今日の中国ニュース(2019年5月22日分)

■I濱Y子ブログ『出雲で修験!』

・5月18日は出雲の山中で山伏の先達に率いられ全長18kmの巡礼道を、若干ワープしたものの、歩いてきた。
明治元年神仏分離令がでるまで、日本の神仏は一体であった。仏が日本に合わせた姿で適宜あらわれたものが日本の神々と考えられたため、お寺が神社を管理していた。しかし、明治元年神仏分離令により神と仏は切り分けられ、神は明治政府の庇護の下、(ボーガス注:国家神道という)独立した新しい伝統を創始する一方、寺は幕府の庇護を失い多大なダメージを受けた。中でも被害が大きかったのは神仏を一体のものとして祀っていた(ボーガス注:山伏などの)修験道であった。修験道はほぼ壊滅した。

 まあ、概ね正しい指摘ではないかと思います。神社本庁とは決して「伝統宗教」ではないわけです。

 X師によると、今度、中国仏教界に招待されて普陀山に行くとのこと。向こうの方は真言密教の勉強がしたいそうで、彼はあちらの仏教学院で真言宗の講義をするとのこと。
 私はここでピンときた。
 中国のアキレス腱であるダライラマチベット仏教の最高権威者であることもあり、中国政府はいま、仏教の脱チベット*1に邁進している。
 仏教なら日本に中国から直輸入された伽藍や教義をまもる真言宗天台宗禅宗諸派がある。これを手本とすれば具体的な漢仏教の姿を再現できる。これをどう評価するかであるが、日本仏教が維持できなくなった僧伽や教義が、今後は中国大陸に戻り、復活していくのなら仏教全体としては望ましいことであろう。しかし、漢人ナショナリズム中国共産党の政策が原動力である以上、あまり明るい未来は想像できない。

 いやだからさ、なんでそういうゆがんだ物の見方しか出来へんの?
 何で日本人として素直に「日本仏教が海外進出してって嬉しい」て思えへんの、日本人やのに?
 「チベット仏教の方が日本仏教より格上」とか思ってるやろ、あんた。「真言宗天台宗禅宗諸派」その他の日本仏教に対して失礼千万やろ、この女。単に「チベット仏教より日本仏教に魅力を感じる中国人がいる」程度の話で何でこういうこというかな。

 外来の影響力が全くない純粋な文化なんてどこの国にも存在しない。文化は伝播し、習合していくものだから。他者の影響をうけない純粋なものを追求するのは、ナルシストとかナショナリストとかの病んだ心である。

 そうやね。例えば「外来(インドの仏教)の影響を排除したい」「純粋な昔のまんまの神道がほしい」つう事で強行されたのが、最初にI濱先生が触れた神仏分離のわけです。まあ、「純粋性を求めること自体」は悪くないでしょうが、神仏分離のように「暴力的な形でそうする(仏教が迷惑被っても知ったことじゃない)」つうのはダメですわな。
 それにしても「外来の影響が全くない昔ながらのチベット」みたいなもん求めてる「病んだ心のナルシスト」がI濱先生かと思っていましたが違うんでしょうか?


「邦人保護の観点から支援」中国での日本人実刑判決に菅長官 - 産経ニュース
 「早期の釈放を目指す」ではなく「できる限りの支援」という腰の引けた表現には「どこまでやる気があるのか」とげんなりします。


米中対立の激化とともに過熱する、台湾総統選=米中代理戦争 | 楊海英 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 「台湾総統選=米中代理戦争」というタイトルからして大嘘です。国民党は中国共産党の傀儡ではないし、民進党も米国の傀儡ではない。

 独立志向が強く、民進党の牙城だった高雄に落下傘候補として臨んだにもかかわらず、「大いに儲けて、すぐに豊かになろう」とのスローガンを公約に掲げて当選。

 つまりはそれだけ「高尾は牙城だ、民進党王国だ」と思い上がってる民進党への高雄住民の「積もり積もった反発」がすさまじかったのでしょう。
 「お前ら民進党は、支持層への受け狙いで中国を無意味に敵に回して景気を悪くしやがってふざけるな」「高雄は民進党の牙城だから楽々勝てると思ってるなら、大間違いだ。俺たち批判派の力を思い知らせてやる」と。


【しずおか・このひと】静岡大アジア研究センター長・楊海英教授(54) - 産経ニュース

 「日本は中国に関与して自国のノウハウを教えていけば民主化するんじゃないかと、((ボーガス注:平成)4年10月に)上皇さまに訪中いただいたり、(西側諸国の中でいち早く)経済制裁を解除したりしましたが、中国はそれを恩に感じず、まもなく反日政策を取るわけです。」

 楊の言ってることがトンデモすぎて吹き出しました。何も「自国のノウハウを教えていけば民主化するんじゃないか」なんて理由で天皇は訪中したわけではない。そして「一体いつ、日本がそんな民主化のノウハウを中国に限らずどこかの外国に教えたのか」「そもそも日本にそんなノウハウがあるのか」つう話です。
 「恩義」もなにも日本だって「中国ビジネスでもうけたいから」そうしたわけで日本が一方的に恩に着せることでもない。
 「反日政策」とは具体的になんなのか。天皇訪中時は宮沢政権で、ポスト宮沢は細川政権ですが一体どんな「反日行為があった」のか。
 「中曽根政権、小泉政権や第二次安倍政権での首相靖国参拝」「鳩山政権での尖閣侵入船長逮捕」「野田政権での尖閣国有化」など、「もめる材料」がなければ中国は日本批判などしません。

「民主主義は国民の総意を取らないといけないが、独裁政権はその必要がないし、国家予算も好き放題に使える。」

 言ってること無茶苦茶ですね。いかに独裁政権でも国民の一定の支持がなければやってはいけないでしょう。当然ながら「国家予算は好き放題には使えない」。

*1:仏教の脱チベット化も何も「オリジナルインド仏教」も「日本や中国、朝鮮の仏教」もチベット関係ないでしょうよ。