常岡浩介に突っ込む(2019年8月10日分)

常岡浩介がリツイート
■エレニがリツイート
‏ わざわざ「アメリカが〜落とした」を入れるのがポイント。
 原爆を日米離間策に使おうとするの、もう諦めたらいいのに。
■駐日ロシア連邦大使館
‏ 今日、日本では、1945年8月9日にアメリカが長崎に落とした原爆の犠牲者をしのぶ、#長崎原爆忌 です。
 われわれは、日本の皆さんと悲しみを共にします。この悲劇が二度と繰り返されないよう手を尽くすことを、呼びかけます。

 呆れたり、怒ったりする前に、吹き出しました。日米離間策ねえ。「米国が落とした」というのは客観的事実でしょうにねえ。つうか別に「米国が落とした」と駐日ロシア大使館ツイートが書かなくてもそんなこと知ってますし。
 ということは「米国が実行した東京大空襲」「ロシアが実行したシベリア抑留」「北朝鮮が実行した日本人拉致」「日本軍が実施した南京大虐殺慰安婦」というと「常岡と類友」的には「日米離間策」「日露離間策」「日朝離間策」「日中離間策」「日韓離間策」になるのか(勿論皮肉)。
 というか別にロシアの思惑がどうかになんか関係なく俺は「核廃絶に後ろ向きな米国*1」あるいは「沖縄基地問題での、知事選勝利で示された沖縄県民の意思を踏みにじる米国の振る舞い」には怒りを禁じ得ません。また、そうした米国にべったりの安倍政権や「それを容認する日本国民多数派」にも怒りを禁じ得ませんが、「米国べったり(そして安倍自民にもべったり?)」の常岡と類友はそうではないようです。
 「アンチロシア」&「米国の核兵器きれいな核兵器(中露、北朝鮮核兵器は汚い核兵器?)」「米国は常に正義の味方(沖縄基地問題?。何ですか、それは?)」の悪魔合体が「常岡と類友」なのでしょう。いっそのこと「常岡と類友」は久間*2防衛相(当時)のように「原爆投下は当時としては仕方がないという認識」とでも公言したらどうなのか。
 しかし、常岡(元長崎放送社員)も久間氏(長崎選挙区選出)も「彼ら自身は被爆者ではない」とはいえ、「原爆が投下された」長崎出身なのに、この被爆者への冷淡さは何でしょうか。 

参考
原爆投下「しょうがない」/久間防衛相が暴言
久間防衛相発言/被爆国の閣僚として絶対に許されない/志位委員長が会見
被爆者を傷つけた/久間防衛相の原爆投下での暴言/長崎・広島から抗議
久間防衛相が辞任/“選挙に配慮” 暴言に反省なし
久間前防衛相発言/「読売」社説は原爆神話と核抑止力論の虚構に立つのか

常岡浩介*3リツイート
■ぐり@関賢太郎*4
‏ 今日はソ連が日ソ中立条約を破って火事場泥棒するべく攻めてきた日*5ですね。シベリア抑留では長崎に匹敵する死者だしたことも、我々はけっして忘れません。
■駐日ロシア連邦大使館
‏ 今日、日本では、1945年8月9日にアメリカが長崎に落とした原爆の犠牲者をしのぶ、#長崎原爆忌 です。
 われわれは、日本の皆さんと悲しみを共にします。この悲劇が二度と繰り返されないよう手を尽くすことを、呼びかけます。

 やれやれですね。「アンチロシア」常岡と類友らしいですが、まずは素直に「確かに米国の原爆投下は酷いですね」と一言があってしかるべきでしょう。ロシアの思惑が何でアレ、このロシア主張は核廃絶支持者にとって全く正論ですし。
 「お前らそこまでして米国の原爆投下を免罪したいの?。それともロシアに悪口出来ればそれでいいの?。被爆者に対して失礼な行為をしてるつう自覚はないの?」て話です。
 なお、常岡らの「ロシアへの批判ツイート」が「ならばロシアに核廃絶してほしい」でない点が興味深いですね。この文脈で一番すべきロシア批判はそれであって「シベリア抑留」「北方領土侵攻*6」ではないでしょうに。
 結局、常岡と類友のウヨ連中は「米国の核保有」を正当化してるし、だからこそロシアの核保有も批判できないのでしょう。俺にとって常岡とは「自称ジャーナリスト」「なんちゃってジャーナリスト」「論外のクズ」「マスコミ業界から消えてほしいバカ」「上杉隆*7日垣隆*8の同類」でしかありません。

【参考:駐日ロシア大使館ツイートと原爆投下】

■駐日ロシア連邦大使館
‏ 今日この日、日本の皆さんとともに、1945年8月6日、米国が #広島 に落とした原爆の犠牲者の方々を追悼します。 このような悲劇のページが、人類の歴史に二度と表れないよう、できる限りのことをするよう呼びかけます。

■駐日ロシア連邦大使館
 8月6日、D.ビリチェフスキー臨時代理大使は、何十万人もの一般市民の命を奪ったアメリカの原爆投下による犠牲者をしのぶ、原爆死没者慰霊式に参列しました。広島市中心部の平和記念公園で行われた祈念式には、世界100か国以上からの参加者がありました。

*1:まあこの点は米国以外の核保有国も大同小異ですが、核保有数(推定数ですが)の多さ(世界の核兵器は1万4525基、9カ国が保有、その内訳は | BUSINESS INSIDER JAPANによれば1位のロシア、2位の米国ともに6000発以上、その他は3位のフランスでも300発)を考えれば一番責任が重いのは米露でしょう。

*2:橋本内閣防衛庁長官自民党総務会長(小泉総裁時代)、第一次安倍内閣防衛相を歴任

*3:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社

*4:自称・戦闘機評論家。著書『戦闘機と空中戦(ドッグファイト)の100年史』(潮書房光人社)、『すべてがわかる零戦入門』(じっぴコンパクト新書)、『これ以上やさしく書けない戦闘機「超」入門』(パンダパブリッシング)、『[図解]自衛隊機の秘密』(PHP研究所)など(ウィキペディア「関賢太郎」参照)

*5:なお、この侵攻はいわゆるヤルタ密約によるもので英米も黙認していますのでロシアだけを非難できる問題ではありません(しかしご覧の通り常岡らはロシア批判しかしませんが)。これについてはそんな過去があったのなら、ますます北方領土なんか返還される見込みがない - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。

*6:「繰り返します」が、しかし北方領土侵攻を米英が容認したことは無視し続ける常岡と類友です。

*7:著書『石原慎太郎「5人の参謀」』(2000年、小学館文庫)、『田中真紀子の恩讐』(2001年、小学館文庫)、『議員秘書という仮面』(2002年、小学館文庫)、『ジャーナリズム崩壊』(2008年、幻冬舎新書)、『世襲議員のからくり』(2009年、文春新書)、『記者クラブ崩壊』(2010年、小学館101新書)、『官邸崩壊』(2011年、幻冬舎文庫)、『ウィキリークス以後の日本:自由報道協会(仮)とメディア革命』(2011年、光文社新書)、『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』(2012年、PHP新書)、『悪いのは誰だ! 新国立競技場』(2015年、扶桑社新書) など

*8:著書『「松代大本営」の真実』(1994年、講談社現代新書) 、『そして殺人者は野に放たれる』(2006年、新潮文庫)、『少年リンチ殺人《増補改訂版》』(2010年、新潮文庫)など