今日の中国ニュース(2019年5月7日分)(追記あり)

【追記】
 安倍晋三のブレーンであり改憲を絶対支持する組織のトップであり最高幹部である人物が、このような危険な人間であることは知っておいた方がいいと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの記事の田久保忠衛批判部分が紹介されました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】


■I濱女史『天皇陛下即位にダライラマ猊下がメッセージ』

 チベット政府がダライラマによる新天皇陛下に対するメッセージを公表した。

 「チベット亡命政府を代表してメッセージ」なら「政教分離の観点から」ダライではなく亡命政府首相がメッセージを送るべきだと思いますが、そういったらI濱女史ってやはり怒り出すんですかね?。
 「政教分離を口実にダライ猊下の活動を妨害してる」と言って。


もう「コピー車」ばかりじゃない! 中国メーカーの実力:朝日新聞デジタル
 まあ、そうだろうとは思います。


安保の「空白」に触手 中国、新しい港建設で島国を支援:朝日新聞デジタル
 「触手」て(苦笑)。中国からすれば「我々を人間扱いしてないのか、怪物扱いか(呆)」といいたいところでしょう。せめて別の単語を使ったらどうなのか。残念ながら、産経以外でも近年、やたら「異常な反中国記事」が増えてる気がします。

 サモアの首都アピアの中心部から車で5分ほど行くと、政府が新港建設を検討するバイウス湾がある。
 新港の必要性について、パパリイテレ公共事業・運輸・インフラ相は取材に「アピア港が手狭になってきている」と説明した。
 だが、アピア港は昨年6月、日本政府の35億円の無償援助で、埠頭(ふとう)の長さが2倍の約300メートルに拡張され、乗客2千~3千人の大型クルーズ船も停泊できるようになったばかりだ。
 新港建設は、サモア政府の依頼でADBが2016年に将来の港湾整備計画を作ったが、「経済性が低い」と評価された。貨物量の増加も予想されず、アピア港の改修で十分、との判断からだ。ADBの立入政之・太平洋地域ディレクターは「新港への投資を(利用収入などで)回収するのは難しい。当分の間は新港の選択肢はない」と話す。
 それでも、政府は「アピア港には、クルーズ船がいる間、貨物船のスペースがない」(パパリイテレ氏)と新港建設をあきらめていない。だが、産業と言えば、観光業やバナナやタロイモなどの生産・輸出くらいしかない人口20万人の島国に「建設に十分な財源はない」。そこで中国に支援を要請。これに中国が応じ、事業可能性調査を年内に終える予定だという。トゥイラエパ首相は習近平*1(シーチンピン)国家主席を年末までに招きたい意向を示しており、パパリイテレ氏は「習氏の訪問時に新港の支援が決まるのが望ましい」と話した。
 アピアでは7月にサモアが主催する太平洋諸国のスポーツ大会の会場の工事が進んでいた。総合体育館の建設現場前には「中国援助」と大きな看板が立つ。
 地元報道によると、中国は、大会を前にサモアの代表選手290人を中国に呼んでトレーニングの場を提供し、開会式のマスゲームの指導者を派遣するなど、「丸抱え」で支援する。
 サモアでは、中国による空港や病院、政府庁舎などのインフラ支援が目立ち、対外債務の国内総生産(GDP)比は50%に迫る。

 結局なんだかんだ言っても「貸して下さい(サモア)」→「採算がとれないから貸せません(中国以外)」→「貸して下さい(サモア)」→「貸しましょう(中国)」つう話の訳です。ここで「無謀な借金は後で痛い目を見る。中国から後できつい取り立てがあるかもしれない(中国以外)」といってもどうにもならないわけです。 


「大きな絆できた」首相、訪中の二階氏ねぎらう - 産経ニュース
離任の中国大使「中日関係を正常な軌道に」首相もねぎらい - 産経ニュース

「大きな絆できた」首相、訪中の二階氏ねぎらう - 産経ニュース
 二階氏*2習近平国家主席と会談して訪日を要請したことなどを説明。首相は「(日中関係が)良いときも悪いときも二階氏がずっと対中政策を担当し、大きな絆ができている」とねぎらった。

離任の中国大使「中日関係を正常な軌道に」首相もねぎらい - 産経ニュース
 歴代最長の9年超にわたって中国の駐日大使を務めてきた程永華(てい・えいか)氏*3の離任レセプションが7日、東京都千代田区のホテルで開かれた。会場には、安倍晋三首相をはじめ政財界などの関係者が多数集まった。
 安倍*4首相はあいさつで、程氏について「幅広い人脈を築かれ、両国の架け橋として活躍された」と指摘。その上で「日中関係は完全に正常な軌道に戻った。そして今日、新たな発展を迎えつつある」と述べた。
 会場では、福田康夫*5元首相や自民党二階俊博幹事長らが程氏へのねぎらいの言葉を述べた。

 昨年5月の「李克強*6首相北海道訪問への安倍の同行(過去に前例がない)」以降、安倍が「一帯一路支持」にシフトしたことは明白ですが、こうした記事を見ても産経や国基研などウヨ連中は「都合の悪いことは見えない、聞こえない」「二階が勝手にやってることだ!」「安倍総理は中国に屈服などしない」なのでしょう。うんざりします。


【第590回】皇室フィーバーだけでは嗤いものに « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 NHKの報道で何度も奇妙な印象を抱いたのは、小学校1~2年生の子供がマイクを向けられ、「より平和な時代になってほしい」とあどけない顔で語っていたことだ。この子は本当に戦争を知っているわけではないのに、何故「平和」を希望するのか。
 新しい元号の時代に何を望むかとのNHKのアンケートで、最も多かった回答は「平和」というニュースに込められているのは、「反戦平和」の思想だ。小学生が平和を口にするのは不自然である。

 唖然ですね。こんなことに因縁をつけるとはどういう神経をしてるのか。小学生に、あるいは世論調査で国民大多数に「正義のためなら戦争してもいい。正義のためなら戦争で死ぬことを何ら恐れない」と語ってほしいのか。
 そういう社会にしなければ九条改憲できないとでも思ってるのか。むしろこんなことを田久保が言えば「改憲への恐怖感を煽り」改憲に逆効果ではないのか。田久保がこんな常識はずれなことを平然と公言することについてはおぞましいとしか言いようがないですね。護憲派でなくても、改憲派であってもまともな人間はこんな田久保の発言は恐怖や怒りといった負の感情しか感じないでしょう。

 日本の中にも、わざわざ北京に詣で、「一帯一路には日本の出入り口として沖縄を活用してほしい」と要請した知事もいる。話にならない。

 田久保らウヨ連中がアンチ中国であることは分かります。しかしそれははっきり言って非現実的です。
 何も一帯一路に好意的なのは沖縄県だけではない。先日の二階訪中では、山梨県岐阜県高知県の知事が二階氏に同行し、訪中しました。もちろん彼ら三知事も「わが県(山梨県岐阜県高知県)も一帯一路に協力したい」とアピールしていました。田久保はこうした事実を知らないのか。それとも知った上で無視してるのか。田久保が「一帯一路など馬鹿げてる」というなら、沖縄県だけでなく山梨県岐阜県高知県の知事についても非難すべきでしょう(なお、岐阜県知事は元民主党代議士だが、山梨、高知の知事はどちらも自民系)。まあ、たぶん田久保はそんなことはしないのでしょう。
【追記】
愛知県知事、12日から中国訪問 新都市視察など :日本経済新聞
 ということで愛知県知事も訪中だそうです。


【第591回・特別版】軍事色ぬぐえない「一帯一路」 « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 中国国営新華社通信によると、一帯一路の第2回国際協力フォーラムに安倍晋三首相の特使として出席するため4月末に北京を訪れた二階俊博自民党幹事長は、24日の習近平中国国家主席との会談で、「(一帯一路は)極めて大きな潜在力のある壮大な構想で、日本は中国がこの構想を通じ、世界と地域に重要な貢献をしていることを前向きに評価している」と語った。外交辞令であることを割り引いても、認識が甘すぎないか。

 と日本ウヨ連中が不快感を表明したところで安倍は無視するでしょうし、日本ウヨ連中はそれに対して何も出来ないでしょう。彼らにとって「改憲に最も積極的なウヨ総理・安倍」「一帯一路参加を表明した今ですら最も反中国なウヨ総理安倍」を批判し、安倍にかえて野党の幹部(例:枝野*7立民党代表)を「次の総理」として支援することはもちろん、石破*8元幹事長、石原*9元幹事長、岸田*10政調会長と言った「安倍以外の自民党幹部」を「次の総理」として支援する選択肢もないからです。

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席を経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*3:駐マレーシア大使、駐韓国大使などを経て駐日大使

*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*6:共産主義青年団中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(党中央政治局常務委員兼務)

*7:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*8:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*9:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*10:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長