【産経・FNN合同世論調査】年金不信「増した」51% 内閣支持は微減47・3%(1/2ページ) - 産経ニュース
内閣支持率47%とは安倍批判派としてげんなりしますが、地道に批判していくほかはないのでしょう。
安倍首相のイラン訪問については「評価する」が53・4%で、「評価しない」の31・1%を上回った。一方、首相の訪問が米国とイランの緊張緩和につながると思うとの回答は27・0%にとどまった。
回答結果が意味不明すぎて頭痛がします。「米国とイランの緊張緩和につながらない」のに評価するとはどういう意味なのか。安倍のイラン訪問の目的は「米国とイランの緊張緩和」なのに。
【産経・FNN合同世論調査】国民は冷静…老後は年金だけ「思ってない」8割超に - 産経ニュース
冷静なのではなく「政治に絶望してる」だけでしょう。「年金なんてもはや頼りにならない」「自民党は年金をまともに立て直す気がない」「でも立憲民主党が政権を取ってもたぶん年金立て直しなんか出来ない」「政治家は誰も年金のことなんかまじめに考えてない。恵まれた連中だから」「貯金や節約などで可能な限り自衛するしかないんだ」と。
それは年金2000万円問題で
「不信感が増した」との回答が51・0%に上り、「変わらない」の44・6%を上回った。
麻生太郎金融担当相が報告書を受理しない対応については「適切でない」との回答が72・4%を占めた。自民党支持層に限っても68・7%が「適切でない」と回答した。
安倍晋三内閣の支持率は47・3%で、前回調査(5月11、12両日実施)より3・4ポイント減り、不支持率は同1・6ポイント増の36・5%だった。自民党の支持率も前回比5・1ポイント減の35・9%となり、「2千万円問題」が影響したとみられる。
という回答になってることでも明白です。「変わらない」にしても「今まで不信しかなかったから変わらない」というシニカルな回答が大分多いんじゃないか。
安倍批判派の俺的には「まだまだ下げ幅が小さい」とはいえ、こんなことが表面化すればさすがに支持率は下がるし、自民党支持層ですら過半数は「年金問題での自民党の対応はおかしい」というわけです。
「どういう理由で出そうとしているのか、よく分からない。」
「正気なのか?」ですね。この人には「麻生*1をかばう以外の選択肢はない」のでしょうが、これなら何も言わない方がよかったんじゃないか。
【産経・FNN合同世論調査】運転免許の年齢制限、過半数が賛成 男性高齢層は6割反対 - 産経ニュース
「20代以下女性の72%が制限に賛成」「40代女性の71%が制限に賛成」を除けば「若干制限賛成派が多い」とはいえどの年齢層でも賛否は拮抗しています。
もちろん高齢者の場合「60代以上男性は35%しか賛成していない」のですが、「30代男性は46%が賛成」「40代男性は42%が賛成」「30代女性は48%が賛成」ですからどの世代でも賛否は拮抗しています。そういう意味で「過半数賛成」「60代以上男性が6割反対」つう産経のタイトルは明らかにミスリーディングです。どう見ても制限支持の方向に読者を誘導しようとしている。制限反対が「高齢者男性のわがまま」であるかのように描き出そうとしている。
しかし「一部を除いてどの年齢層でも賛否が拮抗している」ということはやはり年齢だけではなく「田舎に住むか、都会に住むか(田舎では車がないととても生活できません、一方、都会は車がなくても生活できます)」「高齢者の親がいるかどうか」「自分が運転免許を持ってるかどうか(自分が持っていなければ制限論に躊躇はないでしょう)」などが大きいかなあと思います。
「田舎に住んでいて高齢者の親が居る場合」、免許制限なんかしたら「自分が郊外のショッピングモールまで親の送り迎えを常にすること」になるわけです。田舎のスーパーなんてもんはもはや駅前にはありません。駅前はむしろ寂れてる。タクシーで行けというのはかかるカネを考えれば現実的じゃない。
そして、「常に送り迎え」はかなりきついでしょうね。「運転可能なら親に運転してほしい、一律の年齢制限なんてやめてほしい」つう話に当然なります。
その場合、若くても免許制限には反対するでしょう。というか「自分が若いから制限に賛成する」つう人間は思慮が足りませんね。いずれは自分も高齢者ドライバーになるわけでその当たりどう考えてるのかと言うことです。なお、俺は反対派ですね。俺の住む田舎で「高齢者に対し当然に年齢制限」なんかしたら生活はおよそ成り立ちません。もちろん「高齢化による事故の危険性」はあるでしょうが、それだけで話を進めることなんかとてもできません。「免許制限するなら、行政でショッピングモールまでバスでも出してくれ」つう話になるわけです。
容疑者の父親「信じられぬ」 拳銃強奪事件でコメント - 産経ニュース
「息子とは言え成人男性の犯罪」で、父親(関西テレビ常務)がわびるのもおかしいと思いますがもっと意味不明なのは
関西テレビも「大変重大なことと受け止め、今後もマスメディアとしての社会的責任を果たし、視聴者の信頼にこたえていきたいと存じます」などとするコメントを公表した。
ですね。「常務の息子の犯罪(息子の個人的犯罪で常務や会社は共犯ではない)」なんて会社に責任のある話じゃないでしょう。
父親なら「子育てを間違った」つう非難が可能かもしれない(まあ、でもそういう非難が許されるのは未成年までだと思いますが)。
「社員の子どもの行為」なんて会社が責任とれる話じゃないし、マジで責任とろうとしたらそれこそ「会社が家庭教育に介入する」つう「プライバシー的な観点で許すべきでない話」にしかならないでしょう。
別に「常務の息子が犯罪をしたのは関西テレビの責任」「常務の息子の犯罪で関西テレビに失望した」「関西テレビはこの件で何か責任をとるべきだ」などとは誰も思わないでしょう。
「あるある大事典(捏造、やらせ)」のような「過去の関西テレビの不祥事」とはわけが違います。まさかとは思いますが「責任をとるために社長が辞める」だの「常務が辞める」だの言うのはやめてほしいですね。
拳銃強奪容疑者の父親、関西テレビ常務が謝罪 : 国内 : 読売新聞オンライン
子どもとは言え、成人男性のした行為について親がわびる必要は全くないと思いますね。虎ノ門事件で犯人・難波大助の父親(当時、代議士)「難波作之進」が議員を辞職したあげく、世間と交際を絶ち、食事もしなくなり、事件の半年後に餓死した(ウィキペディア「難波大助」「難波作之進」参照)なんて時代ではもはやダメだと思いますね。もちろん今回の事件で父親は関西テレビ常務を辞める必要もないし、世間との交際を絶つ必要もない。
【第601回】米イランの衝突で漁夫の利を与えるな « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
日本の一部には「仲介外交の失敗」とか「タンカー攻撃を招いた」と言って、短絡的に首相の責任を問う声がある。
安倍のイラン訪問がタンカー攻撃を招いたとは思いません*2が、安倍外交が失敗だったのは「タンカー攻撃はイランの犯行」と米国が非難していることで明白です(米国のイラン批判が正しいかどうかはひとまずおきます)。
米国が「安倍のイラン訪問」に価値があると思うなら、安倍のメンツを完全に潰す「タンカー攻撃はイランの犯行」主張はしないでしょう。
中東で武力衝突が起きれば、インド太平洋地域に展開する米軍が中東にシフトして、西太平洋がガラ空きになる。南シナ海や東シナ海における軍事的空白は、中国の覇権行動を活発化させる危険がある。
完全な「風が吹けば桶屋が儲かる」ですね。中国が「中東の武力衝突」など望んでるか疑問ですがそれはさておき。中東の武力衝突回避において問題なのは「タンカー攻撃はイランの犯行だ、イランは酷い国だ」と叫ぶ米国が「イラン攻撃に打って出る危険性」でしょう。それを防ぐにおいて産経の「中国が漁夫の利をー」が有効な主張かと言ったら有効ではないでしょうね。
そしてベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争とほとんど全て米国の軍事行動を支持してきた産経や安倍は「残念ながら」米国がイラン攻撃すれば手放しで支持するでしょう。
訴訟リスクの商業捕鯨 法的課題の対策急務(1/2ページ) - 産経ニュース
「そんなリスクがあるなら捕鯨するな」とは産経は思わないわけです。正直、日本において「補助金なしの純粋な商業捕鯨」なんて成り立ってないし、是非はともかく「鯨肉が食べたいだけ」なら、アイスランドなど海外の捕鯨国から輸入すればすむ話なのですが。
事前予想を覆して敗訴した経緯がある
それ日本の予想が甘かっただけでしょうよ。
「海の憲法」とされる国連海洋法条約によれば、IWCに代わる「適当な国際機関」を通じての捕鯨が義務づけられており、日本は自ら主導して新たな国際機関の創設に努力しなければならない。
そんなことが出来るとはとても思えませんが。当然ながら「劇団ひとり」ならぬ「国際機関ひとり(参加国日本だけ)」というわけにはいきませんし、IWC加盟国(欧米諸国など)の反発を買ってまで「日本に協力する国」があるとも思えません。
日本側を訴えることが想定されるのはIWCで対立した反捕鯨国の国々だ。国民の大半が捕鯨に反対するオーストラリアは世論の高まりを受けてICJに提訴した経緯がある。その後も「さらなる法的措置の選択肢を探求している」との政府声明を出すなど日本の動きを牽制(けんせい)している。
ただ、捕鯨問題に詳しい専門家は「オーストラリア政府は裏庭の南極海で行う捕鯨には反対するが、日本の排他的経済水域(EEZ)内で行う捕鯨について訴えはしないはずだ」と指摘。農林水産省幹部も「今のところ静かで、訴えるような動きは見られない」とも語る。
おいおいですね。「訴えないんじゃないかなあ」なんていい加減な予想で物事を進める気なのか。
【野党ウオッチ】激しさ増す共産党の維新攻撃 理由は参院選と足立康史氏か(1/3ページ) - 産経ニュース
「だから何?」で終わる話です。個人的には「維新の無茶苦茶な反共攻撃に共産が反撃してるだけ」で話は全く逆だと思いますが。
なお、「共産が維新に脅威を感じてる(産経)」つうことは「大阪以外を除けばあり得ない話(大阪以外では維新は大して力はないので)」だし、大阪では何も「維新に脅威を感じてる」のは共産だけでもありません。産経のように大げさに書き立てることでもない。
大阪府吹田市の「千里山交番」に昨日の早朝、空き巣被害の110番があり、警察官2人が出動した。
▼事件は、その直後に起きた。交番に残っていた26歳の警察官が、男に包丁で刺されて重傷を負い、所持していた実弾5発入りの拳銃を奪われた。府警は空き巣被害を虚偽通報とみている。どうやら拳銃を狙った計画的な犯行である。富山市内の交番に男が押し入り、警察官を刺殺して拳銃を奪う事件が起きたのは、1年前の6月だった。その後も富山市や仙台市で、交番襲撃事件が相次いでいる。
こういうのは正直「防ぎようがない」でしょうね。「どんな手を使ってでも警官を殺し拳銃を奪う」なんて覚悟決めてるような物騒な相手には打つ手がない。
せいぜい「交番に監視カメラを設置する*3(襲撃意欲を減らすと共に襲撃されたときの犯人逮捕に役立てる)」「交番勤務の警官を複数にする(襲撃意欲を減らすと共に襲撃された場合に対応しやすくする)」「警官の格闘訓練や拳銃射撃訓練を増やす」程度しかないでしょう。
まあ「交番をなくす」て手は「何かあったときに警察署まで来いというのは現実的じゃない」ということで無理でしょう。
史上初、候補は全員女性 第161回直木賞 - 産経ニュース
個人的にはどうでもいいんですが、明らかに「故意に候補を女性のみにした」話題作りですね。「男性に候補者がいませんでした」つうことはないでしょう。まあ、「何であの男性作家を外すんだ!」つうほどの男性作家がいなかったのは事実でしょうが。
「直木賞って今そんなことしないといけないほど話題にならないのか」ですね。
「リケジョ」家族が回避=19年版男女参画白書:時事ドットコム
政府は14日午前の閣議で、2019年版の男女共同参画白書を決定した。「女性の教育」を特集し、大学での理工系分野の女性割合がいまだ低い現状を紹介。女子が理系を回避する原因について、学力不足ではなく、家族の意向が影響していると分析した。
18年度の大学生に占める女子の割合を専攻分野別にみると、医学・歯学が35.2%、理学が27.8%、工学は15.0%にとどまった。研究者の大半を占める理学・工学研究者の女性割合も、大学などの研究機関が12.6%、企業が8.1%で、「諸外国と比べると低い水準」と認めた。
日本の女子の数学、科学の成績は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の男子平均を上回る。白書では、満足できる進路選択ができなかった人のうち、家族の反対を理由に挙げた女性は17.3%で、男性より7.3ポイント高かったと指摘。進路に影響を与えているとの見方を示した。
「ショックです」ねえ。「理系分野への女性進学が少ない」つうのは別にショックではない(それでいいと言ってるわけではありません)。
ちなみに「参画白書閣議決定」は他のマスコミも報じてますが、「俺的に一番キャッチーなタイトル」が時事通信だったので紹介しました。
他の新聞記事は、東京新聞:「リケジョ」まだ少なく 共同参画白書 工学研究者は6%:政治(TOKYO Web)というように「女性の理系進学が少ない」「増やさなくては」つうタイトルばかりで俺的には「そりゃそうでしょう」「以前からそう言われてる」でキャッチーじゃなかったんですね。
「家族が回避、てどういうこと?」と思い「本文読んで更にショックを受ける」と。
このあたり「見出しの勝利」といっていいでしょう。かつ、問題の本質も捉えてる見出しと言っていいでしょう。
単に「女性の理系進学が少ないんだ」では「だってー、女性は理数系弱いからー」「少なくてもしょうがない」みたいな言い訳が出てくるわけです。まあ、この記事を書いた時事通信記者は優秀だと思います。
*1:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相
*2:そもそもそれ以前に「犯行声明が出たわけでもなく」犯行実行者の犯行動機が不明ですが。
*3:とはいえこれだって「あんなに監視カメラがあるんじゃ交番に行きたくない」つう声を考えればそんなに大量にはおけないでしょうが。なお、今回の大阪の事件では「監視カメラに不審人物が写ってる」そうなのでこの人物が犯人なら監視カメラが役立ったことになります。【追記】監視カメラの画像の人物が容疑者として逮捕されたそうです。逮捕時に拳銃を所持していたそうなので犯人であることに間違いはないのでしょう。「5発だった銃弾が4発に減っていた(俺の願望ですがただの試し撃ちじゃないか?)」とはいえ、特に拳銃による犠牲者も今のところ報告されていないようですので、「不幸中の幸い」ですね。