「翔んで埼玉」と太永浩さん【調査会NEWS3024】(R01.7.7) : 荒木和博BLOG
きてれつな記事タイトルですが荒木記事を要約すると
・太永浩『三階書記室の暗号:北朝鮮外交秘録』(2019年、文春)を読んで北朝鮮の経済情勢って、映画『翔んで埼玉』(原作は魔夜峰央(まやみねお)のギャグマンガ)の埼玉(酷いド田舎として描かれてる)みたいだと思った。
・太永浩もあの映画を見たらそう思うんじゃないか?。
というただの北朝鮮への悪口です。
「そんな感想しかないの?」「そういう感想持ってもあなたの自由ですけど、個人ブログ記事ならまだしも、特定失踪者調査会メルマガとして配信するような内容だと思ってるの?」「拉致解決に役立つような情報はその本に何もなかったの?」ですね。
まあ「話が脱線しますが」荒木、島田洋一、西岡力らウヨ連中の「北朝鮮及び韓国に対する視線」は『翔んで埼玉』での「埼玉差別」ににているかもしれません。まあ、経済小国・北朝鮮はともかく*1、経済大国・韓国は日本が上から目線で「俺の言うことを聞かないなら制裁だ、半導体部品材料の輸出規制強化だ(安倍)」などという馬鹿がやれるような国じゃないんですが。
そして「話が脱線しますが」『翔んで埼玉』がネタとして成立するのは「確かに埼玉は秩父とか奥地(山間部)は田舎だけど、浦和とか大都市圏はそんなことないし、秩父とかだって島根県や鳥取県の過疎地なんぞに比べたらまだまし」ということで実際には「埼玉差別なんぞないから」ですよね。
これが『翔んで島根(鳥取)』なんてタイトルだったら多分しゃれになりません。「馬鹿にするな!」つう抗議が来るでしょう。
昨晩ソウルから帰ってきました。今回は韓国で『平壌3階書記室の暗号』(太永浩・元北朝鮮駐英公使著)を読み終えました。最近文藝春秋から訳書が出ているのでそちらをお読みになった方も多いかも知れません。私は昨年ソウルで買って、結構分厚い本(500ページ以上)だったのでずっと本棚に置きっぱなしになっていたのですが、先日著者が来日されて講演を聞いたので、この機会にと思って読み始めました。
いろんな意味で「おいおい」ですね。
まず第一に「ソウルから帰ってきました」つうなら「ソウルに行って何をやりどんな成果があったのか」を語るべきでしょう。なんで『三階書記室の暗号』の感想なんて「それ日本でも書けるやろ」つう事を書くのか。
まあ要するになんの成果もない物見遊山も同然の訪韓だったのでしょうが。
第二に「ずっと本棚に置きっぱなし」てこんなことは普通堂々とは書きませんよ。
「北朝鮮の専門家ぶってるけど、その程度の関心しか本当はないのか?」と思われかねませんからね。
小生なら「今まで感想を書いてなかったのですが、先日著者が来日されて講演を聞いたので、この機会に書いてみることにします」とでも書いていつ読んだかなんて書きませんね。というか小生が荒木の立場なら「購入直後に読んでる」と思いますが。
何せ荒木の建前は「拉致の解決に一生懸命」です。であるなら「拉致の解決に少しでもつながりそうなもん」はどんどん読んで行くのが当然であって「積ん読にしてました」なんて本当は「拉致の解決なんてどうでもいい」「やる気がない」と自白してるのも同然です。
<特定失踪者データ>
◎氏名:和田佑介
◎失踪年月日:平成14(2002)年5月7日
小泉訪朝が2002年9月ですからね。常識で考えてこの失踪が北朝鮮拉致と言うことはあり得ません。まあ、そもそも荒木はまともな根拠で認定してるわけでは全くないですが。だからこそ国内で生存者として「特定失踪者」が発見されるケースが続出している(もちろんそれらは犯罪や事故に巻き込まれたことによる失踪ではなく自発的失踪です)。
◎失踪の状況:
5月6日*2、専門学校の同級生の結婚式に出席して実家島根から広島へ1時間半かけて帰り、母親が電話で本人と通話した。ところが7日午後、職場から実家に「無断欠勤している」と連絡。母親が部屋を調べると、電灯がついてパソコンが広げてあり、湯沸かしポットもそのままで、普通の生活の様子。携帯電話、銀行カード、ガソリンカード、免許証、タバコ入れなどは持って出た模様。車もなかった。
「5/6に母親が電話で通話」というのがいつの時間だか分からないのが「なんだかなあ」ですが、「同級生の結婚式」が5/6午後にあった*3として、結婚式が終わって「広島に車で1時間半かけて到着したのが5/6の夜」で「母ちゃん、無事に家に着いたから」云々と夜に会話したと言うことでしょうか。で普通はそれで寝るでしょう。外出するとも思えない。
で、会社や実家に「今日は休みます」などの連絡もなく翌日5/7に無断欠勤(?)で失踪とは随分と奇怪です。
「自発的失踪」にせよ「事故や犯罪に巻き込まれた」にせよ、これだけでは何が何だか分かりませんね。北朝鮮拉致扱いできるような話ではないでしょう。