今日の産経ニュースほか(2019年4月1~2日分:新元号ネタ)

■「令和」の「和」は、安倍*1が所属する「清和会(岸*2派→福田赳夫*3派→安倍晋太郎*4派→三塚*5派→森*6派→町村*7派→細田*8派)の和」のような気がする
 もちろん、発案者がそういう意図だと言うことではなく、安倍一派の選択理由の「ワンオブゼム」がそれではないかということですね(さすがにそれオンリーではないでしょうが)。「レイワ」の響きは「セイワ」に似てますしね。
 しかし「批判でも悪口でもなく」冗談でも「令和の和は首相の出身派閥・清和会の和ですか?。読み方もレイワでセイワに似てますね」というと、安倍一派は向きになって「侮辱だ!」「我々はそんな政治の私物化はしない!」と言い出すのでしょうね。安倍の祖父「昭和の妖怪」岸信介ならそのあたり「ご想像にお任せする」といって呵々大笑してごまかしそうですが。


【新元号】公的機関は元号使用継続、「国民は自由」 菅長官 - 産経ニュース
 「菅はバカか」ですね。誰も頼まれなくたって使いたくなければ「私的な場では使わない」でしょう。問題は「公文書で元号を使いたくない(役所への申請で西暦でも可としてくれ)」という国民の声に配慮せよということなのですが。


新元号「令和」を好感73% 西暦との併用45%で最多 | 共同通信

 内閣支持率は52.8%で3月の前回調査比9.5ポイントの大幅増。不支持は8.5ポイント減の32.4%となった。
 新元号公表を巡る高評価が内閣支持率の押し上げに影響した可能性がある。

 令和を高評価する*9にせよ「生活が楽になるわけでもない」そんなことで支持率が上がるとはおよそ信じられません*10が、他に理由も考えづらいし、そういうことなんですかね。もしそうなら下がるのもおそらく早いでしょうが、それにしても「モリカケ総理」で支持率50%とは日本人であることが心底嫌になります。朴クネを引きずり下ろした韓国人が心底うらやましいですね。


【新元号】「令和」は政府が追加委嘱した3案の1つ 有識者懇談会で全員賛成は「令和」のみ(1/2ページ) - 産経ニュース
 「全員一致」をアピールしたい安倍政権のようですが、会議の詳細が分からなければなんとも言えません。
 安倍側が会議の事前に各委員に「令和でお願いします」と根回しして、会議当日も「我々としては令和を最もプッシュしたい」と説明すれば、そりゃ「全員一致」になるでしょうから。それでも「いや俺は令和なんか嫌だ」つう人はまずいない。つうか普通に考えて「安倍のプッシュ」でしょう。それなしで自然に全員一致にあるとも思えない。あるいは「はっきりと反対しない=賛同した」扱いで全員一致なのか。


「令和コンサル」さっそく登記 「令和黒石高」検討 [令和]:朝日新聞デジタル

 さいたま市の経営コンサルティング会社「YICコンサルティング」は新元号発表後、「令和コンサルティング」に変更し、法務局に登記した。役員含め4人の小さな会社で、1週間ほど前に新元号を社名に使うことを決めた。藤岡壮志社長(38)は「新元号をいち早く社名に冠して知名度を上げ、新しい時代に飛躍したい」と話した。
 新元号を学校名に採り入れようという動きもある。青森県黒石市の県立黒石高校と県立黒石商業高校は、統合して2020年春に開校予定だ。その校名案の一つとして、「県立令和黒石高校」が検討されることになった。

 まあ予想の範囲内ではあります。


元号原案「英弘」「久化」、広至、万和、万保も 六つ全て判明 - 産経ニュース

・政府が「元号に関する懇談会」の有識者や全閣僚会議などに示した六つの原案は、新元号に決まった「令和」のほか「英弘(えいこう)」「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」だったことが分かった。このうち万和は二松学舎大元学長の石川忠久氏(86)=中国古典=が考案した。
・関係者によると、原案の出典は英弘が「日本書紀」。広至は国書(日本古典)に加え、中国古典の「詩経」にも由来する。万和は中国古典の「文選(もんぜん)」。万保も中国古典に由来する案だった。石川氏は万和に加え「和貴」「成教」「正同」「貞文」「貞久」「弘国」「弘大」「泰通」「泰元」「豊楽」「光風」「中同」の計13案を提出していた。

 判明も何も政府のリークでしょう。それにしても正式発表しないでリークする理由は何でしょうか?
 それにしても「国書(日本古典)」つうのには個人的には違和感というか何というか。普段、日本古典のことを国書なんて仰々しく言わない*11
 日本酒のことを国酒、日本史のことを国史、相撲のことを国技とはあまり言わないわけです。
 そして国書というとどうしても「遣隋使」「ペリー来航」といった「外交文書」を連想してしまう。しかし今回の件で「国書刊行会(出版社)の国書ってのはそう言う意味だったのか」と今頃になってやっと理解できました。

参考

ミニアンケート: 国酒を知っているのは22%
 「日本酒を国酒と呼ぼう」ということが始まったのは30年前の大平*12内閣のときだ。きっかけは1972年の日中国交回復で、中国側が白酒(ぱいちゅう)での乾杯で日本側を遇したことに影響を受けたからである。それまでの日本政府は、外交の場面ではフランス料理とワインとしており、日本酒がそのような晩餐に登場することはほとんどなかった。そこで国を代表する酒「国酒」とすることで、その地位を向上させようと考えたのであろう。
 以来、歴代の総理大臣による国酒と揮毫(きごう)された色紙が作成され、日本酒造組合中央会に展示されている。しかし、この活動は業界内にとどまり、日本酒を国酒と呼ぶことを知っている人は少ない。
 国酒という言葉が広がると考えている人は極めて少ない。そして、知っている人のほうが、この呼び方に政治色を感じて嫌う傾向が強かった。すでにある日本酒、SAKEという言葉が十分に定着しているので、これに加えるにはかなりの力が必要になりそうである。
【Yes(知っている人)の感想・意見】
・日本酒という呼び方があり、通用しているので、今更別の呼び方をする必要はない。国酒という響きも国粋主義的で嫌(akkun:男性・40代)
・「こくしゅ」とパソコンで入力しても、国手*13、国主*14は出ても残念ながら国酒はありません。(義郎:男性・60代以上)
【No(知らなかった人)の感想・意見】
・焼酎・泡盛など、他にも古くから日本の文化に根ざした酒があるので、日本酒だけを国酒と呼ぶことには抵抗がある(takugaku:女性・30代)
・外国人力士にああ頑張られては、国技の名前も肩無しのような気がする。 それと同じで外国産のうまい日本酒がどんどん入ってきたら国酒もおかしいのでは(ihs0922:男性・40代)

国書刊行会(1905~1922年:ウィキペディア参照)
 1905年(明治38年)に設立された、日本の古典籍(国書)の編集・刊行団体である。会員制で古典籍の翻刻・頒布を行い、1922年(大正11年)に解散するまでに『国書刊行会叢書』全8期・75部・260冊を刊行した。
 解散後、実質的な後継企業として『続群書類従』などの日本古典の出版を目的とする会社・続群書類従完成会が設立された。続群書類従完成会が2006年(平成18年)に倒産した後は、八木書店が出版事業を継承している。なお、1971年(昭和46年)に設立された国書刊行会は、国文学の出版で有名だが、この団体から名前を借用しただけの無関係な企業である。

国書刊行会(1971年~:ウィキペディア参照)
 『明月記』『玉葉』の刊行で事業を開始。当初は神道・仏教の原典復刻版や、国文学・国史関係の学術資料の出版が主力であり、現在もこれらの分野の書籍を刊行している。1976年からの「世界幻想文学大系」刊行以降は、欧米、中南米アジア諸国などの海外文学やミステリ、SFの翻訳出版も行っている。
 『世界幻想文学大系』の出版以来、幻想文学やオカルト関連の翻訳本出版で一般には知られている。
 なお『世界幻想文学大系』(1976~1986年)は、紀田順一郎*15荒俣宏*16が企画しあちこちの出版社に持ち込んだが、あまりに壮大な企画のためにことごとく断られ、諦めかけている折にたまたま国書刊行会を訪ねたところ、社長の一存でたちどころに出版が決定したという。


万葉集 新元号で重版決定、特需に沸く 「令和」帯に印刷も決定/芸能/デイリースポーツ online

 講談社(東京・文京区)では、新元号発表後から問い合わせが相次ぎ、「万葉集 全訳注原文付(一)~(四)」、「万葉集事典」(全て講談社文庫)について、計1万部の重版が決定。
 重版が決定した計5冊はいずれも、一部で新元号の考案者と報じられた日本文学者・中西進*17の著で、担当者は「これを機に中西進先生の『万葉集』(ボーガス注:研究)の素晴らしさを多くの人に知ってほしいという思いで、急きょ重版を決定致しました」とコメントした。

 まあミーハーつうか、便乗商法つうか、何つうか(呆)。


「令和」考案者は中西進氏 国書・漢籍、3案ずつ (写真=共同) :日本経済新聞
新元号:「令和」 中西進氏が考案か 政府委嘱、漢籍にも精通 - 毎日新聞
「令和」考案者は中西進氏か 万葉集の専門家:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)
「令和」考案者は万葉学者の中西進教授との見方浮上 - 社会 : 日刊スポーツ
考案者は中西進氏?「漢籍に知識のある万葉集の大家といえば、そうはいない」― スポニチ Sponichi Annex 社会
新元号 6案すべて判明 「令和」考案は中西進氏か | NHKニュース

「令和」考案者は中西進氏 国書・漢籍、3案ずつ (写真=共同) :日本経済新聞
 万葉集を典拠とした新元号「令和」の考案者が万葉学者の中西進・大阪女子大名誉教授であることが1日、政府関係者への取材で分かった。

 他の記事が「中西氏らしい」であるところ日経ははっきりと断定しています。根拠は何でしょうか。「菅官房長官など安倍政権最高幹部がそう語った」とか?。しかしこれ取材つうより「リーク」ですよね。菅が「考案者についてはノーコメント」といってもこんなにリークされまくってるンじゃ意味がない。
 しかも菅は「中西氏ではありません」とも言わないし、リーク報道に「そういう報道はやめてほしい」と強い不快感を示すわけでもない。どうみても菅本人、あるいは菅の容認による政府関係者のリークでしょう。正式発表しないでそんなリークをする理由がさっぱりわかりませんが。

「令和」考案者は万葉学者の中西進教授との見方浮上 - 社会 : 日刊スポーツ
 中西氏は、日本の古典だけでなく、漢籍にも詳しく、「万葉集比較文学的研究」「日本文学と漢詩*18」などの著書がある。専門家は「漢籍に知識のある万葉集の大家といえばそうはいない」「万葉集を中心に比較文学研究をしていた」と指摘する。

 どうみても「政府のリーク」でしょうね。そのリークが「事実か嘘か」はともかく。単に「万葉集研究の大家」というだけではこういう報道にはならないでしょう。ただし日刊スポーツが「リークです」とはいえないからこういう話になるだけでしょう(一方で「関係者への取材で分かった」として、日経が事実上、政府の『中西氏に依頼』のリークを認めてるのが謎です)。

新元号:「令和」 中西進氏が考案か 政府委嘱、漢籍にも精通 - 毎日新聞
 新元号選定を巡り、政府が元号の考案を委嘱したのは、中西進・大阪女子大名誉教授(89)=日本文学、石川忠久*19・元二松学舎大学長(86)=中国文学、池田温*20(おん)・東京大名誉教授(87)=中国史=らだったとみられる。新元号「令和」の出典が万葉集だったことから、考案者は日本古典を研究してきた中西氏の可能性がある。

「令和」考案者は中西進氏か 万葉集の専門家:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)
 政府は二松学舎大元学長の石川忠久氏(86)にも、新元号考案を正式委嘱していたことが分かった。政府担当者が3月14日付の手紙で依頼。関係者が1日、明らかにした。また、学習院大元学長の小倉芳彦*21(92)もかつて政府から考案の依頼を受けたと証言した。

 分かったつうか、全部政府のリークですよね。しかし安倍だから「加地伸行*22大阪大学名誉教授)」のような「右翼方面に依頼」かと思ったら、そうではなかったわけです。一応まともな学者に依頼していた。


新元号、与党は賛意相次ぐ 社民党首「命令の『令』だ」 [令和]:朝日新聞デジタル
 小生は「歴史修正主義極右」「モリカケの腐敗政治家」「独裁体質で嘘つき*23」、要するに「首相の器ではない人間のクズ」安倍は「反吐が出るほど大嫌い」です。即刻下野してほしい。安倍に比べたら社民党の方をずっと評価しています。
 まあ国政政党で一番評価してるのはもちろん拙ブログで好意的記事を何度か書いてる共産党ですが。
 その小生ですら「アンチ安倍、野党共闘支持者として、あまり言いたくはないんだけど、又市社民党党首のこの批判には賛同できへんわあ」ですね。「アンチ安倍、野党共闘支持者」の小生ですら賛同できないんだから安倍支持者はなおさらでしょう。
 安倍は「令和の令は令息、令嬢、令夫人の令であり、おめでたいという意味です」といってるわけです。であるなら話はそれを前提にしないといけない。たとえば「それなら「慶和」の方が良かったンと違うの?。慶ならともかく令におめでたいつうイメージを持つ日本人は少ないわ。慶長、慶安、慶応と過去に何度も慶の字は使われてるし」つう批判はあり得る(俺がそう言う意見だという話ではありません)。
 しかし勝手に「安倍政権の命令体質ガー(社民党の又市*24党首)」といってもどうしようもない。新元号について、そう決めつける根拠は何もないわけですから。そもそも発案者が誰なのかなど具体的なことは何も分かってない(4/2追記:今日のテレビワイドショーで中西進大阪女子大学名誉教授が考案者というネタが報じられていました。政府および当人は否定してるそうですが。まあ、実際どうかわかりませんがいずれにせよ「政府関係者の誰かのリーク」でしょう。)。
 なお、小生自体は「日露戦争を美化した安倍談話」などと違い「令和」それ自体には批判的感想はありません。ただし肯定的感想もない。
 「別にどうでもいい」つう感想しかない。
 ただし、まず第一に「元号制度それ自体」には否定的です。第二に、菅官房長官にずっと発表させればいいものを、「俺の手柄」とばかりに出しゃばって記者会見を始め「日本古典から決めたのは俺が初」と自画自賛始めた安倍には「そんなことがそんなに自慢することなのかよ!」つう不快感を感じたことは正直に告白しておきます。
 第三に

・二階*25幹事長「素晴らしい元号だ。心から祝福したい。」
公明党の山口代表「大変奥行きのある素晴らしい元号。従来の中国古典からの引用*26ではない、新たな思い入れがある。個性を輝かしていく時代に通じる」

などという安倍に媚びてるとしか思えない自公幹部連中の「素晴らしい元号だ」発言にも不快感を感じています。前回(竹下*27政権の「平成」)はここまで「安倍様ってすごいわー」みたいな「竹下様ってすごいわー」なんてなかったですしね。もっとあっさりしていた。

 「令和」の引用文にある「蘭(らん)」の文字に着目したのは、山下貴司法相。外国人労働者の受け入れ拡大にともない、法務省の外局として1日に発足した出入国在留管理庁(入管庁)を念頭に、「(ランの花には)和ランも洋ランもある。入管庁は多文化共生社会ということ」と述べ、新組織と新元号とを重ね合わせた。

 思い切りこじつけで意味不明ですね(苦笑)。「令和」と入管庁と何の関係もない。怒ったりはしませんが「はあ?」と呆れますね。かつ安倍政権のような極右排外主義の何が「多文化共生社会」なのか。「外国人労働者の受け入れ拡大」だって単に「安い労働力がほしい」つう話に過ぎないわけです。
 「多文化共生というならとっとと朝鮮学校を無償化しろ!」「入管の酷い外人差別状況をなんとかしろ!」「奴隷労働と言われる外国人研修制度をなんとかしろ!」「もっと難民を受け入れたらどうなのか!」などいろいろ言いたいことはあります。


■新元号の元ネタは中国古典?

令和典拠の万葉集序文、「中国の文章ふまえた」が定説 [令和]:朝日新聞デジタル
 「令和」の二文字がとられた序文は中国の有名な文章をふまえて書かれたというのが、研究者の間では定説になっている。
 小島毅*28・東大教授(中国思想史)によると、730(天平2)年正月に今の福岡県にあった大宰府長官(大宰帥)を務める大伴旅人(おおとものたびと)の邸宅で宴会があった。そこで「落ちる梅」をテーマに詠まれた32の歌の序文にある「初春の令月」「風和(やわら)〈ぐ〉」が新元号の典拠だ。この序文が中国・東晋の政治家・書家である王羲之(おうぎし)の「蘭亭序(らんていじょ)」を下敷きにしているとし、心地よい風が吹き、穏やかでなごやかな気分になることを意味する「恵風和暢(けいふうわちょう)」という一節と重なるという。
 さらに「梅は中国の国花の一つ*29で中国原産ともされ、日本に伝わった。『中国の古典ではなく日本の古典から』ということにこだわった今回の元号選びは、ふたを開けてみれば、日本の伝統が中国文化によって作られたことを実証したといえる」とも指摘する。万葉集研究者の多田一臣*30・東大名誉教授も「蘭亭序」が下敷きだとして「日本の漢文的な作品は、どう取っても中国の作品に行き着く」と話す。

令和、世界各地で話題 「ルーツは中国」「コナン心配」 [令和]:朝日新聞デジタル
 清朝を最後に、元号が使われなくなった中国。外務省の耿爽副報道局長は1日の会見で、新元号について「日本の内政については論評しない*31」と答えるにとどめた。
 国営新華社通信などの主流メディアも淡々と報道しただけだった。
 しかし、ネットでは話題に。
 「令和」の典拠となった万葉集より数百年前、張衡という文人が詠んだ「帰田賦」という詩によく似た一節があるとの指摘が広がり、「ルーツは中国のものだ」といった書き込みも。

日本の新元号「令和」は突き詰めるとやはり中国の古典がその由来?--人民網日本語版--人民日報
 あるネットユーザーは、後漢の文学者・張衡の「帰田賦」(文選)にある「仲春令月、時和し気清し」が日本の新元号「令和」の由来ではないかと指摘している。「帰田賦」は138年の創作であるのに対して、「万葉集」に収録されている和歌のほとんどは奈良時代(710-794)の作品となる。二者には約500年の差があるが、「令和」は「帰田賦」に由来しているのだろうか?
 この点に関して、中国外交学院国際関係研究所の周永生*32教授や北京大学の王新生教授は、「二者には直接の関係はない」との見方を示す。
 周教授は、「中国と日本の古代文化は互いに通じており、『万葉集』を含む日本の古典文化は中国の古典文化の影響を受けている。しかし、『令和』が『帰田賦』に由来しているとは言えない」と指摘する。
 王教授も、「古代の日本文化は基本的に中国文化に由来している。私たちが目にすることができる日本古典文化から、中国古典文化の影響を受けていることを垣間見ることができる。しかし、『令和』だけを見た場合、張衡の詩歌とは直接の関係はない」との見方を示す。

新元号「令和」に秘められた、かもしれない政治ドラマ | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 既に多くの識者が指摘しているように、そもそもこの「梅花の宴」の箇所自体が、中国の詩文集である「文選」にある張衡の「帰田賦」へのオマージュであることは間違いないでしょう。もっと言えば「令」も「和」もこの「帰田賦」にも出てくるわけで、こうなると「令和」の典拠は「純粋に日本の国書」というのは無理があります。

・光太郎
‏ 令和は万葉集からとったと言うが、しかしどうもその万葉集は張衡の「帰田賦」から引用しているらしい

 それが事実なら安倍らの「元号のネタを日本古典から初めてとった」云々は実に滑稽かつ醜悪です。明らかなデマじゃないですか。
 まあ、漢籍からとろうと、日本古典からとろうと好きにすればいいですが、デマを流すのは最低です。しかもそのデマの方向が「ゆがんだ日本第一主義」「ゆがんだアンチ中国」「ゆがんだ『俺様が日本初だ!(安倍)』」ではどうしようもない。
 まあ、安倍と元号考案者との間に「ディスコミュニーションがあった」んでしょう。安倍は単に「今まで通り漢字二字で。でも日本古典からとってほしい」とでも言ったんでしょう。ただ考案者の方は「日本古典からとるけど、過去の伝統を考えると、漢文的なもんからとったほうがいいだろう。漢字二字でといってるし(漢文の本歌取りでもいいだろう)」つう頭があった。まさか考案者も安倍が「俺が日本初だ!」を始めるとは思ってなかった。で「漢籍本歌取り」なのに「日本古典ガー」「俺が日本初だ!」つう安倍の「明らかな虚言発言(ただし発言時点では多分、安倍の主観的には真実)」になるわけです。


【主張】新元号に「令和」 花咲かす日本を目指そう 万葉集からの採用を歓迎する(1/2ページ) - 産経ニュース

・「昭和」から「平成」への改元時には、元号への批判が一部にあった。だがそのような声は今、ほとんど聞かれない。
・「平成」に続き「令和」も、国民に受け入れられるだろう。

 と強弁する産経ですが、もちろん元号への批判は今もあります。
 また「元号はなくすべきだ」「天皇制崇拝はおかしい」つう「明確な元号批判」は少ないかもしれませんが一方で「元号って西暦に比べて不便ヤン」「ワシの会社は元号は基本使いませんわ」「明治から数えて5つもあるんやで。今から何年前かとか、計算するの面倒ヤン」つう傾向は増えてるわけです。
 何せ和暦やめ西暦の原則使用、外務省が検討 読み替え煩雑で [令和]:朝日新聞デジタルですし。
 つうことでこうした産経の主張は産経の主観がどうであれ事実に反する強がりでしかありません。元号はどんどん衰退していくでしょう。
 「使用が義務づけられた場所(役所?)では仕方がないから使うけど、そうじゃなきゃ使わない」つう人がほとんどでしょう。いやこうなると「使用の義務づけなんかやめてくれ」つう声も強まるかもしれない。

 政府は195カ国の政府や国連などの国際機関に「令和」を通知した。国内にいる外国人にも元号を理解し、親しめるよう工夫をこらしてほしい。

 外人が元号なんか使いたがるわけないでしょう。

 古代中国の前漢王朝で始まった元号は、漢字文化圏の多くの国で使われてきた。

 で今も元号なんか使ってるのは日本くらいのもんです。他の国(例:中国)は「国王制度やめた」「元号なんて不便」などの理由で今はやめたわけです。つうか産経がアンチ中国ならそれこそ「中国ルーツの物(元号)なんかいりません」でいいんじゃないのか。

 元号を建てることは、国の独立の象徴でもあった。中国の歴代王朝は、傘下の国に中国の元号の使用を強いていた。日本の元号の歴史は、天皇を戴(いただ)く日本の国が、途切れることなく独立を保ち続けたことを示している。

 ウヨの産経的にはそうなんでしょう。でも今はそう言う時代じゃないわけです。そんなことよりも「米軍基地問題沖縄県民の声を米国に伝える」方がよほど「国の独立」でしょう。
 なお「強いていた」つうのは一面的ですね。「元号使用で中国との関係をよくして、貿易などでメリットを得る」つう判断は当然あるわけです。

 国民は、元号によって、時代や国民的体験を振り返ることができる。「明治維新」や「文永の役弘安の役」「天保の改革」「昭和の大戦」などだ。

 いやそれ単に「何か名前をつけて呼ばないと覚えられない」からつけてるだけですが。大体「文永の役弘安の役」なんかは大抵の人間は「元寇」で終わりでしょう。
 井上清*33も「元号制批判:やめよう元号を」(1989年、明石書店)で指摘してますが、元号でいつも歴史的事象を呼ぶかというとそうでもないわけです。
 たとえば「承平・天慶の乱平将門藤原純友の乱のこと)」「治承・寿永の乱源平合戦の内乱のこと)」「慶安の変由井正雪の乱のこと)」という人は多分一般人ではあまり居ない。

 元号と西暦の換算をしなければならないとして、利便性の観点だけを尺度に西暦への一本化を求めることは、豊かな日本の歴史や文化をかえりみない浅見だろう。

 いやそう言う利便性は大事ですよ。つうかそう言う産経は「尺貫法の廃止(メートル制導入)」をどう思ってるのか聞きたいもんです。
 永六輔本多勝一氏などは尺貫法廃止をコラムで批判していたわけですが。


【新元号】共産・志位委員長「使用強制に反対」 赤旗の元号併記は継続 - 産経ニュース

・私たちは天皇の在位、あるいは元号によって時代を区分するという考え方に立っていない。
・国による元号の使用の強制に反対する

 大事なことは「令和」云々ではなくむしろこっちのわけです。「元号なんて必要なのか」「少なくとも使わないという人には強制すべきでない」て話です。ただ個人的にはそれならば「赤旗での元号使用もやめてほしい」ですが、まあこのあたりはそこにこだわるような野党共闘支持層も一部居るから仕方ないんですかね。個人的には「使用をやめてほしい」とは思いますが、「赤旗での元号使用」で共産支持をやめるほどのこだわりはありません。


【新元号】所功・京産大名誉教授「時代の要請に応える元号」(1/2ページ) - 産経ニュース

 「令」にはめでたいという意味があり、新しい時代を国民がお祝いする上で理想的だ。

 本気で言ってるのか、安倍に媚びてるのか知りませんが「はあ?」ですね。「令」で大抵の日本人が連想するのは「律令」「法令」「命令」、つまり「決まり(ルール)」でしょう。
 「令息(他人の息子への丁寧語)」「令嬢(他人の娘への丁寧語)」「令夫人(他人の妻への丁寧語)」「令名(高名と同義)」「巧言令色*34」という場合の「令」が「めでたい」に当たるようですが、「令」でこういった言葉を連想する人はあまりいない。
 「めでたい」という意味なら,例えば「慶長(慶長小判など)」「慶安(慶安の御触書、慶安の変*35など)」「慶応(慶應義塾など)」の「慶」の方がよほどめでたいでしょう(「慶を使え」といっているわけではありません)。


【新元号】有識者懇メンバー発表 山中教授ら9人 - 産経ニュース
 櫻井よしこ(元中教審委員)や百田尚樹(元NHK経営委員)のような「明らかな極右」がいない事が意外です。


【産経抄】4月1日 - 産経ニュース

 昭和51年元日を期して朝日新聞が、何の説明もなく西暦を主、元号を従として扱うようになり、昭和の終わりにはほとんどの新聞が右へ(いや左へ)ならえした。
▼いまだに元号を主、西暦を従としているのは小紙くらいになってしまった。

 「天皇制(あるいは天皇制の政治利用)に否定的な価値観」が元号否定論にないとは言いません。しかしそれより大きいのはやはり「不便だから」でしょう。
 例えば「日露戦争(1905年:明治38年)」「三・一独立運動(1919年:大正8年)」「東京五輪(1964年:昭和39年)」「大阪万博(1970年:昭和45年)」から今年(2019年:平成31年)で何年か、なんて元号だとすぐにはわからないわけです(例は何でもいいですが)。「明治は45年、大正は15年、昭和は63年で平成が31年だから」などと計算しないといけない。これがすぐに出来る人はまず居ないでしょう。これが西暦なら「日露戦争から114年」「三・一独立運動から100年(つうことで今年、記念式典が韓国でありました)」「東京五輪から55年」「大阪万博から49年」とすぐにわかる。今度の「令和」によって余計わからなくなったわけです。
【追記その1】
和暦やめ西暦の原則使用、外務省が検討 読み替え煩雑で [令和]:朝日新聞デジタル

 外務省が元号を使った和暦の使用を原則的にやめ、西暦を使う方向で検討していることが1日、わかった。これまで外交交渉で西暦を使用する一方、省内の文書は西暦と和暦が混在していたため、読み替えが煩雑で間違う恐れもあった。外務省幹部は取材に対し、「(省内の文書を含めて)基本は西暦を使うように変えていく」と明言した。
 外務省関係者によると、西暦表記を原則とする手続きや時期について現在、検討を進めている。会計年度や閣議の資料などの表記には例外的に元号を使わざるを得ないとみられるが、外務省関係者は「わかりやすさを重視していく」と話した。
 河野太郎外相は3月29日の記者会見で、「2019年が元年になると、計算をどうするのか。西暦と元号の間の行ったり来たりというときに間違いがないように、しっかり対応していきたい」と述べていた。

 産経らウヨは憤慨するのでしょうが元号は不便ですからね。

【追記その2】

外務省「元号不使用」が波紋=官邸不快感、河野氏沈静化図る:時事ドットコム
・外務省が省内の公式文書で元号表記を取りやめ、西暦に原則として統一する方向で検討に入ったことが波紋を広げた。新元号「令和」決定の直後、安倍政権が新時代の幕開けを盛り上げていこうというタイミングに冷や水を浴びせたとの見方も出ている。河野太郎*36外相は2日の記者会見で「特に何か大きくルール変更をするわけではない」と沈静化を図った。
・これに対し、首相官邸幹部は2日、「そんなことはあり得ない」と不快感を表明。自民党萩生田光一*37幹事長代行も会見で「国内の行政文書は元号も大切にする役所であってほしい」と苦言を呈した。
・現在、公文書に元号使用を義務付ける法令はなく、西暦併記の基準もない。河野外相は2日の会見で「外務省は外国とのやりとりが多く、その時に和暦を使うことは現実的に考えられない。西暦を使ったものをわざわざ和暦にする、あるいは和暦を併記する必要はない」と指摘。目的は元号の排除ではなく、業務の効率化だと釈明した。

 まあ安倍とその取り巻き連中もいつもながら非常識です。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*2:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*3:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官を経て首相

*4:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)を歴任

*5:中曽根内閣運輸相、竹下内閣通産相、宇野内閣外相、自民党政調会長(海部、宮沢総裁時代)、幹事長(河野総裁時代)、橋本内閣蔵相を歴任

*6:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)を経て首相

*7:森内閣文科相、小泉、第一次安倍内閣外相、福田内閣官房長官衆院議長を歴任

*8:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*9:小生自身は「高評価もしないが低評価もしない(どうでもいい)」つう立場です。

*10:小生はもちろん安倍なんぞ支持しません。

*11:さすが右翼の安倍と言うべきでしょうか。

*12:池田内閣官房長官、外相、自民党政調会長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*13:名医、または囲碁の名人のこと

*14:一国の領主のこと

*15:著書『古書街を歩く』(1979年、新潮選書)、『明治風俗故事物語』(1985年、河出文庫)、『古本屋探偵登場』(1985年、文春文庫)、『日本のギャンブル』(1986年、中公文庫)、『古本屋探偵の事件簿』(1991年、創元推理文庫)、『図書館が面白い』(1994年、ちくま文庫)、『東京の下層社会』(2000年、ちくま学芸文庫)、『インターネット書斎術』(2002年、ちくま新書)、『名前の日本史』(2002年、文春新書)、『カネが邪魔でしょうがない:明治大正・成金列伝』(2005年、新潮選書)など

*16:著書『パラノイア創造史』(1991年、ちくま文庫)、『奇っ怪紳士録』(1993年、平凡社ライブラリー)、『日本仰天起源』(1994年、集英社文庫)、『大東亜科学綺譚』(1996年、ちくま文庫)、『開かずの間の冒険:日本全国お宝蔵めぐり』(1999年、平凡社ライブラリー)、『万博とストリップ』(2000年、集英社新書)、『プロレタリア文学はものすごい』(2000年、平凡社新書)、『陰陽師』(2002年、集英社新書)、『想像力の地球旅行:荒俣宏博物学入門』(2004年、角川ソフィア文庫)、『読み忘れ三国志』(2007年、小学館文庫)、『日本橋異聞』(2008年、光文社知恵の森文庫)、『フリーメイソン』(2010年、角川oneテーマ21)、『江戸の幽明 東京境界めぐり』(2014年、朝日新書) など

*17:著書『柿本人麻呂』(1991年、講談社学術文庫)、『聖武天皇』(1998年、PHP新書)、『古代史で楽しむ万葉集』(2010年、角川ソフィア文庫)、『万葉の秀歌』(2012年、ちくま学芸文庫)、『日本神話の世界』(2013年、ちくま学芸文庫)など

*18:2004年、岩波セミナーブックス

*19:著書『漢詩への招待』(2005年、文春文庫)、『漢詩の魅力』(2006年、ちくま学芸文庫)など

*20:著書『敦煌文書の世界』(2003年、名著刊行会)、『日本古代史を学ぶための漢文入門』(編著、2005年、吉川弘文館)など

*21:著書『古代中国を読む』(1974年、岩波新書)、『入門 史記の時代』(1996年、ちくま学芸文庫)など

*22:著書『沈黙の宗教:儒教』(2011年、ちくま学芸文庫)、『論語のこころ』(2015年、講談社学術文庫)、『儒教とは何か 増補版』(2015年、中公新書)、『孔子』(2016年、角川ソフィア文庫)など

*23:まあ歴史修正主義も嘘の一種ですが

*24:幹事長、副党首などを経て党首

*25:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*26:漢籍の引用で何が悪いんだよ」ですね。しかも万葉集は「漢籍本歌取りしていたらしい」なんて話(つまり結局は漢籍も根拠)が出ていますからね。なお、本歌取りつうのは「横溝・八つ墓村(必要のない大量殺人で真の殺害ターゲット・動機を隠し、捜査当局を混乱させる)はクリスティ・ABC殺人事件にヒントを得ている」「横溝・悪魔の手鞠唄(手鞠唄通りの殺人が起こる)は、マザーグース通りの殺人が起こるヴァン・ダイン「僧正殺人事件」、クリスティ「そして誰もいなくなった」にヒントを得ている」「乱歩・怪人20面相(犯行予告を行うなど愉快犯として犯行を行う泥棒)はルブランのルパンシリーズにヒントを得ている」「森村誠一人間の証明』の「キスミー」は明らかに清張『砂の器』の「カメダ」にヒントを得ている」みたいな話です。今回の安倍らの「漢籍でなくて日本の古典ガー」はABC殺人事件や「そして誰もいなくなった」を無視して「八つ墓村や悪魔の手鞠唄は欧米とは関係ない日本独自のミステリです」つうくらい滑稽でしょう。無知な人間ならともかく知識のある人なら「嘘じゃねえか」と安倍らに呆れるだけです。そもそも「漢籍が根拠で何が悪いのか」つう話ですし、古典持ってきたって、古代日本は中国を模範にして近代化した以上、こういう事態(万葉集の元ネタが漢籍)は十分予想できました。

*27:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*28:著書『近代日本の陽明学』(2006年、講談社選書メチエ)、『朱子学陽明学』(2013年、ちくま学芸文庫)、『天皇儒教思想』(2018年、光文社新書)など

*29:ググったところ、正式に定められた国花は中国にはなく「梅とボタン」が国花的な扱いをされてるそうです。なお、中国文化圏の台湾では梅が国花だそうです。

*30:著書『万葉語誌』(2014年、筑摩選書)など

*31:まあ「新元号が中国への悪意(あるいは逆に好意)を表現してる」とでもいうならともかくそうでないなら中国にとってはどうでもいいことです。まあ「初めて漢籍ではなく日本の古典ガー」つう安倍らの物言いは正直中国も「漢籍じゃ何か悪いのか!」とムカついてるでしょうが、実害は別にないし、そんなことでマジギレするのも大人げないですしね。

*32:著書『日中和解・共栄への道』(共著、2005年、日本僑報社

*33:著書『日本帝国主義の形成』(2001年、岩波モダンクラシックス)、『自由民権』、『明治維新』(2003年、岩波現代文庫)、『天皇の戦争責任』、『日本の軍国主義』(2004年、岩波現代文庫)など

*34:「巧言令色鮮し仁(言葉遣いや外見など見てくれのかっこよさにこだわる人間は仁にかけた人間であることが多い。そうしたことに必要以上にこだわるべきではない)」という孔子の言葉で日本では有名ですね。

*35:由井正雪の幕府転覆計画のこと

*36:第三次安倍内閣国家公安委員長を経て第四次安倍内閣外相

*37:福田、麻生内閣文科大臣政務官、第三次安倍内閣官房副長官など歴任