島田洋一
(ボーガス注:年金問題で麻生*1金融担当相(副総理・財務相兼務)の任命責任ばかり追及し)なぜ岩屋防衛相の任命責任を追及しないのか。
訪韓し、そして訪中予定の岩屋防衛相が「嫌韓国&反中国ウヨ」としてよほど気にくわないのでしょうが、「首相の任命責任」だそうです。
まあ、野党は島田と違って嫌韓国でも反中国でもないのでそんな任命責任を追及しませんが、この件では島田も「岩屋氏を防衛相にした安倍」への反感が抑えられないようです。しかし島田も「野党が訪韓、訪中では岩屋を追及しない」と思って放言してるのでしょうが、仮に別の問題「地上イージス問題(防衛省の候補地選定に『結論ありき』の疑惑がある、防衛省職員が説明会で居眠りなど)」で「任命責任」を追及したら島田はどう対応するんですかね。
島田の期待するような追及はなくても「地上イージス問題」での追及は今後十分あり得るでしょう。
イージス問題で政権が味噌をつけるのを恐れて岩屋氏をかばうのか、はたまた「理由はともかく岩屋がやめることはいいことだ」としてかばわないのか。
【参考:岩屋氏の訪韓・訪中へのウヨの反発】
課題棚上げで「未来志向」 岩屋防衛相、戦略なき中韓との会談(2/2ページ) - 産経ニュース
岩屋毅防衛相はシンガポールで開かれたアジア安全保障会議に合わせ、中韓両国の国防相とそれぞれ会談し、防衛交流の強化や再開をアピールした。ただ、中国とは尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域での領海侵入、韓国とは自衛隊機への火器管制レーダー照射という看過できない課題が未解決のままだ。安易な融和姿勢は国内外に誤ったメッセージを発信しかねない。
「年内のできるだけ早い時期に訪中を実現することで一致をみた」
岩屋氏は中国の魏鳳和国防相との会談後、記者団にこう明かした。防衛相による中国訪問は日中関係の悪化を受けて平成21年3月を最後に途絶えているが、岩屋氏はかねて訪中したい意向を公言していた。
一方、岩屋氏が意欲を示していた韓国の鄭景斗*2(チョン・ギョンドゥ)国防相との正式な会談は見送られた。
それでも岩屋氏は「ぜひお目にかかりたい」と秋波を送り、約30分の非公式会談に臨んだ。レーダー照射問題は双方が従来の主張を繰り返し、平行線に終わった。岩屋氏は記者団に「話し合って答えが出てくるという状況ではない。未来志向の関係を作っていくために一歩踏み出したい」と述べ、今後は関係改善を優先する考えを示した。
中韓に非がある重大な課題を棚上げして融和に転じれば、相手から侮られるだけでなく同盟国や友好国の信頼をも失いかねない。何より自衛隊員の士気低下が懸念される。
【参考:イージス問題】
地上イージス調査ミス 防衛相、秋田配備の方針維持 地元入り検討 - 産経ニュース
岩屋毅防衛相は11日の記者会見で、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」について、陸上自衛隊新屋演習場(秋田市)への配備を目指す方針を維持する考えを示した。防衛省が同演習場を「適地」とした調査結果の数値に誤りが見つかったことで、秋田市などは反発を強めている。
岩屋氏は「あってはならないミスだった」と述べ、地元への説明を尽くす考えを示した。「信頼回復のためにできることは何でもしたい」とも語り、自らが秋田市を訪問する意向を示した。
“地上イージス”説明会で防衛省 まさかの居眠りに住民激怒 - FNN.jpプライムオンライン
10日の国会では、立憲民主党の蓮舫議員が、岩屋防衛相を追及した。
立憲民主・蓮舫*3参院議員
「作った報告書に間違いが9カ所も発覚し、配備適地とされる秋田での8日の説明会で、防衛省の職員が居眠りをして市民の怒りを買った」
岩屋防衛相
「誠に緊張感を欠いた不適切な行為であったと思います。二度とこのようなことが起こらないよう、指示を徹底してまいりたい」
居眠りを指摘された職員は、説明会の資料作成のために数日間、徹夜をしていたそう*4で、肝心の場で、眠気との戦いに敗れてしまったもよう。
陸上イージス 秋田配備計画/「適地」データ 半数誤り/防衛省が謝罪・訂正
防衛省は5日、陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備に向け、陸上自衛隊新屋(あらや)演習場(秋田市)を「適地」とした調査結果の数値に誤りがあったとして謝罪・訂正しました。新屋演習場への「配備ありき」でデータを捏造(ねつぞう)した疑いもあります。
同日の秋田県議会全員協議会で説明。佐竹敬久*5県知事は「誠に遺憾。信頼感を著しく損なうものだ」とのコメントを発表しました。
防衛省が5月27日に公表した調査結果では、新屋以外の国有地18カ所と、陸自弘前演習場(青森県)の計19カ所について「適地」に当たるかどうかを検討。そのうち9カ所はレーダーを遮蔽(しゃへい)する山の高さにより、「周囲に遮蔽があり不適」だとしていました。
ところが、これら9カ所すべてで、山などを見上げた「仰角(ぎょうかく)」が実際より過大に記載されていました。なかでも、秋田県男鹿市の国有地は仰角が15度となっていたものの、実際は4度と大幅な差異が生じていました。
誤データ・居眠りに怒り/陸上イージス説明会で住民/秋田市
住宅密集地にある新屋(あらや)演習場がイージス・アショアの配備候補地となっている秋田市で9日、防衛省が住民説明会を開きました。参加した住民約90人から批判の声が噴出しました。
伊藤茂樹・東北防衛局長が冒頭、誤ったデータを用いて新屋演習場以外の候補地を配備「不適」と評価していたこと、8日の住民説明会(9日付15面既報)の最中に防衛省職員がいねむりをしていたことを謝罪。住民から「誤りじゃないでしょ。新屋ありきの改ざんでしょ」など怒りの声があがりました。
質疑応答では、「新屋演習場への配備ありき」の防衛省の姿勢に不信と怒り、配備撤回を求める発言が相次ぎました。