今日の中国ニュース(2019年4月24日分)(追記あり)

欧州ニュースアラカルト:トヨタ寄贈の「フランダースの犬」記念碑はなぜ中国資本寄贈の石像に置き換わったのか - 毎日新聞
あの「フランダースの犬」 実はヨーロッパでは読まれていない - NAVER まとめ
 三浦小太郎ブログのコメント欄で

フランダースの犬はなぜ本国で受けなかったか(三浦版新説?) | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 もうご存知だったかもしれませんが
欧州ニュースアラカルト:トヨタ寄贈の「フランダースの犬」記念碑はなぜ中国資本寄贈の石像に置き換わったのか - 毎日新聞
 今朝のDHCテレビで百田さんが(ボーガス注:反中国的な意味で?)この件を取り上げたので検索していてたまたまこちらを見つけました。
あの「フランダースの犬」 実はヨーロッパでは読まれていない - NAVER まとめ
 ベルギーの人たちにとってこの作品はオランダの民族衣装をつけていたりベルギー人のメンタリティーに合わないストーリーでテレビで放送されることもなく周知すらされていなかったのですね。

ということで毎日記事やあの「フランダースの犬」 実はヨーロッパでは読まれていない - NAVER まとめが紹介されていたので早速読んでみます。

あの「フランダースの犬」 実はヨーロッパでは読まれていない - NAVER まとめ
・その理由についてはネロのキャラクターにある。
 欧米では子供を早い時期から一人前扱いし、自立を促す傾向が強いようですね。
 ネロのように15歳になっても運命に翻弄されるだけのキャラクターは受け入れがたいというわけです。
 ヨーロッパ人の感覚ではネロはもう充分に自立すべき年齢なのだというわけですね。
・地元ベルギーの方たちは ”子供一人を空腹で亡くすような残酷なことを私たちは決してしない” といった批判的な意見さえある。
・日本のアニメーション内にある少女アロアの衣装に問題があると指摘されていました。アロアの衣装はベルギーの物では無くオランダの民族衣装です。物語が始まり物語の良し悪しを感じる前にまずこの”アロア”の着ている衣装にベルギーの人は違和感を感じるそうです。

欧州ニュースアラカルト:トヨタ寄贈の「フランダースの犬」記念碑はなぜ中国資本寄贈の石像に置き換わったのか - 毎日新聞
 名作童話として読み継がれ、日本では1970年代にテレビアニメも大ヒットした「フランダースの犬」。ベルギー北部フランダース地方のアントワープにある聖母大聖堂は、主人公の少年ネロが最期を迎えた舞台として、今なお日本人観光客の「巡礼地」であり続けている。大聖堂の前にはかつて、日本とアントワープの友好の象徴として、物語をモチーフに建てられた記念碑があった。ところが2年半前に取り壊され、現在では中国資本が寄贈した新たな石像に置き換わっている。欧州で拡大する中国の影響力は、ここにも表れているのだろうか。
 <パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ。パトラッシュ。>
 真冬のアントワープ聖母大聖堂。憧れの巨匠ルーベンスの祭壇画を目にすることができた少年ネロはその場で力尽き、愛犬パトラッシュを抱いて冷たい石の床に横たわったまま最期の時を迎えた。75年に放映されたアニメシリーズ「フランダースの犬」の印象的なエンディングである。
 このシーンを想起させる少年と犬の白い石像が、アントワープ中心部にある大聖堂前の広場に完成したのは、2016年12月のことだった。寄贈したのは中国・深センに本社を置くジュエリーブランド「周大生」。石像のわきにあるパネルには、中国の人々と周大生が、アントワープのダイヤモンド産業に貢献したことへの謝意が記されている。港湾都市アントワープは、世界で流通するダイヤモンドの原石の8割が集まるダイヤ取引の中心地だ。
 広場の同じ場所にはかつて、日本の関係者の協力で03年に建てられた記念碑が存在していた。「フランダースの犬」は英国の作家ウィーダが19世紀後半に発表した作品だが、舞台として描かれたベルギーのフランダース地方では、物語を知る人は多くない。ゆかりあるアントワープにも「フランダースの犬」にちなんだ記念碑などは存在せず、現地の日本人社会が建造を働きかけたのだった。
 03年5月9日。記念碑の完成式典には当時の駐ベルギー日本大使やアントワープ市幹部らが出席し、日ベルギーの友好の証しとして両国の国旗も記念碑の上にかけられた。御影(みかげ)石で作られた記念碑は縦1メートル・横2メートル・高さ45センチの箱形で、ネロとパトラッシュを描いた円形のガラスが中心部にはめ込まれていた。夜間になるとガラス部分の内側から赤い照明がともり、日の丸のように浮かび上がる仕掛けもあった。4万ユーロの建設費はトヨタ自動車現地法人が寄付。
■「正しい方向であればスポンサーは誰でも構わない」
 新しい石像の建造とスポンサー探しにかかわったアントワープの観光ガイド、タンギー・オットマーさん(37)を訪ねた。飼い犬をパトラッシュと名付ける彼もまた「フランダースの犬」に魅せられた一人である。
 「いつも記念碑が壊れているのを見るのが悲しかった」。
 オットマーさんは、建て替えが必要と考えた理由について、説明を始めた。記念碑は、広場を取り囲むレストランを回る配送トラックがたびたび接触し、破損と修復を繰り返していた。時には壊れたまま2カ月近く放置されることもあった。「フランダースの犬」を知らない地元の人たちから記念碑として関心を寄せられず、45センチというちょうどいい高さ故に腰掛けとして使われて「トヨタベンチ」と呼ばれていたことも残念に感じていたという。
 アントワープ市が観光資源として「フランダースの犬」を十分活用していない状況を変え、フランダース地方を含むベルギー全体で知名度を高めたいという思いを持ち続けていたという。
 オットマーさんは10年、「フランダースの犬」をモチーフにした新しい像の建造に向けた国際デザインコンクールを企画したが、市側の協力を得られずに開催には至らなかった。この時、日系企業のスポンサーも探したが、「良い反応は得られなかった」という。状況が変わったのは16年だった。ガイドの顧客だった中国のジュエリーブランド「周大生」の関係者を通して、同社から金銭的な支援を得られることになったのだ。
 観光客の動向も影響した可能生がある。アントワープ市を訪れる日本からの観光客は近年、顕著に減っている。07年には1万4700人だった日本人観光客は、17年には5500人まで落ち込んだ。取って代わるように中国からの観光客は増加を続けている。12年を境に日本人観光客を上回り、17年は9800人と日本人観光客の倍近くが訪れた。
 ベルギーのドキュメンタリー作家、ディディエ・ボルカールトさん(47)。フランダース地方で知名度の低い物語が、日本で愛され続ける背景に迫ったドキュメンタリー映画「パトラッシュ、フランダースの犬 メイド・イン・ジャパン」を07年に製作し、これを基にした編著は「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」(岩波書店)として邦訳もされている。
 日本側の協力で記念碑が建てられた後も、アントワープでは「フランダースの犬」を使った観光キャンペーンなどは行われず、それを避ける雰囲気すらあった。その理由について、ボルカールトさんは「フランダース人の目から見ると、これは人生に失敗する物語であり、自分たちが打ち出したいイメージとは違う」と著書で指摘している。
 欧州を代表する港湾都市アントワープは、ダイヤモンド産業のほかにもファッションの街として知られ、ベルギー経済を支える活力あふれる街だ。「アントワープにとって『フランダースの犬』は関心事ではありません。重視するのはダイヤモンドやチョコレートなど観光客に売れるものです。『フランダースの犬』はアントワープには(経済的利益を)何ももたらしません。日本の人たちは、それは違うと言うかもしれません。しかし、ダイヤモンドがもたらすものとは比較にならないのは明らかです」

 いつものことですが「中国は既に経済的に日本を追い抜いた」、そういっていいでしょう。トヨタが「記念碑を設立しながら、その後の改修の要望に応じなかったらしい点(だから中国企業が改修にコミットすることになる)」について「何で?」という疑問を感じるので、できれば毎日新聞が取材してトヨタ側の意見を聞いてほしかったところです。別に「トヨタから回答がなかった」でもいいので。記事を読む限りなぜかトヨタへの取材はなかったようです。
 そして「フランダースの犬」はフランダースでは全く無名だそうです。
 なお、この毎日記事についたブクマ。

はてなブックマーク - 欧州ニュースアラカルト:トヨタ寄贈の「フランダースの犬」記念碑はなぜ中国資本寄贈の石像に置き換わったのか - 毎日新聞
・verda
 前のやつよりも今のやつのほうが見た目はいい
・dirtlion
 もとのデザイン見たけど酷い。日本語で書かれているのも違和感がある。新しいものに置き換わって良かったのでは。
・h5dhn9k
 ぶっちゃけ、今の"中国資本寄贈の石像"の方が普通に良いと思うが。
・IkaMaru
 日本人が勝手に建てたものが中国人が勝手に建てたものに変わっただけの話。思い入れもここでインタビューされている日本好きの一部の人々のものにすぎない
・yas-mal
 トヨタの記念碑の写真はググれば出てくるけど…。うん、これはベンチだ。そして、目立つ上面には日本語だけ(サイドに英語。現地語があるかは不明)。独りよがりというか何というか、こりゃ撤去されるわ。
・muramurax
 もともと日本人だけに人気があって現地人はフランダースの犬自体ほとんど知らないんじゃなかったっけ
・EoH-GS
 (ボーガス注:中国企業)周大生に取材してないところで、記事制作の意図が見えちゃうよね。中国企業は現地人に協力を求められて出資しただけで勝手に作ってはいないんでは。
・sorachino
フランダースの犬」は残念ながら現地人置き去りのコンテンツなんだよな…。「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」は以前読んだ。ハッピーエンドに改変した米国映画と悲劇的な日本のアニメの比較分析が面白かった。

【参考】

余録:「フランダースの犬」の物語は… - 毎日新聞
 ベルギー・フランダース地方の研究者らが、「誰がネロとパトラッシュを殺すのか」(岩波書店)で、日米の国民性の違いを分析している
▲日本では「他人の悲しみに共感する能力」や「感動的な自己犠牲」が尊ばれ、悲劇的な結末が好まれる。一方、「厳しい状況から抜け出して幸運をつかむことや自己実現の大切さ」を重んじる米国では、ネロが裕福な家庭に引き取られ、幸せに暮らすという映画になったそうだ

http://s-taka130922.hatenablog.com/entry/2016/04/25/215754
「第2章 ハッピーエンドに変えるアメリカ人」
 第2章では、アメリカで映像化された「フランダースの犬」について解説している。アメリカでは、1914年に初めて映画化されて以降、1999年までに全5作の映画版「フランダースの犬」が制作された。そのすべてに共通しているのは、
・ネロが最後にはアメリカンドリームを体現している
・ラストが(アメリカの)映画様式を尊重した形で描かれる
ということだという。アメリカ映画版「フランダースの犬」では、ネロもパトラッシュも最後に死なずにハッピーエンドとなる作品があり、悲劇的な終わり方ではなく幸福なラストに話を変えてしまうところがアメリカらしさだと言える。
・「フランダースの犬」という作品が地元であるベルギーではまったくと言っていいほど知られていないという話は、以前からなんとなく知っていた。今回、本書を読んで、その事実が確認できたと思う。
 本書によれば、「フランダースの犬」は原作を執筆したウィーダがイギリスの作家であり、映像化され人気に火をつけたのは日本であって、いずれも地元からは離れた異国である。つまり、「フランダースの犬」は地元からしてみると外国で書かれた作品にすぎないのだ。

【書評】さらばフランダースの犬 アン・ヴァン・ディーンデレン『誰がネロとパトラッシュを殺すのか』感想。 - takanikoniko’s blog
・「少年はその後、愛する少女が暮らす家に引き取られた」
 「ネロを評価した審査員の家に引き取られた」
 「コンクールで優勝し、”旦那さん”の家で過ごしている」
アメリカのネロが決まってアメリカンドリームを体現し、最後に家族ができる事でこの先(キリスト教的な)しつけがなされる事が約束された、めでたし、という終わり方だ。
・こんどはフランダースでの扱い。
 まず、現地ではアニメはもちろん原作ですら埋もれていることを覚えておいてください。その上で。
 まず、現地フランダースではアニメの風景がオランダに見えるそうです。
 これは日本人にとっては「ふーん」くらいで済むかもしれませんが、現地ではとてもデリケートな問題のようで。
 フランダースがオランダのように見えるというのは、大勢のフランダース人にとって我慢ならないことだ。
 どれくらいデリケートな問題なのかというと、日本人を中国人と混同することに近いかもしれないらしいです。
・最終話、ネロが天使に囲まれるシーン。
 日本だと宗教的な印象をうけ、涙を流した人も多いですが筆者がアニメの映像を見せたフランダース人は誰一人として、神父でさえも、その印象を宗教的であるとは表現しなかった。ばかにしたような反応がほとんどで、天使の描写についても、「笑止千万、おめでたい、古くさい、大げさすぎる」と評され、「子どもだまし」と切り捨てる人までいた。
 ボッコボコです。そうなんだ…。筆者は、「この結末こそがアニメ版が外国でヒットしなかった理由ではないか?」と分析していますが、ここまで評価が分かれたらそれはヒットしないですよね。

フランダースの犬ウィキペディア参照)
■各国での評価
■ベルギー
 作品の舞台がベルギーになっているとはいえ、本作はイギリス人作家によるイギリス文学ということもあって、あまり有名ではなく、本作の人気が高い日本での評価とは対照的に地元での評価はさほど高くはない。2007年には、ベルギー人監督により「なぜベルギーでは無名の物語が日本で非常に有名になったか」を検証するドキュメンタリー映画が制作された。
 日本人観光客からの問い合わせが多かったこともあり、1986年にはホーボケンにネロとパトラッシュの銅像が建てられた。また、2003年には聖母大聖堂前の広場に日本とアントワープの友好の象徴としてトヨタが寄贈した記念碑が設置されたが、碑文が日本語表記なうえ『フランダースの犬』を知らない地元民からは記念碑として関心を寄せられず、専ら腰掛けとして使われていたという。現在は撤去され、中国資本が寄贈した石像に置き換わっている。
アメリ
 『フランダースの犬』は出版されているが、「こんな結末では、主人公たちが可哀想過ぎる」という出版関係者の意向によりハッピーエンドを迎える改変が加えられている。具体的には「ネロとパトラッシュは聖堂で死なない」「ネロの父親が名乗り出る」などがある。


■一帯一路サミット報道いろいろ

二階幹事長、習主席との会談後「米国の顔色をうかがうべきでない」 - 産経ニュース
 自民党二階俊博幹事長は24日、安倍晋三首相の特使として中国を訪問し、北京で習近平国家主席と会談、安倍氏の親書を手渡した。習氏は6月の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席するため日本を訪問すると明言し、「サミットの成功を支持する」と述べた。
 二階氏は、北京で25日に開幕する中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の国際フォーラムに出席する。
 日中関係筋によると、習氏は会談で、現代版シルクロード経済圏構想とも評される一帯一路に関し、「日本は古代シルクロードの終着点だった」と指摘、「日本の一層の参加と第三国での協力を期待している」と述べた。
 米国などは一帯一路の持続可能性や透明性について懸念を示しているが、二階氏は会談後、記者団に「今後も互いに協力し合って(一帯一路を)進めていく。米国の顔色をうかがって日中の問題を考えていくものではない」と強調した。

習近平主席「中国の改革開放への日本の深い参加を歓迎」--人民網日本語版--人民日報
 二階氏は安倍晋三首相の親書を習主席に渡し「日中関係が正常な軌道に戻ったことは喜ばしい。習主席の打ち出した『一帯一路』イニシアティブは巨大な潜在力を持つ壮大な構想だ。日本側は中国がこの構想を通じて世界と地域に重要な貢献をすることを積極的に評価する。私は今回安倍首相の特使として訪中し、サミットフォーラムに出席する。これについて中国側と協力を強化し、青少年を始めとして両国各界の広範な交流を支持したい」とした。

一帯一路は「国際標準で」 習近平氏が講演、二階氏「平和へ貢献期待」 - 産経ニュース
 フォーラムに出席した二階俊博*1自民党幹事長は26日のハイレベル会議で、同構想を「非常に注目してきた」と発言した。中国が透明性や対象国の財政健全性を考慮し、「国際社会に開かれた形で公共財を供給することで、世界の平和と繁栄に貢献していくことを強く期待する」と述べた。

唐家セン氏、「一帯一路」サミットで訪中の二階俊博氏と会談_中国国際放送局
 中国日本友好協会の唐家セン*2会長は27日北京で、安倍首相の特使として第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに参加した自民党二階俊博幹事長と会談を行いました。
 二階幹事長は「今回の『一帯一路』サミットは、中国側の周到な準備もあって大成功に終わった。これにより、さらに回を重ねてより優れた国際会議へと仕上がっていく今後の展望が見えてきた。日中友好を望む者として、中国のますますの発展を嬉しく思う。日本も中国と共に発展を遂げていきたい」と話しました。
 なお、二階氏が日本の首相特使として代表団を率いて「一帯一路」サミットに参加するのは、2017年5月に続いて今回で二度目となりました。

 第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが閉幕した27日、日本の首相特使としてサミットに参加した二階俊博自民党幹事長と共に北京を訪れていた高知、滋賀、山梨三県の知事がCRIのインタビューに応えました。県知事たちは、「一帯一路」イニシアティブがもたらす中国と日本、および「一帯一路」沿線諸国との交流のチャンスに期待を寄せました。
高知県尾崎正直知事
 高知県尾崎正直知事は「『一帯一路』は世界各国がウィンウィンの関係を築く、素晴らしい考え方だ。」とした上で、習近平国家主席が開幕式で行った基調演説については、「債務の持続可能性、さらにグリーン投資の着実な推進、国際ルールの遵守にも言及しており、この構想への協力を考える国は増えるだろうと感じた」と話しました。また、高知県安徽省が友好交流を始めて今年で25周年であることに触れ、「これにあわせて様々な連携をし、地方の大学との連携も深めたい」と、中国との地方交流への意欲を示しました。
滋賀県三日月大造知事
 三日月知事は「近江商人の心得である『三方良し』(「売り手良し」「買い手良し 」「世間良し」の意)も、『一帯一路』の精神ととても合うと思っている。習主席は基調演説で、グリーン投資と持続可能性を訴え、未来を見据えると同時に、アジアや世界とのつながりを重視する姿勢を見せている。世界の平和や繁栄のために『一帯一路』で貢献していこうという壮大な構想を直接聞かせてもらい、滋賀県としてもこれから直接かかわっていきたいと考えている」と感想を述べました。
 滋賀県は、35年前から湖南省との友好提携を結んでいます。三日月知事は中国との地方交流について、「未来に向けた種撒きとしての青少年交流など、湖南省をはじめとする中国の地方との交流を深めていきたい」との意気込みを語りました。
山梨県長崎幸太郎知事
 山梨県長崎幸太郎知事は、在中国日本大使館で行われた観光PRイベントにおいて、ブドウがシルクロードを通って山梨に伝来したという例を挙げ、「山梨は中国からやって来たものの終着点」として、「中国の皆さんには、『一帯一路』の始まりから、一番東の果ての山梨県に、ぜひ(ボーガス注:観光に)来てほしい」と呼びかけました。その上で、「観光だけでなく、人的交流も進め、そして山梨のワインをはじめとする様々な製品で中国の皆さんのクオリティオブライフを向上させていく。『一帯一路』沿線の皆さんにも届けたい」と語りました。
 さらに、「一帯一路」イニシアティブについて、「中国が開かれて、多くの国と共存共栄を図るプラットフォームを提供するということであれば、日本としても、山梨県としてもありがたい話だ。習主席の提示する方針*3に基づいて、多くの国が協力をしていけば、世界はもっと平和になると確信している」と示しました。

 このうち、「鳩山内閣国交大臣政務官菅内閣国交副大臣を歴任した元民主党代議士の三日月知事」はともかく、「山梨の長崎知事」は元自民党代議士(二階派)、「高知の尾崎知事」は教育再生実行会議 有識者によれば、安倍が設置した「教育再生実行会議*4委員」という御仁であり、明らかに自民系です。「自民党全体が一帯一路支持」はもはや否定できない事実であり、一部の安倍信者・ウヨ連中のように「二階個人ガー」でごまかせる話でない(そもそも、二階氏は首相の親書を持った首相特使ですし)。しかし三日月知事はともかく、長崎知事は「二階派元メンバーだから、元親分として連れて行きたい(二階氏)」、尾崎知事は「俺(安倍)はあいつを教育再生実行会議委員にするほど評価してる。ぜひ二階さんに連れて行ってほしい(安倍)」でしょうか。
 まあ、これが安倍政権でなければ、ウヨ連中は尾崎氏について「中国に媚びる尾崎など教育再生実行会議委員なんか首にしろ!」でしょうが、相手が安倍ではだんまりでしょう。 

「一帯一路」への支持が拡大 更なる推進を=日本学者_中国国際放送局
 100ヵ国以上から数千人の各界代表が参加した第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムは27日に閉幕しました。日本のシンクタンク代表としてサミットに参加した「一帯一路」日本研究センター*5の進藤栄一*6理事長は、帰国後にCRIの取材に応じ、「中国は世界に向けて改革を深めていくシグナルを発し、『一帯一路』への各国の信頼を深めた。『一帯一路』がさらに発展し、国際社会で積極的な役割を果たすよう望む」と表明しました。

李総理、ポルトガル大統領と会談=北京_中国国際放送局
 李克強総理は29日、北京にある釣魚台国賓館で、ポルトガルのレベロデソウザ大統領と会談しました。
 レベロデソウザ大統領は、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが円満に開催されたことに祝意を述べた上で、「ポルトガルと中国の関係は過去数年において、著しい発展を遂げてきた。ポルトガルは『一帯一路』共同建設を積極的に支持し関与することで、中国側との経済貿易や人的、文化交流の協力を深め、両国関係をより高い水準へと引き上げたい」と述べました。

習主席、スイス大統領と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は29日、北京の人民大会堂でスイスのマウラー*7大統領と会談しました。
 マウラー大統領は、「過去70年来、スイスと中国の間の相互理解は日増しに深まり、両国関係は理想的に発展してきている」とした上で、習主席の第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムにおける基調講演の内容について「心から賛同する」と評価しました。さらに「『一帯一路』は雄大かつ平和な構想であり、異なる地域、民族、文化を持つ国家を一つに結び付けるもので、世界経済の成長と繁栄を力強く後押ししていくだろう」と述べ、スイスが「一帯一路」共同建設の欧州における推進に注力し、同枠組み内における中国との協力強化に取り組んでいく考えを示しました。

習主席、ネパール大統領と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は29日、北京にある人民大会堂でネパールのバンダリ*8大統領と会談しました。
 バンダリ大統領は、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが円満に開催されたことについて祝意を伝えた上で、「一帯一路」共同建設について、「これは歴史的な構想であり、全世界に重要な影響を及ぼしており、ネパールと中国との協力にも良い場を提供している」と評価しました。また「中国の繁栄と安定はネパールにとってチャンスだ」として、中国側と各分野における互恵協力を深めていく意向を示しました。

習主席、シンガポール首相と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は29日、人民大会堂で、シンガポールのリー・シェンロン*9首相と会談を行いました。
 リー・シェンロン首相は中国の改革と発展のパートナーであり続けていく姿勢を示し、中国のさらなる繁栄に期待を示しました。その上で、「中国は急速に発展し、国際的地位が絶えず向上している。『一帯一路』構想は中国の果たすべき国際的役割を具現化したもので、この構想は中国だけでなく世界にもプラスとなり、中国と国際社会の連携の強化に役立つと信じている。シンガポールは『一帯一路』の枠組み内で各分野における中国との協力を深めていきたい」と表明しました。

習主席、カンボジア首相と会談_中国国際放送局
 習近平*10国家主席は29日、北京の人民大会堂で、カンボジアのフン・セン首相と会談しました。
 フン・セン首相は、「『一帯一路』イニシアティブは国際発展協力のモデルである。これは中国が提唱したものであるが、関係各側の共通の事業となっており、カンボジアはそこから多くのメリットを受けている。今後、中国と共に、両国の運命共同体構築の行動計画を着実に実行に移し、『一帯一路』枠組み内で貿易や投資などの分野における協力を推進していきたい」と述べました。

習主席、オーストリア首相と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は29日、人民大会堂で、オーストリアセバスティアン・クルツ首相と会談を行いました。
 クルツ首相は第2回一帯一路国際協力サミットフォーラムが成功裏に開催されたことに祝意を示し、「中国は世界の平和と安定に大きく寄与している。中国経済の発展は世界のプラスになる」との考えを示し、中国を戦略的パートナーとして、関係強化に力を入れていく姿勢を改めて表明しました。

李総理 オーストリア首相と会談_中国国際放送局
 李克強*11総理は28日、人民大会堂で、オーストリアセバスティアン・クルツ首相と会談しました。
 クルツ首相は、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの成功を祝賀し、「中国はオーストリアの戦略パートナーである。両国の関係と協力は絶えず深まっており、人的往来も頻繁になっている」と述べました。その上で、今後の両国関係について「新たな発展を目指して、経済・貿易や、農業、観光、冬季五輪などでの協力を深めていきたい」と、オーストリア政府の姿勢を示しました。

習主席、キルギス大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は28日、人民大会堂で、キルギスのジェエンベコフ*12大統領と会談しました。
 ジェエンベコフ大統領は、「『遠くの親戚よりも近くの隣人』という言葉がある。中国はキルギスの確かな、頼もしい、良き隣人であり、戦略パートナーである。中国側からの貴重な支持に感謝して、中国との経済・貿易、投資、水利、交通インフラなどの分野での協力を強化していきたい」と述べました。

習主席、タジキスタン大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は28日、人民大会堂で、タジキスタンのラフモン大統領と会談しました。
 ラフモン大統領は、中華人民共和国成立70周年に祝賀の意を表し、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが円満に成功したことに祝賀の意を表した上で、「『一帯一路』サミットが実務的なプラットフォームであることを、今回の豊かな成果が力強く証明している」と述べました。

習主席、チェコ大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は28日、北京の人民大会堂チェコのゼマン*13大統領と会談しました。
 ゼマン大統領は、中国の主催による第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが成功裏に開催されたことに祝意を示した上で、「『一帯一路』の共同建設に積極的に参加し、中国との経済、貿易、投資協力を強化し、人的交流と文化交流を推進していきたい。チェコは、欧州と中国の関係深化を支持する」と語りました。

習主席、パキスタン首相と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は28日、人民大会堂で、パキスタンのイムラン・カーン首相と会談しました。
 イムラン・カーン首相は、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが成功裏に開催されたことに祝意を表した上で、「中国・パキスタン経済回廊の建設は、『一帯一路』協力の代表的なプロジェクトとして、パキスタンの経済発展と国民生活の改善に重要な役割を果たしてきた。中国の長年にわたるパキスタンへの支援に感謝する。パキスタンは中国と、伝統的な友情を強固にし、実務協力を深め、多国間事務での意思疎通と協調を密接にしていきたい」と述べました。

習主席、ジブチ大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は28日、北京の人民大会堂ジブチのゲレ大統領と会談しました。
 ゲレ*14大統領は第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの成功に祝意を伝え、「習近平主席が打ち出した『一帯一路』イニシアティブは唯一無二のもので、世界の発展と協力を促進し、さらなる相互連結の進んだ美しい世界をつくる上で大きな貢献をしている」としました。また、「ジブチと中国の関係は豊かな成果を収めており、ジブチは中国からの誠意ある好意的な支援に感謝している。外部からのいわれなき批判によって、我々の『一帯一路』に対する自信も、中国に対する信頼も揺るぐことはない」と強調しました。

習主席、イタリアのコンテ首相と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は27日北京で、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに出席するため北京を訪れているイタリアのコンテ首相と会談しました。
 コンテ首相は、「一帯一路」サミットの成功を祝福した上で、「習主席の開幕式での基調演説や円卓会議での重要な談話は、高度な戦略性を持つものだ。国際社会は『一帯一路』が世界にプラスになると十分認識した。イタリアの『一帯一路』への態度は確固たるものである。またイタリアと中国は全面的なパートナーであり、中国企業のイタリア進出を歓迎する。中国と団結を強め、多国間主義を維持していきたい」との考えを示しました。

習主席、ギリシア首相と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は26日、北京の人民大会堂ギリシアのアレクシス・ツィプラス首相と会談しました。
 ツィプラス首相は、「ギリシアは中国と同様の悠久の歴史を持つ国として、歴史的な角度から『一帯一路』を理解し、その初期から積極的に支持し参加している。ギリシア側は地域的優位性を生かして、『一帯一路』と中国・中東欧国家の協力プラットホームを共同建設し、戦略的対中関係を前進させ、欧中協力の深化を支持していく」と述べました。

習主席、ブルネイ国王と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は26日、人民大会堂ブルネイのハサナル国王と会談しました。
 ハサナル国王は、「ブルネイ側は、『2035ビジョン』と中国の『一帯一路』構想の連結を促し、各分野における協力及び人的・文化交流を拡大し、両国関係により多くの活力を注いでいく。また、ASEANは中国とともに、南海地域の平和と安定を維持していく考えだ」と語りました。

習主席、タイ首相と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は26日、人民大会堂でタイのプラユット首相と会談しました。
 プラユット*15首相は、「『一帯一路』構想はその提唱から6年の間に大きな成果を収めており、タイもインフラとデータの相互連結の建設の中から多くの収穫があったと感じている。今後も引き続き『一帯一路』協力を支持し、積極参加していきたい」との考えを示しました。

習主席、露大統領と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は26日、北京友誼賓館でロシアのプーチン((エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領)))大統領と会談しました。
 プーチン大統領は、「習主席が提唱する『一帯一路』構想は国際協力の拡大の為に重要なプラットホームを作り出し、広く国際社会から支持を受けている。今、露中の全面的戦略協力パートナー関係は史上最高の水準に達し、ロシアは中国とハイレベルの交流を密接にし、各分野での交流と協力を深め、エネルギーや相互接続など模範的大型プロジェクトに力を入れて行きたい」と述べました。

「一帯一路」、欧州はEEAとして参画を希望=独経済相 - ロイター
 ドイツのアルトマイヤー*16経済相は26日、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」について、欧州は個別国でなく欧州経済地域(EEA)として覚書を締結したいとの意向を示した。

習主席、UAE副大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂で、アラブ首長国連邦UAE)のムハンマド副大統領兼首相兼ドバイ首長と会談しました。
 ムハンマド副大統領は「習主席の思想は我々に深い印象を残した。UAEは戦略的角度から対中関係を重視しており、『一帯一路』イニシアティブが大いに成功し、沿線国家のさらなる発展に助力するものと信じている。UAEは中国との伝統的な友好を深め、ハイレベル交流を密にし、広い範囲での協力を展開したい」と表しました。

習主席、インドネシア副大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂インドネシアのユスフ・カラ副大統領と会談しました。
 カラ副大統領は「インドネシアは『一帯一路』国際協力の重要なパートナーとして、中国と共に貿易や投資、教育などにおける交流と協力を強化していきたい。また、中国と連携して多国間主義を揺るぎなく守り、世界と地域の平和、安定、繁栄を促していきたい」と示しました。

李総理、マレーシア首相・ラオス国家主席と会談_中国国際放送局
 李克強総理は25日、北京の釣魚台国賓館で、マレーシア首相およびラオス国家主席とそれぞれ会談しました。
 マハティール首相は「一帯一路」イニシアティブを支持するマレーシア政府の姿勢を示した上で、「貿易や技術、農業などの分野における中国との協力は、わが国の発展にプラスになる」と、中国企業からの投資を歓迎する意を示しました。
 ブンニャン*17主席は「ラオスは『一帯一路』イニシアティブに積極的に参与している。中国による、ラオスの経済・社会発展への多大なる支持に感謝する。我々は手を携えて両国の運命共同体を構築し、両党と両国の関係を新たな段階に引き上げていく必要がある」と強調しました。

日中関係好転で「ウィンウィン」へ=富山県知事_中国国際放送局
 北京で行われている第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで25日、「地方協力」に関する分科会が行われました。パネラーを務めた富山県石井隆一*18知事は「富山県と中国との経済・文化・観光交流」と題したスピーチを行い、「一帯一路」イニシアティブを踏まえた上、中国とのウィンウィン関係の構築を訴えました。
 富山県は、(中略)1984年に遼寧省と友好関係を結んでいます。現在は大連や上海とを結ぶ直行便があり、石井知事は地域交流を更に活性化するために便数の拡大を求めて働きかけているということです。

習主席、マレーシア首相と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂でマレーシアのマハティー*19首相と会談しました。
 習主席は(中略)「『一帯一路』の共同建設は中国の全方位的な開放を推し進め、中国と東南アジア諸国連合ASEAN)の協力の質の向上とグレードアップにつながる。中国はマレーシアが来年のアジア太平洋経済協力会議APEC)のホスト国を務めることを支持する。これによって、地域経済一体化と経済のグローバル化を推進し、開放型世界経済の構築を促進することを期待している」と指摘しました。
 マハティール首相は、「マレーシアは中国との関係を大切にしている。中国側との意思疎通と協力を強化し、引き続き両国関係の正しい軌道に沿ったハイレベルの発展を推進していきたい」と示しました。さらに「『一帯一路』共同建設は各国の発展におけるインフラ施設や交通運輸面での難題を解決できるだけでなく、国家間の発展のアンバランスという問題を解決し、各文明間の対話と交流を促して、人類が直面している戦乱、過激主義、テロリズムなどの問題を根源から無くすことにもつながるだろう」と述べた上で、「一帯一路」への参与を通して自らの発展を図ると共に、中国側と地域問題における協調を強化して、ASEANと中国との関係発展にも貢献していきたいとの考えを示しました。

習主席、パプアニューギニア首相と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂パプアニューギニアのオニール*20首相と会談しました。
 オニール首相は、「新中国設立70周年に祝意を述べたい。同時に、中国共産党が中国人民を率いて大きな発展を成し遂げ、貧困を脱却した成果にも祝意を示す。これは、中国が世界の平和と発展に対して行ってきた貢献でもある。中国の成功は多くの発展途上国の模範となった。習近平主席が提唱した『一帯一路』イニシアティブは国際社会に大きな貢献をし、太平洋島嶼国にも重要な発展のチャンスを生み出し、我々の資源の優勢を発展の成果へ転換させる機会をもたらした。パプアニューギニアは、『一帯一路』の枠組み内において協力を強化していきたい」と示しました。

習主席、エジプト大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂でエジプトのシシ*21大統領と会談しました。
 シシ大統領は、「エジプトは新中国と最初に国交を樹立したアラブ国家である。エジプトは中国の発展の成功経験を学び、自身の発展計画と偉大な『一帯一路』イニシアティブを緊密に連結させ、幅広い分野における協力を深めることを望んでいる。また、エジプトはアフリカと中国の友好協力関係の深化に努めていきたい。中東問題における中国の公正な立場を評価するとともに中国が引き続き建設的な役割を発揮することに期待している」と示しました。

習主席、ベラルーシ大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談しました。
 ルカシェンコ大統領は、「『一帯一路』国際協力サミットフォーラムは志を同じくする国同士が協力を話し合う重要なプラットフォームである。ベラルーシは『一帯一路』協力の支持者と参加者である。中国・ベラルーシ工業パークが模範を示し、ヨーロッパとアジア地域の『一帯一路』建設を促すことに期待している」と示しました。

習主席、キプロス大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂キプロスのニコス・アナスタシアディス大統領と会談しました。
 アナスタシアディス大統領は、「中国の長期にわたる貴重な支持にキプロスは感謝するとともに一つの中国政策を堅持し、『一帯一路』共同建設に積極的に参加して、ヨーロッパとアジアの連結を促して互恵共栄を実現させたい。キプロスは引き続き、ヨーロッパにおける中国の重要なパートナーである。キプロスでの国連平和維持軍の任務執行を中国が支持することに期待している」と示しました。
 会談後、両国元首は「一帯一路」共同建設などを含む二国間協力文書の調印式に立ち会いました。

「一帯一路」会議始まる=首脳外交も本格化-中国:時事ドットコム
 新華社電によると、習氏は25日、フィリピンのドゥテルテ*22大統領と会談。ドゥテルテ氏は南シナ海の主権をめぐり、最近中国へのけん制を強めているが、会談では「中国は長く信頼できる友だ」と強調。「国家発展目標を実現したい」と訴え、中国からの投資に期待感を示した。

李総理、比ドゥテルテ大統領と会談_中国国際放送局
 李克強総理は25日、北京の釣魚台国賓館で、フィリピンのドゥテルテ大統領と会談しました。
 ドゥテルテ大統領は、「中国との友情を大切にしている。『一帯一路』建設は世界の繁栄と連結に貢献している。フィリピンはこの枠組み内で中国との協力を深めていきたい。また、南海が平和で友情に満ちた連携の海となるよう各方面と共に努力し、COC協議の早期完了を目指したい」と述べました。

習主席、ウズベキスタン大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂ウズベキスタンのミルジヨーエフ大統領と会談しました。
 ミルジヨーエフ大統領は、「ウズベキスタンは『一帯一路』を全力で支援し、中央アジアの戦略と結び付け、貿易や投資、物流を改善し、安全協力を深めていきたい。そして、テロや分裂主義、過激主義の取締りを強く支持し、地域の問題について中国と交流を進めたい」と述べました。

習主席がセルビア、ケニア大統領と会見_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、北京の人民大会堂で、セルビアのブチッチ大統領、ケニアケニヤッタ大統領とそれぞれ会見しました。
 ブチッチ大統領は、「セルビアは『一帯一路』を強く支持する。中国は、スメデレヴォの製鉄工場の建設支援など、様々な協力事業を進めて、セルビアの経済成長を後押しした」と述べました。
 ケニヤッタ*23大統領は、「新中国の成立70周年、中でも7億人の貧困脱出を心より祝福する。インフラ建設などで中国と協力を深め、『一帯一路』をアフリカの中西部まで引き伸ばしたい」と述べました。

習主席、ベトナム首相と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂ベトナムのグエン・スアン・フック*24首相と会談しました。
 グエン・スアン・フック首相は、「ベトナムと中国は兄弟であり隣国でもあり、同じ社会主義事業の共同の発展目標を有している。ベトナムは、両国の全面的戦略パートナー関係の持続的で健全な発展を推し進め、中国が当地域及び世界の平和と安定に更なる貢献をすることを支持している。ベトナムは早い段階から『一帯一路』イニシアティブを支持している。『一帯一路』共同建設と『両廊一圏』計画のマッチングを強め、幅広い分野における互恵協力を深めて地域発展を促したい。ベトナムは双方のコンセンサスに沿って、両国関係の大局発展に影響を与えることなく中国と共に海上問題をより良くコントロールしていきたい」と示しました。

李克強総理、ベトナム首相と会談_中国国際放送局
  李克強総理は26日、釣魚台国賓館で、ベトナムのグエン・スアン・フック首相と会談しました。
 フック首相は「ベトナムは『一帯一路』建設を積極的に支持しており、両国の取り組みをマッチングしていきたい。また、同志そして兄弟として、南海の長期的な安定を維持していきたい。ASEANの来年の議長国として、中国との関係を深めるために最善を尽くしたい」と述べました。

習主席、モンゴル大統領と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は25日、人民大会堂でモンゴルのバトトルガ大統領と会談を行いました。
 バトトルガ大統領は、「中国と長期にわたり平和かつ友好的で互恵共栄の協力パートナー関係を発展することは、モンゴルの確固とした優先的外交方針である。モンゴルは、一つの中国の政策や台湾とチベット自治区は中国の一部であり、台湾とチベット自治区の関連事務は中国の内政であるという認識を堅持している。両国の国交樹立70周年を契機に、モンゴルは両国の未来関係の発展方向と目標を共に計画し、『発展の道』戦略と『一帯一路』イニシアティブとの連結を着実に実施して、貿易、電力、農業、農牧業、インフラ施設建設、民間航空などの分野における協力を強め、モンゴル・中国・ロシア経済回廊の建設を共に推し進めたい。モンゴルは、中国が朝鮮半島の平和と安定において重要な役割を発揮していることを高く評価するとともに、当該地域における事務において中国と協調を強めたい」と示しました。

習主席、アゼルバイジャン大統領と会見=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は24日、北京にある人民大会堂アゼルバイジャンのアリエフ*25大統領と会見しました。
 アリエフ大統領は、「アゼルバイジャンは中国を揺るぎない友人とパートナーとみなしている。中国側の核心的利益と重大な関心を寄せる問題においては、揺るぎなく中国側を支持している。アゼルバイジャンはその最初から『一帯一路』構想に賛成し参加している。アゼルバイジャンと中国の経済貿易協力は順調に発展を遂げている。投資、ガス開発、農業、情報通信、観光などの分野での協力の余地も大きい。アゼルバイジャン側は、自らの独特の地域的強みを活かし、カスピ海横断国際運輸ルートを建設し、地域内の連結を強化していく。アゼルバイジャンは中国と共に、『三つの勢力(テロリズム、民族分裂勢力、宗教過激派勢力)』の取り締まりにも力を注いでいきたい」と述べました。

習主席、ミャンマー国家顧問と会談=北京_中国国際放送局
 習近平国家主席は24日、北京にある人民大会堂ミャンマーアウンサンスーチー国家顧問と会談しました。
 アウンサンスーチー国家顧問は、「ミャンマーは最初期から『一帯一路』構想を支持し、中国側との協力を積極的に拡大している。ミャンマー側は中国側と共に、国境地帯の安全と安定の維持に努めていきたい」と語りました。

李総理、チリ大統領と会談=北京_中国国際放送局
 李克強総理は24日、北京でチリのピニェラ大統領と会談しました。
 ピニェラ大統領は、「チリ側は『一帯一路』の共同構築に積極的に参加したい。チリと中国は、二国間自由貿易協定のレベルアップを完了した。これを契機に、様々な分野での協力を促進し、両国間の全面的戦略パートナー関係のより一層の発展を促進していきたい」と語りました。

習主席がモザンビーク大統領、エチオピア首相と会談_中国国際放送局
 習近平国家主席は24日、人民大会堂モザンビークのフィリッペ・ニュシ*26大統領と会談しました。
 ニュシ大統領は「『一帯一路』の共同建設は世界経済の成長とバランスの取れた発展に役立つもので、モザンビークおよびアフリカ全体にとっても大切なものである。モザンビークはアフリカ地域での『一帯一路』共同建設において役割を発揮したい」と示しました。
 会談後、両首脳は「一帯一路」建設協力プランなど2国間協力文書の調印式に出席しました。
 同日、習主席はエチオピアのアビィ・アハメド首相とも会談し、「エチオピアはアフリカ地域における中国の重要な協力パートナーだ。中国は『一帯一路』共同建設の実施と中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットの成果を契機に、両国の全面的な戦略協力パートナー関係を深め、両国民に利益をもたらしたい」と強調しました。
 これについて、アビィ首相は、「来年、両国は国交樹立50周年を迎える。それをきっかけに、両国の友好関係を絶えず推進させ、『一帯一路』共同建設に参与したい」と期待を寄せました。


海幕長の中国観艦式参加は時期尚早 太田文雄(元防衛庁情報本部長) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所

・中国は4月23日、海軍創設70周年を記念して山東省青島沖で国際観艦式を行った。
・日本は今回の中国観艦式に海自トップの山村浩海上幕僚長が参加した。
王毅外相の「中日関係は正常な軌道に戻った」などという甘い言葉に踊らされるようでは日本は「与し易し」と侮られるだけである。

などと国基研が言ったところで安倍政権と防衛省は無視し続けるでしょうね。
 そもそも「中日関係(日本の場合は日中関係ですが)は正常な軌道に戻った」は安倍首相、河野外相、二階幹事長ら日本側も言ってることですしね。


メイ英首相、5Gにファーウェイ製品使用一部容認か - 産経ニュース
 産経など反中国極右が放言するほどには欧米諸国は中国を敵視などしていないという話です。


【産経抄】4月24日 - 産経ニュース

 内戦終結から10年の節目を迎える日を間近にして、またも陰惨な連続テロ事件の発生である。最大都市コロンボキリスト教会や高級ホテルが爆破され、死者は300人を超えた。この国を愛して家族とともに暮らしていた、日本人女性も犠牲になった。当局は、国際的なイスラム過激主義組織が関与したとの見方を強めている。
▼北海道の8割ほどの広さの島は、美しい自然や多様な文化遺産などの観光資源に恵まれ、世界中からバカンス客が殺到していた。一方で中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」に巻き込まれ、多額の債務にあえいでいる。
▼「東洋の真珠」の輝きを取り戻そうと苦闘する小さな島国が、なぜ狙われたのか。新たな憎しみの正体が少しずつ見えてきた。

 「はあ?」ですね。「世界中からバカンス客が殺到していたから」こそ「バカンス客を狙えばスリランカの観光産業にダメージを与えられる」とテロリストたちが考えたであろうというのは分かります。
 何でこの話の文脈で「一帯一路」が出てくるのかさっぱり分かりません。産経は何が言いたいのか。
 ない知恵を振り絞ったのですが
1)今回の犯行はおそらくイスラム過激派
2)中国はウイグルイスラム教を抑圧しているとの疑いが報道される
3)スリランカは一帯一路で中国と親密な関係
4)「スリランカイスラム抑圧者・中国の仲間だ!、やっちまえ!(イスラム過激派)」が今回の犯行動機の理由の一つだ
と産経は言いたいのか。まあ普通に考えてそういうことより「スリランカイスラムが差別されてる(実際どうか知りませんが)」とかの方がありそうですけどね。中国に打撃与えたいなら中国人を狙うでしょうよ。中国云々で、なんでキリスト教会なんか狙うのか。


リベラル21 「民主とは!」早くも舌戦始まる?田畑光永*27
 今日の中国ニュース(2019年4月22日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで取り上げたリベラル21 北京が打ったとっておきの秘策?の続編です。

 (ボーガス注:リベラル21 北京が打ったとっておきの秘策?で)大陸と台湾の対立のはざまにあって大陸で事業を経営する台湾の経済人はどちらからも睨まれないように細心の注意でノンポリの立場を守るのが定番であるのに、郭氏があえて火中の栗を拾おうとするのは極めて異例であると書いた。
 そして、出馬表明のその日に郭氏が道教寺院に参詣し、「台湾の平和と繁栄に努力すべし」という神の「お告げ」を受けた、と述べていることに注目し、それは「神のお告げ」ではなくて、中国の習近平国家主席の郭氏への「お告げ」ではなかろうか、と私の推測をのべた。
 勿論、その推測の当否は不明であり、将来も不明のままかもしれない

 吹き出しました。「その推測の当否は不明であり、将来も不明のままかもしれない」て、それ「妄想」「陰謀論」というと思いますが。
 「郭の総統選出馬表明は習近平の命令じゃないか。根拠ないんだけど」「だって今まで郭って政界進出の野望なんか語ったことがないし、他にそんなことする台湾財界人もいないし」てまともな人間にはとても言えない台詞です。これが田畑の個人ブログならまだ「田畑個人の意思だけで掲載可能」なので分かりますが、田畑が「リベラル21の中心メンバー、幹部」とはいえ建前では「田畑が独裁支配しているわけではないリベラル21」に堂々と掲載されるのには心底呆れます。リベラル21とは「田畑先生」が独裁支配する田畑の提灯持ち団体なのか。
 はたまたリベラル21のメンバーが皆田畑の同類の「非常識反中国右翼」なのか。
 郭氏の出馬についてこんな誹謗が許されるなら「トランプの大統領選出馬はプーチンのお告げじゃないかな、だからロシアゲートになった」というのもありでしょう。
 まあ 今日の中国ニュース(2019年4月22日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで既に書きましたが、まともな人間はたとえロシアゲートでトランプを批判する人間でも「出馬それ自体はトランプの考え。出馬表明の後でプーチンロシアが接近してきた」と認識しており「プーチンの命令でトランプが出馬した」と思う人間は皆無ですが。
 ただロシアゲートを考えれば「トランプ出馬自体がプーチンの命令説」には一定の信憑性はあるでしょう。田畑説「郭の出馬は習近平の命令、郭が総統になれば中台統一が近づく」説に何の信憑性があるのか。
 信憑性がないからこそ鴻海・郭氏、蔡氏を20ポイント強リード 台湾総統選で世論調査 :日本経済新聞となるわけです(台湾住民の多数派は現状維持であり、即時独立も即時統一も希望していません)。郭氏出馬を好意的に評価するにせよ、否定的に評価するにせよ、どう評価するにせよ、台湾住民の多くは田畑と違い「郭は蔡英文や田畑が非難するほどの中国べったりではない」と認識しているわけです。そしてその認識は正しいでしょう。

 しかし、その後、早くも間接的ながら蔡英文現総統と郭氏のあいだでは「選挙戦」が始まり、その中身はまさに台湾対大陸の立場のぶつかり合いそのものなので、お知らせしておきたい。以下は4月22日・香港DW(多維)ニュースによる。
 口火を切ったのは蔡英文総統で19日のラジオ・インタビューで、郭氏が「国防は平和に依拠する」と述べていることについて、「本末転倒である」と批判し、「平和は国防に依拠する」とのべて、国防予算を増額することの重要性を強調したという。
 郭氏から見れば、「民進党の民主は(ボーガス注:中国を無意味に敵に回し)戦争と貧窮に突き進むニセ民主」であり、郭氏自身は「平和、富強の台湾を展望する。そのための鍵は両岸問題(中台問題)の処理である」そうである。

 おいおいですね。田畑はならば蔡の「中国の脅威」を理由とした「国防予算増加論」を支持し「そんなことより平和外交を」という郭氏を否定するのか。それで一方では「中国の脅威を理由とした安倍自民の国防予算増加論」には反対するのが田畑なのか(田畑やリベラル21は安倍の軍拡予算に反対していたはずです)。そこにどんな論理整合性があるのか(もちろん中国による台湾侵攻の可能性の方が日本侵攻の可能性なんぞよりずっと高いですが、それにしたって軍拡を正当化するほどの脅威ではないでしょう)。単に「俺たち、安倍は大嫌いだけど、蔡英文は大好きなんだ(田畑とリベラル21)」つう身びいき以外に何があるのか。よくもまあここまで無茶苦茶な文章が書けるもんです。
 そしてこんなことは郭氏が「習近平氏の命令で出馬した理由」には全くなりません。
 大体ここでの田畑の物言い「郭の軍縮論は中国の要望にかなう」「やはり郭の出馬は中国の命令か」は、産経や日本会議の主張「社民党共産党など護憲派軍縮論は中国の要望にかなう。彼らは中国の手先か!」「米軍基地が沖縄からなくなったら中国が攻めてくる。オール沖縄は中国の手先か!」とどこが違うのか。田畑も「安倍軍拡予算に反対する連中って中国の手先じゃないの?」「沖縄基地県外移設を主張する奴らって中国の(以下略)」なんて言われたら怒り出すでしょうにねえ。
 むしろ「安倍軍拡予算」を批判する田畑とリベラル21の立場ならここは「我々はこの軍拡予算の話では蔡英文を批判する」でないと話がおかしいでしょうに。少なくともこの話では俺はハト派として「蔡(奴の無茶苦茶な反中国路線、安倍晋三へのこびへつらい路線を支持する気になれないので呼び捨て)より郭氏に好感を感じます」ね。

参考

台湾、蔡英文総統が防衛予算の増額を指示 - 産経ニュース
 台湾の蔡英文総統は6日、2019年度の「国防予算」を域内総生産(GDP)比で2・16%に増額するよう行政院(内閣に相当)に指示した。海軍司令部での式典で明らかにした。18年度は同1・84%。蔡政権は中国の圧力に対抗して装備の自主開発計画を進めている。同政権下で2%超は初めて。
 蔡氏は予算額が3460億台湾元(約1兆2500億円)になるとの見通しも示した。予算額では馬英九前政権がGDP比3%を達成した08年度を超す高水準となる。うち装備品の取得に951億台湾元を投入、自主開発経費は予算全体の21・3%を占める。蔡氏は「予算の増額は国防の決心の表れだ」と強調した。
 台湾の防衛予算は長期低迷が指摘され、米側からも増額の要望がある。蔡氏は16年の総統選でGDP比3%への増額を公約した。

 対立点は「民主は台湾の平和と富強の手段であるのか(郭氏)」、それとも「その2つより重大な民主自身が目的であるのか(蔡氏)」、である。

 田畑には「はあ?」「おーまーえーはアホか(横山ホットブラザーズ風に)」ですね。そんな対立点はどこにもありません。蔡ですら公然と「貧乏になっても民主主義を守る」「民主主義のためなら(中国と?)戦争になってもかまわない」とはいってないでしょう。
 そして郭氏も「民主は台湾の平和と富強の手段だから、平和と富強のためには、場合によっては台湾が独裁でもいい」なんてことは言ってない。「民主主義と富強と平和」は全て重要な価値です。「民主主義のためなら富強や平和を犠牲にしていい」「富強のためなら民主主義や平和を犠牲にしていい」つうもんではないし、当然そんなことを蔡も郭氏も言ってない。
 郭氏の言ってることは「民主主義擁護を口実に、蔡英文は平和と富強を犠牲にするな、中国との対立を深めるな」つう話でしかない。
 それとも「平和と富強のために、中国と友好関係を構築しようとする郭のような考えは民主主義への裏切りだ」という「三浦小太郎や櫻井よしこ並みの反中国」が田畑とリベラル21なのか。もし田畑らの考えがそうであるならどこの世界に「民主主義は大事だから一党独裁の中国とは付き合いません」なんて国があるのか言ってみろて話です。
 田畑の考えがそうなら「一帯一路に参加表明したイタリア」なんかも「民主主義を裏切ったこと」になるのか。その考えなら「一帯一路に参加した国」など、世界中のほとんどの国が「民主主義を裏切ったこと」になるし、当然ながら郭氏だけ批判しても全く無意味です。

 大陸との関係をよくすることが平和と富強の条件だと公言する郭氏が総統に当選すれば、大陸との「統一」が現実の問題として政治日程にのぼることは必至であろう。台湾はいよいよ最後の選択を迫られることになる。

 吹き出しました。なんで関係改善が統一なのか。郭氏は「統一」なんて一言も言ってないし、今後も言わないでしょう。台湾住民の主流は「遠い将来の統一」ならまだしも「即時統一」なんか希望してないからです(ただし中国の主張する中台統一論については、中国との友好に配慮し、「台湾と中国が対等な立場」「台湾住民の支持」を前提にした上で郭氏は「そうした条件が整えば反対しない*28」というかもしれませんが)。
 田畑が本気でこんなことを言ってるならバカだし、虚言を吐いてるならクズです。「沖縄から米軍基地がなくなったら中国が攻めてくる」と似たり寄ったりのデマです。どっちにしろ田畑もリベラル21も気が狂っています。櫻井よしこや三浦小太郎の反中国言論と全く見分けがつきません。これで「私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民のメディア、リベラル21を創った」とは悪い冗談です。

*1:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*2:外相、国務委員(外交担当)など歴任

*3:もちろん一帯一路のこと

*4:あの「プロ右翼」八木秀次日本教育再生機構理事長が委員というトンデモ会議

*5:公式サイトhttp://brijapan.org/http://brijapan.org/board/によれば最高顧問が福田康夫元首相、顧問が西原春夫・元早稲田大学総長、谷口誠・元国連大使麻生渡・元福岡県知事(元全国知事会会長)、岸輝雄・東京大学名誉教授(元独立行政法人物質・材料研究機構理事長)。

*6:筑波大学名誉教授。著書『現代紛争の構造』(1987年、岩波書店)、『戦後の原像:ヒロシマからオキナワへ』(1999年、岩波書店)、『敗戦の逆説:戦後日本はどうつくられたか』(1999年、ちくま新書)、『分割された領土:もうひとつの戦後史』(2002年、岩波現代文庫)、『東アジア共同体をどうつくるか』(2007年、ちくま新書)、『国際公共政策』(2010年、日本経済評論社)、『アジア力の世紀』(2013年、岩波新書)、『アメリカ帝国の終焉:勃興するアジアと多極化世界』(2017年、講談社現代新書)など

*7:財務相、副大統領などを経て大統領

*8:防相などを経て大統領

*9:財務相、副首相などを経て首相

*10:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*11:共青団共産主義青年団)中央書記処第一書記、河南省長、党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*12:大統領府第一副長官、首相などを経て大統領

*13:下院議長、首相などを経て大統領

*14:叔父で初代大統領のハッサン・グレド・アプティドン(ジブチが独立した1977年から、ゲレに禅譲する1999年まで22年間にわたり大統領。2006年死去)から1999年に権力を受け継ぎ、大統領に就任した。ジブチは進歩人民連合による事実上の一党独裁制であり、安定した長期政権を維持している。ゲレ自身も2005年の大統領選では唯一の候補として100%の支持で再選された。フランスの日刊紙『フィガロ』によると、「もはや反対者は存在しない」とされる強権的な政治手法を用いており、人権団体などから独裁者と非難されている(ウィキペディア「イスマイル・オマル・ゲレ」参照)。

*15:元陸軍司令官。軍事クーデターで首相に就任

*16:メルケル政権環境相財務相などを経て経済相

*17:ビエンチャン市長、副首相、首相などを経て国家主席ラオス人民革命党書記長

*18:消防庁長官などを経て富山県知事

*19:教育相、副首相などを経て首相

*20:労働相、財務相などを経て首相

*21:防相、第一副首相などを経て軍事クーデターで大統領

*22:ダバオ市長を経て大統領

*23:初代大統領ケニヤッタの息子。地方行政担当相、副首相兼財務相などを経て大統領

*24:クアンナム省人民委員会委員長、官房長官、副首相などを経て首相

*25:1993年から10年間アゼルバイジャン大統領を務めたヘイダル・アリエフの長男であり、病気で引退したヘイダルの後継者に指名されて2003年の大統領選挙に勝利し、親子による権力の世襲を実現した。妻のメフリバン・アリエヴァが第一副大統領を務めている。

*26:防衛相を経て大統領

*27:1984年10月から1988年9月までTBSテレビ『JNNニュースコープ』のメインキャスターを務めた。この他、TBS北京支局長、香港支局長などを歴任。TBSを定年退職後は、法政大学客員教授を経て、2006年まで神奈川大学経営学部の教授を務めた。著書『中国を知る』(1990年、岩波ジュニア新書)、『トウ小平の遺産』(1995年、岩波新書)、『勝った中国・負けた日本:記事が映す断絶八年の転変』(2015年、御茶の水書房)など

*28:ただしそうした条件はそう簡単に整う物ではなく、郭氏が仮に総統になったとしても彼の総統在位期間において統一が現実の政治課題になることはまず考えられません。