「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/13分:荒木和博の巻)

昭和53年から56年にかけて起きた事件【調査会NEWS3027】(R01.7.12): 荒木和博BLOG

■昭和53年(1978)
・時期不明
 杉山朋也さん(神奈川県小田原市)が昭和53年ごろ、神奈川県小田原市内の自宅から失踪。

 荒木らしい無茶苦茶ぶりで吹き出しました。「昭和53年頃」て何でしょうか。
 「昭和53年10月には所在が判明しているが、所在不明が分かったのは昭和54年2月だった」みたいな話なのか。
 それだったら「昭和53年頃」なんて表現をしないでもっとはっきりと「昭和53年10月から昭和54年2月の間に失踪」などと書くべきでしょう。いずれにせよ、そこまで失踪時期の幅が広い事件なんて今更どうにもならないでしょう。もちろんこの事件が北朝鮮拉致だという根拠は何もありません。

■昭和53年(1978)
・時期不明
 鳥取県米子市皆生温泉の砂浜で夜暗くなってからあるカップルが座って海を眺めていたら、後ろの方に妙な雰囲気を感じた。振り返ったところ数人の人影が匍匐(ほふく)前進で近づいてくるようだった。次の瞬間数人が殴りかかってきた。カップルはそれを振り払ってほうほうの態で逃げ帰ったという。このカップルは総連関係者らしい。警察は当時被害届けが出ていないようだといって、再調査をしようとしない*1公安調査庁は調査を行い、かなり確度の高い事件との認識を持っている模様。(妹原元常務理事の情報)

 「総連関係者らしい」「公安調査庁は調査を行い、かなり確度の高い事件との認識を持っている模様」「時期不明」などという「あやふやな話」では話になりません。そもそもその妹尾某はどこからその情報を入手したのか。ただの噂話レベルではないのか。もちろんこの事件が仮に実際あったとしても北朝鮮拉致未遂だという根拠は(以下略)。

■昭和55年(1980)
・3月24日 参議院決算委員会において公明党の和泉照雄議員はアベック失踪事件について質問。この質疑応答においては北朝鮮という言葉は出なかったが、北朝鮮による日本人拉致問題に連なる議題が初めて国会で取り上げられる質疑となった。

 「北朝鮮拉致疑惑答弁(宇野*2外相、梶山*3国家公安委員長)」を引き出した橋本敦参院議員(共産党)質問とは違い「北朝鮮」と言う言葉が出ないのでは拉致問題解決という意味では全く意味はないでしょう。そもそも和泉氏がどういう意味合いで質問したのか、単に「一般刑事事件のような認識で質問したのかどうか」が問題ですが、この荒木の文章ではそこがさっぱり分かりません。

■1981(昭和56)年
・時期不明
 西新井事件(昭和60年3月1警視庁検挙)の朴ことチェ・スンチョルが小住健蔵名で不正に取得した自動車運転免許を使用して東京及び山梨県下で交通違反を犯し検挙される。

 時期不明の事件なんか持ち出して何の意味があるんでしょうか。

◎氏名:沖田徳喜
◎失踪年月日:平成15(2003)年2月1日

 小泉訪朝が2002年9月です。それ以降の失踪を北朝鮮拉致と放言するのだから恐れ入ります。

*1:基本的に被害届が出ていなければ「親告罪でなくても」現実問題として捜査は難しいでしょう。

*2:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*3:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任