今日の北朝鮮・韓国ニュース(2019年5月19日分)

「米が北朝鮮攻撃したら」2年前に検討 前統幕長が証言:朝日新聞デジタル
 少なくとも「米国政府に忖度した私の一存」「米国や安倍内閣が要望や命令があったわけじゃない」というのは嘘でしょうね。「米国の要請」にもとづく「安倍の命令」でしょうが、それを認めた場合の米国政府や、与党自民、公明や野党各党、マスコミや国民世論の反応を恐れての「虚言」でしょう。
 当然ながら、「安倍の命令だ」といえば、安倍政権批判派、戦争法批判派からの

・米国の命令で、米国の起こす戦争に協力するのが安倍政権か。
北朝鮮からの攻撃への反撃ならともかく、『北朝鮮に先制攻撃する場合に在日米軍支援として日本が何が出来るか検討してくれ。出来れば集団的自衛権の行使として自衛隊の出動も頼む』といわれて、『北朝鮮へ先制攻撃などすべきじゃない』『憲法上の疑義(違憲の疑い)があるからそんな支援、協力は出来ない』となぜ言えないんだ

という批判は避けられません。
 それにしても彼が今こうした発言をする意味は何でしょうか。
 「だから有事法が必要なんだ、野党などが批判しても安倍政権の戦争法は作って良かったんだ」といいたいのか。はたまた逆に「米国の先制攻撃による、北朝鮮との戦争の可能性はゼロじゃないんだ。北朝鮮からの攻撃に対する反撃ならまだしもそんなことになっていいのか。平和外交で行くしかないんだ。戦争になったら拉致被害者も救出なんか出来ない」という話*1か。このあたり「検討した」としか言っておらず、「なぜ今こうした証言をする気になったのか*2」などについては、前統幕幕僚長は全く語ってないので分かりませんが。
 いずれにせよ、こうした最悪の事態を回避できたという意味で「文在寅大統領が仕掛け人となった米朝首脳会談」はやはり「大変良かった」と思います。


「佐賀、北朝鮮のよう」自民・谷川議員が長崎新幹線めぐり発言 - 毎日新聞
 「対話が難しいことのたとえ」というなら、南北朝鮮でなくてもいいところ、こういうときに「北方領土問題のロシア」「貿易摩擦の米国」などがでないあたり、明らかに南北朝鮮への蔑視でしょう。
 もちろん佐賀県側も「要するに佐賀を馬鹿にしてるのか」と反発しています。


即時一括帰国「堅持を」 早期の具体成果に期待 拉致問題国民大集会(1/2ページ) - 産経ニュース
 早期の結果を出したければ「即時一括帰国」なんて考えは放棄すべきでしょう。
 一方「即時一括帰国」を堅持するなら、早期の結果なんか出るわけがないから、そんなことは諦めるしかない。何でそんなことも家族会には分からないのかと頭痛がします。


安倍首相「拉致問題は政権の最重要課題」 国民大集会あいさつ全文(1/2ページ) - 産経ニュース
 よくもまあ口から出任せがほざけるもんです。政権誕生から6年が経過して、それで何の進展もないのに何が「最重要課題」なのか。
 誰がどう見ても「特定秘密保護法」「戦争法」「改定入管法(移民増の方向)」など実際に何らかの成果が出たもんの方が、拉致より重要視してることは明白です。大体、つい最近まで「二島先行返還、日露平和協定締結を目指す」を拉致より大々的に宣伝していたくせに何を言っているのか。
 こんなデマカセを容認できる拉致被害者家族会も論外のバカです。

*1:朝日が記事にした理由はこちらでしょうか?

*2:もちろんこうした検討は正直「予想の範囲内(驚きはない)」ですが、とはいえ、自衛隊幹部が「こうした検討の事実を認めたこと」には大きな意味があります。