「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/20分:荒木和博の巻)

詐欺【調査会NEWS3032】(R01.7.21): 荒木和博BLOG

・太永浩・元北朝鮮駐英公使の著書『平壌3階書記室の暗号』の一節です(荒木訳)。
・このころロンドンでは北朝鮮国営保険会社が提起した訴訟が行われていた。2005年7月、北朝鮮高麗航空のヘリコプターが墜落する事故が発生した。北朝鮮国営保険会社は保険金として所定のユーロを支払うようヨーロッパの再保険会社に要求した。私の記憶では4千万ユーロだった。ヘリが人道主義支援物資が保管された倉庫の上に墜落したとごまかして支援物資に対する補償まで受け取ろうとしたのだった。このために北朝鮮は倉庫の物資免税票まで偽造した。再保険会社は事故を信じることができないとして支給を拒否し、事件は法廷での争いに引き継がれた。
 長期化した裁判は北朝鮮の勝訴で終わり保険金は受け取ることができた

 またわかりづらい文章ですね。
 「ヘリが人道主義支援物資が保管された倉庫の上に墜落したとごまかして支援物資に対する補償まで受け取ろうとした」ということは墜落事故自体はあって、「墜落事故の補償」だけなら当然の権利としてカネが受け取れたのか。詐欺的な部分は「倉庫の上に落ちた」云々という部分だけなのか(実際には倉庫には落ちなかった?)。
 ここで言う勝訴とは何の勝訴なのか。
 「太永浩のいう『倉庫の物資免税票まで偽造』云々」という「保険金詐欺」の部分も含めての勝訴なのか。それとも「実際にあった墜落事故限定」で「当然の権利として保険金が受け取れる部分」限定か。
 まあ、そもそも太永浩が脱北者であることを考えれば「あることないこと言って北朝鮮を誹謗している疑い」もあり、どこまで事実かわかりませんがそれはさておき。
 「保険金詐欺するような北朝鮮は信用できない」と言い出すいつもの荒木です。
 そもそも太永浩の主張が事実かどうかもわかりませんが、仮に事実だとしても「拉致解決においては交渉するしかない」わけです。
 そして北朝鮮が提出した資料も「明らかに怪しいところがあれば指摘する」がそうでなければひとまず受け入れるしかないわけです。
 あるいは怪しいところがあっても、北朝鮮が「これが事実だ」と突っぱねるなら、交渉を進めるために、渋々「一応受け入れるということ(ただし全面的に納得しているわけではないこと、何か新たな証拠が出てくれば再度追究することもあり得ることを断る)」もありうる。
 とにかく交渉するしかないわけです。荒木みたいなことを言って交渉を否定しても何もどうにもなりません。
 なお、詐欺と言うなら荒木らの「特定失踪者デマ」も立派な詐欺でしょう。おそらく特定失踪者家族から「必要経費」として金も受けとってるのでしょうし。