今日の北朝鮮・韓国ニュース(2019年5月9日分)

ベネズエラ人民の闘争支持/朝鮮外務省代弁人 | 朝鮮新報
 本文読めば分かりますがここで言う「ベネズエラ人民の闘争」とは、「アメリカが支援する自称暫定大統領のグアイド国会議長」ではなく「現大統領マドロ*1」のことです。
 アメリカが「ベネズエラへの軍事介入もあり得る」と公言している以上、「北朝鮮への米軍侵攻のリスクを下げるため」牽制として北朝鮮がこうした態度をとるのはある意味よく分かる話です。
 しかも「北朝鮮にとっての友好国」中国、ロシアがマドロ支持なのだからなおさらです。
 なお、小生としては「反体制派弾圧」「経済的困難」など様々な問題を抱えてると批判されるマドロを手放しで支持する気もないですが、一方で軍にクーデター決起を呼びかけるような無茶苦茶なグアイドを支持する気にもさすがになりません。


兵庫)71年前と今、朝鮮学校は 「教育闘争」の映画:朝日新聞デジタル
ドキュメンタリー映画:変わらぬ差別、知って 阪神教育闘争、題材に あすから神戸で上映 /兵庫 - 毎日新聞

兵庫)71年前と今、朝鮮学校は 「教育闘争」の映画:朝日新聞デジタル
 71年前、在日朝鮮人による民族教育を連合国軍総司令部(GHQ)や日本政府が弾圧し、兵庫県警の記録で1700人以上が検挙された「阪神教育闘争」をテーマにしたドキュメンタリー映画が完成した。作品が問うのは「71年前といま、朝鮮学校の置かれた現状はどう変わったのか」。11~31日に神戸市中央区の元町映画館で上映される。
 タイトルは「ニジノキセキ」。上映時間は約80分で、朝鮮語の会話には日本語字幕がつく。大半を神戸市内の朝鮮学校で撮影し、ナレーションは神戸朝鮮初中級学校(神戸市中央区)の現役の女性教諭が担当した。
 前半は朝鮮学校での日常が描かれる。授業、学校行事、部活動、登下校。監督が「学校は楽しい?」「好きな教科は?」などとマイクを向け、子どもたちが笑ったり、はにかんだりしながら答える。その様子は、日本の子どもたちとほとんど変わらない。
 「みなさんは4・24を知っていますか」
 ナレーションがそう告げると、場面はモノクロに変わる。1948年4月24日をピークとして、朝鮮学校への弾圧に在日コリアンが激しく抵抗した阪神教育闘争の資料映像だ。
 県庁を取り囲むように進むデモ。それを実力行使に出て取り締まる警官隊。フィルム映像とともに、当時、小学生ぐらいの年代だった高齢者のインタビューが続く。
 「先生が突然、連れて行かれた」「何が起きているか分からなかった」
 カメラは現代の日本社会の闇にも向けられる。
 「おい、こら朝鮮人!」「朝鮮学校なんてー、必要なんですかあー」。
 高校授業料の無償化政策から朝鮮学校が除外されていることに反対の声を上げる朝鮮学校の生徒たちに向かって、ヘイト団体のメンバーが罵声を浴びせる場面だ。
 唇をかんで耐える生徒たちの表情をカメラが淡々と追う。理不尽な差別は、71年前と本質的に変わっていないのではないか。作品は静かにそう問いかける。
 映画は、在日本朝鮮兵庫県青年商工会が企画した。商工会の会長でプロデューサーを務めた趙寿來(チョウスレ)さん(43)によると、当初は神戸市内で昨年9月に開いたイベント用に30分の短編映画を撮る予定だった。しかし昔の資料をあたり、関係者20~30人に取材を進めるうちに、短編では収まりきれないと判断したという。
 趙さんは「現状を悲観するのではなく、『子どもたちの笑顔を守っていかなくては』と、多くの人に奮起してもらいたい」と期待する。監督の金功哲(キンコンチョル)さん(36)は「朝鮮学校のことをあまりよく知らない人たちにこそ見てもらいたい。知らない限り理解も生まれない。子どもたちや朝鮮学校のリアルな姿を知ってほしい」と話す。
 6月1日からは大阪市淀川区第七藝術劇場(終演日未定)、同15~28日は京都市下京区京都シネマでも上映される。(西見誠一)

ドキュメンタリー映画:変わらぬ差別、知って 阪神教育闘争、題材に あすから神戸で上映 /兵庫 - 毎日新聞
 朝鮮学校の閉鎖を求める当局に抗議した「阪神教育闘争」(1948年)を題材にしたドキュメンタリー映画「ニジノキセキ」が神戸市などで公開される。闘争から70年以上経た今、朝鮮学校は国の高校教育無償化の対象から除外され、抗議する声が上がっている。映画では朝鮮学校で学ぶ現在の子どもたちの風景も活写されており、朴英二(パクヨンイ)監督(44)は「映画を機に、今も当時と変わらぬ差別があることを知って」と訴える。

 特にコメントはせずにひとまず紹介しておきます。


拉致 首相「全被害者一括帰国の原則変えず」 - 毎日新聞
 言ってること無茶苦茶ですね。それのどこが無条件なのか。


社説 無条件の会談 拉致解決に結び付くのか | 信濃毎日新聞[信毎web]

 昨年6月と今年2月の米朝会談の際、安倍首相はトランプ氏に、拉致問題を取り上げるよう依頼していた。ただ、トランプ氏がどの程度、深刻さを理解して伝えたかは定かでない。

 「信毎はアーホーか(横山ホットブラザーズ風に)」ですね。トランプが深刻さを理解したとかしないとか全く関係ない。安倍がトランプに白紙委任しない限り、「安倍を無視してトランプは好き勝手出来ません」。問題はトランプではなく全て安倍にある。

 11年続けてきた国連人権理事会への対北朝鮮非難決議案提出を見送ったのも、融和姿勢を見せるためだった。それでも、北朝鮮からの芳しい反応はない。

 そりゃ芳しい反応はなくて当然でしょう。賛成票を投じてるんですから。「賛成票でも共同提案じゃないからOK」なんて人間がどこにいるのか。過去の経緯から反対票は投じられないにせよ、なぜ棄権しないのか。そしてなぜ信濃毎日は「融和云々というなら、なぜ棄権しなかったのか」と批判しないのか。

 金氏が会談に応じるなら、植民地支配の過去の清算や制裁緩和を求めてくる可能性が高い。非核化と切り離して拉致交渉の材料にすることは、日本にはできないはずだ。

 「できないはずだ」じゃなくてやらなきゃいかんでしょう。やれないなら拉致解決は諦めるしかない。そして小泉訪朝が一定の成果を上げた以上「安易な楽観論は禁物」ですがなぜ信濃毎日は「できないはずだ」と決めつけるのか。なぜ「拉致解決のために日本政府は米国を説得せよ、それが小泉訪朝ではなかったのか」といわないのか。

 北方領土交渉が暗礁に乗り上げたいま、夏の参院選を前にした首相のアピールだとの見方も出ている。人道犯罪の追及を政治利用することは許されない。首相はまず国民に、今回の決断の意図を説明してもらいたい。

 全く同感ですね。北朝鮮だって安倍の発言なんぞかけらも信用しては居ないでしょう。

*1:国会議長、チャベス政権外相、副大統領を経て大統領