「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年2/3分:黒坂真の巻)

黒坂真
‏ 吉岡正史さん。核兵器禁止条約に金正恩も署名する可能性がありますよ。署名すれば開城工業団地金剛山観光が再開され、巨額の外貨が得られそうですから*1。勿論、金正恩は核ミサイルの廃棄など一切応じない。

 何のことかと言えば
1)「核兵器禁止条約に署名しない国」、つまり「日本やいわゆる核五大国(米英仏中露)など」について「条約に署名して核廃絶に踏み出すべきだ」とするとともに
2)「当面、日本や核五大国の様に署名しない国があっても、いずれ署名させる方向で、核廃絶の方向で運動が出来る」という意味で核兵器禁止条約は無価値ではない
とする吉岡氏への黒坂の居直りツイートです。
 2)についていえば例えば「死刑廃止条約」を想定すればよろしいかと思います。死刑廃止条約は発効しましたが、米国、日本、中国など署名してない国があるし、そうした国は死刑を存置している。しかし「ならば死刑廃止条約発効に全く意味がないか」といったらそういう話でもないでしょう。EU諸国などが死刑廃止条約に署名し発効したことは、「非署名国に対する条約の法的拘束力がない」にしても、少なくとも「政治的には一定の意義がある」わけです。
 核兵器禁止条約についても「死刑廃止条約」などと同様の理解(政治的意義の評価)が出来るのではないかとみる吉岡氏です。
 で、黒坂が何が言いたいかと言えば「北朝鮮が署名するかもしれないが、しかし抜け道がある様な条約だから、核兵器禁止条約は日米が結んでも意味がない」。
 日本や米国が結ばないことに対する吉岡氏の批判がよほど気にくわないようです(もちろん吉岡氏は日米だけ批判してるわけではなく中露なども批判していますが)。
 黒坂には「はあ?」ですね。
 まず第一に北朝鮮は現時点で署名してない。そして第二に核五大国も現時点で署名してないわけです。本当に黒坂が言う様な抜け道なんかあるのか。というか黒坂が「抜け道がある」といいたいなら「署名してない北朝鮮」ではなくすでに署名してる国について「ホニャララ国は署名しているが核を密かに所有してる疑いがある」といえばいいわけです。そう言えないのだから黒坂も無様なもんです。
 なお、仮に「そうした抜け道がある」としたらすべきことは「抜け道を塞ぐこと」であって「だから核兵器禁止条約なんか無意味だ」という話ではないでしょう。

黒坂真
 高麗ジャーナル編集部の皆さん。皆さんは金正男氏とその母ソン・ヘリムさんの生き方をどうお考えですか。
■高麗ジャーナル『南北、3.1独立運動100周年共同行事を協議』
 南北が1日、開城の共同連絡事務所で所長会議を開き、日本植民地時代に起こった3.1独立運動の100周年記念共同行事をはじめとする南北関係の懸案について協議を行った。
 南北首脳は「9月平壌共同宣言」に3.1独立運動100周年を共同で記念すると明記しており、昨年12月から数回にわたり、行事開催案を南側から北側に伝達していた。

 まあ、高麗ジャーナル関係者を「北朝鮮シンパ」と決めつけてのくだらない「嫌がらせ(?)」ツイートですね。高麗ジャーナルの記事と質問(?)に関係性がまるでない。
 安倍批判派ですら、まともな人間は「いくら相手が産経新聞」でも「安倍の対ロシア外交記事」「安倍の一帯一路参加表明記事」などに、「安倍総理モリカケ疑惑についてどう思いますか」などと無関係な質問(しかも嫌がらせ目的)したりはしないでしょうが、それをやるのが黒坂の訳です。
 これがまだ「そのような共同行事には私は反対です(黒坂)」なら「主張の是非はともかく」、まともな応答ですが。

*1:この黒坂の理屈なら「日本の経済支援とのバーターで拉致解決」という話になっておかしくないですが、もちろんウヨの黒坂だとそうはなりません。