今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年6月3日分)

【世界を読む】韓国副教授が暴く反日強化の舞台裏 - 産経ニュース

 文在寅*1ムン・ジェイン)政権下でなぜ日韓関係が悪化の一途をたどるのか。
 韓国保守派の論客で日韓関係に詳しい李正勲(イ・ジョンフン)・蔚山大副教授は、その根底には朝鮮半島の南北統一を神聖視する文氏世代の左派イデオロギーがあると指摘する。問題は若者たちが「古い思想」についていけず、ギャップが生じていることだという。

 主張が完全にデタラメですね。「櫻井よしこかよ」「こんな奴が韓国で大学の准教授(副教授)やってるの?」ですね。
 反北朝鮮右派・朴クネ政権時も安倍を総理とする日本との関係は良くなかった。問題は「安倍が首相であること」です。石破*2元幹事長、石原*3元幹事長、岸田*4政調会長、谷垣*5元総裁、海江田*6民主党代表、岡田*7民主党代表、蓮舫*8民進党代表、前原*9民進党代表、枝野*10立民党代表など、他の人間が首相ならこんなことにはならなかった。
 そして「南北統一重視(北朝鮮に対し融和的)」と「戦前日本批判」には別に因果関係はない。
 まあ朴チョンヒ、全斗煥のように「アンチ北朝鮮」であると、「日本側(自民党)の戦前美化に甘い」つう傾向はあるでしょう。一方で文在寅氏などはそうした配慮がない分、結果として「朴チョンヒ、全斗煥より厳しい態度」になる。ただしそれでも今の総理が「河野*11談話の時の宮沢*12総理」「金大中訪日時の、日韓による共同声明発表時の小渕*13総理」「韓国略奪文化財返還についての『菅談話』発表の時の菅*14総理」などなら、文氏も日本批判なんかしないでしょう。
 一方で、「日本側(自民党)の戦前美化に甘い」全斗煥ですら「藤尾*15文相の韓国併合正当化暴言」には抗議して、「中曽根*16首相による藤尾更迭」を招いています。また、「性格が違いますが」、文世光事件のときは「日本の交番から盗まれた拳銃で犯行が発生したのにろくに謝罪もない。日本の態度が無礼だ」と怒った朴チョンヒをなだめるために椎名悦三郎*17自民党副総裁が訪韓してるわけです。大体、朴チョンヒ、全斗煥にしても産経ほど「戦前日本万歳」ではないでしょう。政治的思惑から日本批判を控えてるに過ぎません。
 また「北朝鮮融和外交なら反日」というこの珍論ならば「太陽政策金大中氏」は反日でないとおかしいことになりますが実際の金大中氏は「小泉氏*18の依頼を受けて拉致被害者帰国を金正日に要請する*19」わ、

金大中ウィキペディア参照)
・1998年の来日に先立って、韓国政府として天皇を表す「日王」の呼称を取り止め、「天皇」を使用することを公式に宣言。
愛子内親王の誕生に際しては「皇室と国民が待ちこがれた皇孫が誕生した事を、韓国国民とともに心よりお祝いします。皇室がこの度の慶事を機に、一層繁栄することを確信します」との祝電を送った

りするわ、反日どころかむしろ親日です。
 しかしこれはむしろ「当然のこと」でしょう。太陽政策を実施するに当たり、日本と「険悪な関係」であるより「親密な関係になり、出来ることならば日本から太陽政策支持を表明してもらい、それが無理でも日本に太陽政策に中立的立場(少なくとも敵対的でない立場)をとってもらう」方が太陽政策は推進しやすいわけですから。

 李氏の神戸大での講義は、安全保障や日米関係を教える簑原俊洋*20教授の授業に招かれて行ったものだ。

 「こんなデマを学生に聞かせるとは簑原は何考えてるんだ」て話です。


日朝首脳会談「会ってみなければ」 自民総務会長 - 産経ニュース

 自民党加藤勝信*21総務会長は2日、北朝鮮による日本人拉致問題解決に向け安倍晋三首相が金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と条件を付けずに会談する方針であることに関し「一日も早く会談が作られ、拉致被害者が戻ってくる状況を作りたい」と述べた。「最後は会ってみなければ(分からない)という状況の中での会談になると思う」とも語った。

 本心なら支持しますが「本心か疑わしい」のが問題です。

*1:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*2:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*3:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*4:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*5:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*6:菅内閣経産相民主党代表など歴任

*7:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(菅代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、代表を歴任

*8:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表を経て立憲民主党副代表

*9:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任

*10:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*11:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任

*12:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*13:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*14:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相など歴任

*15:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相を歴任

*16:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*17:戦前、岸信介商工相(東条内閣)の下で商工次官。戦後、岸の誘いで政界入り。岸内閣官房長官、池田内閣通産相、外相、佐藤内閣外相、通産相自民党副総裁(田中総裁時代)など歴任

*18:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*19:これについては例えば米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照

*20:著書『排日移民法と日米関係』(2002年、岩波書店)、『カリフォルニア州の排日運動と日米関係:移民問題をめぐる日米摩擦、1906~1921年』(2006年、有斐閣)、『アメリカの排日運動と日米関係:「排日移民法」はなぜ成立したか』(2016年、朝日選書)など

*21:第二次安倍内閣官房副長官、第三次安倍内閣一億総活躍等担当相、第四次安倍内閣厚労相を経て自民党総務会長