常岡浩介&滝本太郎に突っ込む(2019年5月31日分)

常岡浩介がリツイート
滝本太郎
‏ ファーウェイ対応は、米国政府の方針が正しいのかも。そのスマホは、日本でも禁止、が正しいのかも。

 およそ弁護士とは思えないトンデモ発言ですね(常岡が「マジでアンチ中国」だからか、「福島香織のようにアンチ中国に媚びて商売する商売右翼」だからかはともかく、この種のトンデモ反中国発言に好意的なのはわかりきったことですので今更驚きません。常岡を「改めて」軽蔑はしますが)。
 まあ予想がつくでしょうが「中国は人権面で問題があるからー(例:チベット問題)」だそうです。
 そんなんで「トランプのファーウェイ対応が正しいかも」といっていいなら、「オウム真理教への対応は公安調査庁が主張する破防法適用が正しいのかも。だってオウムは犯罪者集団だから」ということも出来るでしょうねえ。
 確か、滝本氏は破防法適用には反対していたかと思いますが。
 当たり前ですが「A(例:北朝鮮などの独裁的国家、山口組などの暴力団革マルなどの極左過激派、統一教会などの犯罪的カルト)には問題がある」ということは、だから「A相手には何やってもいい」「A相手に政府が実際にとってる態度は正しい」などということを全く意味しません。
 「トランプのファーウェイ対応には問題はない」といいたいならそう言える根拠を示さないといけない。
 そして「正しい」と断言できず「正しいのかも」とあやふやなことをいい、しかもその根拠が「中国には人権面の問題があるから」て。
 「トランプのファーウェイ対応に問題がある」と考える人間は勿論ですが、「トランプのファーウェイ対応には問題はない。そう言える根拠もある」と考える人間*1にとっても「根拠レスでトランプを擁護する」滝本ツイートは「迷惑」でしかないでしょう。
 まあ、この人が「オウム騒動時に一時有名になりながらも急速に忘れ去られた理由」も分かる気がします。だって「死刑反対派を誹謗中傷する」岡村勲並みに「あんた本当に弁護士なの?」て問いただしたくなるほど「論理性がなくて」まともじゃねえもの。
 ちなみに他の滝本ツイート。

滝本太郎
‏ 死刑制度の論議みてて時に感じるのは「検討した上で存置論者と決めた人は、悩みながら決めているのに、廃止論者はよく検討した上であっても多く確信的に『廃止を』と言ってて、重さを感じないな」と。

 いやむしろ、死刑賛成派(例:岡村勲)の方にこそ俺は「凶悪犯は殺すしかない」「そうでなきゃ被害者や遺族が浮かばれない」「反対派は遺族や被害者のことを考えてないのか!」つう確信を感じるけど。
 「殺したくないけど殺すしかない」なんて悩みは全然感じないけど。そもそも検討してるようにも見えない。大体検討したら「死刑えん罪の問題があるから廃止するしかない」つう結論しか出ないと思いますが。
 もし「殺したくないけど殺すしかない」なんて悩みが賛成派の連中にあるなら、奴らもっと「死刑えん罪防止」について真剣に考えて運動すべきですよね。「免田事件、財田川事件のような再審無罪判決が出た死刑えん罪の問題があるから死刑反対」つう主張に対してほとんどの賛成派は「我々だって死刑えん罪は問題だと思う」と口先でいうだけで、それ以上、何もしないわけですから。
 袴田事件再審運動などを応援するわけでもないし、「死刑えん罪を防止するための裁判制度の改善」を訴えるわけでもない。
 むしろ死刑反対派の方こそ「賛成派をどうやって説得しようか」「彼らの感情論は論理的には間違ってると思うけど、気持ち的には分からないでもない」つう悩みがあると思うけど。単に滝本ちゃん個人が死刑賛成派にシンパシー感じてて、反対派に対して偏見まみれなだけやん。

滝本太郎
‏ 死刑問題のシンポは私、昔日弁連のに一度呼ばれただけで、その後呼ばれないな

 「死刑反対派は狭量だ」とか賛成派らしいレッテルを貼りたいらしいけど、「滝本ちゃんをシンポジストとして呼ぶ義務」はどこにもないんだよねえ。「呼んで意味のあるシンポジスト」ではなく「滝本は死刑賛成を叫んで、反対派に悪口するだけでシンポジストとして全く話にならない」「賛成派をシンポジストに呼ぶにしてももっとまともな奴を呼びたい」と思われてるんでしょうよ。まあ、ぶっちゃけ「そう言うの、弁護士として、人間としてどうなの?」ですよね。むしろ滝本ちゃんの方が人として狭量なんじゃないか。

滝本太郎
 「人は人を殺してはいけないから」は、(ボーガス注:死刑反対の)結論であって理由にはならない

 いやいや「その理由に賛同するかどうかはともかく」立派な理由でしょうよ。
 まあもっとわかりやすくいえば「殺人が法律で禁じられてる以上、死刑という例外を作ることには慎重でなければならない」「殺人が法律で禁じられてる以上、死刑という例外はよほどの理由がない限り認めるべきではないと思うが、そのよほどの理由はないと思う」とかそういう話ですよ。
 「Aは不可」というなら通常は例外措置なんか作っちゃいけないわけですよ。

*1:そんな人間がいるのか、いたとして本当にそう言える根拠があるのか、はひとまずおきます。