっしゃるので、そうであれば日本の方で働き掛けるデスティネーションキャンペーンと組み合わせれば、オリンピックは東京だけではなくて、あるいは東京や富士山、京都に行って終わりではなくて、多様な訪れ方をしていただけるでしょうし、逆に、本当に中国から1,500万人来られるのであれば、宿泊のスムーズさ、移動のスムーズさを考えても、ある程度予測可能性を持って対応しないと無理だということがあります。これは両方にとって非常に良いので、石井*18国交大臣や官房長官にも話をして、私も観光の会議*19のメンバーですから、観光庁の方にも下ろして、今後対話を続けたいと思っております。

 改めて引用しますが

「この数年間中国で非常に女性について、押し上げるような組織を作って、効果を挙げておられるということを聞いているんですが、その実態を我々日本側はあまり存じ上げないわけですね。DVシェルターがまだまだ日本では足りないので、そういった懇談会を作ろうということで、既に申し上げているわけですが、徹底的に中国全土でそれをやっていらっしゃるようでございます。
 それから、乳がん検診なんかも日本は割合が低いというので問題視されているんですが、それもこちらが音頭を取って、急激に乳がん等の検診受診率がほぼ9割、あるいはそれ以上という状況を達成したとの報道もあるらしいんですね。これは、中国はまだ国全体としてG7じゃないですからね。考えられないような高さなんですよ。
 なぜこういうことができるのかとか、どのように実施しているのかとかいうところは参考になる部分もあるので、非常に広範な部分についてお話を伺ってくるのと、あとは、杭州では実務のトップであり、もともとソフトバンクから行っていらっしゃる方ですけれども、アリババでまさにスマートシティのキャッシュレス化の全てを握っている方にお会いする予定です。
 中国の方で何を考え、どのように展開されるのか。技術的な問題はどうなのか。一番重要なことは、日本としてはやはりサーバーローカライゼーション、日本側の個人情報の保護ということがないと、当然なかなか連携もできないわけですけど、それをどう考えているのかなど、実務を含めて聞いてこようと思っております。
 あとは、寧吉喆(ねい・きってつ)さんという方に会う予定です。国家発展改革委員会の副主任であるとともに、国家統計局の局長で、中国が第4次産業革命についてどういう方針で臨むのかということと、いわゆる北京の近郊に作られようとしている未来都市についても、この方が責任を持ってお話しいただけるということなので、その展望を伺ってこようと思っております。」
「全国婦女連合会(ボーガス注:主席)という、中国の全女性のトップに当たる、(中略)沈躍躍(ちんやくやく)さんとの間で(ボーガス注:女性活躍という)お互いがやっているミッションが非常に近いので、情報交換のメリットが相互にあるということで、会議を定例化していくことが決まりました。
地方創生、規制改革、このスーパーシティも含めた両省の対話を定形化することで、お互い合意いたしました。それは非常に意味があったと思います。
「eコマースの規模がおそらく国としては最大の規模を持っておられて、例のその11月11日の独身の日には秒単位で10億件の決済をしていると。そこでパンクしないという、その強大なシステムとその管理ですね。これについては(ボーガス注:日本の)参考になるなと。日本ではここまでの規模はなく、おそらく世界有数なので、それだけのものを短時間に作り上げたことはすごいし、人材を人数、質ともに相当集めていないとできないと思いました。
年間、越境ECで日本の製品を1兆円売っていただいております。これは特筆すべきことで、我が国に貢献をしていただいているわけです。
「2020年にはおそらくアリババの見立てだと中国からの訪日観光客が1,500万人ぐらいになるのではないか。これは両方にとって非常に良いので、石井国交大臣や官房長官にも話をして、私も観光の会議のメンバーですから、観光庁の方にも下ろして、今後対話を続けたいと思っております。

だそうです(苦笑:太字強調は俺がしました)。
 「そういえば片山って大臣記者会見で何言ってるんだろう?」と思って、見つけました。
 もちろん大臣の立場で訪中してまさか「大臣就任前の様に、大臣記者会見で中国に悪口雑言ぶちかます」なんてことはできるわけもないですが、「これが本当にあの片山さつきなのか?」といいたくなるほどのまともな内容の発言です。
 表現も

・効果を挙げておられるということを聞いているんですが、実態を我々日本側はあまり存じ上げないわけですね。
・中国全土でそれをやっていらっしゃるようでございます。
・北京の近郊に作られようとしている未来都市についても、この方が責任を持ってお話しいただけるということなので、その展望を伺ってこようと思っております。
・年間、越境ECで日本の製品を1兆円売っていただいております。これは特筆すべきことで、我が国に貢献をしていただいている

とずいぶんと馬鹿丁寧です(苦笑:太字強調は俺がしました)
 id:Bill_McCrearyさん記事『片山さつきは、ここまでひどい人間になりさがった』での片山とはあまりにも違いすぎる。
 いやー、人間変われば変わるもんです。「安倍が一帯一路参加表明してから」の変わり身が早いつうか何というか。つまり大臣就任前のウヨ発言は「商売右翼だった」のでしょう。
 id:Bill_McCrearyさんも片山には呆れてることでしょう。
 いずれにせよ「政治資金報告書問題や国税局口利き疑惑」はともかく、「麻生内閣国交相引責辞任に追い込まれた中山成彬」のように「非常識ウヨ発言を見境なくぶちかまし自爆」つうことは幸か不幸か、なさそうです。中山ほどのがちの右翼ではないわけですから。
 それにしても、これが片山でなければ、たとえば「鳩山内閣少子化等担当相」福島瑞穂氏や「菅、野田内閣行政刷新担当相」蓮舫氏だのなら「中国にこびてる」と悪口でしょうが、ウヨ連中も見事なまでに「見て見ぬ振り」です。


【ここから産経です】
■恵方巻きという「伝統」を作ったのは誰か
 この産経記事が指摘する前にすでに各方面で指摘がされてるので、ご存じの方も居るでしょうが「関西ローカルの伝統」という意味ならともかく、「今の様な全国規模の伝統(?)」にしたのは「セブンイレブンイトーヨーカドー、イオンなどのコンビニやスーパーの宣伝」ですよね。
 関東人にとってはこんなもんは「平成になって、コンビニやスーパーのビジネスとして始まった新しい伝統」にすぎません。
 そういう意味では「バレンタインデーのチョコ」と大して変わらない「作られた伝統」である上に「バレンタインデー(昭和時代にすでに全国に定着)よりも浅い伝統」のわけです。まあ、ただ俺個人は「別にそれでいい」と思いますけどね。嫌なら参加しなければいいだけの話です。売っている恵方巻きは結構おいしいので、俺もたまに買って食べます。


【日本人の心 楠木正成を読み解く】序章(4)戦時下、利用され、消され

三重大学森正人*20教授は「正成を理想の忠臣とする議論は江戸時代後半から全国で展開した尊王(そんのう)思想で過熱し、それに続く明治から終戦にかけて『忠君』を体現した人物として用いられました。国民の目指すべき『モデル像』とされたのです」とする。
・もとより権力による利用は正成が望んだことではない。
 思考停止のごときタブー視を解き、政治利用された正成像を正し、もともと憧れを集めた「美しき精神の人」としての正成像、思いを寄せた無数の人々の心から、日本人の精神性を今こそ浮かび上がらせたい。

 そもそも楠木正成についていえば「戦前の様な美化」がなくなっただけで別に「タブー視はされてない」でしょう。
 そしてさすがに「戦前の政治利用とは違うんです」と言い訳する産経ですが、どう見てもやってることは「戦前と同じ」でしょう。


『俳優の新井浩文容疑者を逮捕 女性への乱暴容疑』

自宅に呼んだマッサージ店の女性に乱暴した疑いが強まった

 以下「性的な」、やや「げすな」文章で恐縮ですが、この「マッサージ」云々が
1)いわゆる性風俗なのか
2)性風俗でなく真面目なマッサージなのか
が気になるところです(追記:マスコミ報道によれば2)であり、かつそのことは当初から新井容疑者も知っていた様で、報道が事実なら全く弁解の余地はありません)。
 もちろん1)だって、「いわゆる本番行為はお断り」なら性暴力(強制性交)なんかに及んでいいわけは全くないですが。
 しかしこうなると「昔はともかく」今の日本ではおそらく「無罪放免にならない限り」、「事務所解雇」は不可避でしょうね。
【追記】
 一部のメディアが新井容疑者の在日朝鮮・韓国人としての名前(例:新井ことホニャララ)を報じてることにはげんなりしますね。
 彼は「新井」という芸名で活動していたんだからそんなこと報じる必要はどこにもないでしょう。日本での在日差別の存在を考えればなおさらです。もっとげんなりするのはネトウヨがいつものように在日誹謗発言をしている事ですが。新井将敬への差別事件(いわゆる黒シール事件)を思い出しました。

*1:第一次安倍、福田、麻生内閣厚労相都知事を歴任

*2:どう考えても取材というよりは「自民の依頼による宣伝広報活動」でしょうが。フジサンケイと自民はズブズブですからね。

*3:G7諸国(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)、EUBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)、メキシコ、オーストラリア、韓国、インドネシアサウジアラビア、トルコ、アルゼンチンの20カ国・地域から構成される国際会議。2019年は東京で開催される。

*4:G20会議と同時期に、G20と同じ構成国・地域で開催される「Women(女性)」関係の国際会議。2019年は東京でG20とともに開催される。

*5:女性団体幹部とはいっても「全人代副委員長兼務」なので政府高官みたいなもんですが。

*6:駐マレーシア大使、駐韓国大使などを経て駐日大使

*7:日本の横山中国大使のことか?

*8:内閣府の説明(https://www5.cao.go.jp/keizai3/2016/0117nk/n16_2_1.html)によれば『第4次産業革命とは、18世紀末以降の水力や蒸気機関による工場の機械化である第1次産業革命、20世紀初頭の分業に基づく電力を用いた大量生産である第2次産業革命、1970年代初頭からの電子工学や情報技術を用いた一層のオートメーション化である第3次産業革命に続く、次のようないくつかのコアとなる技術革新を指す。一つ目はIoT及びビッグデータである。二つ目はAIである。』。

*9:現在、中国全国人民代表大会全人代)常務副委員長、中華全国婦女連合会主席。

*10:今の片山は「女性活躍担当大臣」です。

*11:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*12:現在、中国国家発展改革委員会副主任、中国国家統計局局長

*13:原文のまま。本当は「副主任」が正しいようです。

*14:浙江省省都

*15:電子商取引のこと

*16:電子商取引のこと

*17:福島、栃木、群馬、茨城、千葉、宮城、新潟、長野、埼玉、東京の10都県産の食品については「福島原発事故による放射能の影響が懸念される」として今も中国は輸入を全面禁止している。

*18:公明党政調会長などを経て現在、第四次安倍内閣国交相

*19:観光戦略実行推進会議のこと。

*20:著書『戦争と広告:第二次大戦、日本の戦争広告を読み解く』(2016年、角川選書)、『展示される大和魂:<国民精神>の系譜』(2017年、新曜社)、『「親米日本」の誕生』(2018年、角川選書)など