今日の産経ニュースほか(2019年9月19日分)

さいたまの小4男児殺害 姿見えぬ父親、「母子家庭かと」 住民ら驚き隠せず - 産経ニュース

 「母子家庭だと思っていた」。殺害された進藤君と同じ小学校に通う子供を持つ女性は事件後、そう驚きを口にした。

 記事が「なんだかなあ」ですね。存在感がないこの父親は「ダメ父親」なのかもしれない。ただし「ダメ父親であること」は「犯人であること」を当然ながら意味しないわけで、何とも「もやもやしたもの」を感じます。


「 原発ゼロに立ち向かう台湾の若者たち 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 対中国では「蔡英文支持、国民党敵視」のよしこですが、皮肉にも原発問題では「脱原発蔡英文原発推進=国民党」です。
 とはいえ「原発推進派」よしこがこの件限定でも国民党をほめることはもちろんありません。
 なお、「台湾独立派」と「原発推進派」はもちろん「台湾独立と原発推進は全くの別問題」なのでまったくかぶらない(むしろ「独立派(?)」蔡が脱原発派なので台湾独立派の多くは脱原発に好意的とみられる)のに「かぶるかのように印象操作しようとする」よしこがいつもながらゲスです。
 また「台湾国民投票」において「脱原発への反対票が多かった最大の理由」はもちろん「最大野党国民党が脱原発に否定的だから」であってよしこに会いに来たとかいう得体のしれない「無名の原発推進派」の力など全く関係ありません。


ツバルで首相交代=台湾から中国に乗り換えも:時事ドットコム

 太平洋の島国ツバルの議会で19日、首相選出投票が行われ、カウセア・ナタノ元副首相がエネレ・ソポアンガ首相を破り、新首相に選出された。
 ツバルは台湾と外交関係を持ち、ソポアンガ氏は強力な台湾支持派だったが、ナタノ氏の台湾に対する姿勢は不明という。ロイターは専門家の見解として「首相交代が中国による台湾の孤立化を一段と進める機会を与える可能性がある」と伝えた。

 「ツバルの台湾との関係」は果たしてどうなることやら。


【産経抄】9月19日 - 産経ニュース

 ソロモン諸島は、日本からはるか6000キロも離れた南太平洋の島嶼(とうしょ)国である。南部のガダルカナル島にある、首都ホニアラの国際空港が玄関口となる。もともと日本軍が昭和17年7月に上陸して建設した飛行場だった。
▼やがて米軍が奇襲をかけて占領する。翌年2月に日本軍が撤退するまで、両軍は死闘を繰り広げた。約2万1900人の日本軍将兵が命を落とし、今も数千人分の遺骨が残されたままだ。物資の補給が途絶えたことで、餓死や病で倒れた兵士は1万人を超え、餓島とも呼ばれてきた。
先の大戦分水嶺(れい)となったかつての激戦の地から、気になるニュースが入ってきた。ソロモンは、1983年から外交関係があった台湾と断交し、中国との国交樹立を決めた。台湾はなんとか思いとどまってもらおうと経済援助を続けてきた。ただ、中国の桁違いに大きい資金力の前にはなすすべもない。
▼日本軍による飛行場の建設は、連合軍のオーストラリアと米国の連絡を絶つのが目的だった。中国も、ソロモンを南太平洋の要衝と見定めている。米豪の海上交通路(シーレーン)に楔(くさび)を打ち込んで、自らの影響力を高め、将来は軍事基地を建設する狙いもあるようだ。

 ソロモン諸島と中国が国交樹立しただけで勝手に「ソロモン諸島に中国の軍事基地ガー」と言い出す気の早い産経です。


【主張】台湾ソロモン断交 中国の太平洋進出警戒を - 産経ニュース

 中国が台湾独立派とみる民主進歩党民進党)の蔡英文政権発足後、台湾はこれで6カ国との断交に追い込まれた。

 「ソロモン諸島」以外の五か国は「エルサルバドルサントメ・プリンシペドミニカ共和国パナマブルキナファソエルサルバドルドミニカ共和国パナマが南米、サントメ・プリンシペブルキナファソがアフリカ)」です。
 いかに蔡英文が無能な政治家かということです。この期に及んで蔡は中国非難しかないんだからどうしようもないバカです。
 「早く辞任した方がいい無能政治家」「中国問題に話を限れば、まさに台湾の安倍晋三*1」「蔡みたいな反中国ウヨが次の総統では困るから、次の総統は国民党でお願いしたい」ですね。

 国際社会での台湾の切り崩しを狙う中国の圧力策は、あまりに露骨であり、強く非難したい。

 なんで非難するんだかさっぱりわかりません。国交樹立は違法行為や人権侵害ではないし、台湾のほうも「今は経済的に中国に負けた結果、そんなことはほとんど不可能になっていますが」、過去においては中国と断交させて台湾と国交を結ばせた国もあるわけです。


【阿比留瑠比の極言御免】国家解体試みた民主党政権 - 産経ニュース
 有料記事なので途中までしか読めませんが呆れて二の句が継げないバカ記事です。
 民主党政権を否定的に評価する人間でも、まともな人間は「民主党政権のホニャララという政策で国益が害された」ならまだしも「国家解体を目指してた」なんて馬鹿なことは言わないでしょう。
 阿比留とて「本気ではなく最初からデマを飛ばしてる」のではないか。
 国家解体などと評価できる政策は民主党政権には何もないし、そもそも国家なんてもんはそうそう簡単に解体、崩壊するもんでもない。

 「旧ソ連の崩壊(ロシア、ウクライナなど複数の国に分裂)」
 「旧ユーゴの崩壊(セルビアクロアチアなど複数の国に分裂。しかも分裂するまでに深刻な内戦)」
 「チェコスロバキアの分裂(チェコスロバキアの二つに分かれる)」
 「現在、内戦が進行中のアフガン、イエメン、シリア」
 「自称大統領(政権与党マドロ*2と反体制派グアイド)が二人存在するベネズエラ

のような「マジモンの国家崩壊(国家の分裂や長期にわたる内戦状態、深刻な政治混乱)」なんか、どこの国でもそうそう起こる話ではありません。

*1:ただし蔡は安倍と違い「脱原発」「同性婚容認」だそうですが。むしろこの件では国民党のほうが「原発推進」「同性婚反対」で安倍に近い。

*2:チャベス政権外相、副大統領を経て大統領