「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年8/5分:荒木和博の巻)

賊反苛杖【調査会NEWS3042】(R01.8.4): 荒木和博BLOG
 荒木は「賊反苛杖」と書いていますが多くのマスコミは「賊反荷杖」と書いています。どちらも正しいのか、はたまたどちらかが間違ってるのか。
 それはともかく拉致と関係ないことにハッスルする「嫌韓国」「アンチ文在寅」荒木には呆れて二の句が継げません。文大統領に悪口することと拉致解決と何のつながりがあるのか。

 大統領の国務会議*1での発言は、韓国側には全く非がなく全て日本が悪いというものでした。

 実際そうだろ、て話です。正直、マスコミ世論調査で日本国民の「安倍の無法」支持が多い、つうのはわけが分かりません。「そんなに日本人とはアンチ韓国の差別者の集まりだったのか」「冗談抜きでまた、関東大震災時の朝鮮人虐殺のようなことが起こりはしないか?」とげんなりしています。
 安倍の建前「北朝鮮への密輸ガー」についていえば、安倍はそう言うだけで「なぜホワイト国除外などをしなければいけないのか」、まともな説明は何一つ出来ていません。そもそも本気で「報復ではない、密輸防止だ」と言うなら事前に韓国に相談があってしかるべきです。
 相談もなしにいきなりこんなことをやるなんて「報復」以外に理解のしようはありません。
 一方、おそらく本音である「徴用工ガー、慰安婦銅像ガー」ならそんなことを理由に経済報復をするのは明らかなWTO違反行為です。韓国がWTO提訴すればほぼ確実に日本が負けるでしょう。
 なお、「安倍の行為がWTO違反行為」というのは「徴用工問題などでの文政権の対応が適切かどうか」とは全く関係ありません(俺個人は文政権の対応に問題があるとは全く思いませんが)。
 だからこそ安倍も最近では「北朝鮮への密輸ガー」しか建前の世界では言えないわけです。どっちにしろ「全て日本が悪い」としか言いようがないでしょう。
 なお、これについては和田春樹氏らの安倍批判声明韓国は敵なのか - 韓国は敵なのかも紹介しておきます。しかし和田氏らは「(安倍政権にとって)韓国は敵なのか」「隣国をそこまで敵視して何の利益が日本にあるのか」と嘆いていますがおそらく安倍や産経、救う会にとっては敵なんでしょうね。心底呆れますが。

 発想の回路は北朝鮮と大差ありませんでした。

 いやいや荒木の言う「北朝鮮の発送の回路=自己中心的で全て他人に責任転嫁」に該当するのはむしろ安倍の報復行為でしょう。
 あるいは「俺たちの制裁論は間違ってない。拉致が解決しないのは北朝鮮を支援する中露のせいだ」といいわけする荒木ら救う会の方でしょう。

 文在寅大統領はもう引き返すことはできません。

 そもそもこの件については文政権と対立する最大野党・自由韓国党ですら安倍を批判し、文氏を支持してるのに荒木もよくもこんなことが言えたもんです。「安倍は間違ってる」ということについては文氏の個人的意見どころか韓国人の共通認識です。
 安倍を擁護する韓国人なんて「主体主義を信奉する日本人」レベルの超少数派でしょう。引き返すべきなのは安倍の方です。

 文在寅に批判的な韓国の友人は「どうせ制裁一つやっても大騒ぎするのだから、日本は100でも制裁をかけた方が良い。そうして生活に支障をきたすようにならないと国民は目覚めない」と言っていました。

 本当にそんな韓国の友人がいるのか怪しいですね。荒木の捏造じゃないか。
 それにしても「生活に支障を来す」なんてことはないでしょうが、まず第一にそんなことを公言できる荒木は気が狂っています。そんなことは安倍ですら公言していない。
 第二に生活に支障を来そうが、韓国側は安倍の無法には屈服しないでしょう。ベトナム戦争などもそうですが、民族主義とはそういうもんです。
 第三に「第二とも多少話がかぶりますが」、「生活に支障を来そうが戦前日本がなかなか降伏しなかった」「生活に支障を来そうが中国で文革毛沢東が死ぬまで終わらなかった」ように「生活に支障を来せば降伏する」と言うほど話は単純ではありません。

 文在寅政権が危機に見舞われれば、どういう形か分かりませんがそれが北朝鮮にもシンクロするはずです。

 意味が分からないですね。どうシンクロ(と言うか影響する)のか。そしてその影響が「拉致解決につながらない限り」シンクロしたって意味がないわけです。もしかして「文政権が倒れれば、後継は自由韓国党になり太陽政策は放棄され、俺たち救う会が有利になる」とでも妄想してるのか?
 つうか仮にこれが拉致解決につながったとしても*2、こんな「WTO違反行為の疑い濃厚」な韓国敵視が許されるわけがないでしょう。
 つうかこんなことで文政権は危機に見舞われないでしょうが、そんなことを公言できる荒木は気が狂っています。そんなことは安倍ですら公言していない。隣国の政権、それも「独裁政権ではない、民主的に選ばれた政権」に向かって「政権危機になればいい」とはどれほどキチガイなのか。

その意味ではひょっとしたら「賊反苛杖」の文在寅大統領も歴史を動かしたと後世評価されることになるかもしれません。

 ばかばかしい。既に文氏は「初の米朝首脳会談の立役者」として名前を残しています。
 一方我が国の安倍は
1)「戦前美化の極右思想」からWTO違反行為(無法な経済報復)を隣国・韓国に実行した「馬鹿首相」
2)モリカケ疑惑の「汚職首相」
として悪名を残しました。まさに日本の恥であり、こんな男が6年を超える長期政権など、日本人の馬鹿さを露呈する物でしかありません。
 今俺は「戦前の暴支膺懲や鬼畜米英ってこういうことだったのか。2019年にそんなもんを体験できるとは思わなかった」という空しさと屈辱を感じています。

*1:日本の閣議に当たる。

*2:つながらないと思いますが