「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年2/9分:黒坂真の巻)

■黒坂のアホツイートに突っ込む

黒坂真
‏ 吉岡正史さん。金正男氏殺害事件の犯人の一人はベトナム女性です。この方は、北朝鮮の工作組織に騙され、日本のテレビ番組の撮影だと思っていたらしい。これは日本のテレビ局の調査結果です。日本共産党ベトナム側にこの件を伝えましたか。

 「はあ?」ですね。なんで「日本共産党の調査結果でもないのに」そんなことを伝えないといけないのか。そもそも、その「日本のテレビ局(て、どこ?)の調査結果」とやらは信用できるのか?
 まあ「志位委員長がベトナム訪問して、ベトナム共産党と交流しました(今後も交流が深まることを希望したい)」つうだけの吉岡氏ツイートにいきなりこんなリツイートする黒坂も気が違っていますが。
 とはいえこれが事実なら「殺意はなかった」わけですから、黒坂は「この女性たちは軽い罰ですむべきです!。死刑なんて論外です」という運動を起こすべきでしょうね。現地検察は「殺意があった」「だまされたというのは嘘」として彼女らを「正男に対する殺人」で訴追しているわけですから。ただ、黒坂はもちろんそんなことしないでしょうが。しかし「後で彼女らに殺人罪で有罪判決が下ったら」、当然「黒坂さんて彼女らは殺人については無罪だって言ってましたよね?」と突っ込まれるであろうリツイートを「単に日本共産党への嫌がらせ目的*1だけでする」とはいつもながら黒坂も気が違っています。

吉岡正史
‏「2018年のサンプル入れ替えの結果、安倍政権が経済界に求めていた『3%の賃上げ』が達成できたことになっていたが、実際は入れ替えなければ、はるかに低い数値だったことも判明している」
厚労省・統計不正で再燃する「安倍政権への忖度疑惑」の深刻さ(歳川 隆雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)

 さてこうした吉岡ツイートに対する黒坂の無茶苦茶な居直りリツイート

黒坂真
 吉岡正史さん。当たり前ですが、内閣は経済界に賃上げを要請できても、決定はできません。賃上げをどの程度するか、しないかは各企業の経営者が判断する。賃上げができていないからと言って、それまで安倍政権の責任にするべきではない。

 やれやれですね。吉岡氏および氏が紹介する記事は「賃上げできてないこと*2」ではなく「統計捏造による間違ったデータ」で「嘘の賃上げを宣伝したこと」について安倍政権を批判してるのですが。
 「嘘と知りながら宣伝したのなら犯罪的だ(特に安倍政権自ら統計捏造を官僚に命令した場合なら論外だ)。知らなかったとしても安倍政権の管理監督責任結果責任は免れない」「いずれにせよ真相追究と再発防止が急務だ」て話です。
 そこで「企業が賃上げしないのが悪い」とはまるきり話がかみ合っていません。まだ「統計捏造は官僚が勝手にやったことで安倍総理は悪くない*3」の方がましでしょう。

黒坂真
‏ 吉岡正史さん。中国共産党が日本攻撃を断行しうる軍事的脅威である事を日本共産党は認めますか。認めるなら、自衛隊が防衛出動をしても憲法に反していると言われないよう、憲法改正の必要を認めねばならない。日本共産党にはそれは出来ない。そこで別の話を始めて論点をそらす。

 俺が思うに「中国脅威論」に対する共産党の回答は
1)形式的な意味でなら「軍事力を保有している」のでそうした脅威ではありうる(ただしそれは中国だけでなくロシアなどもそうである)
2)しかし「中国が日本に一帯一路参加を要請する関係にある現在」実質的には脅威ではあり得ない
3)したがって「福祉、教育など軍事の他にも予算を使う必要があること」「財政赤字」「隣国(中国、韓国、ロシア)との関係悪化のおそれ」などを考えると軍拡や九条改憲には反対(そもそも政府見解の立場なら専守防衛なら九条に反しないので改憲不要)
といったところでしょうか。
 しかし2)というと黒坂の様なウヨから「話をそらしてる」呼ばわりされるわけです。「一帯一路参加要請しても軍事攻撃してくる、ってのかよ?。お前の方こそ日中関係が戦争するような状態にないことから話をそらしてるだろ!」ですが。

*1:嫌がらせになってるか疑問ですが

*2:もちろんそれだって吉岡氏は「安倍政権の責任として批判する」でしょうが

*3:という主張を俺はもちろん支持しませんが。