常岡浩介ほかに突っ込む(2019年2月4日以降分:常岡出国禁止処分にあう、の巻)

「常岡出国禁止処分にあう、の巻」と副題つけていますが、それ以外のネタも少しあります。
「日本政府は常岡さんに移動の自由を」国境なき記者団:朝日新聞デジタル
 果たしてこうした国際的批判に対して安倍政権がどう動くか。
1)とにかく出国はさせない、を貫く
2)出国はさせるが「出国させろ、とあんたらがうるさいから出国させるけんね。もし常岡が武装勢力に身柄拘束されても日本政府のせいでないことははっきりさせておくわ」「もちろん救出に全力を尽くすが失敗して、最悪死亡しても批判されるいわれはないわ」を徹底してアピール
のどっちなんでしょうね。正直、安倍的には「政治責任を負わなくてすむなら」常岡が死のうが拘束されようが知ったことではないでしょう。


https://mainichi.jp/articles/20190204/k00/00m/040/221000c
 日本政府の対応の是非はともかく、常岡の行為は「イエメンが内戦状態にあること」から「日本政府の出国禁止処分」を予想しての売名でしょうね。
【その思う理由その1】
日本人ジャーナリストが旅券返納命令後初のシリア取材 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
フリーを恫喝した旅券返納命令 それでも行く - 高世仁の「諸悪莫作」日記
でわかるようにイエメンではありませんが「内戦状態シリア」ですでにこうした処分が実施済みです。常岡の場合も「イエメンが内戦状態にあること」からこうした禁止処分は十分予想できました。
【そう思う理由その2】
 常岡のツイートはこのニュースが報じられて以降「この話ばっかり」です。しかも「国に酷い目に遭わされた!」「違法行為じゃないのか!」ばかりで「なぜイエメン取材したいのか?(WHY)」「どんな取材を考えていたのか?(HOW)」「いつからイエメン取材を計画していたのか?(WHEN)」といった「取材に関する具体的な話(5W1H)」について何もツイートしないのだから怪しいことこの上ありません。また「国に酷い目に遭わされた!」といいながら今後どうするのか、イエメン取材をなんとかして実現するのか、訴訟を起こすのかなど今後の動向についても全然ツイートしないのだから実に怪しい。
 まあ、何でもかんでも明らかにすれば、かえって支障が生じる可能性があるから「全部を公開する必要はない」ですけどねえ。
【2019年2/10追記】
 2/4当時はイエメン関係のツイートが急遽、増えた常岡も今では「前の様にロシア関係のツイート(ロシアが支援しているシリア・アサド政権やベネズエラ・マドロ政権関係、トランプ・ロシアゲート関係も含む)」が増えています。
 まあ何というか常岡も「売名行為の偽装が下手くそやなあ、お前、真面目(?)に売名する気あるんか」感がありますね。
 今までほとんどツイートしてなかった、過去にも取材実績*1のないイエメンについて、突然「取材予定」と怪しいことを言い出す。で渡航禁止処分が出たら突然イエメンツイート(リツイートも含む)が増え出す。しかししばらくするとまた前の様に「ロシア関係が増え出す」。いやロシアツイートするなとは言いませんよ。
 しかし「ロシアが取材したいんです」つうならまだしも「イエメンが取材したいんです」と言ってた奴が何でしばらくたつとイエメンツイートを全然しなくなってロシア関係が増えるのか。
【その思う理由その3】
 常岡の過去ツイート見れば分かることですが、この男はイエメン関係のツイートなんざほとんどしてません。
 大抵ロシア関係ですね。「安倍の対ロシア外交では北方領土はかえってこない」「独裁的なシリア*2・アサド政権*3ベネズエラ・マドロ政権を支援するロシアが許せない」「ロシアのクリミア編入が許せない」「フランスのいわゆる黄色いベスト運動にはロシアが介入してる疑い*4がある」とか(なお、ロシアが明らかにアサド政権を公然と支援しているシリア内戦と違って、マスコミ報道やウィキペディア「イエメン内戦」を信じる限り、イエメン内戦にはロシアはほとんど介入していません)。
 また、常岡の過去の著書だって『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2012年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)でイエメンは関係ありません(いわゆるイスラム国は最盛期でもイラク、シリア、レバノンが活動領域で、イエメンでは活動していません)。
 だから常岡の渡航先が「ロシア」「イラク、シリア(以上、ISの活動していた領域。シリアはアサド政権をロシアが支援してるという面もありますが)、ベネズエラ(マドロ政権をロシアが支援)、ウクライナ(クリミア問題)、フランス(黄色いベスト運動・ロシア介入説)」だったら自然です。
 しかし「話が少し脱線しますが」これらの国でも出国禁止なんですかね。どうなんでしょう(なお、イラク、シリアは戦地ですし、ベネズエラは戦地ではないにせよマドロ政権支持派と反政府派(暫定大統領を自称するグアイド国会議長派)との衝突が危惧されます)。さすがに、「G7諸国・フランス」だったら「一部が暴徒化してるという黄色いベスト運動の取材」でも出国拒否にはしないのでしょうか?。
 いずれにせよ、しかしなんで常岡は突然「イエメン」なのか?
 「常岡ってもはやそういう売名行為しか出来ないのか?」と思うと哀れさを感じます。「常岡が死亡したり人質になったりしたときのことを恐れてる*5」のでしょうが、正直「そういう売名をやめさせるため」にもいっそパスポートを発給した方がいいんじゃないか。
 パスポートを発給されたら「日本政府に酷い目に遭わされた!」と騒げず、かえって常岡は困るでしょう。ほとんど著書のない常岡にはどう見てもまともな戦争取材能力がないからです。


■常岡のツイートほかに突っ込む

常岡浩介がリツイート
・春花音
 旅券取り上げられた常岡とかいう記者、(ボーガス注:ツイッターの)プロフィールに(ボーガス注:旧ソ連、東欧、中央アジアが好き、)中東が嫌いとか書いておきながらなんで(ボーガス注:旧ソ連、東欧、中央アジアではなく)中東イエメンに行こうとするんだか

 「春花音」のツイートが「政府擁護の思惑」だとしてもその思惑に関係なく、「誰しも感じる疑問」でしょうね。でここで常岡が「俺がイエメン取材をしたいのはホニャララだからです」とリツイートすればいいのにそれをしない。にもかかわらず、わざわざ「春花音」のツイートを「紹介だけはする」。常岡は「春花音」ツイートを「政府擁護者の因縁」と理解して「恥さらしのバカをさらしてるつもり(だからあえてノーコメント)」かもしれません。
 ただ繰り返しますが「春花音」の思惑に関係なく、「中東は嫌いとか言ってて過去の業績にもイエメン取材なんかない、ツイッターでもイエメンに触れたことなんかほとんどない常岡が何で突然イエメン取材?」は俺だって感じる当然の疑問だと思います。
 俺が常岡の立場なら「よくぞ聞いてくれました!」として、なぜイエメン取材を今したいのか、「春花音」に応答しますが、それをしない常岡もほんとに変な奴です。「やはり売名?」としか思えません。

常岡浩介がリツイート
・神田大介
‏ 常岡さんが現地から報じるイエメンの現状をただただ見たい、読みたい

 俺は「常岡の記事など読みたくない」し、「出国拒否処分の是非」と「常岡のライターとしての評価」は全く別問題*6ですが、それはさておき。
 俺みたいな一般人ならともかく、神田は「朝日新聞国際報道部記者」つう人間です。「常岡さんがやれないなら俺たち国際報道記者がやる!」くらい言ってしかるべき人間です。
 当然ながら「アンチ朝日のネトウヨ」かもしれませんが、神田ツイートには

ジャイアン
‏ あなたそれでも記者?あなたが行きなさい。

つうリツイートがついています。まあ、ジャイアントは「朝日に因縁つけたいだけのネトウヨかもしれません*7」がこうした指摘自体は正論でしょうね。脳天気にこういうこと言っちゃう神田は馬鹿すぎでしょう。

常岡浩介*8リツイート
鈴木章
 中国はロシア、インドに軍事攻撃を加えている*9し、80年代にはベトナムにも侵攻している*10

 この「常岡がリツイートした鈴木ツイート」とは

ネトウヨによる中国の日本侵略脅威論は馬鹿馬鹿しい。一帯一路やAIIBへの日本の参加を求めてる中国がたかが尖閣ごときで日本に攻めてくるわけがないだろ(呆)。そんなことしたら日本が一帯一路やAIIBに参加しなくなるわ。
 尖閣は『石油がでる可能性がある』だけで実際にはまだ石油採掘なんかされてへんし、もちろん漁業権なんてたいした利権じゃないし。今の時点で尖閣侵攻してもメリットなんかねえよ。安倍ですら『中国の尖閣攻撃』がありうるとは考えてへんから昨年5月に来た李克強首相を歓迎して、一帯一路参加を表明したんやないか。大体、そんな無法したら欧米の経済制裁も受けかねんわ!。クリミア併合して制裁食らってるロシアの二の舞やろ。で『中国にとっての尖閣』に『ロシアにとってのクリミア』ほどの価値があるんか?、ないやろ?」
「つうか尖閣攻めるくらいなら台湾を攻めるんじゃねえの?*11(苦笑)」
「大体、世界有数の軍事力を持つ日本*12相手にそうそう戦争なんかどこの国もしかけられんわ」
「なんかネトウヨって中国はそこら中、軍事攻撃してる様なこと言ってるけど、過去において中国と国境紛争が起こった隣国もインド、旧ソ連ベトナム限定。ネパール、モンゴル、ブータンとか隣国に手当たり次第に攻め込んでるわけと違うがな」
「軍事大国・日本を隣国だからって攻めるくらいだったら、とっくの昔に隣国で軍事小国のネパールやブータンを征服してるんじゃねえの?。でも国際的批判とかいろいろ考えたらそんなことはできへんわけよ」

という趣旨のまともなネトウヨ批判ツイートに「中国は過去に国境紛争で旧ソ連(現ロシア)やインドやベトナムに攻撃をしている、尖閣を攻める可能性は十分ある」と言い出すバカツイートです(呆&爆笑)。つまり「中国の尖閣侵攻がありうる」と放言する「産経や日本会議櫻井よしこ」などと同レベルの「バカ二人」が「鈴木某」「常岡」というこちらの方々です(呆&失笑)。いやいや旧ソ連(現ロシア)もインドもベトナムも大分昔の話じゃん。ちなみに旧ソ連(現ロシア)について言えば国境紛争はすでに外交交渉で解決しています。
 インドやベトナムは中国主導のAIIBに入っており、これらの国々は「中国との商売による経済的利益を重視し」中国とそれなりに仲良くやっています(これは中国の側も同じですが)。昔の様な国境紛争での軍事衝突はまずあり得ないでしょうね。
 大体、鈴木も「1980年代に」としか書けず、「2010年代」、つまり、つい最近そんな軍事行動があったとは書けないわけです。30年前の話で「尖閣攻撃は十分あり得る」とは正気じゃないですね。大体「インドとベトナム旧ソ連」と日本といろいろ違うから単純比較も出来ないですし。
 正直、この鈴木某や常岡はマジで中国が尖閣に攻めてくることがあると思ってるんですかね?(繰り返しますが鈴木や常岡が本気なら非常識な反中国バカですし、嘘の垂れ流しなら人間のくずです。どっちにしろ論外ですが)。ちなみにこの鈴木某、ツイッターでの自己申告によれば一応「中国研究者」だそうです。ただ俺の認識では「国内の人権問題(チベットウイグルなど)」で中国を批判する人間はいても、まともな中国研究者*13で「中国が尖閣を攻める可能性がある」なんつうバカは皆無ですね。「そんなことをしても中国にはメリットなどなく非現実的だから」です。ウイグル問題では中国を批判するM谷N子先生*14もそんな馬鹿なことは言ってなかったかと思います(他にも例えば浅井基文先生などはそういう馬鹿なことは言わない)。つまりは鈴木某はその程度の「低レベルだ」つうことです。
 鈴木章悟でググってもまるでヒットしない*15ので、どうやら単著はなさそうです。良くて共著、下手したら「著書がない(雑誌論文ならある)」んでしょうね。正直「単著のない人間」がこんな馬鹿なツイートする様では、まともな編集者には相手にされず「単著を出す機会がかえって減る」と思うんですけどねえ。それとも「もはやまともな研究者になることは諦めてる」島田洋一西岡力の完全な同類なのか。
 しかし常岡も本当に「尖閣を中国が責めてくる可能性がある」なんてバカウヨツイートにリツイートとか「常岡は正気か?」「前から常岡は馬鹿でくずだとは思ってたけど、クズさ半端ねえな(呆)」ですね。さすがに常岡も本気ではなくて、福島香織みたいな商売右翼じゃないか。本当「長崎放送を辞めなければ良かったのにねえ(呆)」ですね。
 長崎放送時代はさすがにここまで酷くなかったんじゃないか。こんな「ネトウヨ」「デマ屋」常岡が「僕はデマ屋のネトウヨが大嫌いです」なんて寝言をほざくのはただ笑うしかありません。なるほど安田純平氏も高世仁もこれじゃ常岡を見捨てるよねえ(苦笑)。

*1:常岡が取材実績があるのはロシアとISの活動地域(イラク、シリア)でしょうか?。

*2:シリア関係では「シリア取材中に現地武装勢力に身柄拘束された安田純平氏」に一時言及していましたが、安田氏が常岡を無視してるせいか、結局、今では安田氏には全く言及しなくなりました。

*3:ちなみにアサド関係では、常岡は青山弘之・東京外国語大教授(シリア研究、著書『シリア情勢:終わらない人道危機』(2017年、岩波新書)など)に対して「アサドに甘い」「アサドシンパだ」とよく悪口しています。

*4:いずれにせよ「黄色いベスト運動の主流が親ロシア」てことはないでしょうね。黄色いベスト運動を否定的に評価する場合ですら、あれを「親ロシア運動」と評価するのは、いわゆる1960年安保闘争を「親ソ連運動」と見なすくらいの事実歪曲でしょう。

*5:朝鮮総連幹部の北朝鮮渡航拒否」のような嫌がらせではないでしょう。

*6:出国拒否処分批判は「常岡が有能なライターだから批判する」つう話ではありません。まあぶっちゃけ、あいつは有能じゃないですよね。著書も全然ないし。

*7:正直、いちいちネトウヨなのかどうなのか確認する気はないです。ただ俺の経験上、朝日に悪口する輩はネトウヨが多いですね。

*8:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2012年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)など

*9:もちろん「相当昔の話」であって最近じゃありません。

*10:下でも鈴木の珍論を批判してますが、下の批判とは別の批判をすれば「この鈴木理論(中国はAという軍事衝突を過去に起こしてるから尖閣を攻めるかもしれない)」なら「現在、クリミアを併合し、シリアで軍事行動をしているロシア」「過去に北方領土に攻め込んだロシア」について「北海道を攻めるかもしれない」ともいえるでしょう(なお最近の中国はロシアレベルの大規模軍事行動などおこしていません)。鈴木の珍論はその程度の与太です。

*11:もちろん「本気で攻めてくると思ってる」つう話ではなく中国にとっては尖閣なんぞより台湾の方が重要だという話です。

*12:護憲派ハト派として大いに軍縮が必要だと思います。

*13:もちろん「在沖縄米軍がなければ中国が沖縄に攻めてくる」と言い出すW大学教授・I濱Y子はまともではありません。

*14:著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*15:その上「東京都市大学工学部教授(原子力工学)」「名古屋大学医学部附属病院医師」など明らかに別人の「鈴木章悟」がヒットします。