「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年2/17分:高世仁の巻)

■高世のツイートに突っ込む

高世仁リツイート
・noharraがリツイート
■カンドウ・ヨシヒロ(貫洞欣寛*1)@Kando,Yoshihiro
特定の記者を事実上名指しにして、これからも質問しようとしたら何度も遮るということを、わざわざ閣議決定...。
東京新聞記者の会見で閣議決定 司会者、今後も「協力」呼び掛け | 共同通信

 まあカンドウ氏に賛同する政府批判リツイートなんでしょうけど。
 俺個人の意見を言えば「正当な理由があれば」別に問題はないと思いますよ。とはいえ、今回正当な理由があるとは思わないし、正直政府が特定記者を排除する「正当な理由があるケース」は思い浮かばないけど。
 しかし高世&noharra(トラブルになると嫌だからidコールはしませんが)には「特定の記者(東京新聞の望月*2記者)を政府が名指しで排除するのは駄目だけど、特定の学校(朝鮮学校)や特定の官僚(田中均氏)を名指しで排除(朝鮮学校無償化除外や退官に追い込むこと)するのはいいのかよ?。あんたは、あの排除が問題ないと思ってるの?」と聞きたくなりますよね。
 まあ、「特定の学校」については平然と「問題なし」と抜かして差別を正当化するこいつらですけど、面と向かって「田中氏を政府が退官に追い込んだことはいいのかよ?」と聞いたら何というのやら。
 「田中氏はそんなこと言ってない、だから、彼は自由意志でやめたんだ」とか強弁するのかしら?。まあ下手なこと言うと家族会、救う会批判になっちゃうから、連中には田中氏がああいう目に遭ったことについて政府批判は出来ないだろうな。


神様は乗り越えられない試練は与えない - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 先週から中東に出張したあと体調を崩し、ブログをごぶさたしてしまいました。

 うん、まあそれはいいんですけど、

再びジャーナリストに旅券返納命令 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
知り合いの弁護士と善後策を相談していると

と高世が書いていた「常岡*3の例の件」はどうなったんですかね。高世的には結局「常岡さん、知り合いの弁護士を紹介するから政府との交渉、頑張って下さいね。でも私は直接には関わりませんから」なのか。

 池江璃花子さんがツイッター白血病を公表したとのニュースが流れていた。
 とても素直なコメントだった。
 「私は、神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に越えられない壁はないと思っています」とある。
 苦しいとき、辛いときに、こういう自分なりの短い人生訓のスローガンを用意しておくことはとても大事だと思う。
 実は、前半部分の「神様は乗り越えられない試練は与えない」は、「神様」を「宇宙」に言い換えて私も愛用しているフレーズなので、いっそう親近感を覚えた。
 ぜひさわやかに生きてほしい。

 何だかなあ、ですね。
 まあ、白血病の病人相手に「お前は間違ってる」つうのは大人げないですよ。でも客観的には間違ってますよね、これ。
 つうか高世が

一所懸命に生きたら幸福になれるはず? - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 「一所懸命に生きたら幸福になれる」。これに「べき」や「はず」をつけて、「幸福になれるべき」「幸福になれるはず」、私たちはこう思いがちだ。これに似た、「努力すれば必ず夢はかなう」(べき、はず)というのはかなりひんぱんに耳にする。いったいどうなのか。
 かっこいいフレーズではあるが、ちょっと考えれば、これらが非合理的な思い込みであることはすぐわかる。まず大原則として、世界は「私」を中心に回っているわけではなく、世の中は自分の思いどおりにはならない。これは大人になればわきまえるべき道理である。また、主観的にがんばっていると思っていても、やり方が不適切だったら、当然よい結果は生まない。さらに、世の中を見回せば、一所懸命に生きても幸福になれない人、必死に努力しても夢が叶わない人がたくさんいる。結論として、どこから見ても非合理的な思い込みなのである。
 そこで、人生哲学としては、「あるべき思考」を「なるべく思考」に換える。
 あの大学に必ず合格するはず、絶対に金メダルを取るべき、というのではなく、精一杯努力してあの大学に合格したいものだ、合格できるといいなあ、と考える。もし失敗しても、残念だったが、これで人生お終いじゃないと思う。
 さらに、失敗したのは、やり方が適切でなかったかもしれないと反省して、より適切な方法を試していく。こうした前向きの努力によって、必ず成功すると保証できないが、成功する確率は増えるだろう。
 「この世には、私にとって不都合なことはあっても、不条理はない*4」のであって、「この世は不都合なところや嫌なところもあるが、適切な努力をしたら、そこそこの幸福、あるいはそれを得る機会を与えてくれる場である」くらいに考えるのが合理的なようである。

と過去に書いていたこととの整合性はどうなってるのか。
「一所懸命に生きたら幸福になれる=神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に越えられない壁はない」じゃないのか。
 だから高世の立場だったら

・池江さんの言ってることは「気持ち的にはわかるが」客観的には間違ってる。一生懸命に生きたって必ずしも幸福にはなれない。越えられない壁はあるし、乗り越えられない試練だってある。早期発見されたし、たぶん医学の進歩で、骨髄移植によって彼女の白血病は直る。でも、昔だったら直らなかった。白血病だった夏目雅子は直らなかった。あるいはACジャパンCMで『私が幼い頃に白血病で亡くなった父のような人間を二度と出したくない』と語り、『骨髄ドナー登録』を呼びかけてるタレント・中川翔子の父親は直らなかった。あるいは今回は白血病だから直るが、「未だに治療法のない難病」だったら直らなかった。
・「越えられない壁はない」というなら彼女は東京五輪に出て金メダルが取れるのか。東京五輪は無理でも今後世界大会に出てメダルが取れるまでに回復するのか。そんな保証はないでしょ?

といわないと駄目ですよねえ。まあ、そう言うことを病人相手にいうのは大人げないことは分かってますよ。
 彼女だって「早期発見しなかったら、あるいは早期発見しても昔だったら死んでた」、つまり「乗り越えられない壁があること」はよくわかってるでしょう。
 客観的に言えば「人間は神様じゃない」「科学は万能じゃない」んだから「乗り越えられない試練、超えられない壁」なんてもんはいくらでもあります。でも「乗り越えられる試練、越えられる壁」は乗り越えてほしいし、乗り越えるべきだ。
 だから本当は池江さんは

・乗り越えられない試練、超えられない壁も世の中にはあると思いますが、この白血病という壁は越えられると私は思っています。
 東京五輪は無理でもいずれ選手として復帰したいと思っています

つうのが正しいですね。
 そういえば昨日、TBSの番組で「引退力士の第二の人生」をネタにしていましたがそれだって「越えられない壁」があるわけです。皆が相撲界に残れるわけじゃない。あるいは毎年TBSが年末にやってる「プロ野球戦力外通告」をネタにした番組だって同じです。結局「西武のGG佐藤(父親の会社トラバース(公式サイトようこそトラバースへ)に就職)」や「巨人の條辺(讃岐うどん 條辺 | 埼玉 上福岡)」は野球界に残れなかったわけです。

参考

2019.2.16のオンエア:バックナンバー|TBSテレビ:バース・デイ
 2019年1月。横綱稀勢の里が現役を引退して年寄り・荒磯を襲名した。だが、現役を引退し、協会に残れるのは僅か5%しかいない。引退を決意した多くの力士たちは、新たな世界で生活の糧を求めることとなる。その中に、輝かしい学生時代の実績を誇り、周囲からの期待を背負い角界の門を叩いた二人の元力士がいた。
 一人暮らしの部屋で、千秋楽の相撲中継をテレビ観戦する男がいた。現役時代には、2019年1月場所で優勝した玉鷲から2度の白星を挙げている元・大岩戸だ。新生活を始めてから8か月、独りきりの自炊生活にもようやく慣れ、体重も30キロ以上減ったという。彼は、故郷の山形で小学4年生の時に相撲を始めた。近畿大学では主将を務め、学生横綱にも輝くなどエリート街道を走ってきた。入門後、期待に違わず2年で十両昇進を遂げる。その後、前頭16枚目に昇進を果たすが、幕内での取り組みはこの場所だけとなってしまう。その原因は度重なるケガだった。腰痛に苦しみ続け、更に稽古中に眼底骨折の大ケガに襲われたのだ。大部屋生活となる幕下まで番付を落としてしまった。その後、4年間必死に頑張るものの自身の限界を悟り、2018年6月に36歳で引退を決めた。大岩戸が第2の人生として選んだのは、従業員3人の金属リサイクル会社。大学時代の先輩からの誘いだった。大型免許を取得し、関東一円を走り回っている。安定した収入が得られる有難みをかみしめているという。
 「とにかく辛抱。きつくとも絶対に乗り越える」
 彼を支えているのは、力士時代に学んだ、なにくそ魂だ。
 そして、もう一人。飼育小屋の中で、話しかけながら山羊の世話をする男がいた。同じ場所で横綱白鵬初土俵を踏んだ元・剣武だ。彼も高校*5では関東大会、大学*6では全国大会で優勝を遂げた相撲エリートだった。序の口優勝を果たし順調なスタートを切ったが、彼も度重なるケガに悩む。幕下に上った時に更に悲劇に襲われる。網膜剥離だ。強靭な肉体をぶつけ合う、激しい稽古の代償だった。2年間で4度の手術、医師からこれ以上相撲を続けると失明の可能性があると告げられた。しかし、剣武はあきらめなかった。31歳7か月で悲願の関取の座を掴む。しかし、1年後、再び網膜剥離に襲われ引退を余儀なくされた。現在では、玄関先でお客を迎える元・剣武の姿がある。女将は妻の愛さん。夫婦で実家である創業200年の老舗旅館(ボーガス注:公式サイト宮本家 いろりで田舎料理が食べれる古民家・秩父の温泉旅館)を継いだのだ。12代目となった剣武は色々なものに挑戦していた。土俵型の露天風呂を作ったり、10頭の山羊と触れ合うレジャー農園を開園、横綱級の大型トラクターを導入して自らの運転で秩父雄大な自然を楽しんでもらう接客サービスなど数々のアイデアを考えていた。その結果、プロが選ぶ、日本のホテル・旅館100選に様々なアイディアが評価され、企画部門で入選するまでとなった。
 二人の新たな戦い、土俵で学んだ負けじ魂で、第2の人生をたくましく生きる彼らを応援したい。

 「従業員3人の金属リサイクル会社」「実家である創業200年の老舗旅館」ということで今となっては相撲は全く関係ないわけです。

*1:著書『沸騰インド:超大国をめざす巨象と日本』(2018年、白水社

*2:著書『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(池内了氏らとの共著、2016年、あけび書房)、『武器輸出と日本企業』(2016年、角川新書) 、『新聞記者』(2017年、角川新書)、『追及力:権力の暴走を食い止める』(森ゆう子氏との共著、2018年、光文社新書)、『権力と新聞の大問題』(マーティン・ファクラー氏との共著、2018年、集英社新書) 、『安倍政治 100のファクトチェック』(南彰氏との共著、2018年、集英社新書)、『望月衣塑子の安倍晋三の研究』(2019年3月刊行予定、ベストセラーズ

*3:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2012年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社

*4:いや不条理はありますね。

*5:ウィキペディア「剣武」によれば埼玉県立秩父農工高等学校

*6:ウィキペディア「剣武」によれば日本体育大学