「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年6/29日分:黒坂真の巻)

黒坂真
‏ 吉岡正史さん。森友疑惑とやらの一部始終を熟知している籠池さんの長男がこの度インターネットで、安倍総理夫妻はこの問題に一切関与などしていないと明言しました。

 呆れたり、怒ったりするより前に吹き出しました。
 ならばプーチン*1が「英国公安の発表は間違いだ、リトビネンコの死亡には我が国は何一つ関与してない」といったら関与してないことになるのか。
 小泉*2政権が「密入国しようとした人間が金正男氏かどうか分からない」といったら「政府の認識は本当に『金正男かわからない*3』こと」になるのか(正男事件の後、『正男の件がどう書いてあるのだろうか』と思って、森山真弓*4法務大臣の八八〇日』(2004年、河出書房新社)を読みましたがやはり「お約束」として森山元法相(小泉内閣)は「金正男氏の可能性がある男性」と表現し、頑として金正男だとは認めない上で、「(政治問題化を避けるために、国内で逮捕・起訴せず国外退去処分にしたこと*5は)正当な判断だったと思う」としていました)。
 北朝鮮が「拉致事件は末端の暴走で中央は関与してない」「金正男氏の死亡に我が国は(以下略)」といったら関与してないことになるのか。
 サウジが「記者殺害は末端の犯行で(以下略)」といったら(以下略)。
 山口組が「ウチは任侠だから麻薬ビジネスなどやってない」といったら(以下略)。
 ここまで恥ずかしいことは産経ですら言ってないのにねえ。

*1:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*2:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*3:勿論産経などウヨ連中は「小泉政権はとぼけるのもいい加減にしろ」「金正男と認めろ」「国内で起訴しろ」と憤激していました。

*4:労働省婦人少年局長を経て政界入り。海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相を歴任。海部内閣官房長官時代に、内閣総理大臣杯を土俵に上がって授与しようとして日本相撲協会に「女人禁制」を理由に拒否されると、この事態を女性差別問題であると問題提起を行い、女人禁制や「相撲協会の現状」について議論を生むことになった。森山は選択的夫婦別姓制度推進派、婚外子差別撤廃派でもあり、ある種のリベラル派と言える。現在は日本カメラ財団理事長。田中内閣科学技術庁長官、大平内閣運輸相を歴任した森山欽司の妻(ウィキペディア森山真弓」参照)。

*5:今思えば、正男の国外退去が2001年5月。小泉訪朝が2002年9月ですからね。国外退去は明らかに「訪朝を実現させるための政治的判断」でしょう。あそこで「逮捕・起訴」なんかしてたら、北朝鮮の反発で、その時点で小泉訪朝が潰れて蓮池氏、地村氏、曽我氏の帰国はかなわなかったでしょう。まあ救う会はその方がよかったんでしょうけど。