黒井文太郎と常岡浩介に突っ込む(2019年2月9日分)

常岡浩介がリツイート
・黒井文太郎
 米政府が正しい対応
米政府、ベネズエラ国軍と直接連絡 離反促す=政府高官 | ロイター

 常岡と黒井には唖然ですね。むしろ米国の行為はロイター報道が事実ならば「軍部にクーデターをそそのかす」つう間違った行為(違法な内政干渉)ではないのか。せいぜい許容されるのは経済制裁レベル*1ではないのか。
 常岡や黒井は「可能ならキューバやイラン、北朝鮮にも同じ事(クーデターそそのかし)がやりたいのだろうか?」という恐怖すら感じます。
 つうかこれ、仮にベネズエラ・マドロ*2政権打倒*3を考える人間ですらまともな人間なら「迷惑だ」「マドロが反民主的だからってこっちが何でも許されるわけと違うだろ?」と思うんじゃないですかね。
 これでは「反マドロ=米国&米国の支援を受ける軍部に加担する反民主主義者」つうマドロ側の宣伝を招きかねません。
 かつ、「米国がそこまでやるならこっちもとことんやったるわ!」とロシアや中国などが露骨にマドロ支援に乗り出すことにすらなりかねません。
 また米国が敵視する「イラン、キューバ北朝鮮」などと米国との関係に与える影響も危惧されます。まあ常岡や黒井的にはベネズエラに限らず「イラン、キューバ北朝鮮」なども「容赦なく政権転覆されるべき」なのかもしれませんが。

黒井文太郎
・Masashi MURANO
‏ F-35の数が多過ぎるとか、少な過ぎるとかいう水準は、旧型機との更新比率=積み上げの問題じゃなくて、直面する脅威見積もりに即した能力の過不足で測るべきなので、評価基準が根本的に違うんです。

 黒井らウヨのアホさにはげんなりですね。まさか「日本への脅威が近年増加してる」とでも強弁する気でしょうか。全盛期の旧ソ連よりも中国の方が脅威だとでも?
 しかも安倍政権以前は「防衛費は減少傾向にあった」わけですからね。それが激増なんて「安倍の個人的思惑」にすぎないわけです。

黒井文太郎がリツイート
・fj197099
‏ 二度目の米朝会談の日程が決まっているが、前回と同じく、「起こり得る悪いことは基本的に起こる」のスタンスで臨むべきと思う。朝鮮戦争終戦宣言、米韓演習の更なる停滞、金剛山観光や開城工業地区の再開など北にリアルマネーの入る形での制裁緩和、など、我々が恐れている出来事は全て起こり得る。

 唖然ですね。俺個人は黒井らが挙げてる物すべて「悪いことだと思いません」「むしろいいことだと思います」がそれはさておき。
 「対北朝鮮タカ派(黒井の様なウヨ)VSハト派(俺や浅井基文氏、和田春樹氏、文政権など)」という価値観の違いなので「米韓軍事演習の中止継続」「金剛山観光や開城工業団地の再開」を「黒井らウヨが恐れる」のはまあいいとしましょう。一応「支持はしないが理解はする」。支持も理解も出来ず「アホか?」「お前ら頭が腐ってるんじゃねえのか?」としかいいようがないのは「朝鮮戦争終戦宣言」ですね。俺的には「正式な終戦協定&米朝国交樹立」にまでいってほしいですがそれはさておき。
 「すでに事実上終戦してる戦争」を終戦宣言して何が悪いのか。北朝鮮が「体制保障の確約がない限り核廃棄しない」といってる状況で「最もハードルが低い体制保障的行為・終戦宣言」すらできないでどうやって核廃棄させるのか。
 ちなみに

fj197099
 追記:無党派*4ではあるが、安倍政権が択捉・国後両島の日本への帰属主張を実質的に放棄する「二島先行返還論」の立場を露わにした2018年11月以来、安倍政権は支持しない。

って「おいおい」ですね。「え、お前、2018年11月以前の安倍の対ロシア外交は支持してたのかよ?(それ以前から安倍はロシア・プーチン政権に大甘だろ?)」「つうか、何、ロシアに強腰でありさえすれば安倍なんか支持するのか、お前。例えばモリカケなんかどうでもいいと(呆)」ですね。さすが黒井の類友です。

黒井文太郎がリツイート
・fj197099
‏ 米国に関する限り、もはや「北朝鮮の核問題」は存在しない。トランプは内容皆無でも見かけの「成果」に必死だ。米朝交渉は既に米国の国内政治問題と解釈されている。だから北朝鮮の要求は「実質的な核保有国として認めよ」を含め、基本的に何でも通る可能性がある。起こり得る最悪の事態は起こるのだ。

 やれやれですね。俺にとって「朝鮮半島での最悪の事態」は米朝戦争(第二次朝鮮戦争)であり、その最悪さに比べたら「北朝鮮の核保有」などたいした問題ではありませんが、黒井らウヨは違うようです。大体、北朝鮮から核使用なんて国力的に出来る話ではない。
 「米国と対立してるから脅威」云々言うなら「クリミア問題」「ロシアンゲート」でプーチンロシア政権も米国とは対立していますし、核保有数もロシアの方が北朝鮮より多い。ロシアの方がずっと北朝鮮より「軍事的脅威」でしょう。とはいえそのロシアとてさすがに米国や日本を核攻撃しないでしょうが。
 それにしても「現在交渉中」で「水面下で何が交渉されてるかは分からない」のに「内容皆無」ですか。黒井らには呆れます。

黒井文太郎
 学生時代に近所の古書店に積まれてた本多勝一氏の著書を読みまくり、反米病を患いました。
 けど、半年後くらいにアメリカやソ連・東欧を旅して社会主義国の非人道的恐怖支配体制を知り、反米病がすっかり治った。早いうちにワクチンで免疫出来てたので助かったみたいなものと自分では思ってます

 いろんな意味で「こいつ絶対本多氏の本を読んでないだろ?」「アンチ本多、アンチ朝日が多いであろうウヨにこびてるだろ?」「本当にクズだな、黒井」と思わせるナイスツイートです。まあ、以前から黒井がクズであることはわかっていましたが。
 まず第一に「古書店」に行かなくても本多氏の本は「図書館にもある」し、「多くの朝日文庫版(朝日文庫版未収録の物もあるでしょうが)」が一般書店で今も売られています。学生なら普通「まず大学図書館朝日文庫版を借りる」んじゃないですかね。それが一番手っ取り早いでしょう。
 第二に本多氏の著書の内、反米と言えるのは

アメリカ合州国』 (1981年、朝日文庫)
『戦場の村』(1981年、朝日文庫)*5
『殺される側の論理』(1982年、朝日文庫)
『殺す側の論理』(1984年、朝日文庫)*6
『新・アメリカ合州国』(2003年、朝日文芸文庫)

くらいじゃないか(後は、コラム集『貧困なる精神』シリーズに収録された個別の米国批判文章か?)。他のライターと比べて本多氏に「特別に米国批判が多い」なんてことはない。
 たとえば

『カナダ=エスキモー』、『ニューギニア高地人』(1981年、朝日文庫)
『中国の旅』(1981年、朝日文庫)
『アラビア遊牧民』(1984年、朝日文庫)
『憧憬のヒマラヤ』(1986年、朝日文庫)
『冒険と日本人』(1986年、朝日文庫
『子供たちの復讐』(1989年、朝日文庫)*7
『検証・カンボジア大虐殺』(1989年、朝日文庫)
『南京への道』(1990年、朝日文庫)
NHK受信料拒否の論理』(1991年、朝日文庫)
『日本環境報告』(1992年、朝日文庫)
『マゼランが来た』(1992年、朝日文庫)
先住民族アイヌの現在』(1993年、朝日文庫)
『新版 山を考える』(1993年、朝日文庫)
『50歳から再開した山歩き』(2000年、朝日文庫)
アイヌ民族』(2011年、朝日文庫)

なんてのは題名で分かる様に内容のテーマは別に反米ではない。むしろ「本多氏を愛読してました」つう人間が「彼を反米ライター呼ばわりする」なんて「学生時代にマジで本多氏の本を結構読んでいた俺」からすれば「はあ?」ですね。ちなみに俺の本多・初体験は確か『冒険と日本人』(1986年、朝日文庫)だった気がします。
 第三に本多氏は「米国の対外政策(ベトナム戦争など)や人種差別」には批判的ですが、米国を全否定はしていない。例えば『冒険と日本人』(1986年、朝日文庫)では堀江謙一を受け入れたサンフランシスコ市長の態度について「米国の長所」として評価しています。

参考

堀江謙一ウィキペディア参照)
 当時はヨットによる出国が認められなかったため、「密出国」という形になった。大阪海上保安監部は当初取材に対して「(米国行きに仮に成功しても)堀江君はすぐに米国で身柄を拘束され日本へ強制送還されるだろう」とコメントしていたが、当時のサンフランシスコ市長が「コロンブスもパスポートは省略した」と、尊敬の念をもって名誉市民として受け入れ、1ヶ月間の米国滞在を認めると報道されたところ、日本国内のマスコミ及び国民の論調も手のひらを返すように堀江の偉業を称えるものに変化した。その後帰国した堀江は密出国について当局の事情聴取を受けたが、結果起訴猶予となった。

 第四に本多氏は何もソ連・東欧を手放しで礼賛などしてない(まあ終戦直後ならまだしも、そんな人間は、いわゆるスターリン批判以降は左派でも皆無でしょうが)。
 だいたいそもそも「ソ連、東欧が酷いから」それが何だというのか。当たり前ですが「ソ連東欧が酷いかどうか」と「米国が酷いかどうか」は何の関係性もありません。
 本当に黒井が「本多氏の本を読んだのであれなんであれ」、つまり過去に米国に批判的意識を持ったのなら、「米国批判」を今現在、反米病と茶化すことはしないでしょうし、沖縄で現に起こってる基地反対運動に「辺野古に移転すれば基地被害が減るのに反対するのは間違ってる」などと誹謗することもしないでしょう。「見え透いた嘘」も大概にしてほしい。

*1:ベネズエラ相手に経済制裁していい(あるいは「すべき」)」つう話ではなく「そのレベルなら政治的是非の議論はあり得ても違法な内政干渉とまでは言えないのではないか」つう話です。

*2:国会議長、外相、副大統領を経て大統領

*3:ここではベネズエラ政権をどう考えるかについては「意見を保留」しておきます。

*4:いちいち「無党派」と言い訳せずには居られないところが滑稽です。どう見てもウヨなのに。

*5:ベトナム戦争を取り上げています。

*6:『殺される側の論理』、『殺す側の論理』も「殺す側=米国」「殺される側=ベトナム」としてベトナム戦争を取り上げていたかと思います。

*7:家庭内暴力に悩む父親が開成高校生の息子を殺害したいわゆる「開成高校生殺害事件」(1977年)と、早稲田学院高校生が祖母を殺害後自殺した「早稲田学院高校生・祖母殺害事件」(1979年)が取り上げられています。今日の産経ニュース(5/8分)(追記・訂正あり) - bogus-simotukareの日記でも以前書きましたが、当時は開成はあまりレベルが高くなく「都立日比谷高校(当時のエリート高校)合格に失敗」した少年はコンプレクスから家庭内暴力に走ったようです。今は都内で一番偏差値が高いのが多分開成なんですけどね。なお、本多本では取り上げられていなかったと思いますが、神奈川金属バット両親殺害事件(1980年)もちょうどこの時期起きてこれらの事件が社会に衝撃を与えるわけです。