「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年5/2分:三浦小太郎の巻)(追記あり)

「平成」のどこが平和な時代だったのだろう | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 三浦の文章とは関係なく「三浦の記事タイトルから思いついた」個人的感想を書いておきます。
 「平成が平和な時代(例:前天皇の発言)」という場合、想定されてるのは「日本が戦争の直接実行者として関わる戦争がなかった」という話ですね(もちろん憲法九条を厳守すれば、専守防衛しか認められてないので「戦前の日本軍」のような「日本国外での自衛隊武力行使」はあり得ないわけですが)。
 この点、明治は「明治初期の士族反乱秋月の乱佐賀の乱神風連の乱西南戦争萩の乱)」「日清、日露戦争」、大正は「第一次世界大戦日英同盟を口実にドイツ植民地であるパラオ山東半島に出兵)、シベリア出兵」、昭和は「日中戦争、太平洋戦争」などがありました。
 一方
1)戦争を「日本が戦争の直接実行者として関わったもの」に限らず、「在日米軍基地から米軍が出撃していった」、あるいは「そもそも日本が全く関係ない戦争」も含めれば、平成時代にも

カンボジア内戦(昭和45~平成5年)
 内戦発生は昭和ですが、正式終戦は平成になってからです。平成5年4月から6月まで国連の監視下で総選挙が行なわれ、ポル・ポト派をのぞく全政治勢力が参加したことで(ポト派が降伏していないという問題はありましたが)内戦が事実上終結しました。なお、カンボジアPKOでは日本人からは国連ボランティアの中田厚仁氏と高田晴行警部補の2人の殉職者が出ています。
 ポト派ですが、1998年のポル・ポト*1死去、ヌオン・チア*2、キュー・サムファン*3の投降で壊滅したとされます。
湾岸戦争(平成2年)
■ユーゴ内戦(平成3~11年)
■米国のアフガン侵攻(平成13年)
■米国のイラク侵攻(平成15年)
■シリア内戦(平成23年~)
リビア内戦平成23年~)
 カダフィ政権と反体制派の内戦は反体制派勝利で決着しましたが、反体制派が内紛を起こし、新たな内戦が現在発生中です。
■クリミア紛争(平成24年~)
 ロシアのクリミア編入ウクライナが認めておらず軍事対立が続いています。
■イエメン内戦(平成25年~)

などの戦争が日本国外でありました(以上の記述はウィキペディアを参照)。また事実上終戦してるとは言え、朝鮮戦争は未だ正式には終戦していませんし、小競り合いとは言え南北朝鮮間の軍事衝突として、例えば「ヨンビョン島砲撃事件(平成22年)」がありました。
 また戦争ではないものの、いわゆる「九州南西海域工作船事件」があったのは「平成13年」です。戦争ではないものの、「北朝鮮と思われる工作船(不審船)を海保が銃撃で撃沈する事件」の存在を考えれば、「アンチ北朝鮮活動家の三浦」ではない小生でも「平和な平成」というのには「カギ括弧をつける必要があるかなあ」とは思います。いや別に小生は三浦のようなアンチ北朝鮮の極右活動家じゃないんであの事件をネタに「自衛隊軍拡」「打倒北朝鮮」とか主張する気もないですが。既に北朝鮮も不審船活動などやってないですしね。
2)また話を戦争に限らず、「災害や犯罪、経済問題」も含めれば

【災害】
阪神・淡路大震災(平成7年)
東日本大震災およびそれによる福島原発事故平成23年
【犯罪:権力犯罪も含む】
ルワンダ大虐殺(平成6年)
■沖縄米兵少女暴行事件(平成7年)
 これについては赤旗記事
沖縄米兵 中3少女暴行/凶悪犯罪 またも/抗議の声広がる
主張/女生徒暴行事件/米軍人の極悪非道に抗議する
沖縄米兵少女暴行/県議会が抗議決議
米兵少女暴行事件/沖縄 全自治体で意見書・抗議決議
を紹介しておきます。
地下鉄サリン事件(平成7年)
建国義勇軍のテロ事件(平成14年)
 建国義勇軍社民党朝鮮総連田中均氏などへ脅迫状を送付
■パリ同時多発テロ事件(平成27年
【経済問題】
北海道拓殖銀行の倒産(北洋銀行へ営業譲渡)、山一証券の倒産(平成9年)
■いわゆるリーマンショック(平成20年)

などの災害や犯罪などが日本国内外でありました。まあ、だから「平成は平和な時代」というかどうかは、結局の所、価値観の問題ですね。
 まあ「平成は日本人にとって日中戦争、太平洋戦争のようなことがなかった平和な時代」といってもいいとは「個人的には」思います。昭和の「日中戦争、太平洋戦争」のように日本が当事者としてがっつり関わる戦争はなかったし、当然ながら「東京大空襲や原爆投下、沖縄戦」のような悲劇も日本国民にはなかったわけですから。それは決してどうでもいいこと、小さな、つまらないことではないでしょう。
 改憲して集団的自衛権行使を可能にして、イラクやアフガン当たりで米軍と共同軍事作戦で自衛隊が他国民を殺傷に及ぶという可能性も正直「ゼロではなかった」が平成においてはそれはなかったわけです(今後もそういうことはなしにしたいですね)。
 ただ、「個人的には」小生が上で触れたような問題(国外での戦争、国内での災害や犯罪など)も一方では意識する必要はあるかと思います。

【追記】

https://twitter.com/noharra/status/1123889754213355520
野原燐
‏・湾岸戦争
カンボジアPKOとそこでの犠牲
チベット民衆決起と、長野における(ボーガス注:2008年北京夏季五輪の)聖火リレー抗議運動*4、そこで現れた大量の「中国人留学生*5」との対峙だけを(ボーガス注:平成が平和とはいえないと三浦が考える理由として)挙げて、アフガンイラク戦争への日本の加担を挙げない*6。馬鹿馬鹿しい史観!
「平成」のどこが平和な時代だったのだろう | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

 一時、安倍を「安倍さんのおかげでウイグル政治犯が解放された!」と散々持ち上げていた野原が、モリカケ疑惑その他で、いきなり安倍批判したのにもびっくりしましたが、今まで「三浦がつくる会理事に就任しようとも、沖縄の基地反対運動を公然と敵視しようとも」何一つ三浦小太郎を批判しなかった、それどころか三浦を持ち上げることしかしなかった野原が「三浦の書いた記事」「平成」のどこが平和な時代だったのだろう | 三浦小太郎BLOG Blue Moonについて「馬鹿馬鹿しい史観!」と悪口雑言です。一体全体、何があったんですかね?
 何らかの理由で三浦とけんか別れしたのか(もしかして「例の守る会」も退会したのか?)。そうすると今後は野原のツイートやブログで三浦への悪口雑言が始まるんでしょうか。期待して見ていたい。
 それにしても、この記事で三浦批判するんだったらこんなこと(アフガン戦争、イラク戦争にふれてないこと)より、

「平成」のどこが平和な時代だったのだろう | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
・「新しい歴史教科書をつくる会」による「戦後民主主義史観」への問題提起。
・この動きからは色々な立場の言論が出現し、少なくとも戦後の公的な場での言論を支配してきた、単純な日本悪玉史観*7が国民レベルで否定されたことは確か*8でした。朝日新聞が吉田証言の誤報を認めたこと*9も、この運動なくしてはあり得なかったと私は信じます

て部分(歴史修正主義運動である「つくる会*10」の美化や、河野談話否定論)でしょうよ。なんで三浦のこの部分を野原君は「河野談話否定論、南京事件否定論つくる会を支持するなんて三浦は馬鹿馬鹿しい史観!」と批判しないのかねえ?。あんた「河野談話支持者」「南京事件否定論批判者」だって公言してたよね、野原君?。やっぱ三浦には野原君は義理やしがらみがあるから厳しい批判なんかできませんか?
 野原も本当に変な奴です。これじゃ三浦批判も「今回が打ち止め」「今回は口が滑っただけ」「未だに三浦とは親しく交遊(例の守る会も今も所属)」で今後は期待できないかな?
 それにしても「平成は平和な時代だったのか」つう話から「つくる会運動は素晴らしい」と言い出す三浦も意味不明なアホです。

【参考:三浦や野原が持ち上げる聖火リレー妨害について】

■2008年北京オリンピック聖火リレーウィキペディア参照)
 19番目の走者となった卓球選手の福原愛が走行中のときにチベット国旗を持った台湾籍亡命チベット人の男タシ・ツェリンが「FREE TIBET!」と絶叫しながら乱入したが、すぐに併走していた警官数人によって取り押さえられ現行犯逮捕された。また、11時10分頃には生卵を投げつけた日本人の男が威力業務妨害容疑で逮捕された。
 最終的に、長野での聖火リレーでは妨害を行った台湾籍亡命チベット人タシ・ツェリンと日本人5名が逮捕され、タシ・ツェリンら3名が長野地方検察庁に送検された。

asahi.com:北京五輪聖火、騒然 長野でリレー 3人逮捕、けが人も・走者囲む警官100人 - この記事を手がかりに - NIE - 教育
北京五輪聖火リレーが26日、長野市内であった。ギリシャで採火された聖火を80人のランナーが4時間余でつないだ。チベット問題で世界中の注目を集めたため、中国人学生やチベットの支援者などが詰めかけて市内は騒然となり、リレーに対する妨害行為も相次いだ。
・途中、JR長野駅前で10番目を走っていたタレントの萩本欽一さんに対しチラシなどが投げ込まれたほか、神奈川県の男(30)が道路に飛び出した。19番目に卓球選手の福原愛さんが走った際には沿道からチベットの旗を持った台湾人の男(42)が飛び込もうとし、警備の警察官に取り押さえられた。51番目のランナーのときにも男が飛び出して卵のパックを投げ込み、取り押さえられた。
 県警はこの3人をいずれも威力業務妨害容疑で現行犯逮捕した。別の地点でも、男1人が車道に飛び出して取り押さえられた。
・場所によっては沿道から怒号が飛び交い、多くのランナーが緊張した面持ちで聖火を運んだ。
・沿道には早朝からチベット暴動をめぐって中国に抗議する人や、逆に中国を応援しようという人らが詰めかけた。中国人留学生団体の代表によると、留学生は3千~4千人。複数の場所でにらみ合いや小競り合いが起き、警察官が阻止する場面も相次いだ。日本の右翼団体と中国人の団体とのいざこざで中国人の男性が額にけがをする場面も。長野市消防局によると、この男性を含め、中国人男性計4人が病院に運ばれた。いずれも軽傷という。
・世界各地で聖火リレーへの抗議活動が起きるきっかけをつくった「国境なき記者団」(本部・パリ)のロベール・メナール*11事務局長は聖火への直接の妨害活動はしなかった。リレー終了後、「日本の福田*12首相も中国に圧力をかけてほしい。我々の今回の活動は成功した。中国とチベットとの対話の動きが出てきた。我々の活動がきっかけだったならうれしい*13」と話した。

厳戒の長野聖火リレー終了、4人負傷し3人を逮捕 | ロイター
 北京五輪聖火リレーが26日に当地で行われ、大きな混乱なく終了した。消防・警察によるとリレーを支持する中国人4人が負傷、男3人が逮捕された。逮捕された男の1人はチベットの旗を持って沿道からリレーコースに飛び出し、警察官らによって取り押さえられた。
 今回の聖火リレーでは、チベット問題をめぐる妨害行為が予想されたことから、警察官3000人以上が動員され厳重な警備体制が敷かれた。
 聖火ランナーの走行中は、100人近い警察官がランナーの左右両サイドで二重の盾となり警護。白と青のトラックスーツを着た中国からの聖火警備隊2人もランナーのそばで並走した。沿道には多くの中国支持者らが赤い中国国旗を振る姿がみられた。
 また、長野駅周辺では、中国人グループやチベット支援者らによる抗議グループ、日本の右翼系活動家らによる小競り合いがあり、負傷して顔から血を流す男性の姿がテレビで放送された。

 ちなみに2022年に北京冬季五輪がありますがまたフリーチベット云々をやるんですかね。「聖火リレー妨害を美化する連中(三浦や野原、ペマ・ギャルポ、産経といった反中国右翼連中。たぶんI濱やMukke、阿部治平もそうでしょう)」は絶対に認めたくないでしょうが、2022年北京冬季五輪の開催決定自体が「2008年北京夏季五輪聖火リレー妨害の政治的失敗」の証明でしょう。聖火リレーなんぞ妨害しても世間は「五輪とチベットの問題は別」「何で北京五輪しちゃいけないの?」「つうか北京五輪に反対でも聖火リレー妨害はダメでしょ」としか理解せず、今回「2022年北京冬季五輪」の開催も決定しました。
 大体「中国はチベット問題があるから、民主主義や人権面で問題があるから北京五輪反対」云々つうなら「全斗煥軍事独裁の時代に開催された1988年ソウル夏季五輪に反対したのか?」「プーチン*14大統領が独裁的な政治を行うロシアで開催された2014年ソチ冬季五輪や2018年サッカーW杯には反対したのか?」つう話になりますしねえ(少なくとも三浦や野原はそんな反対はしてないでしょう)。

*1:カンボジア共産党書記長、カンボジア首相

*2:ポト派政権において国会議長。カンボジア共産党副書記長

*3:ポト派政権においてカンボジア首相

*4:まあフリーチベットとか叫んでる人々がやった無益な聖火リレー妨害行為ですね。ああした妨害行為は日本国内においてほとんど支持されなかったと言っていいでしょう。そして北京五輪は無事開催されました。もちろん「三浦小太郎らウヨ」や「Mukke、I濱教授、阿部治平といった自称チベット支持者」は「(聖火リレー妨害は)素晴らしい正義の行動」「支持しない奴らが悪い」というのでしょうが。下手したら「三浦小太郎らウヨ」や「Mukke、I濱教授、阿部治平といった自称チベット支持者」は「北京五輪モスクワ五輪のようにJOCはボイコットすべきだった」「北京五輪開催を認めたIOCが許せない」「聖火リレーに協力した人間(萩本欽一福原愛など)が許せない」と言い出すかもしれません。

*5:野原や三浦がカギ括弧つける理由がよく分かりません。「自称留学生に過ぎない」とでも言いたいのか?

*6:まあそりゃ三浦は挙げないでしょうねえ。そうした加担を「正しい行為」と見なしてるウヨですから。

*7:「単純な」という枕詞をつけてるところが三浦のせこさです。「単純な日本悪玉史観」も何も三浦らウヨは「日本は全く悪くない」という「単純な日本善玉史観(しかもそうした善玉史観が嘘であると分かりながら、つまらない『日本人の誇り』とやらを理由に垂れ流してる)」で「いかなる形でも日本の悪事を謝罪する気はない」のに何を言ってるのか。そして日本の戦争やそこで起こった戦争犯罪南京事件慰安婦731部隊など)について「日本は全く悪くない」なんていえるわけがないでしょう。

*8:歴史修正主義者・安倍が総理になったことは残念ですが、それは安倍のような歴史修正主義言説が国民的支持を得たことを意味しません(国民がそうしたことに愚かにも無関心とは言えますが)。だからこそたとえば安倍は未だに河野談話を公然と撤回など出来ないわけです。つうか、仮に国民がこぞって安倍的歴史修正主義を支持したらなんなのか。それは国際社会で通用する代物ではなく日本の評判が落ちるだけです。

*9:そもそも吉田証言についていえば、一時「信用されただけ」で、朝日の報道の多くは吉田証言など根拠にしてないのだから言いがかりも甚だしい。野原も「吉田証言を振り回す奴は馬鹿者」と以前ツイートしていたのになぜか今回のツイートでは「吉田証言を振り回す三浦小太郎は馬鹿者」とは言いません。本当に野原も変な奴です。野原がやはり「しがらみや義理のある三浦」に対し批判を躊躇してるのでしょう。「アフガン戦争やイラク戦争になぜ三浦は触れない!」というくらいなら三浦は野原を「意見の違い」として許してくれる(少なくとも野原はそう思ってる)。しかし、「なぜつくる会運動なんか三浦は支持する!」といったら三浦が「つくる会の何が悪い!」「自虐反日史観は黙れ」とマジギレして、野原との交遊関係が終わるのでしょうね。まあ、「それで終わる関係なら終わらせろよ」「自称河野談話支持者のお前にとって、河野談話否定論者の三浦との交友関係がそんなに大事か、野原?。お前にとって三浦って何なの?。三国志演義劉備関羽張飛みたいに義兄弟の契りでも結んでるの?」と思いますが「三浦と交遊が大事」なんでしょうね。

*10:現在、三浦はつくる会理事です。

*11:2008年3月24日にはメナールを含めた国境なき記者団の3人が北京五輪の採火式を混乱に陥れたため、逮捕された。この騒動を起こした目的は、中国政府がチベットの市民権運動を厳重に取り締まっていることへの抗議だったという。2014年4月4日よりベジエ市長を務めている。マリーヌ・ルペンが党首を務める極右政党・国民連合の支持を受けており、「難民申請希望者たちがベジエにやってくる!」と移民の恐怖をあおるパンフレットを作成したことや、ベジエにこれ以上(ボーガス注:トルコ難民の?)ケバブレストランを開かせないと宣言するなどの排外主義的言動で批判されている(ウィキペディアロベール・メナール』参照)。

*12:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*13:まあ、どう考えてもそんな動きは出てこず、むしろ中国の反感を招いただけだと思いますね。

*14:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領