水族館劇場、最後の花園神社公演 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
ちなみに「マタ・ハリ」「川島芳子」つうのは以下のような人物です。
■マタ・ハリ(1876~1917年:ウィキペディア参照)
パリを中心に活躍したフリーのダンサー、ストリッパー。彼女はまた、多くの高級士官あるいは政治家を相手とする高級娼婦でもあった。第一次世界大戦中にドイツのスパイ容疑でフランスに捕らえられ、有罪判決を受けて銃殺された。「マタ・ハリ」はダンサーとしての芸名であり、本名はマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ。世界で最も有名な女スパイとして、女スパイの代名詞的存在となった。
■逸話
マタ・ハリはドイツ軍にとって諜報要員であったことは確かだが、彼女の活動は非常に低レベルであり、独陣営に対して意味のある情報をもたらした証拠は一つもない。また、諜報活動がどのようなものであったかについては、歴史家も明らかにできていない。当時、戦況はフランスにとって不利であり、政府は戦争による甚大な被害の責任を追及されていた。そのため、フランス政府にとって軍事上の失敗をマタ・ハリの責に帰することは大変好都合だった(輸送船がUボートに沈められたのも彼女の働きにされた)。
処刑についてはさまざまな逸話がある。よく知られたものは、処刑の際、銃殺隊はマタ・ハリの美貌に惑わされないよう目隠しをしなければならなかったというものがあるが、これが真実とすればいったいどうやって正確に彼女を狙撃できたのか?、という疑問がでてくる。他にも、彼女は銃殺の前兵士たちにキスを投げた、あるいは銃殺寸前にロング・コートの前をはだけ、全裸で銃殺された、という話もある。
■映画「マタ・ハリ」(1931年)(ウィキペディア参照)
この映画は第1次世界大戦の間に、ドイツスパイとして銃殺されたマタ・ハリの人生が元になっており、この映画がきっかけで、マタ・ハリという人物がよく知られるようになった。また、主演のグレタ・ガルボ*1が、商業的な意味で最も成功した作品とされる。
■『間諜X27』(ウィキペディア参照)
グレタ・ガルボ主演の『マタ・ハリ』と同じ1931年に製作されたマレーネ・ディートリヒ主演の映画。ヒロインのモデルがマタ・ハリと言われている。
■魔性の女スパイ(ウィキペディア参照)
マタ・ハリを『エマニエル夫人』(1974年)、『続エマニエル夫人』(1975年)、『さよならエマニエル夫人』(1977年)のシルビア・クリステル(1952~2012年)が演じた1985年のアメリカ映画。日本では未公開だが、東映からVHSソフトが発売されている。
■川島芳子(1907~1948年、ウィキペディア参照)
・清朝の皇族・第10代粛親王善耆の第十四王女。8歳のとき、粛親王の顧問だった川島浪速の養女となり日本で教育を受けた。
1932年3月に、関東軍が満洲国を樹立させると、芳子は宮廷での女官長に任命されるが、実際に活動することはなかった。同年に芳子をモデルにした村松梢風の小説『男装の麗人』が発表され、芳子は「日本軍に協力する清朝王女」としてマスコミの注目を浴びるようになる。1933年2月になり、関東軍の熱河省進出のため熱河自警団が組織され、芳子は総司令に就任した。 このニュースは日本や満州国の新聞で大きく取り挙げられ、芳子は「東洋のマタ・ハリ」、「満洲のジャンヌ・ダルク」などと呼ばれた。芳子は一躍マスコミの寵児となった。
・芳子は上海へ渡り、当時、駐在武官だった田中隆吉*2と交際して日本軍の工作員として諜報活動に従事し、上海日本人僧侶襲撃事件(1932年)を仕組み、第一次上海事変を勃発させたといわれている(田中隆吉の回想による)。しかし、田中の証言には信頼性の点で疑問があり、実際に諜報工作を行っていたのかなど、その実態は謎に包まれている。
なお、芳子は戦後間もなく中華民国政府によって漢奸として逮捕され、銃殺刑となった。
*1:1905~1990年。3度のアカデミー主演女優賞へのノミネート経験があり、1954年に「輝かしく忘れがたい演技」に対してアカデミー名誉賞が贈られている。また、1935年の『アンナ・カレニナ』と1936年の『椿姫』で、ニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞を受賞している。アメリカン・フィルム・インスティチュートが1999年に選定した映画スターベスト100の女優部門では、「アカデミー主演女優賞4度受賞(1933年、1967年、1968年、1981年、現時点で4度受賞は最多受賞記録)のキャサリン・ヘプバーン」、「アカデミー主演女優賞2度受賞(1935年、1938年)のベティ・デイヴィス」、「1953年に『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞したオードリー・ヘプバーン」、「アカデミー主演女優賞2度受賞(1945年、1957年)のイングリッド・バーグマン」に続く第5位にランクされた。35歳で若くして引退している。