今日の産経ニュース(2019年2月25日分)

プーチン氏人気低下 経済失政に不満、日露交渉に影響も(1/2ページ) - 産経ニュース
 今になってから「経済停滞でプーチン*1人気が低迷してるからプーチンの考えが変わったんだ」と言い訳して安倍をかばう気でしょうか。
 そもそも安倍*2が「島の返還」をぶち上げた時点においてすら「ロシア側から島の返還が明言されたこと」は一度として鳴く「プーチンに返還する気があるかは疑わしかった」わけです。大体、仮に「プーチンが最近変節した」のだとしても「ロシア側の変節が無理な状況に日本側が持って行ってから」、「島の返還の見込みが出てきた」という公表をするのが普通でしょう。
 プーチンの変節が事実だとしても「変節が可能な状況で、変節したときの対応も考えずに無茶な発表をした安倍」の責任は免れません。まあ個人的には「変節ではなく、最初から返す気があったか疑わしい」とは思いますが。


自民支持層も反対多数 無党派層は82% 沖縄県民投票 - 産経ニュース

 自民党の支持層でも反対が48.0%に上り、賛成40.6%、どちらでもない11.4%を上回った。

 沖縄においては野党支持層や無党派どころか、自民支持層ですから「反対多数」という点はまずは素直に喜びたい。「どちらでもない」という姑息な手段はかえって「反対」を増やしたかもしれません。


辺野古移設「反対」72% 県民投票、賛成19% - 産経ニュース
 圧勝だったようでまずは素直に喜びたい。


沖縄県民投票 全有権者の6割は辺野古移設に「反対」せず - 産経ニュース
 「明確に反対票を投じたのは4割だ」という産経らしい詭弁です。むしろ「明確に賛成したのはほとんどいなかった」と見なすべきでしょうに。


【主張】天皇陛下在位30年 全霊の祈りに感謝したい - 産経ニュース

 式典で披露された「歌声の響」は、天皇陛下が詠まれた沖縄伝統の琉歌に、皇后さまが曲をつけられた。大戦末期に激戦地となり、戦後も本土復帰まで苦難の道を歩んだ沖縄への思いは、昭和天皇から引き継がれている。

 「集団自決・軍命令否定」「翁長やデニーは中国の手先」だの、沖縄を馬鹿にする記事を量産する「沖縄差別者の反動右翼」の分際でよくもこんな記事が書けたもんです。
 まあ、それはともかく。現天皇の本心は知りません。「砂の器」の丹波哲郎の台詞「彼ら(和賀英良こと本浦秀夫とその父)がどんな旅をしたのかは彼らにしか分かりません。私はただ想像するだけです(俺の要約)」じゃありませんが「当人の気持ちや経験」は当人にしか分かりません。しかし表向き、建前上は彼は「沖縄戦に対するある種の贖罪感」を表明してるわけです。
 「いわゆる沖縄メッセージ」「言葉の綾発言」の昭和天皇には建前ですらそんなもんはあったのか。ないでしょう。つまりは「昭和天皇から引き継がれた(産経)」のではなく「現天皇から新たに始まった」わけです。
 しかし「今の沖縄問題」を考えればこの天皇の行為(まあ安倍も容認したわけですが)は仮に「彼の沖縄への贖罪感の表明(つまり善意)」だとしても果たして良かったのかどうか。これで沖縄問題に少しでも注目が集まればいいですが、今のマスコミではこの件を「日本本土も沖縄のことはそれなりに考えてる」という言い訳にしか使わない危惧を感じます。


【主張】沖縄県民投票 国は移設を粘り強く説け - 産経ニュース
 予想の範囲内ですが呆れて二の句が継げません。投票結果をなんだと思ってるのか。なお「話が変わりますが」、マスゴミ(日テレ、TBS、フジなど)らしいですが朝から「天皇式典万歳しかやらない」のには心底うんざりします。例の「琉歌」とやらも「陛下の沖縄への思いに心打たれる」つうだけで同じ日にされた県民投票には全く触れないのだから呆れます。


【当世インド事情】村人はマッチョだらけ 貧困脱出へ「筋肉は裏切らない」(1/3ページ) - 産経ニュース
 「教育を身につけて技術者になる」つうならともかく、「筋肉をつけて、警官やガードマンになる→筋肉は裏切らない」つうのは「何だかなあ」感がします。
 経済発展しているとは言え、インドの田舎なんかはまだまだ貧乏なんでしょう。


サウジ、初の女性大使 駐米に王女起用、批判回避 - 産経ニュース
 女性大使自体はいいことですが
1)結局、王族(民主的とは言えない)
2)「我々は改革派」アピールで記者暗殺疑惑などの問題をごまかそうとしてる
つうあたりがなんともかんとも。


「上皇」の英語ご称号、名誉表す「エメリタス」に 宮内庁決定 - 産経ニュース
 変な英語を考案しないで単純に「前天皇」を英訳すればいいと思いますね。

*1:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*2:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相