今日の中国ニュース(2019年2月5日分)

チベット亡命政権主席大臣、日本チベット国会議員連盟団と会談 | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

 会談には、元文部科学大臣自民党衆議院議員下村博文*1連盟会長、国民民主党衆議院議員渡辺周*2連盟会長代行、自民党参議院議員山谷えり子*3連盟会長代行、自民党衆議院議員古屋圭司*4自民党参議院議員衛藤晟一*5日本維新の会衆議院議員馬場伸幸*6自民党衆議院議員長尾敬氏、国家基本問題研究所理事長櫻井よしこ氏らが出席した。

 「極右団体幹部」のよしこが一番わかりやすいですが反中国極右しか会合のメンツにいないんだからうんざりします。特に呆れるのがよしこの同席ですね。
 他のメンツは「国会議員」だからセンゲが会うのも理解できる。「一介の右翼団体理事長」でしかないよしこと何のために会うのか。
 下村らがごり押ししてきても「特定の政治団体と会うことは控えたい」というべきではないのか。
 センゲらチベット亡命政府は度しがたいバカだと思います。


■I濱Y子*7ブログ「チベットにおきたことは、あなたの国にもおこりうる」
 前にリンク張ったら、I濱に酷く反発されたのでリンクは張りません。興味のある方はI濱のブログをググればよろしい。
 チベット亡命政権主席大臣の大阪講演会に数百名が参加 | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所をI濱も自ブログで報告しているわけですが、まあ酷いですね。
 「あなたの国」てどこの国なのか。「チベットで起きたこと」て何なのか。
 「チベットで起きたこと=中国の領土化」ならどこの国でも起きるわけもない。まさかとは思うがセンゲやI濱は「モンゴル、ベトナムやネパール、ブータンといった中国の隣国」が領土化するとでも思ってるのか。
 亡命政府センゲの酷いデマ「チベットにおきたことは、あなたの国にもおこりうる」をよくもまあI濱も「ブログ記事タイトルにまでした上で」平然と紹介できるもんです。

 可能であれば、日本政府に中道のアプローチを支持すると表明して欲しいし、アメリカの相互入国法案のような法案を通してほしい。また、ダライラマ法王の代表団と中国の代表団との間の対話が実現するように日本政府がよびかけてほしいです。
 日本政府がもう少し何かできるはずだと私がいった時、みなさんうなずいていましたね。頷くことで頭を動かしていますので、次は手と足をうごかして行動にうつしませんか。議員の方たちはサポートをしてくださっており、それに対しては非常に感謝していますが、その上で行動をお願いできればと思います。

とセンゲは言ったそうですが、安倍は何もしないでしょうね。このセンゲの演説を聴いていた「チベット議連」の会長だという下村も何もしないでしょう。でそれに対してI濱女史も何も言わない。M谷N子*8.女史なんか

M谷N子
 ウイグル人新疆ウイグル自治区ムスリムの強制収容と非人道的扱いについて、今回トルコが中国政府に出した抗議声明に、日本政府も続いて欲しい.なぜなら、強制収容所の中にいるウイグル知識人の中には、新疆大学学長だったタシポラット・テイイプ氏をはじめ、日本留学組も極めて多いからだ。
中国のウイグル人同化政策は「人類にとって大きな恥」、トルコが非難 民謡歌手が獄中死(AFP=時事) - Yahoo!ニュース
 中国でイスラム教を信仰するトルコ系少数民族ウイグル人が大量拘束されている問題で、トルコ外務省のハミ・アクソイ(Hami Aksoy)報道官は9日声明を発表し、ウイグル人に対する中国当局の組織的な同化政策は「人類にとって大きな恥だ」と強く非難した。
 同報道官は「100万人以上のウイグル人が恣意(しい)的な逮捕の危険にさらされ、強制収容所や刑務所で拷問や洗脳を受けていることは、もはや秘密ではない」とも指摘した。
 中国は、共産党の思想や多数派である漢民族の文化と異なる新疆の少数民族たちの宗教や文化を抑圧し、少数民族を同化させようとしていると批判されている。これに対し中国側は、これらの施設は人々がテロリズムに関わらずに社会復帰できるようにするための「職業教育センター」だと主張している。イスラム諸国の多くは、重要な貿易相手国である中国をウイグル人弾圧問題で批判することを避けてきた。
 アクソイ報道官は、「再教育施設に収容されていないウイグル人たちも抑圧下に置かれている」と述べ、国際社会やアントニオ・グテレス*9(Antonio Guterres)国連事務総長に、「新疆における人類の悲劇」を終わらせるために有効な措置を取るよう訴えた。
 また同報道官は、拘束されていたウイグル人の民謡歌手アブドゥレヒム・ヘイット(Abdurehim Heyit)氏が死亡したことをトルコ政府は9日に知ったと明らかにし、「この悲劇によって、新疆での深刻な人権侵害に対するトルコ人の反発はより強まった」と強調した。ヘイット氏は自作の歌詞が問題視されて禁錮8年を言い渡され、死亡時は服役2年目だったという。

とツイートしているのに(まあ、安倍は何もしないのでしょうが)。

【追記】
 トルコが死亡認定したアブドゥレヒム・ヘイット氏について、M谷氏が以下のツイートをしています。

M谷N子
 アブドゥレヒム・ヘイット氏は生きているというビデオを中国当局が公開したらしい。(ボーガス注:生存が事実ならば)内側のどこから(ボーガス注:ヘイット氏の)情報が外に漏れているのかを探す情報戦として、死亡のニュースが流れたのか。

 もちろん後でも触れますが「生存ビデオが流れたから」といってそれだけでは「生きてる」といえるかは疑問でしょう。また生きてるから「拘束に問題ない」つう話でもない。拘束に問題があるかどうかは「拘束理由が何か」「拘束中の生活がどんな物か」が分からないとなんとも言えません。
 ただ、M谷氏が「生存が事実」とした場合、死亡説について

仕組まれたガセネタ 恐るべき権力闘争 - ことばマガジン:朝日新聞デジタル
 記者の死から26年後、驚くべき事実が判明します。
 88年5月4日付の朝日新聞朝刊で、ある連載が始まりました。「秋霜烈日 伊藤栄樹の回想*10」。その年の3月まで検事総長だった伊藤氏による手記で、32回続きました。
 連載の13回目は「売春汚職事件」に関する手記でした。一部を抜粋します。
「売春汚職の捜査においては、初期からしばしば重要な事項が読売新聞に抜け、捜査員一同は、上司から疑われているような気がして、重苦しい空気であった。
 そのうち、読売新聞に抜ける情報は、どれも赤煉瓦(あかれんが=法務本省)へ報告したものであることがわかってきた。だんだんしぼっていくと、抜けた情報全部にタッチした人は、赤煉瓦にも1人しかいない。
 そこで、思い切ってガセネタを1件、赤煉瓦へ渡してみた。たちまちそれが抜けたのが、例の記事だったのである。事の反響の大きさにあわてはしたが、犯人がわかってホッとした気分がしたのも正直なところであった。」
 「不当逮捕*11」というノンフィクションがあります。読売新聞の後輩だった本田靖春*12が、逮捕された記者の生涯を描いたものです。
 同書によると記者が逮捕された当時、法務・検察内部では主導権争いが繰り広げられていました。戦前からの思想検事の流れをくむ岸本義広*13・東京高検検事長と、戦後に力をつけてきた経済検事の代表である馬場義続*14・法務事務次官の2派による暗闘です。
 記者は馬場派の検事たちと親しい関係にありました。伊藤元検事総長の手記に出てきた「読売新聞に抜けた情報全部にタッチした赤煉瓦の人物」は記者のネタ元の一人。馬場派の直系でした。
 つまりは、こういうことです。法務・検察内部で意図的にガセネタが流された▽記者が馬場派の検事からガセネタを仕入れた▽ガセネタをもとに記事を書いて逮捕され、馬場派と対立する岸本派からネタ元を吐くよう迫られた▽岸本派は馬場派のネタ元を、捜査情報を漏らした国家公務員法違反に問うことで、馬場派に打撃を加えようとした。

という「情報流出ルートを探るためのガセネタ(売春汚職)」のような中国の謀略ではないかとみているのが興味深い。なるほど「気づきませんでしたが」、実際どうかは素人には分かりませんが、その可能性はあるでしょう。その上で「トルコはガセネタで我が国を誹謗した」と中国が逆ねじを食らわせる。
 もしそうなら、なかなかの知恵者です。
 もちろん
1)死亡してるのに生存時に撮影した「生存ビデオ*15」で「生存」を強弁
2)死亡はガセネタだが中国の謀略ではない
つう可能性もありますが。
【追記終わり】

センゲ首相
アメリカと中国、日本と中国は貿易でつながっているので複雑な状況です。その貿易が良かろうが悪かろうが、人権問題は常に問題としては最優先に提起する必要があります。」

 まあ「最優先」にはならないでしょうね。

センゲ首相
 私はこの七年「チベットにおきたことは、あなたの国でもおこりうることです」といい続けてきました。
 しかし「チベットは例外でしょう」と反論されます。アメリカや南米など中国から遠く離れた国の人たちはチベットでおきたことは遠い対岸の火事だと思っています。たしかに中国は遠いところは物理的に占領することはしないかもしれないですが、経済的、社会的、政治的、文化的には占領することは可能です。

 やれやれですね。「経済的、社会的、政治的、文化的に占領すること」とは具体的になんなのか。「中国に遠慮してチベット問題で批判的なことをあまり言わない」レベルでも「経済的、社会的、政治的、文化的に占領すること」なのか。でそれがセンゲやI濱にとっては「チベットにおきたことは、あなたの国でもおこりうること」なのか。呆れて二の句が継げませんね。
 それなら沖縄基地問題を理由に「日本は米国に経済的、社会的、政治的、文化的に占領されてる」「チベットと同じ事が沖縄で起きてる」といえるでしょうが、I濱やセンゲはそう言う主張を支持するのか。

 センゲ首相が南米の方が今になって気づいてきた、ということについて、2019年2月7日の毎日新聞の記事を参考までにあげておきます。
木語:デジタル統治の輸出=坂東賢治 - 毎日新聞
 新幹線に似た中国の高速鉄道だが、飛行機と同様に実名で切符を購入しなければならない点が日本とは異なる。5日に春節旧正月)を迎えた中国では1月から3月にかけ、億単位の乗客が帰省や旅行で高速鉄道を利用する。
 膨大なデータ処理を可能にするのが、16歳以上に取得が義務付けられたICチップ入り身分証明書(ID)だ。自動販売機上の読み取り装置に証明書をかざして切符を購入すれば、姓名、ID番号が印刷される。
 ICチップに個人情報を記録したIDは2004年から配布され、13年からは指紋も記録されるようになった。世界最大の人口大国をコンピューター管理し、国民の動向を監視する「デジタル統治」の基礎ともいえる存在なのだ。
 その手法をそっくり取り入れたのが「2人の大統領」をめぐる混乱で国際政治の焦点となっているベネズエラだ。13年に大統領に就任したマドゥロ氏は17年から「祖国カード」と名付けたIDの配布を始めた。中国のIDより先進的でQRコードが印刷され、電子マネー機能を併せ持つ。
 システム作りを請け負ったのが中興通訊(ZTE)だ。
 中国は石油確保を目的にベネズエラの反米左派政権を支援し、総額5兆円を超える巨額融資を行ってきた。ベネズエラが中国に輸出する石油の半分近くが返済に充てられている。経済危機が深刻化するベネズエラ債務不履行に陥ることは悪夢だろう。

 中国政府のマドロ*16政権支持の是非はともかく、あれは「中国がマドロを傀儡として操ってるつう話」ではない。「マドロと中国の関係」をマドロを独裁者と見なした上で、どう悪意で描き出してもそれは「米国とフィリピン・マルコス独裁政権*17」のような関係でしかない。マルコスが「米国の単純な傀儡ではなかった」ようにマドロも中国などの完全な傀儡ではないわけです。そしてマドロ政権を支持してるのは中国だけでもない(マスコミ報道によれば、ロシアやキューバの影響が強いと言われる)。「あなたの国でもチベットと同じ事」の例に出来る話ではとてもありません。毎日記者だってさすがに「俺はそういうつもりで記事を書いてない」というんじゃないか。I濱のとんちんかんにも困ったもんです。


チベット亡命政権主席大臣の大阪講演会に数百名が参加 | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
 全く酷い文章です。
 これが産経なら「誤報じゃね?」とも言えますが「ダライラマ一味日本事務所公式サイト」、つまり「当事者の報告」ではそんな言い訳は無理です。
 この文章が評価されると思ってる様なバカしか「ダライラマ一味日本事務所」にはいないようです。というか「ダライラマ一味ダラムサラ本部」もレベルはおそらく同じなのでしょうが。

 大阪で開催されたチベット問題についての講演会において、「中国を理解するために、まずチベットを理解してください」、とチベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣は述べた。

 当然ながら「チベット問題を理解するため」ならともかくチベットに関係ない「中国」を理解するにはチベット理解など不要です。
 「日本を理解するためにはまずアイヌ問題を理解して下さい」「スペインを理解するためにはまずバスクカタルーニャ(以下略)」「カナダを理解するためにはまずケベック(以下略)」などとは普通言わないでしょう。

「最近、中国はインフラ建設、娯楽施設の提供、外国首脳との協力を通じて勢力を拡大しています。それは、チベット侵攻の前、そして侵攻の最中に行われたのと同じやり方です。
 チベットで起きたことが皆さんにも起きるでしょう。」

 「チベットで起きたこと」が「中国の領土になること」を意味するなら、一帯一路に対するデマも甚だしいですね。とはいえ「中国の領土になること」を意味しないのなら「何を意味するのか?」て話です。たぶんセンゲにはまともに説明できないでしょう。
 こういう与太に「どういう意味ですか?」と批判的質問しないような、ろくでもない聴衆しかいないからこうなる。
 だから俺は「デマ集団」ダライラマ一味(チベット亡命政府)が大嫌いです。「チベット仏教は非暴力」とかきれい事抜かしてるくせに、あまりにも下劣ででたらめなので政治的に滅亡すればいいとすら思う。俺はこんな連中を「中国に酷い目に遭ってるから」といって甘く見れるほどお人好しじゃありません。そんなんは「チベットに過剰な思い入れがある人間」だけでしょう。
 つうか、俺のダライ一味への否定的感情に関係なく、もはや「ダライ一味は政治的に追い詰められて、政治的には滅亡の淵にある(チベット国外の民族集団としてはやっていけてもいつまで亡命政府なんて状態を続けられることやら)」と思いますね。にもかかわらず、こういう馬鹿なことを言って日本ウヨにこび、かえって良識派ひんしゅくを買い立場を悪くする。もはやどうしようもないですね。このままダライ一味は中国に負け続けるのでしょう。その結果、さらにこういう間違った方向にのめりこむのでしょう。で、それを例のid:MukkeやI濱女史、阿部治平はおそらく諫言も批判もしないと。
 まあ大抵の日本人はチベットになんか何の興味もないわけですが。そして「数少ない」チベットに興味のある人間すらドン引きする様なこうした暴言を吐く。繰り返しますが心底呆れます。

 中国人留学生が在籍する大学でチベットに触れる教師は、中国政府によって追放の圧力と強制力が高まっていると主席大臣は述べたうえで、日本の教育機関における学術の自由を脅かすこうした危険な傾向を日本人は認識すべきだと述べた。

 「海外はさておき」、少なくとも日本において「中国人留学生が在籍する大学でチベットに触れる教師は、中国政府によって追放の圧力と強制力が高まっている」なんて事実はないでしょう。あるというなら是非証拠付きで「どこの大学の何という教師がそんな脅威にさらされてるか」教えてほしい。中国人留学生に対するデマ中傷も甚だしいのではないのか。本当にダライ一味のデマゴーグぶりには呆れます。


「中国の脅威に対し世界の国々が抵抗を始めた」チベット亡命政権ロブサン・センゲ首席大臣、日本で語る | ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

 センゲ首席大臣は、日本チベット国会議員連盟に所属する議員の数が、他のどの国のチベット支援議員連盟の議員数よりも多くなっていることに謝辞を述べた。

 いや「山高きが故に尊からず」ですよ。それが「日本ウヨへのただのおべっかではなく事実だとしても」、数が多くてもただの反中国極右じゃね。

*1:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相など歴任

*2:鳩山、菅内閣総務副大臣、野田内閣防衛副大臣などを経て国民民主党副代表

*3:第一次安倍内閣首相補佐官教育再生担当)、第三次安倍内閣国家公安委員長を歴任

*4:第二次安倍内閣国家公安委員長

*5:第二~第四次安倍内閣首相補佐官

*6:維新の会幹事長

*7:著書『ダライ・ラマと転生』(2016年、扶桑社新書)など

*8:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*9:ポルトガル首相、国連難民高等弁務官などを経て国連事務総長

*10:後に『検事総長の回想』(1992年、朝日文庫)として刊行

*11:1986年、講談社文庫

*12:著書『私のなかの朝鮮人』(1984年、文春文庫)、『K2に憑かれた男たち』(1985年、文春文庫)、『村が消えた:むつ小川原 農民と国家』(1985年、講談社文庫)、『不当逮捕』(1986年、講談社文庫)、『「戦後」美空ひばりとその時代』(1989年、講談社文庫)、『誘拐』(2005年、ちくま文庫)、『我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (下)』(2007年、講談社文庫)、『疵:花形敬とその時代』(2009年、ちくま文庫)、『評伝 今西錦司』(2012年、岩波現代文庫)、『私戦』(2012年、河出文庫)など

*13:法務事務次官、東京高検検事長など歴任

*14:東京地検検事正、最高検刑事部長、法務事務次官、東京高検検事長検事総長などを歴任

*15:もちろん「死亡説を伝えるトルコの新聞」を掲げながら反論、など現在撮影したと言うことが明らかな証拠がビデオにあれば話は別ですがそうでなければ撮影時期が分かりません。

*16:国会議長、外相、副大統領を経て大統領

*17:ここは韓国・朴チョンヒ政権、インドネシアスハルト政権、チリ・ピノチェト政権などでもいいですが。