今日の産経ニュース(2019年5月8日分)

ヘンリー英王子夫妻が男児をお披露目 - 産経ニュース
 でまあ、このメーガン妃は「アフリカ系米国人」のわけですが「日本でアフリカ系(黒人)だの白人系だのと、皇族男子が結婚するなんてことになったら女帝程度の話ですら『伝統破壊』と騒ぐウヨ連中が『なぜ純粋な日本人じゃないんだ』とかいって発狂するんだろうなあ。英国と全然違うなあ」と思ってげんなりします。


衆院で陛下ご即位「賀詞」議決へ 共産含め全会一致の見通し - 産経ニュース
 個人的には非常に残念ですね。天皇制に否定的な小生は「即位がめでたい」とは全く思いませんが、それはさておき。「他の政権ならともかく」現在が「天皇を政治利用する気満満の極右」安倍政権であることを考えればこうした賀詞への賛同は非常に問題があると思いますね。とはいえ、共産党即位式について「政教分離の観点から問題がある」と指摘したことや「明治150年式典を欠席したこと」は評価しますが。


共産、無所属で補選落選の宮本岳志氏擁立 次期衆院選比例19人発表 - 産経ニュース
 宮本氏の実績を考えればある意味「予想の範囲内」であり「当然の擁立」とはいえるでしょう。


維新が「女性宮家」を検討へ - 産経ニュース
 自民にすり寄る第二自民・維新がこうした発言をするとは実に意外です。


国民・玉木代表「女系天皇は慎重に」 - 産経ニュース
 玉木国民民主がなにゆえに低支持率に苦しむのかがよく分かる話です。自民党と多くの主張が一致してるのでは、自民支持層も自民批判派も玉木一派を支持する理由がありません。


「護憲派の訴えは響いていない」 「『令和』って言うな」と叱られた国民・玉木代表が持論展開 - 産経ニュース
 私見では玉木を批判した人間は必ずしも「元号否定派」ではないでしょうね(もちろん元号否定派も居るでしょうが)。問題は元号の是非ではなく
1)元号を安倍が「祝賀ムード作り」に使い悪政をごまかそうとしてることに対する玉木の批判意識のなさ、鈍感さ 
2)護憲派集会で「令和」云々という必然性がない上に、こうした集会に元号否定派が居るであろうと言うことへの配慮のない玉木の鈍感さ
 つまりは、玉木が鈍感であることが批判されているのですが、そうしたことへの反省もなく「護憲派守旧派のように見られてる」と、「逆ギレか?」といいたくなるようなことしか言わないのだから心底呆れます。まあ、玉木が本質的には護憲派でないからこそ、こういう発言が出るのでしょうが。「安倍政権での改憲反対が過半数」であることを考えれば玉木が言うほど、世間は護憲派に否定的ではないでしょう。だからこそ安倍も公然と明文改憲に乗り出せないわけです。


国民・玉木代表「いろんな考えの方がいらっしゃる…」 護憲派集会で「令和って言うな」のヤジに - 産経ニュース

 玉木氏は番組司会者に「アウェー感はあったか」と問われると「(聴衆からの)拍手が立憲民主党枝野幸男代表や共産党志位和夫委員長と比べて少ない印象はあった」と半ば認めつつ

 「お前は護憲派にけんかを売ってるのか。何しに護憲派集会に来たのか?。そんなにヤジを飛ばされたことが不快か?」て話です。まあ、玉木がまともな人間ならこんなことは言わないでしょう。


悠仁さまを「刺そうと思った」 机に刃物、中学侵入の男供述 - 産経ニュース
 「ホンマかいな」ですね。本当に危害を加える気なら、「刃物を机に置く」なんてことはしないで「次回の襲撃機会を狙う」と思うのですが。そもそも、どう見ても「生徒(悠仁君を含む)が不在の機会を狙って、教室に脅しでおいた」様にしか見えませんが。まあ、「そんなことにならなくて不幸中の幸い」でしたが「本当に刺したければ」、授業中に襲ってくると思うのですがね。
 また、こんな自供をしてしまえば「単なる脅迫*1」ではなく「殺人予備(未遂にはならないと思います)」で起訴されかねませんが、そういう自分に不利になるようなことをするだろうかという疑問もあります。まあ、その当たりは今後の裁判で明らかになるのでしょう。


【藤本欣也の中国探訪】ダライ・ラマなきチベット あふれていたのは“あの人”だった(1/6ページ) - 産経ニュース

 習政権は、チベット族が多数居住するチベット自治区青海省などで交通インフラや観光業の整備を進めている。2006年には西寧とラサを結ぶ青蔵鉄道が全線開通。チベット自治区の昨年の経済成長率は9・1%と全国1位を記録した。
 習政権は国営メディアを通じ、「この60年でチベット自治区の人口は3倍に増え、平均寿命も35・5歳から68・2歳に延びた」などと宣伝、民生の向上をアピールするのに余念がない。

 「経済的に豊かなら全てOK」とはいえませんが、一方で「経済的豊かさも大事」なわけです。

 チベット族の女性店員(20)が中国語を上手に話すので、「学校で習ったの?」と聞くと、「働きながら覚えました。小学校しか出ていませんから」。はにかむように答えた。
 彼女のように、街中で話をしたチベット族の若者には中学校に行っていない人が少なくなかった。中国の義務教育は日本同様、中学校までだ。教育施設の不備、過度の家庭内労働、貧困などが背景にある。

 まあ「貧困などにより義務教育を終了してない(しかもそんな女性が20代)」というのは「政治の貧困(失政)」と言うほかないでしょう。とはいえ「ダライ体制ならその点バラ色だったか」というとそれも違うでしょう。

 観光会社に勤めるチベット族の男性(44)も「子供を養っていくのはまだまだ大変」という。ただ、「最近は、中国の経済発展のおかげで暮らしが良くなってきた」とも話す。
 中国当局は、チベット族など少数民族の居住地域で「中国語を学んで貧困から抜けだそう」と指導している。玉樹の住民によると、中国語を教えているチベット仏教寺院もあるという。

 「中国語を学んで」というのが「豊かになろう」だけでなく「同化」という思惑があることはおそらく事実でしょう。
 ただし一方で「中国語を学ぶこと」が「豊かさにすぐにつながるであろうこと」もまた事実です。これは日本のことを考えればすぐに分かります。
 「日本語が使える外国人と、使えない外国人」でどちらがより就職しやすいか。

 22年ぶり公立“夜間中学”開校・・・夜間生徒の8割が外国人 言葉の壁に通訳配置も - FNN.jpプライムオンライン(「めざましテレビ」4月18日放送より)
 日本語だけでなく、外国語も飛び交う教室。こちらは、川口市立芝西中学校陽春分校の『夜間中学』。
 4月16日、公立としては実に22年ぶりに開校した。
 星野泰久教頭は、「最初のほうは日本人が多かったが、だんだんと説明会をするうちに外国人の方が増えてきた」と話す。

なんてのも「就職のために日本語が使えないといけない」という面は明らかにあるわけです。
 もちろん「外国人(?)が、一つの言葉しか使えなくても、働き口があるべきだ」つうのは理想ではありますが、実現が困難な理想です。結局「バイリンガルになって下さい」つう形にせざるを得ないでしょう。まあ、それ「一つの言語で生活できる日本の日本人や中国の漢民族」に比べれば負担ではあるわけですが。

 青海省省都・西寧にあるチベット仏教寺院の名刹(めいさつ)、塔爾寺。参拝に訪れた30代のチベット族男性にも話を聞いた。
ダライ・ラマは私たちの精神的支柱であり救世主。みんな尊敬していますよ」。

 中国のダライへの悪口の是非はともかく、まあ、俺は「こういうダライ崇拝は健全じゃないなあ」と思いますね。だって日本の天皇崇拝なんかと大して変わらないわけですから(こういうとI濱女史や阿部治平、Mukkeなどは激怒でしょうが)。
 「昔から、この社会では偉大な人間だと教えられてきた。だから偉大だと思う」程度の話でしかない。本当に「真剣に考えた結果、ダライ猊下を支持することにした。」つうんじゃないでしょう。欧米諸国のカトリックローマ法王を崇拝するのとは全然違う。
 まあ、中国が「太陽政策的態度(ダライ崇拝なんぞ馬鹿げてると思うが、容認する)」なら「ダライ崇拝なんかいずれ廃れた」のかもしれませんが、「ダライ崇拝を一気に潰す」的な強権的態度をとったが故に反発で「ダライ崇拝が生きてる」つう面があるでしょう。
 とはいえこうしたダライ崇拝って「いつまで続くのかなあ」つう気はします。何せチベットを長く離れてるわけですし。若い世代には「別に中国政府支持でもないけどー、ダライ猊下なんてインドに住む人だしー。あたしらの生活に関係ないすよ」つう人も意外と多いんじゃないか。


中東の親米諸国、トランプ頼みで強権化加速 エジプト、イスラエル、サウジ(1/2ページ) - 産経ニュース
 トランプが強権体制を助長してるのは事実でしょう。とはいえ、「トランプが過剰に肩入れしてるイスラエル」を除けば、オバマ時代とてサウジやエジプトの独裁は容認されてきました。
 イスラエルパレスチナ問題にしたって、オバマ時代だって「トランプよりはマシ」とはいえ、国際社会のイスラエル批判と比べれば、イスラエルへの態度はかなり甘々です。正直、「トランプになってかなり酷くなった」のは事実でも、「トランプ以前がまったく問題なかったか」といえばそうは言えないのが頭の痛いところです。

*1:その場合でも求刑は軽くはないでしょうが。