今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年10月3日分)

【速報】愛知無償化裁判、二審も原告敗訴 | 朝鮮新報
【詳報】愛知無償化裁判、2審も不当判決 | 朝鮮新報
司法が下した「政治判決」―愛知無償化裁判控訴審判決・原告側が敗訴 – イオWeb
たたかいは合流地点へ―愛知無償化裁判控訴審判決・報告集会 – イオWeb
 「人権の擁護者」ではなく「権力の犬」「三百代言」「法匪」に転落した日本の裁判所では予想の範囲内ですが改めて怒りと屈辱を禁じ得ません。ひとまず記事紹介をしておきます。

参考
法匪が操る法痴国「日本」 – 戦略検討フォーラム花見忠*1
 花見氏がどういう意味合いで「法匪」と言ってるのか分かりませんが、今回の不当判決など典型的な「法匪」でしょう。
 ちなみに「法匪」といえば
1)226事件青年将校の「天皇機関説美濃部達吉」への罵倒
2)日中国交正常化交渉で、一時、中国側から出たとされる日本非難の言葉
などとして有名でもあります。

【参考:「法匪」について】

週刊テレビ評:「法匪」の時代=金平茂紀 - 毎日新聞
 「法匪」という言葉を僕が聞いたのは、昨年の安保法制をめぐる国会審議の際、参議院公聴会に出席した元最高裁判事、浜田邦夫氏の発言だった。浜田氏は、集団的自衛権が合憲だというアクロバティックな解釈をする人々を「法匪」と呼び一刀両断にした。

高村自民副総裁また暴言/「9条2項守れは法匪」
 自民党高村正彦*2副総裁は24日、東京都内で講演し、政府による集団的自衛権行使容認の憲法解釈を批判し戦力不保持を明記した憲法9条2項の条文を守れと主張する政治家、法律家にたいし「憲法本来の目的を忘れた法律屋、法匪(ほうひ=法律の知識を自らのために悪用する者)だ」と非難しました。

日中共同声明を追う | 取材ノート | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)
 「法匪発言」に触れておきたい。このエピソードは、条約論を盾に中国側の要求に厳しく反論する高島*3条約局長に対して、周恩来総理が「高島局長の主張は法匪発言だ。日中正常化を壊すためにやって来たのか」となじって険悪化した。しかし、最後の晩さん会で総理は「会談ではこちらの立場もあるから悪しざまに言ったが、実をいうと中国にもああいう有能な外交官がほしいのです」と述懐したというものだ。
 帰国後改めて取材した私の結論は、大筋はそうだが、「法匪」という発言自体はなかった、である。
 にもかかわらず「法匪発言」は次第に既成事実化して、しばしば紙面に登場するようになった。私は、現場に立ち会った“歴史の証人”の1人として自分の手で確証をつかむまでは絶対に書くまいと心に決めた。
 20年後、田中*4訪中に同行した政治部記者有志による訪中団に参加の機会が訪れた。日中復交の舞台裏を支えた孫平化氏*5は、中日友好協会会長。私の質問に「法匪という言葉は、もともと中国の辞書にはありません」と明快に答え、周総理の通訳を務めた王效賢さんは「総理は非常に厳しい表現で批判したが、法匪という発言はなかった」と証言した。

日本新華僑サイト《日本新華僑報》── 日中の架け橋 在日華人の広場中日友好は国益で単なるスローガンではない
 中国はたいへん友好的に戦争賠償を放棄しました。しかし、思いがけないことに、日本側の交渉メンバーである高島益郎条約局長が「これは話し合う必要がない」、蒋介石との日台条約で解決しているからだと話したのです。総理は激怒しました。ふだん総理はとても冷静な方ですが、あの時はほんとうに怒っていました。
 「それはどういうことかね。蒋介石は台湾に逃げたんだ。賠償を放棄する権利がどこにあるのか。他人のふんどしで相撲をとるようなことだ」。
 「他人のふんどしで相撲をとる」
 この言葉を一生忘れられませんね。

【参考・終わり】


金丸信吾さんに聞く/“訪朝は日朝友好の道筋” “国交正常化、泥かぶる覚悟で” | 朝鮮新報

 父*6は生前「日朝間には、いくつかの懸案事項があるが、国交正常化こそが、それらの懸案事項を解決する一番の近道である」と言っていた。
 日本のマスコミは当時、土下座外交だと批判したが、父は、政治家は現在評価されることを望んではいけない、10年、20年後に評価されるべきだ*7という思いで腹をくくった。
 朝米首脳会談が行われた昨年、朝鮮総聯が主催する朝鮮建国記念日の祝典には、自民党をはじめ、驚くほど多くの国会議員が参加した。しかし、朝米関係が膠着状態に陥った中で行われた今年の祝賀宴には、国会議員の姿はほとんど見当たらなかった。
 民間外交には限界がある。今こそ国会議員が、泥をかぶる覚悟で日朝国交正常化に取り組むべきだ。

 金丸信吾氏の志を高く評価したいですね。ひとまず記事紹介をしておきます。


医療交流について意見交換/参議院協会メンバーが訪朝、日本医師会が同行 | 朝鮮新報
 訪朝団長の宮崎元参院議員(自民党)は勿論左派ではないし、訪朝メンバーである日本医師会も保守的な団体ですが、そうした個人、団体が訪朝したことはやはり高く評価したい。


日本社会主義青年同盟、26年ぶりの訪朝 | 朝鮮新報
 失礼ながら「社青同日本社会主義青年同盟)って今もあるんだ」と言うのが率直な感想ですね。ノンポリ(リアルな政治運動経験がまるでない)の小生は「社会党青年部=社青同*8」レベルの「浅い知識」しかないですが、今も社民党とつながりがあるんでしょうか?

*1:上智大学名誉教授(労働法学)。著書『労働基本権』(1969年、中公新書)、『労働争議』(1982年、講談社学術文庫)など

*2:村山内閣経済企画庁長官、小渕内閣外相、森内閣法相、第一次阿部内閣防衛相、福田内閣外相、自民党副総裁(第二次安倍総裁時代)など歴任

*3:外務省条約局長、外務事務次官、駐ソ連大使、最高裁判事など歴任

*4:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相

*5:著書『中日友好随想録(上)(下)』(2012年、日本経済新聞出版社

*6:自民党総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)などを歴任した金丸信氏のこと

*7:いやいや、金丸訪朝当時において「第18富士山丸船長、機関長の帰国」と言う成果を上げてますよね。そしてこの成果こそが「小泉訪朝による拉致被害者帰国」にも影響したのかもしれません。

*8:ウィキペディア日本社会主義青年同盟」は社青同出身の政治家として、「社会党書記長、社民連代表を歴任した江田三郎の息子で、社民連代表、参院議長、菅内閣法相などを歴任した江田五月氏」「社会党国対委員長、政策審議会長などを歴任した横路節雄の息子で、北海道知事、衆院議長などを歴任した横路孝弘氏」「社民党幹事長、副党首、党首などを歴任した又市征治氏」などの名前を挙げています