高世仁に突っ込む(2019年8/28分)(追記あり)

こんどはトウモロコシ爆買いで尻尾をふる安倍外交 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 北朝鮮ウオッチャーぶる高世がいつまで経っても、『北朝鮮を利している』『反日親北朝鮮』などと産経、救う会ら日本ウヨが韓国政府を批判する「ジーソミア延長停止問題」について「確かに北朝鮮を利している」「いや利していない」「韓国政府に非がある」「いや非などない。非はもっぱら安倍政権にある」などといった形で触れることが「現時点で全くない」のは異常、不自然と言っていいでしょう。
 「救う会のようなアンチ韓国のウヨ(横田奥さんなどを通して関係がある)」とだいじなおとなりさん - 韓国は敵なのかなど、「ジーソミア延長停止はむしろホワイト国除外などで先にケンカを売った安倍政権の方に問題がある、として安倍批判する人々(高世も元左翼なのでそういう方との付き合いは今もあるでしょう)」の双方にいい顔をしたくて、ジーソミア延長停止問題から高世が逃げてるようにしか見えませんね。安倍外交批判記事を書くにおいてジーソミア延長停止問題に触れないなど不自然すぎるでしょう。
 仮に「軍事的に難しい問題があるので安易に論じるのは避けたい」と高世が思ってるにしても「それならばそのようにブログに書くべき」でしょう。
 そのような「どっちつかずで曖昧にごまかす卑劣な態度」を高世がとる結果、「安倍外交を批判する場合でも」今回のように「ジーソミアは外して」、「トランプの圧力に屈して不要不急のトウモロコシの爆買い」云々という方向での批判なのでしょう。まあ、トウモロコシの件だって重要ですけどね。しかしジーソミア問題を高世が完全に無視し続けるのは明らかに異常、不自然です。
 それはともかく別記事でも書きましたが「読売新聞・日本テレビでの世論調査では5割が安倍の外交政策を支持(この記事での高世の指摘)」つうのは高世が言うようにあまりにも非常識すぎて絶句しますね。
 「日本人ってそんなにバカだったのか」「残り5割は『不支持』『わからない、無回答』とはいえ」とげんなりします。
 「北方領土返還」をぶち上げながらも結局うやむやになった日露外交と言い、関係を極度に悪化させている日韓外交*1と言い、「拉致の安倍」と放言しながら何の成果もない日朝外交と言い、結局「米国産農産物を買わされるだけで、米国の自動車関税は引き下がらなかった」日米外交と言い、「政権当初やたら中国を敵視していたくせに結局一帯一路参加を表明した」日中外交と言い、イラン・米国の緊張緩和という意味では何の成果もなかった「安倍のイラン訪問」といい、安倍の外交の何が評価できるのか。
 これが「鳩山*2首相の日ソ国交正常化、国連復帰」「佐藤*3首相の日韓国交正常化、沖縄返還」「田中*4首相の日中国交正常化」「小泉*5首相の日朝首脳会談による拉致被害者帰国」などならまだわかりますが。
 マスコミがろくに安倍批判しないこともこうした事態を生む一因とはいえ、そしてこの場合の支持とは「よくわかんないけど別にいいんじゃないの」程度の消極的支持が大半(ほとんどの日本人は外交にあまり興味はないでしょう)で積極支持ではないでしょうが唖然ですね。まともな脳みそがあれば、安倍外交など評価に値しないことは明白でしょう。
 「よくわかんないけど別にいいんじゃないの」程度の消極的支持すらできるもんではない。「北方領土返還」をぶち上げながらも結局うやむやになった日露外交と言い、関係を極度に悪化させている日韓外交と言い、容認できるような代物ではありません。
 こうした「あほな国民」が6年にも及ぶ安倍長期政権を支えてるわけです。「諦めてはいけない」とはいえ、高世が嘆くように安倍批判派として絶望的な気持ちにもなります。安倍のせいで国益が破壊されてるのに愚劣な国民はそれを黙認してるわけですから。
 安倍が首相でないなら何しようが奴の勝手です。首相という立場で無茶苦茶やってるのは到底容認できない。

 トランプ大統領は、(ボーガス注:レアメタルがあるので)デンマークからグリーンランドを買う*6だの、ハリケーンが米国に上陸する前に核爆弾で破壊することを提案するだの

 いつもながら言ってることが正気ではないトランプです。そもそも「アラスカ購入(ロシアから米国が)」以外に領土の売買なんかほとんど前例がないでしょうに。
 「核兵器でハリケーンを攻撃」て「単に威力の強い爆弾としか思ってないのか?(被爆の問題無視かよ)」ですね。

参考

トランプ氏「グリーンランド購入」発言 火消しの米 - 産経ニュース
 トランプ米大統領が北極圏にある世界最大の島、デンマーク自治グリーンランドを購入する意向を表明した問題は、同国のフレデリクセン*7首相が「ばかげている」と一蹴したことで事実上決着した。
■米国による外国の土地買収
 米国は過去に外国からの土地買収を通じて領土を拡張してきた。ジェファソン*8大統領は1803年、現在の南部ルイジアナ州から北部モンタナ州にまたがる地域をフランスから購入。アンドリュー・ジョンソン*9大統領は67年、西部のアラスカをロシアから買い取った。ウィルソン*10大統領は1917年、現在の米領バージン諸島をデンマークから購入した。グリーンランドをめぐっては、トルーマン*11大統領が46年に1億ドル相当の金塊と引き換えに買収を図ったが失敗している。

トランプ大統領、「ハリケーンへの核爆弾投下を提案」の報道を否定 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News
ドナルド・トランプDonald Trump米大統領は26日、米国に上陸する前のハリケーンに核爆弾を落とすことを自身が提案したとの米ニュースサイト「アクシオス(Axios)」の報道は「ばかげている」と述べ、記事の内容を否定した。
 アクシオスは25日、トランプ氏が関係閣僚や顧問らによるハリケーンに関するブリーフィングで、アフリカ沖で発生したハリケーンの目に核爆弾を落とし、破壊することは可能かと出席者らに尋ねたとの記事を掲載した。
 しかしトランプ氏はツイッターTwitter)で、「トランプ大統領が上陸前の大型ハリケーン核兵器で吹き飛ばしたがっているというアクシオスの記事は、ばかげている。こんなことは一度も言っていない。またフェイクニュースが出ただけだ!」と非難し、改めてメディアを批判した。
 米海洋大気局(NOAA)は「ハリケーンの季節が来るたび、核兵器で消散させる方法を試すべきだという単純な提案が出てくる」と明らかにし、爆弾はハリケーンに影響を及ぼさないだけでなく、風によって放射性降下物が近くの陸地に瞬く間に広がると指摘。「言うまでもなく、良いアイデアではない」とした。

 米中経済戦争で中国に売れなくなった米国の農産物を、日本が引き受けて買いましょうと安倍*12首相が約束したそうだ。おいおい。
 「中国が約束を守らないから、米国ではトウモロコシが余っている。その全てを日本が買ってくれ、農家はとても幸せだ」
 トランプ氏は二十五日、仏ビアリッツでの日米首脳会談でこう語った。安倍首相は「日本では害虫被害に悩まされており、民間に追加購入需要がある」と応じたという。
 しかし、「害虫被害」は爆買いをとりつくろうための根拠のない言い訳に過ぎないようだ。
害虫被害はデマ? 農水省「現時点で影響ない」 米産トウモロコシ大量輸入で“忖度報道” (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
《日米首脳が25日の会談で合意した米国産飼料用トウモロコシの大量輸入について、農業関係者から疑問の声が上がっている。
 菅義偉官房長官は27日午前の会見で、安倍晋三首相が表明した大量輸入について「(日本国内で)供給が不足する可能性がある」と説明した。日本では、7月からガの幼虫である「ツマジロクサヨトウ」の発生が確認されていて、九州地方を中心に11県で被害が出ている。そのため、米国から年間輸入量の3カ月分にあたる275万トン程度が輸入される見込みだという。トランプ米大統領は日本の輸入額について「数億ドル(数百億円)」と述べている。
 では、ツマジロクサヨトウの被害はどの程度なのか。275万トンを輸入するということで、すでに供給不足になっているのかと思いきや、農水省に確認したところ「現状で営農活動に影響は出ていません」(植物防疫課)と話す。
「害虫被害が限定的であることは調べればすぐにわかるのに、ほとんどのメディアがそのことに触れていません。安倍政権の説明を“忖度”してそのまま報道するとは、情けないとしか言いようがありません」(鈴木宣弘*13・東京大教授(農業経済学))》

 「供給不足のおそれ」を口実に緊急輸入を発表したが、朝日の取材では「直ちに供給不足が生じる恐れはない(農水省)」と言うのだから、高世が言うようにいつもながら呆れます。そして「安倍やトランプを恐れてか」そのことを「この朝日記事など一部を除き」マスコミが報じないことにも、高世が言うようにいつもながら呆れます。政府の言い分を垂れ流すだけなら「旧共産圏の官製メディア(旧ソ連プラウダなど)」と何が違うのか。日本のマスコミ、特にテレビ局には中国や北朝鮮のメディアを批判する資格はかけらもないでしょう。


【追記その1】
 だいじなおとなりさん - 韓国は敵なのかに投稿しましたが投稿ボタンを押すとすぐに「ありがとうございました」となるシステムは改善してほしいですね。
 最近のこういうシステム(例えば小生が署名した「あいちトリエンナーレ2019」の企画展に対する河村名古屋市長など公権力の介入に抗議し、企画展の再開を求めます(終了))は「いったん確認画面がでてそれからボタンを押して投稿」なのでそうしてほしい。また投稿後に「あいちトリエンナーレ2019」の企画展に対する河村名古屋市長など公権力の介入に抗議し、企画展の再開を求めます(終了)は記入したメールアドレスに「確かに投稿されました」という確認メールを送ってくるのでそうしてほしいですね。
 何を気にしてるかというと「氏名非公開」希望にチェックしたと思うがもし間違って公開だったらいやだなと言うことです。まあ後で確認して氏名が掲載されていたら、匿名希望のメールを送りたいと思いますが(8/31追記:小生の名前は載ってないので匿名希望で登録していたようです)。
 まあ、「実名掲載を躊躇しない方と違い」腰抜け、へたれという批判は甘受しますが、小生もこうした運動への応援意思は表明したいものの、「周囲が必ずしも小生と同意見ではない」ため氏名公開でトラブりたくないと言うことです。


【追記その2】
「まさかの友こそ真の友」 トランプのピンチを救った安倍首相 農産物合意で支持層の不満を回避 - FNN.jpプライムオンライン
 当の安倍政権が「トランプに頼まれて不要不急のトウモロコシ輸入をした」と言う批判に対し「病虫害による供給不足の可能性があった」と言い訳してるのに「安倍政権は、米中貿易摩擦によって中国市場を失ったトランプを助けるためにトウモロコシ輸入をした」と公言するとはさすが「空気を読まないフジサンケイ」です。
 フジサンケイにとっては「トランプの依頼をハイで受け入れるのは当然の行為、不要不急の爆買いなどと批判する方が間違い」という「不動の認識」があるようです。 

*1:俺は「韓国に非がある」とは全く思いません。非は「もっぱら安倍ににある」と思いますが、あえて言えば問題は「そういうことではない」。韓国に非があろうがなかろうが、仮想敵国でも何でもないはずの隣国(安倍政権以前はこんな敵対関係ではない)と極度に関係を悪化させるなど愚劣な行為です。韓国側が『言論での安倍批判』をしながらも「安倍が無法な行為に出る→やむを得ず、反撃に出る」までは、「安倍的な報復行為」のようなことを自重していたのはそういうことです。

*2:田中義一内閣書記官長、犬養、斎藤内閣文相などを経て首相

*3:運輸次官から政界入り。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*4:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*5:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*6:デンマーク側は当然ながら「そんな話は聞いていない」と反発しています。

*7:雇用大臣、司法大臣を経て首相。デンマーク史上2人目の女性首相(1人目はヘレ・トーニング=シュミット(在位2011~2015年))で、かつ最年少(2019年6月の就任時42歳)で就任した首相。

*8:ワシントン政権国務長官ジョン・アダムズ政権副大統領などを経て大統領

*9:リンカーン政権副大統領を経て大統領

*10:ニュージャージー州知事を経て大統領。1919年に国際連盟創設への尽力でノーベル平和賞受賞

*11:ルーズベルト政権副大統領を経て大統領

*12:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*13:著書『食の戦争:米国の罠に落ちる日本』(2013年、文春新書)、『牛乳が食卓から消える?:酪農危機をチャンスに変える』(2016年、筑波書房)、『亡国の漁業権開放』(2017年、筑波書房ブックレット)など