今日の産経ニュースほか(2019年9月3日分)

プーチン氏、モンゴルと対日共闘を誇示 ノモンハン事件80年(1/2ページ) - 産経ニュース
 我々はなぜか忘れがちですが、ノモンハン事件においてはモンゴルも登場国の一つの訳です。

・1939年にモンゴル国境付近で旧ソ連軍と日本の関東軍が衝突したノモンハン事件から80年となったのに合わせ、ロシアのプーチン*1大統領は3日、モンゴルの首都ウランバートルを訪問し、同国のバトトルガ大統領と会談した。プーチン氏は会談後の記者会見で「ソ連軍とモンゴル軍は80年前、肩を並べて戦い、侵略者に手痛い反撃を与えた」と指摘。事件を日本による侵略とした上で、ロシアとモンゴルの共闘と友好関係を誇示した。
・バトトルガ氏も「両国の友情の下で(ボーガス注:関東軍の侵略から)モンゴルの独立と主権を守った勝利は神聖なものだ。80年の節目にプーチン氏と会えたことは非常に喜ばしい」と述べた。

 こうした認識については「領土紛争だ、侵略じゃない!」が産経らウヨの認識なんでしょうね。何せ日中戦争や太平洋戦争ですら「蒋介石が悪い」「アジア解放の聖戦」「ハルノートにはめられた」など言い訳する連中ですから。とはいえ、中韓に対するほどにはロシアやモンゴルへの非難はしないのでしょう。
 しかし産経が言うように「こうしたプーチン発言」は単に「モンゴルとの友好関係アピール」ではなく「侵略国の日本側が、侵略された側のロシアに島を返せとは何事か」「日本に(日露戦争で?)奪われた島を我々は取り返しただけだ。正当な権利行使だ」などという含みもあるのでしょうね。「以前から分かってたことですが」プーチン政権下においてどう見ても北方領土は返還されそうにありません。


【正論】日本とポーランド知られざる絆 ジャーナリスト・井上和彦 - 産経ニュース
 『パラオはなぜ「世界一の親日国」なのか』(2015年、PHP研究所)など、何でもかんでも「親日国」認定するバカウヨ井上の駄文です。まあ、ポーランドもぶっちゃけ「今は大して豊かな国ではない(共産国化が痛かった?)」ので、正直、日本人観光客ウエルカムでしょうし、その結果、井上に調子を合わせて媚びもするでしょう。


【欧州を読む】英王室ゆるがす新スキャンダル 女王次男の性犯罪疑惑に“証拠”続々 - 産経ニュース
 日本だと仮にこんな疑惑が皇室に発覚*2しても「ほぼ確実にもみ消してるんだろうな」と思うと「英国はある意味すごい」ですね。まあいずれにせよ
皇帝や王、天皇、ダライ・ラマらがみな「高潔に育」っていたら、世の中の不幸はずいぶん軽減されたろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)ですね。家柄が良ければ立派な人間なら本当に苦労しません。
 しかしこの疑惑が事実ならアンドルー某も本当に「バカ息子」ですね。両親や兄(チャールズ)も頭が痛いでしょう。まあ兄も「不倫問題」で叩かれてはいますが「性犯罪疑惑」とはわけが違います。


首相、日韓関係で「根幹にある徴用工問題の解決が最優先」 - 産経ニュース

 安倍晋三首相は3日、韓国訪問から帰国した河村建夫*3官房長官(日韓議員連盟幹事長)と首相官邸で会談し、いわゆる徴用工問題などで悪化する日韓関係について「根幹にある徴用工問題の解決が最優先だ。国と国との約束をしっかり守ってもらいたい。その一言に尽きる」と述べた。河村氏が会談後、記者団に明らかにした。

 おいおいですね。「根幹にある徴用工問題の解決が最優先」って、ホワイト国除外、フッ化水素水輸出規制などの「建前上の理由」にしていた「輸出管理云々」は一体どこへ行ったのか。「輸出管理こそ」が「根幹で最優先」ではないのか。
 まさに「語るに落ちています」。こういう安倍の「不自然極まりない言動」を無視して「安倍政権の行為は安保上の措置にすぎない」と強弁できる「自称軍事評論家」黒井文太郎も呆れたバカです(もちろん黒井は事実誤認をしているのではなく明らかにデマを吐いていますが)。
 安倍や産経だといざとなったら「河村が嘘をついた」と言い出しそうですが、そんな言い訳が世間に通用するわけもない。それにしても「いくら自民議員とは言え」日韓議連幹事長が安倍の言いなりですか(呆)。そして記者団は俺のような「輸出管理が根幹で最優先じゃないんですか?」「報復じゃないという過去の言明と矛盾じゃないんですか?」という突っ込みを河村にしたのかといったらおそらく何もしないのでしょう。本当にげんなりします。


韓国人のうぬぼれと偽善 鄭大均(首都大学東京名誉教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 対日うぬぼれの態度、文在寅の独創というわけではない。1993年に大統領になった金泳三にもそれがあったし、その後の金大中や廬武鉉にもそれがあって

 おいおいですね。それで「うぬぼれ」というのは誰が考えてもおかしいでしょうが、国基研にはそういう常識は通用しません。なお、「うぬぼれ」というなら日本の嫌韓ウヨの方がよほど「対韓うぬぼれ」でしょう。

 金正淑*4夫人は釜山時代に裏千家の茶道教*5に熱心に通っていたというし、娘は国士舘大学*6の21世紀アジア学部の留学生であった。

 意味が分からないですね。「妻・金正淑日本茶道に傾倒し、娘は国士舘大に留学してたのに文在寅反日なのはおかしい」て、それ「文氏は反日なのではなく反安倍(反日本右翼)」なのだ、つう話でしょうよ。しかし、国基研にはそういう常識は通用しません。


韓国で日章旗は問題とされない 西岡力(国基研企画委員兼研究員・麗澤大学客員教授) « 国基研ろんだん 国基研ろんだん « 公益財団法人 国家基本問題研究所

 高校野球日本代表チームが韓国遠征に際して、わざわざ日章旗のエンブレムがついたシャツの着用を取りやめた

 散々「反日運動で今の韓国は危険、旅行などは避けるべき」とほざいてた分際で「そんなに危険ならユニホームに日の丸入れるのは止そうぜ。日本人と分かったら暴徒が襲ってくるかもしれない。日の丸なんざ高校生を危険にさらしてまでユニホームにつけるほどのもんじゃない(高野連)」となったら「日の丸を付けていても安全です(西岡ら国基研)」と言うのだから全く滑稽です。馬鹿馬鹿しくて吹き出しました。
 「日の丸大好き右翼」として高野連の決定が不愉快なのでしょうが、高野連決定を招いたのは「反日運動で今の韓国は危険、渡航しない方がいい」などとデマで韓国を中傷し、「高校生が怪我したら困るが今更、交流試合を中止できない。韓国側に対し失礼に当たるし、試合を楽しみにしていた日本の高校生も悲しむ」「そんなに今の韓国が危険なら、とりあえずユニホームの日の丸はやめよう」と高野連をおびえさせた西岡らウヨ連中の自業自得です。高野連を「過剰反応」云々と批判する前に、まずは「我々ウヨが韓国を誹謗するデマを垂れ流して済みませんでした」とわびたらどうなのか。そしてこの期に及んでも「韓国旅行は危険」とデマを飛ばす気なのか。


ワンコイン海鮮丼、暴力団資金源か 密漁で調達、観光客に人気 - 産経ニュース
 密漁という部分を除けば「外見上は合法行為(漁業&飲食店経営)」だったわけで、昨今のヤクザは「オレオレ詐欺、薬物密売などの明らかな違法行為」だけでなく「摘発されにくい合法的(?)な方面」にも力を入れてるんですかね。


首相、11日に内閣改造 外相に茂木氏が浮上 - 産経ニュース
 「ホンマかいな?」ですね。河野を更迭する理由は何でしょうか?。河野に何か不満があるのか。そして仮にそうなったとして河野は無役になるのか。
 まあ、俺は河野を全く評価してないので後釜がよほど酷くない限り、河野が更迭されようと全くかまいませんが。


【政界徒然草】「安定と挑戦の布陣」内閣改造・党役員人事で安倍首相の予告はおもしろい(1/2ページ) - 産経ニュース
 具体性の全くない「安定と挑戦の布陣」などという意味不明な言葉を「面白い」などといって持ち上げるのだから産経もいつもながら変な「安倍万歳」新聞です。
 しかも「安倍発言に具体性がないため」にどんな内閣、党幹部改造がされるか、「こういう噂がある程度の話」しか出来ず、安倍発言に基づいた具体的なことは何も書けずお茶を濁してるから滑稽です。

 首相の出身派閥である細田*7派(清和政策研究会)には、首相の最側近といわれる議員や若手から二階氏*8の交代論がある。来年夏の東京都知事選で、二階氏が自民党と敵対してきた小池百合子*9知事の支援を示唆していることや、(ボーガス注:細野*10民主党幹事長など)野党経験がある現職国会議員を自民党や自らが率いる二階派志帥会)に引き入れることなどへの不満がくすぶっている。
 一方で、二階氏は首相の党総裁連続4選に言及しており、二階派の議員は「二階氏を外したら4選ができなくなり、首相は死に体になる。『安定』とは程遠い」と牽制する。

 まあ、確かに牽制ではあるのでしょうが、安倍に二階氏を変える動機もないでしょう。仮に変えるとしても「衆院議長」「副総裁」などそれなりの代替ポストが必要になるでしょう。
 しかしさすがに「4選など考えてないし、考えても出来ない」とは思いますけどね。

*1:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*2:今の皇室にそうした問題人間がいるかどうかはともかく、可能性だけならありうるでしょう。

*3:小泉内閣文科相麻生内閣官房長官自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*4:なお「金正淑」とは朝鮮半島において割とメジャーな名前らしく「文大統領の妻」の他には「金日成の妻(金正日の母)」がこの名前だそうです。

*5:別に茶道は右翼文化じゃありませんのでねえ。

*6:「国士(右翼活動家)のための大学」という右翼的ルーツ(創立者・柴田徳次郎は勿論右翼)を考えると複雑な気持ちですが、最近の国士舘においてそうした右翼性は弱まってると言うことでしょうね。とはいえ、「百地章国士舘特任教授に就任する」など最近でも右翼性が完全に消えたわけではないですが。

*7:小泉内閣官房長官自民党国対委員長(小泉総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*8:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*9:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)などを経て都知事

*10:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任