黒坂真に突っ込む(2019年7月21日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真所十三リツイート
 日本の左翼政党で、台湾の政党や運動家と良い関係を維持している政党はありましたか?。右派政治家には、台湾を何度も訪問し政治家や知識人と議論している方は多いかと存じます。

 「日本の左派政党(共産党社民党?)と中国共産党は違う」「日本の左派政党は台湾侵攻なんか支持しない」という所氏への黒坂リツイートです。
 やれやれですね。「台湾独立派」でなければ左派も「台湾の政治家と交流はしてる」んじゃないですかね。一方で右派の「台湾独立派との交流」なんてただのアンチ中国ですからね。かつそんな「右派政治家」は少なくとも「自民党幹部」にはいないわけです。


黒坂真の反中国ツイートに突っ込む漫画家・所十三

https://twitter.com/tokoro13/status/1152743961724801024
所十三
 ‏高野記者については追悼碑が建てられ書籍も出され今年も追悼式典があるなど決して無かったことにされてるわけでも無さそうですよ。
高野記者殉職40年/ベトナム・ランソンで追悼式

 所氏も随分我慢強い方のような気がしますね。そして当初小生が思っていた以上に「共産党に好意的」なのかもしれません。
 たまに黒坂がいう「高野記者がー」に「最近の赤旗にも追悼記事載ってるヤン。別に彼の死去はなかったことにされてないやん」「そりゃ何度も何度もしつこく高野記者の件で日本共産党中国共産党非難したらその方がおかしいんじゃないの?」と言う趣旨のツイートで応じる所氏です。
 それでも「高野記者の名前を挙げた明確な謝罪*1中国共産党から多分出てない」とか言い出す黒坂も「なかなかのタマ」ですが(もちろんほめてない)。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152581501034176512
所十三
 領海領空に出入りする挑発ならソビエトもずーっとやってましたが結局それだけでしかありません。
 自国の領土としてる台湾はおろか、(ボーガス注:一国二制度のために)香港にすら軍を入れられないのが今の中国が置かれた立場です。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152586544948998144
所十三
‏ 香港でも手を焼いてる中国が台湾を武力で制圧など出来ないし、米軍基地の無い台湾に軍を入れられない中国が米軍基地だらけの沖縄に侵攻出来るはずもありません。
 一度自分が中国の国家元首になったつもりで一番良い日本の利用法を考えてみると良いですよ。(ボーガス注:日本侵攻などすれば)兵の命の損失。(ボーガス注:在日米軍基地があることに寄る)アメリカとの戦争。(ボーガス注:チベットウイグルの統治だって楽ではないのに)一億人を超える言葉の通じない民族の統治、自給率の低い食料の確保、頭が痛くなる事だらけです。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152579176257347584
所十三
 (ボーガス注:中国が日本侵攻後)統治のために軍を進駐させれば本国はガラ空き。(ボーガス注:場合によっては)チベットウイグルの蜂起はもちろん(ボーガス注:領土紛争を抱える)インド、ベトナムの侵攻も許す事に(ボーガス注:なりかねません)

 まあ、「中国の沖縄侵攻、日本侵攻」なんて普通に考えれば「中国にとって不利益(戦争で失われる人命、国際的な非難、「反乱鎮圧」など、予想される侵攻後の日本統治のコストなど)が多いが利益は少ない(日本は石油などの資源産出国でないので直接支配してもメリットが少ない)」、「従って中国がそんなことやるとは思えない」そういう話でしかありません。
 所氏も指摘するように香港デモレベルですら、強攻策一辺倒ではなく「条例案撤回」で妥協したわけです。もっとハードルが高い台湾侵攻や日本侵攻はできるわけもない。
 これに対し、黒坂は

黒坂真
・米軍基地*2をなくし、自衛隊を解散したら中国共産党尖閣や沖縄に侵攻しうると考えます。
・私なら親中派を物心両面で支援して親中国政権をつくるように画策します。自衛隊解散、日米安保廃棄を実現する政権が最も中国には望ましい。

リツイートするのだからまあ、「バカに付ける薬はない」という所ですかね。
 中国言いなりの政権なんか出来るわけがないし、一方で「反中国政権」なんてことも日中の経済関係を考えれば無理な話です。
 これに対し、所氏は黒坂に

所十三
 それを今の日本人が望むという設定で既に無理があります。あと、アメリカはそんな甘くありません。日本にそこまでの親中政権*3が出来る前に徹底的に芽を摘み取るでしょう。

とツイートしています。おっしゃるとおりで自民・公明支持者は勿論、野党支持者にしても当面は「黒坂の考えるような親中国」になることはありえません。野党は安倍のような反中国ではないにせよ、黒坂のいうような「中国言いなりではない」。
 また日米安保廃止も自衛隊廃止も現状では「楽な道」では明らかにありません。いや「日米地位協定の改正」「自衛隊軍縮」レベルでさえ「楽な道」ではない。
 そしてチリ・アジェンデ政権相手には「軍事クーデター」を仕掛けたのが米国です。
 いざとなれば米国はそこまでやる。まあ日本相手にそれはないでしょうが「米国をとてつもなく無能で、中国をとてつもなく有能」と描き出さない限り、黒坂のような脅威は現実には成立しません。
 なお、所氏は

https://twitter.com/tokoro13/status/1152569889191690241
所十三
 今の日本共産党の支持者で中国のような体制を許せる人間は一人もいないでしょう。選挙のある日本で支持者を失えばアウトです。それより怖いのは特定秘密保護法共謀罪で国民の権利を奪おうとしてる自民党です。たとえ資本主義でも日本を中国のような国家体制にする事に私は反対します。

https://twitter.com/tokoro13/status/1152521265615212546
所十三
 「共産党」という言葉のイメージだけで毛嫌いする人が多過ぎる。中国共産党とは全く性格の違う日本共産党を名前だけで一緒くたにする印象操作の成果。性格的に中共に近いのは自民党

ともツイートしており俺的に好感が持てそうな御仁です(所氏が共産党支持者なのか、「野党共闘のタッグパートナーとして評価してる」にとどまるのかはともかく黒坂のような反共右翼でないことは確かです)。
 さて他にも所氏のツイートを見てみましょう。

https://twitter.com/aniotahosyu/status/1152580639666761729
所十三リツイート
・古谷経衡
 明日の参院選で自民が50割れということになれば責任論というものが出てくるだろうが(ボーガス注:残念ながら)それはないであろう。問題は、何を言っても何をやっても政権与党は盤石で危機を感じない現体制である。国民を背任すればすぐ下野させられてしまう、という危機感。この危機感を味あわせたい。自公に。よき日本の為に。

 まあネトウヨの古谷ですら安倍の無茶苦茶と「それを容認する日本人多数派」にうんざりしてるようですね。俺もうんざりですが。
 ちなみに古谷のツイートには「安倍総裁のままでいいのか」「今回の参院選で自民が大敗しても、衆院選挙じゃないんだから政権交代なんかない。1998年参院選敗北で橋本総裁が辞めて、小渕総裁が誕生したのと同じ事が起こるだけじゃないですか。安倍や二階が、総裁や幹事長をやめるだけじゃないですか。後継総裁が石破や石原、岸田になるだけじゃないですか」「それで何が悪いんですか?」(以上、俺の要約)つう趣旨の別のリツイートもついていますね。まあ、自民支持層でも「モリカケなどで安倍にはうんざり」ならそう思うでしょう。

https://twitter.com/HIDE_Bell/status/1152613039914401792
所十三リツイート
■湘南魂
‏ 予想通りニュースではカットされたのが宮迫が「今回とは別に当該の反社会勢力から吉本が正規の営業として仕事を受けていた」と語った所と、ロンブー亮が「吉本が在京在阪キー局は吉本の株主だから大丈夫(ボーガス注:と会社に言われた)」と語った所。大きな闇を感じる部分をカット。

 「今回とは別に当該の反社会勢力から吉本が正規の営業として仕事を受けていた」と言う話が事実なら、宮迫としては「会社が以前、そこの仕事を受けたから俺が直接受けても問題ないと思った。それなのに会社はその事実を認めないし、その件について処分者が誰一人いないし、社長も謝罪しない。吉本はクリーンで、まるで俺だけが反社とつながりがあるかの扱いで首切りは納得できない」でしょう。暴露記者会見になるのも当然の話です。しかし「予想通りニュースではカット」ですか(呆)。

参考

所十三(1961年生まれ、ウィキペディア参照)
 駒澤大学卒。駒澤大学漫画クラブOBの漫画家・高橋葉介(1956年生まれ)、芳井一味(1959年生まれ)のアシスタントを務め、1984年(昭和59年)、『月刊少年マガジン』(講談社)で読み切りマンガ『名門!多古西応援団』でデビュー。これが好評だったことから連載(1984~1992年)となる。この他にも『週刊少年マガジン』(講談社)で連載した『疾風伝説 特攻の拓』(1991~1997年)のような、硬派な世界の少年達の漫画を数多く手掛ける。最近では『DINO2』(講談社週刊モーニングに2003年に連載)、『白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタ』(秋田書店週刊少年チャンピオン』に2006~2009年に連載)のような、かねてから興味を抱いていた恐竜をテーマにした漫画を中心に発表している。

*1:イヤー『文革の時はいろいろと済みませんでした(中国)』で現実問題として十分でしょうよ。

*2:そもそも米軍基地は日本防衛のためにあるわけではありません。国防限定なら、米軍基地など必要なく、自衛隊だけで十分です。

*3:日米安保廃棄や自衛隊解散は別に親中国ではないのですがそれはひとまずおきます。