「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年5/29分:荒木和博の巻)

来てくれた議員、来なかった議員【調査会NEWS2993】(R01.5.29) : 荒木和博BLOG

 国会要請のときには議員面会所の前で支援者の皆さんらから厳しい声も飛びました。
 要請のときに握手したある旧知の議員*1は野次に込められた切迫した状況*2について「(受けている各党議員が)認識を共有してくれれば良いのだけど」と言っていました。

 おいおいですね。家族会や救う会の連中はどれほど思い上がってるのか。家族会や救う会の集会に出る義務など何一つないのに「忙しい」中、出席した議員には「出席頂きありがとうございます」がまともな人間の態度でしょう。ヤジを飛ばすとはどういう神経をしてるのか。普通の人間なら「二度と行かない」となるでしょう。いや、しがらみから「出席せざるを得ない事情がある議員」だって「しがらみがあるから出席するがあんな奴らのために誰が親身になれるか」でしょう。こういう無礼な態度こそが救う会、家族会から人間が離れている大きな理由でしょう。

 あのとき自分が一番思ったのは「野次を浴びせるのであればここに来ていない議員・政党ではないか」ということでした。拉致問題対策本部・委員会を持っていない共産党社民党には声もかけていません。かけても来なかったでしょうが、そういう人たちが一番問題なのではないかと思います。

 やはり共産、社民を敵視する荒木ら「救う会右翼」は声かけ自体をしていなかったわけです。しかし「かけても来なかったろう*3」と勝手に決めつけてそもそも自分で声かけをしてないのに「なぜ来ない」とはいつもながら荒木もいってること無茶苦茶ですね。もちろん「拉致問題対策本部・委員会」なるものを党内に作る義務はどこにもないし、作らないと拉致問題に取り組めないわけでもありません。
 それにしても荒木も全く非常識です。こんな馬鹿なことをいえば、共産、社民の議員は当然「ヤジを飛ばすと公言するような奴(荒木)が幹部の救う会の集会なんか、呼ばれても誰が行くか」となるでしょう。
 というか拉致についていえば「橋本敦議員(共産)の李恩恵質問」に当時の宇野*4外相、梶山*5国家公安委員長が「北朝鮮拉致疑惑を認めたこと」が「拉致問題の事実上のスタート」なのだから「社民党はともかく」共産党に対しては家族会や救う会は感謝してしかるべきでしょう。逆に悪口するなどとは正気ではありません。

 大多数の議員は拉致問題に敵対的とは言えないまでも無関心であり、だからこそ国内の状況が進展しないのだと言えます。

 ばかばかしい。野党議員に、あるいは与党議員でも「政府や与党の幹部でもない陣笠議員」に何が出来るというのか。拉致問題を解決できるのは「外交権限のある与党の幹部議員」だけでしょう。要するに「安倍首相」「河野外相」「二階*6幹事長」「岸田政調会長(前外相)」「山口公明党代表」などといった連中が問題なのであり、たとえば「共産や社民に因縁をつける」など全く馬鹿げてます。
 「金丸*7訪朝(第18富士山丸船長、機関長が帰国)」「小泉*8訪朝(蓮池夫妻ら拉致被害者5人が帰国)」でわかるように「安倍政権中枢」が金丸、小泉氏のような政治的決断さえすればすむ話です。

 時間も経って5人の帰国も知らない世代が増えています。

 小泉訪朝当時(2002年)に高校生(15歳)以上の年齢だった人間*9、つまり「2019年現在、30代後半以上の年齢の人間」はさすがに知ってる人間がほとんどでしょう。
 「30代前半以下の人間には知らない人間もいる」て「それ拉致被害者の帰国が進まないことと直接の関係は何一つないやろ」「30代前半以下の人間なんてぶっちゃけ社会における政治力が大してないやろ」て話です。

 私たちは国会議員に限らず、ついつい聞いてくれる人にだけ語りかけていないでしょうか。分かっている人に伝えるのは簡単ですが、それでは広がりません。それどころか、拉致問題については各地での集会の数は一時期に比べてかなり減っています。

 そりゃ特定失踪者なんてデマを流してれば、蓮池透氏を不当にも家族会から除名すれば、「拉致がいつまで経っても解決の見込み、進展がないこと」もあってそういう結果になるのは当然の話です。当事者でもなければ時間が経てば興味関心が薄れていくのは当たり前です。
 しかし荒木もついに「自分たちの運動が衰退していること」を認めましたか。

*1:って具体的に誰でしょう?。

*2:イヤー普通の人間は「ヤジを飛ばすなんて本当に精神的余裕があるんだな」としか思わないでしょう。精神的余裕がなくなれば「来てくれただけで御の字、感謝で涙が流れる」「来てくれた議員には頭が上がらない」でありヤジを飛ばす気なんかなくなりますよ。

*3:まあ確かに救う会集会では「拉致解決のために改憲が必要」などという社民、共産とは180度違う右翼的発言が平気でされますから声をかけても「改憲論支持が集会に持ち込まれるのでは参加できない」として出席要請を拒絶される可能性はあるでしょうが。

*4:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*5:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*6:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*7:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*8:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*9:ちなみに小生(現在、40代前半)は当時は20代後半でした