「刺激証拠」採用へ努力を 検事総長、遺体写真見せぬ裁判員裁判に注文 - 産経ニュース
検察関係者によると、平成25年5月、福島地裁郡山支部で強盗殺人事件の裁判員を務めた女性が、審理で遺体の写真などを見せられた後、急性ストレス障害になったとして国に損害賠償を求める訴訟を起こしたことを機に、裁判所が刺激証拠*1の採用を避ける傾向が強まっているという。
遺体や殺害現場の写真などはイラストに置き換えられるケースが多いといい、検察内や遺族からは「真実を見ずに事実認定*2や適切な量刑判断ができるのか」といった批判も出ている。
遺体写真なんぞを見たい人は普通いないでしょう。俺だってそんなもん見たくない。つうか俺はつくりもののスプラッター映画すら見るのは苦手です(まず見ない)。残虐写真を毎日見ている「検察関係者」「産経や朝日の記者」はまた考えが違うかもしれませんが。
つうか「遺体写真を見ないと真実が分からない、イラストじゃ駄目だ」なんてことはないでしょう。単に「残虐な遺体写真」で被告人への憎悪をかき立て厳罰でももらいたいのでしょうが、「検察や一部の遺族」は考え方がゲスだと思いますね。
検事総長が裁判所に苦言 刺激強い証拠「採用の努力を」:朝日新聞デジタル
産経記事も酷いですが、朝日記事は「産経以上に」常軌を逸してますね。むしろ「裁判所に刺激証拠が証拠採用されるよう努力しなさいと、上司(検事総長)として部下(検事)に訓示(注文)」という産経記事の方が今回は朝日「裁判所に苦言」よりマシでしょう。つうか産経記事を読む限り、これは「検事総長の本音はともかく」建前では「裁判所への要望」とはいえないんじゃないか。まあ、朝日は「事実上の裁判所への苦言だ」と強弁するのですかね。はっきりいってこれこそ「朝日のデマ記事(産経の決まり文句)」といっていいんじゃないか。
大体、注文*3(産経の場合)や要望ならまだしも何ですか、苦言って。「厳罰大好き」産経ですら記事のタイトルでも本文でもそんな言葉使ってないのに。「注文や要望」とは違い、「その主張が文句なく正しい」という場合以外では「苦言」なんて使いませんがこれのどこが「文句なく正しい」のか。むしろ「朝日のこの愚劣な記事」に「苦言を呈したい」と思います。今回ばかりは「朝日よりはましな産経」を「それなりに評価したい」と思います。
つう事で俺は是々非々です。産経でもいい記事は褒めますし、朝日でもくだらない記事は批判します。まあ傾向的に「産経にはくだらない記事が朝日より多いこと」は事実ですが。
自民・田畑氏の女性問題 議員辞職なら二階、岸田派対立に拍車も(1/2ページ) - 産経ニュース
離党届を提出している自民党の田畑毅衆院議員=比例東海=が女性に乱暴したとして刑事告訴されたことが20日に判明し、党内からは議員辞職を求める声が出始めた。田畑氏は二階派(志帥会、44人)所属で、辞職した場合は比例順位に従い岸田*4派(宏池会、48人)の吉川赳元衆院議員が繰り上げ当選する。吉川氏の地盤の静岡5区は、無所属で二階*5派入りした細野豪志*6元環境相の選挙区で、田畑氏への対応次第では混乱に拍車がかかることになる。
党執行部は田畑氏に議員辞職はさせず、離党届の受理で事態を収拾したい考えだ。議員辞職の場合、細野氏の二階派入りをめぐる同派と岸田派の対立に油を注ぎかねない。次期衆院選で両氏がともに無所属で静岡5区に出馬し、勝者を追加公認する選択をすれば骨肉の争いともなり得る。
おいおいですね。「吉川が繰り上げ当選したら、細野を自民党入りさせづらくなる」て、まあ確かにそれが二階派の本音かもしれませんが非常識の極みですね。被害女性の気持ちをなんだと思ってるのか。
なお、田畑本人が「事実を否定している」とはいえ「刑事告発されたレイプ疑惑」を「女性問題」と書くのは明らかに不適切でしょう。
自民、田畑氏対応で協議 女性が告訴状提出 - 産経ニュース
準強制性交で刑事告訴というのでは「女性の虚偽告訴」でもない限りもはやかばいようがないでしょう。
トラブルの多い「魔の3回生」
刑事告訴が事実なら異常な犯罪行為であり「魔の三回生」なんてのんきな話では全くありません。
【正論】無人兵器の開発は必須の要請だ 元駐米大使・加藤良三 - 産経ニュース
・無人兵器を持つ国が「兵隊(国民)の死亡の危険」を全く恐れずに、無人兵器を持たない国に「一方的に殺戮を行ったら」とか
・「独裁国家の指導者」が反体制派の抗議運動に「兵隊(体制派)の死亡の危険」を全く恐れずに「一方的に殺戮を行ったら」とか
いう想像すら出来ないのか、「何が必須の要請だ」と産経にはげんなりします。
もちろん産経的には「無人兵器を持つ国=日本とその同盟国(日本や韓国)」つう前提でもあるのでしょうが、そんな前提はそもそも成立しません。産経が大嫌いな中国やロシアなどが無人兵器を持たない保証はない。
もちろん「日本とその同盟国」なら「残虐な使用をしない保証もない」です。
当然ながら無人兵器に対する規制をしなければそう言う「残虐な事態」は普通に起こりうるでしょう。もちろん「そもそも無人兵器などつくっていいのか」という問題もありますが。
筆者は人間の本性から言って、戦闘は決してなくなることはないと思う。
これが元駐米大使なのかと絶句します。実際には「先進国(G7諸国)」では「第一次大戦、第二次大戦」のような戦争は全く起こっていませんし、発展途上国だって昔に比べれば戦争は減っています。
そもそも戦争は「ある種のビジネス」です。儲かるからやる。裏返せば「儲からないような社会構造」をつくればいいわけです。戦争は別に「人間の本性(闘争心?)」から起こってるわけではない。酔っ払いが駅員に暴行を働くのとは訳が違う。
共産、在位30年式典を欠席 天皇の政治的利用を懸念 - 産経ニュース
相手が「天皇を右翼的に政治利用する気満満の極右・安倍が首相」である以上当然の対応でしょう。
これが「安倍が首相でなければ」、「近年ソフト化している」共産の対応も変わったのかもしれません。というかそれ以前に安倍が首相でなければ「30年記念式典」などやらなかったかもしれませんね。何せ今年の5月で新天皇ですから。
しかし「4日後の24日(日)」が式典だそうですが全然盛り上がってない気がします。つうか俺の場合、この記事を読んで「え、そうなの?。あと4日後やん。知らなかったわ」「安倍が全然宣伝してへんやないか」ですね。何せ「30年在位記念」でググって一番最初にヒットする記事が「共産党の欠席表明」です。しかし与党や「事実上の与党(維新)」は当然批判しないでしょうが共産以外の野党はどうなんでしょうか。保守政党の国民民主、立憲民主には期待していませんが、社民党にはせめて批判してほしいですね。
他にもいくつか在位30年云々の記事を見てみましょう。
【参考:在位三十年関係記事】
天皇陛下ご在位30年賀詞決議へ 衆院 - 産経ニュース
現行憲法下では、在位の節目を祝う賀詞決議は初となる。今回の賀詞決議について、与党幹部は「全会一致が望ましい」と語るが、共産党は難色を示しており、全会一致は見通せていない。
そりゃ安倍が政治利用する気満満なんだからそうなるでしょうね。つうか「共産以外は反対しないのか?」感がありますね。
皇太子さま59歳「人々と共に喜び、悲しむ」ご決意 - 産経ニュース
在位三十年とは直接関係はありませんが
・2/23:皇太子の誕生日
と
・2/24:在位三十年記念式典
・2/25、26:宮中お茶会
つうのはやはり「ただの偶然ではない」のでしょうね。
天皇在位30年で国旗掲揚を 政府が学校や会社に要望 - 産経ニュース
まあ安倍なら予想の範囲内です。
天皇陛下御在位三十年記念式典中継 - NHK午後2時00分~ 午後3時00分
今のNHKなら予想の範囲内です。ただ「日曜午後」という時間帯でどれほどの人間が視聴することやら。
天皇在位30年祝う沖縄の歌 陛下の詠まれた琉歌に皇后さまが曲 - 毎日新聞
俺が沖縄県民なら「天皇、皇后は沖縄を馬鹿にしてるのか!」と憤激するところです。「天皇、皇后の主観」がなんであれ、安倍が主催の行事でそんなことしても「私は沖縄のことを考えてるんです、だから辺野古に基地を移設するんです」つう安倍の詭弁の正当化にしかならない。天皇、皇后が「故意に安倍にこびてる」とは思いません。おそらく「主観的には善意」なのでしょうが、一寸、政治音痴過ぎるでしょう。
公立博物館、24日は無料公開を=天皇陛下在位30年記念で-文化庁:時事ドットコム
天皇制に批判的な方にとっては「何だかなあ」でしょう。かつ「国立の美術館、博物館限定(公私立は「国の要請」に過ぎず従う義務がない)」ですが無料だそうです。
天皇陛下在位30年式典、千住さん兄妹演奏:時事ドットコム
在位30年式典で両陛下の歌=女優の波乃さんが朗読:時事ドットコム
政府は15日、天皇陛下在位30年記念式典で、作曲家の千住明さん、バイオリニストの千住真理子さんの兄妹が、陛下作詞、皇后さま作曲の「歌声の響」を演奏すると発表した。沖縄県出身の歌手三浦大知さん*7が歌うことは既に決まっており、三浦さんの声に合わせて千住さん兄妹がそれぞれピアノとバイオリンを奏でる。
ソプラノ歌手鮫島有美子さんによる独唱も予定されており、ハープ奏者の吉野直子さんが演奏することも決まった。
式典は24日に東京・国立劇場で開催され、約1700人が参列する見込み。
「あ、そう(昭和天皇風に)」程度の感想しかないですが紹介しておきます。こうしたアーチストの選定基準が何かは気になります。しかし「15日発表って、開催日のたった9日前やん」ですね。意外なほどに安倍が宣伝してませんね。
陛下ご即位30年の宮中茶会に浅田真央さんら - 産経ニュース
宮内庁は20日、ご即位30年にあたり、天皇、皇后両陛下が25、26日に主催される宮中茶会の招待者を発表した。各界を代表して、バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子銀メダリストの浅田真央さんや、プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長、女優の黒柳徹子さん、ノーベル物理学賞の小柴昌俊さんらが招待された。
これまた「あ、そう(昭和天皇風に)」程度の感想しかないですね。まあ俺はあまり皇室に興味がないからなあ。でも「繰り返しますが」意外なほどに安倍が宣伝してませんね。
【参考:在位三十年関係記事、終わり】
【主張】米紙に政府が反論 虚偽報道はその都度正せ - 産経ニュース
「ミンダナオ島で日本兵発見」「江沢民死亡」「南京事件否定」などの産経新聞の度重なるデマ報道と違い「慰安婦や韓国民に評価されないような代物は真の謝罪とは言えない(ニューヨークタイムズ)」つうのは「事実の問題ではなく価値観の問題」なのでその価値観に賛同するかどうかはともかく、「虚偽報道」ではありません。
13年1月3日付の社説では、安倍晋三首相について「右翼の民族主義者」と断じている。
不正確な記事を放っておけば、わが国への誤解が国際社会で広がるだけである。
「は?」です。安倍を「右翼の民族主義者」と見なすのは何もニューヨークタイムズだけではない。
国際社会では批判に反論しないと、相手の言い分を認めたことになる。慰安婦問題では反論をためらい怠ったため、いわれなき日本への非難が独り歩きしている。
ばかばかしい。ホロコースト否定(ネオナチ)、パレスチナ問題(イスラエル)やクリミア問題(ロシア)やチベット問題(中国)などがわかりやすいでしょうが反論したって支持されるとは限らない。むしろ「デマで居直ってる」と批判される可能性があるし、実際慰安婦問題ではそうなってるわけです。あるいは「私は無実だ」とゴーンが言えば産経は支持するのか(もちろん明らかに支持していません)。
「反論をためらい」も何も安倍以前は「反論しようがない(日本に落ち度がある)」ので反論しなかっただけです。
そして反論しなかったから日本への批判が広がってるのではなく「安倍が無茶苦茶な反論をしようとするから」批判が広がってるわけです。
もちろん批判には「いわれ(正当な根拠)」もある。安倍ですら正式には「河野談話撤回」などできないわけです。
ノーベル賞のなかでも、平和賞だけはなぜこの人がと、しばしば疑問の声が上がる。「核なき世界に向けた構想と努力」を理由に、2009年に受賞したオバマ前米大統領もその一人である。
そこで「北朝鮮ガー」と言い出すのが産経らしい。多くの人間が問題にしたのはそういうことではなく「核なき世界」などときれい事を演説しても、オバマが「自国の核廃絶や核軍縮」についても「他国の核軍縮」についても「イラン核合意」を除けばたいした成果がないからなのですが。
なお、「なぜこの人が」といえば俺的には「非核三原則」を理由にした佐藤栄作*8の受賞(1974年)ですね。産経的には逆に「南北融和」を理由にした金大中受賞(2000年)なのでしょうが。
また、その他の批判が出てる受賞としては
・サダト*9大統領(エジプト)とベギン首相(イスラエル)(1978年)
エジプトとイスラエルが和平してもパレスチナ問題が解決したわけではない、そもそも国内の「イスラエルに屈服するのか」という批判を抑え込むためサダトは強権体制を敷いて反体制派を弾圧しているなどという批判。
・アウンサンスーチー(1991年)
受賞時は問題なかったが、現在、ミャンマー国家顧問(外相兼務)として「軍部に弱腰」との批判
があるでしょうか。
トランプ氏から自分を平和賞に推薦するよう、安倍晋三首相が頼まれたとする。
▼日本の国益のために、同盟関係にある超大国の力を徹底的に利用するのは当然である。断ったときのリスクも考えれば、首相として選択の余地はない。
「断ったときのリスク」つうあたりに産経の本音がモロバレです。結局、産経の安倍の行為に対する支持理由は「それだけ」でしょう。
「別にそんな推薦をしたからといって日本の国益にはならない」。
大体、英国もフランスもドイツもそんなことを頼まれないわけです。産経は「日米の信頼関係」と抜かすのでしょうが、日米間にそんなもんはない。単に安倍自民が「英仏独と違って日本は米国に逆らえない腰抜け国家だ」とトランプ側になめられてるだけの話です。
それにしても散々、文在寅氏の太陽政策を非難していたくせに同じ事をトランプがやると何も言えないんだから安倍や産経には呆れます。
まさかトランプ氏がホワイトハウスでの記者会見で、首相からの推薦の手紙について自慢げに語るとは予想もしなかっただろうが。
いやトランプなら十分予想の範囲内ですし、仮にそれを予想していたとしても依頼を断れないのが安倍でしょう。
しかしこのトランプ発言、単に「思いつき」というよりは「米朝対話」を妨害しかねない「アンチ北朝鮮・安倍」への牽制でしょうね。
単に「安倍の忠誠心を試す」だけではなく、最初からこうした「暴露による牽制目的」で安倍に推薦を依頼した可能性もあるかと思います。
小欄の先輩に当たる名物スポーツ記者のエピソードである。良くも悪くもバンカラな人だった。
「なんで入らないんだ?」。
あるゴルフの大会で短いパットをはずしたトッププロに暴言を吐いた。プロはさすがにむっとして言葉を返す。
「だったら、お前がやってみろ」。
トランプ氏の推薦を否定しない首相に、批判の声が上がっている。「ノーベル賞級のお追従(ついしょう)」と決めつける朝日新聞のコラム
(天声人語)ノーベル賞級のお追従:朝日新聞デジタルは、「賢く断る手立てはなかったのだろうか」という。どんな手立てがあるのか、ぜひ教えてもらいたい。
安倍以外が同じ事をしても、あるいは「トランプ以外が同じ要請をしても」こういう反応を産経がするかは疑問です。まあ、トランプ以外にこういうことをする大統領がいるとは思いませんが。オバマの受賞にしたってまさか日本が「依頼されて推薦した」わけでもないでしょう。
なお、朝日に限らずほとんどの「トランプに批判的な人間」は安倍の行為に呆れてるでしょう。
*1:遺体の写真など「感情を刺激する証拠」のことだそうです。
*2:「量刑判断」はともかく、少なくとも遺体写真は事実認定とは関係ないでしょう。
*3:なお産経の場合、この検事総長の「注文」は「裁判所への注文(刺激証拠を採用してくれ)」ではなく「検事への注文(刺激証拠が採用されるよう努力してくれ)」としてかかれています。今回ばかりは産経の記事の方が正しいでしょう。
*4:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長
*5:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て幹事長
*6:野田内閣環境相、民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長(岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)を歴任
*7:オール沖縄に対する安倍流カウンターでしょうか。いつもながら、せこい野郎です。