「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年9/12分:荒木和博の巻、ほか)

【主張】米補佐官解任 米外交の危うさ憂慮する - 産経ニュース
 「対北朝鮮強硬派」とされるボルトン辞任を嘆く「アンチ北朝鮮」産経ですが、彼のような極右がいなくなった方がよほどましでしょう。特に期待されるのは北朝鮮云々よりは「イラン情勢の好転」ですね。
 北朝鮮については文政権の影響もあってか「当面は戦争などありえそうにない」のにイランについては「大丈夫なのか?」と言いたくなるような危うい状況でしたからねえ。なお、ボルトンは「北朝鮮担当補佐官」ではなく「安保担当補佐官」であり、彼の辞任はイランやロシア相手の外交などにも影響するとみられます(そもそも更迭理由もおそらく北朝鮮オンリーではないでしょう)。しかし「社説の最初から最後まで北朝鮮問題オンリー」という産経は気が狂ってると思います。


ボルトンの幻【調査会NEWS3071】(R01.9.12): 荒木和博BLOG

 ジョン・ボルトン米大統領補佐官が解任されました。

 過去にも「別にスキャンダルが発覚したわけでもない」のに「意見の違いからか」トランプに解任された人間、あるいは解任される前に政権を去った人間には「ティラーソン国務長官」「マチス国防長官」などいますので正直それほどの意外性はありませんね。
 もちろん「イラン、北朝鮮、ロシアに対して敵対的だったボルトンの更迭が今後、対イラン外交、対北朝鮮外交、対ロシア外交にどう影響するか」「ポンペオ国務長官も更迭されるのか」「ボルトンの後任はだれになるのか。当面は空席なのか」は気になるところです。荒木は「北朝鮮云々」しか口にしませんが、ボルトンは「安保担当補佐官」であり「北朝鮮担当補佐官」ではないので彼の更迭は「米国の北朝鮮外交」以外にも当然影響するでしょう。
 荒木や島田洋一らは平静を装っていますが「北朝鮮に対し強硬派のボルトンがいる限り米国は我らの味方だ」と強弁していた手前、内心は相当のショックでしょう。

 今回の解任は強硬姿勢で臨むことをトランプ大統領自身が否定したわけですから、正直なところ話し合いでの進展はますます難しくなったと思います。

 意味が分からないですね。強硬派のボルトンが去れば話し合いは進むとみるべきでしょう。

 北朝鮮はこれで表面的には話し合いに応じるかもしれません。しかしそれはこの30年間繰り返してきた脅威→交渉→合意→破棄→脅威というサイクルに戻るということです。

 「合意→破棄」となったのは「クリントンハト派)→ブッシュ(タカ派)」で米国が対北朝鮮強硬派に変化したからであり、そうでなければ対話、そして合意が進展し「脅威は徐々に減少した」でしょう。北朝鮮核武装は「それ自体が目的」ではなくあくまでも「米国の侵攻阻止」が目的ですから、米国の侵攻の可能性が減れば北朝鮮は核廃棄の方向に動くし、侵攻の可能性が増えれば核武装の方向に動くだけの話です。そもそも朝鮮戦争は建前では終戦していません。38度線は建前では「国境ではなく停戦ライン」だし、韓国も米国も「建前では北朝鮮を国家扱いしていません」。建前では「米韓にとって朝鮮半島唯一の正統国家は韓国」なのであり、その状況で北朝鮮が核廃棄する方と思うほうがナイーブでしょう。
 「朝鮮戦争が正式に終戦し韓国や米国が北朝鮮を正式に国家として認め国交を樹立する」ならともかくそうでない現状において俺は北朝鮮核武装をあまり批判する気にはなりません。「積極的に肯定」はさすがにしませんが。

 何度も、何度でも言いますが、拉致被害者は米国に頼んでも帰ってこないし、話し合いだけでも帰ってこない。

 米国が当事者でない以上、拉致に本気のわけがないし、米国が本気を出したところで拉致が簡単に解決する問題でないことは確かです。
 何せ米国が「早くかたをつけて」撤退したくて仕方がない、つまり「本気を出さざるを得ないアフガンやイラクですら」米国は撤退がいまだにできないわけですから。
 本気を出せば解決するなら「戦前日本は米国相手に勝利できた」でしょう。「本気などという精神論」で問題が解決するならだれも苦労しません。
 「正しい方法論」が必要なわけです。
 なお、「話し合いだけでも帰ってこない」という荒木発言は意味不明です。
 第18富士山丸船長は金丸訪朝という話し合いで帰ってきました。蓮池夫妻ら拉致被害者5人は小泉訪朝という話し合いで帰ってきました。
 まあ話し合いで成果を出すためには「お土産が必要だ」と荒木が言うなら確かに「お土産なしでは、話し合いだけでは帰ってこない」といえるでしょうが、荒木がここで言ってることは明らかにそういうことではないでしょう。

 その現実を認識し、覚悟を持たなければならないと思います。米国との協力は必要だとしても、もうボルトンの幻、あるいは米国の幻を追うのはやめましょう。

 さんざん救う会と家族会でアメリカ詣でを繰り返してきたくせによくもいったもんです。そして「アメリカは頼りにならない」と言いながら「ではどうすば拉致問題が解決すると思うのか」明言できないのだから荒木も呆れたバカです。

★10月4日(土)14:00「緊急特別シンポジウム 日本を食い尽くす『チュチェ思想研究会』」(日本沖縄政策研究フォーラム主催)
・特定失踪者家族会藤田隆司*1副会長が参加

 「タイトルからして下らねえ内容なんだろうな」
 「食いつくすつうほどチュチェ研に政治力あるはずねえやろ。日本社会どころか左翼運動限定ですら力ねえだろ。むしろ日本会議神社本庁のほうがよほど食い尽くしてるだろ」
 「日本沖縄政策研究フォーラムてなんだよ。『基地反対運動のバックにチュチェ研が―、翁長(亡くなられた元県知事であれ、元知事の子息である那覇市議であれ)やデニーのバックにチュチェ研がー』とかデマるのか?。もはやそれ拉致の解決と関係ねえし、翁長氏やデニー氏みたいな保守の基地反対派に失礼やろ。完全にデマやないか」「お前ら米軍基地被害をろくに批判、抗議もしないで、基地反対派をデマ誹謗とかどんだけクズなんや」ですね。家族会はこんな荒木といつまで付き合えば気が済むのか。


不思議なチョ国【調査会NEWS3070】(R01.9.11): 荒木和博BLOG

 金正恩に「チョ国を指名しろ」と言われたとか。それなら至上命令ですから強行してもおかしくはありません

 荒木も本気ではないでしょうが、あきれて二の句が継げませんね。

*1:まあ藤田は「増元みたいな右翼」ですね。およそまともな御仁ではありません。