今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年5/4分)

金正恩のロシア訪問(事実関係のまとめ)|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページ

プーチン*1一流のドライさは、翌26日、金正恩*2ウラジオストックを離れるのを見届けることなく、中国訪問に飛び立ったことにも反映しています。
・しかし、プーチンが今回の金正恩との会談を中身のあるものにすることを重視していたことは、金正恩との単独会談の後の拡大会議に参列させたロシア側出席者からも明確に理解することができます。金正恩は李容浩*3外相と崔善姫*4外務第1次官を同席させただけでしたが、プーチンはラブロフ*5外相、トルトネフ*6副首相兼極東連邦管区大統領全権代表、大統領府のペスコフ副長官兼報道官、ウシャコフ*7外交担当補佐官、ジトリフ運輸相、コズロフ極東・北極発展相、エネルギー省のヤノブスキ次官、ロシア鉄道株式会社ベロジョロフ総社長、マツェゴラ駐朝ロシア大使を同席させました。

 一応コメントなしで紹介だけしておきます。


拉致被害者の「即時一括帰国」訴え 横田拓也さん「本当に時間ない」 - 産経ニュース
 小泉訪朝(2002年)から17年経ってから、しかも父親がまともに外出出来ないような体調不良になってから「時間がない」とは横田拓也もなんとも脳天気です。
 しかも時間がないといいながら「即時一括帰国」などと言い出すのだから理解できませんね。そこは「時間がないから即時一括帰国なんかにこだわらない」つうのがまともな人間でしょうに。
 まあ「過去に訪米しても何の成果もない*8」のに「なんとかの一つ覚え」のように訪米するのも理解できませんが。

【追記】
救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2019.05.05)家族会・救う会・拉致議連訪米1
 興味深いのは「スティーブ・ビーガン国務省北朝鮮担当特別代表」を除いて、現役の米国政府高官とは一人も会っていないと言うことです。
 アーミテージは「元国務副長官」ですし、他は「マイケル・グリーンCSIS副所長」などシンクタンク幹部です。
 仮にこれらのシンクタンクが「政府に影響力がある」にしても、「シンクタンク→政府」などという迂遠な手法より「ストレートに政府高官に働きかけるべき」でしょうに。これが「米国政府高官(トランプ大統領、ポンペオ国務長官など)に面会を働きかけたが断られた」のか、それとも「最初から働きかけなかった」のか。
 「最初から働きかけなかったとしたらそれがなぜなのか」が気になるところです。


「 核・ミサイル・拉致問題の解決に向けて北朝鮮をさらに追い詰めることが必要だ 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 意味が分からないですね。むしろ交渉以外では問題は解決しないでしょう。そして交渉するならば「バーター取引以外に現実的手はない」でしょう。よしこのいう「追い詰める」など全く論外です。

 横田めぐみさんや増元るみ子さん、有本恵子さんをはじめ800人を超える拉致被害者は無事にすごしているだろうか。

 おいおいですね。「政府認定拉致ではない」「特定失踪者という怪しい代物を含んでる」のにまさか「800人を超える拉致被害者」と堂々と断言するとは。

 首相に任命された金才竜(キム・ジェリョン)氏は慈江道(チャガンド)県の党の責任者だった。慈江道は中朝国境に位置する軍需産業の中心地だ。ここでかつて「慈江道の人々」という四時間の映画が製作された。1990年代に正恩氏の父親、金正日氏の指導の下、核開発を優先する余り、経済不振で人々がバタバタと餓死した。しかし、人民は自力更生の精神で立ち向かい、泥を食べて飢えをしのぎ、神聖な国家防衛の軍需産業を守り通したという政治学習用の映画だった。
 その映画が製作された県の実力者が首相に任命された。それは、正恩氏が父親と同じく、人民を飢えさせても核・ミサイル開発を続けるということか。

 吹き出しました。単に「金才竜は慈江道党委員会委員長として成果をあげたからその能力を認めて首相に抜擢しました」つうだけの話でしょうに(そうした金正恩君ら北朝鮮執行部の認識が正しいかどうかはともかく)。小生も北朝鮮ウオッチャーでないのでよく分かりませんが、「慈江道は中朝国境に位置する(よしこ)」のであれば「中国資本の誘致による商工業の成果」「中国人観光客誘致の成果」が評価されたのかもしれません。


北朝鮮が短距離ミサイル発射 東海岸から日本海に向け - 産経ニュース
 このあたり北朝鮮の意向をどう考えるべきか、よくわかりませんが、少なくとも「それなりの計算」はしてるでしょう。
 ここで「長距離ミサイルの発射実験」などやらかしたら大問題になるでしょうが、そうはしなかったわけです。
 また、これが「韓国、中国、ロシア、米国よりも」むしろ「もっぱら日本へのアピール」だとするなら「あえて連休中を狙い、必要以上に騒がれないようにした」ということも考えられます。

【追記その1】
 当初はミサイル扱いされてましたが「実はミサイルじゃないんじゃないか(ロケット砲じゃないか?)」という説も出てきて、途中から各国政府やマスコミも「飛翔体」と呼んでますね。ミサイルでないなら、「北朝鮮はやはり一定の計算と配慮をしている」といえるでしょうね。地続きの韓国に向かってならロケット砲でもかなりの被害を与えることが出来るでしょうが、海のある日本相手にはミサイルほどの破壊力はもちろんないからです。まあ、ミサイルと違って、移動が簡単で、相手側が破壊しづらいつうメリットが、一方ではロケット砲にはありますが。

【追記その2】
 必要以上に騒がれないようにあえて日本の連休を狙ったんじゃないかと書きましたが中国、ロシアも「5/1~5/5」まで5連休みたいですね(なお、5/1はメーデーでの休日。5/2、5/3の休日の理由はググった限りではよく分かりません。5/4.5は土日休みです)。
 米国、韓国は連休ではないですが、5/4は土曜ですので当然休みです。

【追記その3】
 結局「短距離ではあるがミサイルを撃っていた」「またロケット砲も別途撃っていた」という結論に落ち着きそうです。

*1:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*2:北朝鮮国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*3:駐英大使、北朝鮮外務副大臣などを経て外相

*4:北朝鮮外務省北米局長などを経て外務第一次官

*5:外務次官、国連大使を経て外相

*6:天然資源相、大統領補佐官などを経て副首相兼極東連邦管区大統領全権代表

*7:外務次官、駐米大使などを経て外交担当補佐官

*8:小泉訪朝は別に家族会の訪米の成果ではないでしょう。