高世仁に突っ込む(2019年10/2分)

香港で高校生が警官に撃たれ重体 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 先日、デモ隊が欧米などいわゆる「自由」の国の国旗を掲げて行進した。現地で取材に当たっているライターの安田峰俊さん*1明らかにされなかった事実はないと同じ - 高世仁の「諸悪莫作」日記に登場。私は9月1日に香港中文大学でたまたま会った)がその中に日の丸があるのを見て「国際的連帯と自由を訴える文脈でポジティブに日の丸が使われるの、ちょっと斬新ではある。戦後の日本の歩みは正しかった模様」と書いた。

 安田にも高世にも「はあ?」ですね。
単に
1)日本が経済大国なので期待している(ただし欧米に比べてその期待は多分大きいわけではない)
2)デモ隊側がもはや「どこの国でもいいから支援してくれ!」というくらいに追い詰められてる(プーチン・ロシア、金正恩北朝鮮など明らかに支援してくれそうもない国はともかく、もはや支援を訴える国をえり好みできる状態ではない)
3)香港デモ隊が外国人に支援要求アピールをする場合、すぐに思いつくのが(日本に限らず)国旗
というだけの話でしょう。
 今が「戦後レジーム(高世らの言う『戦後の日本の歩み』)からの脱却」を主張する「極右・安倍政権」なのに「高世と安田は冗談言うな!。何が『戦後の日本の歩みは正しかった』だ!(呆&怒)」て話です。
 まあたぶんその期待は香港デモを支援する気などない「一帯一路参加を表明し、来年春には習近平*2主席を国賓として招待する予定の安倍政権」と「安倍政権を支持する日本人多数派」によって裏切られるでしょう。
 そもそも過去に「アパルトヘイト南アと地下資源目当てにつきあい、名誉白人の称号を頂いた自民党自民党支持の多数派日本人」に人権感覚なんかあるわけがない(そんなことより金儲けが大事だ)し、そもそも香港デモ隊側も「日の丸を掲げて日本への支援要請アピールしないより、した方がいくらかマシ」程度の認識しかないでしょうが。
 俺なんぞは「さすがにない」とは思いますが「日の丸振り出すとは、香港デモ隊って、ダライ・ラマみたいに日本ウヨと野合はしないよな?」と危惧を感じるくらいです。
 むしろ「これはデモ隊は敗北するんじゃないか」とすら思いますね。

【参考:俺と同様のデモ隊への危惧】

香港抗議活動と主体的な社会変革運動論: 白頭の革命精神な日記
 香港抗議活動を「方法」の面で検討するとき、次に、外勢依存であることを問題視しなければなりません。なんと星条旗を振る展開だそうです。

「トランプ大統領、香港を助けて」 香港デモ隊、米国に介入求める(BBC News) - Yahoo!ニュース
 14週にわたり民主化を求めるデモが続く香港で8日、デモ参加者が星条旗を振りながらアメリ総領事館まで行進し、ドナルド・トランプ大統領に、香港を中国から「解放」してくれるよう訴えた。
 デモ参加者には、「トランプ大統領、香港を救ってください」、「香港を再び偉大に」と書かれた横断幕を手にした人の姿もあった。
■米議会の取り組みも要求
 デモ隊はまた、米議会上院で超党派議員が今年6月に提出した、香港の自治を守る「香港人権・民主主義法案」の可決を求めた。
 この法案は、アメリカ政府が、香港の貿易上の特別な地位が正当であると確認するため、1年毎に、香港の高度な自治性を認定するというもの。
 香港の独立性を中国当局が抑圧していると認められれば、アメリカは中国当局を制裁対象とすることができる。
(以下略)

 当人たちも、自らが掲げる要求が中国共産党に受けれられるはずがないと分かっているからこそ星条旗を振っているのでしょう。如何ともし難い事実から出発すればこそ、現状では星条旗を振ってアメリカに頼るしかないとはいえ、それにしても外勢依存と言う他ないアクション。自力に依って立っておらず、厳しい言い方をすれば「他力本願」なのです。
 アメリカは上下両院の外交委員会で「香港人権・民主主義法案」をそれぞれ全会一致で可決したそうです。しかし、事態は決して「好転」していません。

米議会が法案を可決、星条旗にすがる香港の悲壮 - 香港2019(4) (2ページ目):日経ビジネス電子版
 いま、香港で若者たちが星条旗を振り、米国で事実上香港の普通選挙実現を求める内容を含む法案が可決される。まるで香港の若者たちの苦悩に、米国が人道主義をもって応じているような美談にも見えるが(中略)、米国のまなざしが香港ではなく北京に向いているのは間違いない。米中対立というコンテクストでその行動を読み解くほうが実態に近い。
(中略)
 危うい賭け、とも言え、捨て身の悲壮、とも言えるだろう。
 中国政府が自由主義陣営との結節点*3としての香港の価値を認める限りにおいては、米国の香港に対する優遇措置を必要とし続け、「香港人権・民主主義法案」は圧力として機能する。だが中国が、香港のその機能を上海や他の都市で代替できると判断したら、同法案は中国に対して何の効力も持たなくなる。中国政府を信用できず、民主化を求めている香港人が、「香港の(ボーガス注:経済的な)価値を認め続けてくれるに違いない」と中国政府を信用する前提で戦わざるを得ないという皮肉がここにはある。
 もし後者のワーストシナリオが実現したら、香港に待ち受けているのは、中国からも米国からも見捨てられるという救いようのない運命なのだ。
 それでも彼らは星条旗を振っている。

 結局、香港人の運命は米中の駆け引き道具と化しており、決して香港人は自主的な境遇にはないというわけです。これは如何ともし難い事実から出発すればこそ、現状では星条旗を振ってアメリカに頼るしかないとはいえ、果たしてこれを乗り越え、香港の民衆が自力自強の道に進むことはあるのでしょうか? そもそもそういった発想があるのでしょうか?
 報じられていないだけかもしれず、また私の調査が不十分なのかもしれませんが、そういった流れは見られません。ただひたすら外勢依存・他力本願な展開だけが現れています。自力自強の道を歩まない限り、自らの運命の主人として自主的な境遇を獲得することはできないでしょう。

【参考終わり】

 きょう高校生が警官に銃撃されたニュースが入ると、日本共産党志位和夫委員長がすぐにツイッターに「極めて憂慮すべき事態だ。抗議活動に対して実弾を用いて対応することに、強く反対する。」と書きこんだ。日本の共産党でさえ、向こう(中国共産党)ではなく「こちら」側だ。

 高世には「はあ?」ですね。日本共産党は「文革天安門事件を過去には批判」「最近もウイグル問題で懸念を表明してる」してるのに何が「日本の共産党側さえこちら側」なのか。
 まさか「自称ジャーナリスト」なのにそうした過去の事実を知らないのか?。一部のウヨ*4のように「同じ共産党だから日本共産党中国共産党を何一つ批判してない」とでも思ってるのか。
 むしろ香港デモについて言えば

【主張】香港警察の銃撃 事態悪化の原因直視せよ - 産経ニュース
 旧宗主国のラーブ英外相は「実弾の使用は不相応」と批判した。リッシュ米上院外交委員長は「建国70年を祝う中国にとり汚点だ」と論評した。
 菅義偉官房長官は「多数の負傷者が出たことを、大変憂慮している。自制と平和的な話し合いを通じた解決を関係者に求める」と述べたが、腰が引けていないか。ここは米英とともに、銃撃をはっきりと批判すべきだった。

ということで産経が嘆くように「ウヨのはずの自民党」の動きの方が日本共産党に比べてよほど鈍いでしょうよ(つまりは中国ビジネスに配慮してるのでしょうが)。
 むしろ問題にすべきは「残念ながら少数野党で政治力に一定の限界がある日本共産党」よりも「より強い力を持つ政府及び財界の動き」でしょうが財界は勿論、政府だって「繰り返しますが」動きは鈍いわけです。そしてそんな政府を容認する我ら日本国民多数派です。高世の強弁と違いほとんどの日本国民は香港デモなんか興味ないし、ましてや支援しようなどとは思ってないでしょう。
 なお、安田は

https://twitter.com/YSD0118/status/1179039346504028160
 中国建設銀行中国銀行中信銀行が荒らされた現場で「支那人滾出香港(シナ人は香港から出て行け)」貼り紙を確認

https://twitter.com/YSD0118/status/1179041054122602496
 一見すると暴徒化して無差別にやってるように見えるのだが、昨日聞いた話から類推するとおそらく襲撃対象*5も暴力の程度も、香港島のカオス状態も事前に決めてそれを忠実に実行している。
 怒りでついガラス割る集団より、戦略として計算して暴力を行使する(かつエスカレートさせる)集団のほうが怖い。

https://twitter.com/YSD0118/status/1179037366469574657
 今日、油麻地の吉野家行ったんです。吉野家
 そしたらなんかデモ隊がめちゃくちゃいっぱいで店入れないんです。
 で、よく見たらなんか落書きされてて、党*6野屋、とか書いてあるんです。
 もうね、アホかと。馬鹿かと*7

https://twitter.com/YSD0118/status/1179047442609623041
 (ボーガス注:店がデモ隊に破壊されるなど)10/1香港デモの被害に遭った日系企業*8
吉野家*9
・元気寿司*10
味千ラーメン
一風堂*11

https://twitter.com/YSD0118/status/1179003897270026242
 警察側、この状況は確かに怖い状況ではあったと思うけど、せめて威嚇発砲にしろよ。至近距離から胸撃たなくていいだろ。

https://twitter.com/YSD0118/status/1179223691911221248
 しかし、集団でやってるとはいえ、鉄砲持ってる警官を鉄パイプでリンチするのは、凄まじい勇気(肯定的に評価するわけではない)はあるよな。

などとツイートしています。当たり前ですが「香港から中国企業が全てなくなったら」とても香港経済はやっていけないでしょうに、「中国企業を襲撃して店を破壊」したあげくに「香港から出て行けと落書き」とは「あまりにも無法&非常識(現実無視)」でしょう。
 「鉄パイプで中国警官をリンチ」も「安田のデマや事実誤認」ではなく事実ならばもはや「日本の極左過激派(中核や革マル)の全盛期」と何が違うのか?。「安田の指摘が事実」ならば、もはやこれは「警官が暴力振るったから悪い、デモ隊は悪くない(高世の言い訳)」と言えるレベルではないでしょう。
 安田ももはや手放しでは香港デモを称えられない、中国側の強硬措置も「死者が出かねない(あるいは死者が出てもいいと警察が思ってる疑いがある)実弾発砲はともかく」、暴徒化したデモ隊鎮圧*12のための催涙弾や放水などはもはややむを得ないと見ているようです。つまり安田は高世ほどにはデモ隊に好意的ではなさそうです。
 しかし高世も「自分に都合のいい安田ツイートのみ、つまみ食い引用」し、「都合の悪い部分」は無視とはいつもながら、いい度胸です。高世は性格がゆがんでる、人間性が狂ってるとしか言い様がない。
 なお「デモ隊には指導部がない」という風説についても安田は

https://twitter.com/YSD0118/status/1179217866123628546
 (ボーガス注:暴力行為は全てのデモ隊が支持しているわけではないにせよ)「一部の跳ね返り」じゃなく、一般市民系の「和理非*13」以外の関係者(ネット部隊、通信部隊、最前線衝突隊、破壊隊)全体には統合的な相互連絡と意思決定がある程度ありそうなんですよね。「リーダーがいない運動」という主張自体がプロパガンダの可能性ある(少なくとも集団指導部は多分ある)

として懐疑的です。日本共産党は「平和的なデモに対する弾圧」と見て中国政府を非難してるようですが、「日本共産党支持者」として日本共産党に対して非難的なことは言いたくないですが、「デモ開始当初」はともかく今は「平和的」とは必ずしも言えないんじゃないか。
 日本の学生闘争が当初は「比較的平和的だった」のが「革マルや中核」によって過激化していったそういう状況に今の香港はありはしないか。
 そして日本共産党はさすがに革マルや中核は批判していたわけです。警察の暴力を理由に正当化はしなかった。もはや香港デモも「中国政府批判だけして終わらせるのではなく」、「一部のデモはもはや暴力集団」として批判せざるを得ない場所に来ていないか。


【参考:日本メディアの香港デモ批判】

香港デモ「親中」企業への攻撃激化 吉野家やスタバ標的 :日本経済新聞
・1日、男子高校生が警官に実弾で撃たれた九龍半島では、鉄パイプを持った若者が休業中の飲食店や小売店を相次ぎ破壊した。なかでも吉野家のある店舗ではガラスの壁がほぼすべて割られ、被害が大きかった。外壁には中国語で「ゴミ」とスプレー書きされた。
吉野家を香港や本土で運営する合興集団の洪明基・最高経営責任者(CEO)が警察を支持する親中派の集会に出席したこともデモ隊の反感を買っている。
 香港でコーヒーチェーン「スターバックス」などを展開する外食大手、美心集団(マキシムグループ)もデモ隊の敵意を集めている。創業者の娘が9月の国連の会合でデモ隊を「暴力分子」などと批判*14したためだ。9月下旬には香港島のオフィス街にあるスタバ店舗が破壊され、現在も営業停止が続いている。
 デモ隊は7月の立法会(議会)の突入を前後して政府や警察の施設を壊すようになりその後、警官隊と激しくぶつかるようになった。最近では警官隊の制圧行動が厳しくなったこともあり、一部のデモ隊は商業施設に攻撃の的を変えているという側面もある。中国本土系銀行のATMも破壊が相次ぐ。
 香港紙の東方日報によると、1日はSOGO(そごう)百貨店など24の大型商業施設が臨時休業した。小規模店舗も軒並み休んだ。デモ隊の破壊活動や警官隊が放つ催涙ガスが商品に付着することを避けるためだ。
 香港政府が2日発表した8月の小売売上高は前年同期比23%減と落ち込み、7月(11.5%減)よりもマイナス幅が大きくなった。今のところは中国本土からの旅行客が減り宝飾品や化粧品の売れ行きが振るわないことが大きい。今後、商業施設の破壊や休業が続けば香港市民の消費も冷え込む可能性が高い。

 いかに「中国政府寄りの企業*15」とはいえこんな破壊行為が許されるわけがないでしょう。しかしこうした記事が載るとは日本メディアのデモ評価も変わりつつあるのか。


【参考:日本共産党の中国批判】
チベット問題――対話による平和的解決を/志位委員長が胡錦濤主席に書簡
中国軍艦船の尖閣諸島接続水域侵入について抗議する/志位委員長が談話
人権の国際取り決め 中国は遵守すべきだ/劉暁波氏の死去 志位委員長語る
中国、説明なく拘束/ウイグル人収容所体験者証言/都内で集会

中国の劉暁波氏死去/民主化要求 ノーベル平和賞
・中国の政治体制の民主化を願い、ペンと言葉の力で非暴力のたたかいを続けた劉暁波*16が死去しました。
・本人や家族が希望した国外での治療も最後まで中国当局に拒まれました。
 人権確立のための活動を評価されたノーベル平和賞受賞者が自由を奪われたまま事実上の「獄死」に追いやられたことはどんな理由で説明しようとも極めて異常なことです。
 各国や人権団体はこうした対応を厳しく批判しており、これは重大な国際問題となっています。
 日本共産党は、中国に対し、言論による体制批判には、それを禁止することなく、言論によって対応する政治制度への発展が重要だと、ことあるごとに伝えてきました。劉氏の弾圧についても、志位和夫委員長が2010年の赤旗まつりで、中国が国際人権規約などの国際的到達点に立ち、「国際社会の理解と信頼を高める対応をとることを強く望む」と述べていました。

ここがいいネ!共産党/元公明党副委員長 二見伸明さん/その主張 世界の良識
 30年前、天安門事件がありました。私は当時日中友好議員連盟の副会長でした。この事件は人権蹂躙(じゅうりん)だ、社会主義ではないと真正面から本当のことを勇気をもって言ったのは日本共産党だけでした。

3分で紹介 共産党(14)/天安門事件を厳しく批判
共産党はいいこというが、中国のイメージがある」。
 こんな声を聞くこともあります。でも、日本共産党中国共産党とは全く別の政党ですし、中国の国と党には必要に応じて厳しい意見を伝えてきました。
 中国では中国共産党は国を指導する特異な存在です。日本共産党は、そんな「一党独裁」の息苦しい社会を目指してはいません。
 党の最も大事な方針文書の綱領で、今も将来も思想・信条の自由、政権に反対する政党を含む政治活動の自由を厳格に保障すると述べています。特定の党に「指導」政党としての特権を与えることには反対です。幅広い政党、団体・個人と一致点で力を合わせ、国民の願う変革を一歩一歩進めていきます。
 6月4日は、民主化を求める学生や市民の平和的運動が中国政府に武力で弾圧された天安門事件から30年の節目でした。日本共産党は当時、この事件を社会主義とも無縁の暴挙として、断固糾弾しました。その後も「言論による体制批判には、これを禁止することなく、言論での対応が必要だ」と、中国共産党の指導部に率直に伝えてきました。「世界人権宣言」(1948年)など、中国は自らが賛成した一連の国際的取り決めを順守することが求められます。

天安門事件30年/日本共産党 言語道断の暴挙と糾弾/「社会主義の道とは無縁」
 日本共産党は、天安門事件が起きる前から、「平和的な大衆運動を武力で鎮圧するなどは…絶対にあってはならない」(1989年5月29日付本紙主張)と警告していました。
 事件直後の同年6月4日に発表した声明では、「社会主義大義に照らし国際的にも絶対に黙過できない暴挙である」とし、「言語道断の暴挙にたいし、怒りをこめて断固糾弾する」と厳しく批判しました。
 1998年7月、不破哲三委員長(当時)は、中国共産党胡錦濤*17(こ・きんとう)政治局常務委員(当時。後に党総書記)と会談した際、天安門事件への日本共産党の立場に触れ、「どのような体制であれ、社会に本当に根をおろしたといえるためには、言論による体制批判に対しては、これを禁止することなく、言論で対応するという政治制度への発展を展望することが重要だ」と提起しました。
 2010年、1989年の民主化運動に参加した作家・民主活動家の劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏が獄中にありながらノーベル平和賞を受賞した際、中国外務省は「授賞はノーベル賞の趣旨に反し、平和賞をおとしめるものだ」と非難。これに対し、志位和夫委員長は同年11月の赤旗まつりでの演説で、「中国が、国際的到達点に立ち、人権と自由の問題に対して、国際社会の理解と信頼を高める対応をとることを強く望む」と訴えました。

主張/天安門事件30年/声上げる主権者の人権尊重を
・主権者の非暴力の運動を武力弾圧し、人権を踏みにじる重大な国際事件に、日本共産党は直ちに声明を発表し、「言語道断で社会主義とも無縁の暴挙」を糾弾しました。
日本共産党は事件から9年後の1998年、中国共産党と32年ぶりに関係を正常化した際、天安門事件にも触れ、「言論による体制批判については、禁止することなく、言論で対応する」重要性を指摘。その立場は中国共産党指導部に繰り返し伝えてきました。ノーベル平和賞を受けた劉暁波氏への抑圧には、人権と自由の問題で国際社会の理解を得る対応をとるよう提起、チベット問題でも、対話での平和的解決を求めました。
 しかし、こうした人権問題は改善されず、それどころか、今も中国の党と政府は、天安門事件を「政治風波」と呼び、弾圧の謝罪を求める犠牲者の遺族や、当時の民主化運動の再評価を訴える学者らへの抑圧はもちろん、事件に関する情報さえ消していく、強権的な動きを強めています。人権保障の国際的流れに逆行した、憂慮される事態です。
・国際的な人権基準に沿った行動が強く望まれます。

*1:著書『和僑:農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(2016年、角川文庫)、『さいはての中国』(2018年、小学館新書)、『移民 棄民 遺民:国と国の境界線に立つ人々』(2019年、角川文庫)、『もっとさいはての中国』(2019年、小学館新書)、『性と欲望の中国』(2019年、文春新書)など

*2:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席を経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*3:「結節点」とは、要するに「自由主義陣営(?)=欧米経済大国」との「商売の場所」という意味ですね。

*4:デマ垂れ流してるのか無知なのか知りませんが

*5:デモ隊の認識の是非はともかく「親中国政府」認定した企業が襲われてるのでしょう。

*6:勿論中国共産党の「党」でしょう。

*7:ネットで有名な「吉野家コピペ」のパロディですが、実際に安田もデモ隊の暴力にはうんざりしてるんじゃないか。

*8:たぶん吉野家など日本企業本体というよりは「吉野家が現地進出を行うに辺り手を組んだ現地の中国系企業」が親中国政府企業と見なされ襲撃なのでしょうが、吉野家などにとって迷惑であることに変わりはありません。こうした事実を高世はどう認識してるんですかね?

*9:牛丼チェーン

*10:回転寿司チェーン

*11:ラーメンチェーン

*12:勿論一方で「平和的なデモ」も未だありますし、そうしたデモへの放水や催涙弾は安田も正当化しませんが。

*13:「平和」「理性」「非暴力」をモットーとするデモ隊のグループ。

*14:「暴力分子」と批判されて「報復で暴力行為」とは意味が分かりません。バカなのか。

*15:勿論その評価が適切なのかという問題もありますが

*16:著書『現代中国知識人批判』(1992年、徳間書店)、『天安門事件から「08憲章」へ』(2009年、藤原書店)、『「私には敵はいない」の思想』(2011年、藤原書店)、『最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店

*17:共産主義青年団中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席