三浦小太郎に突っ込む(2019年10月4日分)

2015年にも開催されていた「表現の不自由展」 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 三浦小太郎に突っ込む(2019年8月18日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで小生が批判した三浦のアホ記事の続きですね。
 三浦の何がくだらないかといえば「俺はトリエンナーレの問題になった展示を芸術的に価値があるとは思わない」の一点張りだということですね。
 問題になってるのはそういうことではない。河村名古屋市長、萩生田文科相らを批判している人間は必ずしもそうした作品を芸術的に評価してるわけではない。
 河村市長、安倍首相、安倍の意を受けた菅官房長官、萩生田文科相(そして萩生田の意を受けた文化庁)などが「補助金不支給」などの圧力で「少女像」など自分の気に食わない展示を潰そうとしていることを「問題ないこと」として認めるのかどうかという事です。
 特に補助金不支給なんて違法行為の疑い濃厚ですからね。
 文化庁は不支給の経緯をろくに説明できないし、ある文化庁の審査委員が「私はこんな不支給に賛同した覚えはない」「審査会の議論も参考に不支給を決めたなどとウソも大概にしてほしい」「萩生田文科相の圧力に屈しただけではないのか」「こんなことでは審査会の意味がなくなる」と抗議辞任する事態にまで発展しています(たとえば補助不交付/審査委の決定無視/愛知芸術祭文化庁決定 委員、抗議の辞意参照)。
 似たような「権力の恫喝による芸術展潰し」を「三浦の大嫌いな中国」辺りがやれば悪口するであろうに、大好きな安倍自民がやれば容認するのだから三浦も呆れたクズです。
 それにしても「自称トリエンナーレ支持」「自称河村、萩生田批判派」の「野原燐ことid:noharra」や高世仁がいつまで経っても三浦批判しないのには心底呆れますね。
 一方で高世やid:noharraには

嘘の人権 偽の平和 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 畏友、三浦小太郎さんの先月発売の著作『嘘の人権 偽の平和』(高木書房、1200円)が届いた。
 三浦さんは、評論家にして「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の代表をつとめる活動家でもある。以前から、彼の見識の深さ、確かさには教えられることが多かった。

「核の脅威」よりも 「独裁の脅威」を重視せよ - noharra’s diary
 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会のサイトで、三浦小太郎さんが次のように書いている*1

などと自ブログで三浦を「畏友」「見識の深さ、確かさ」(高世)などと褒め称えた過去*2がある*3わけです。「三浦を褒めることだけして批判すべき時に批判しない」とはid:noharraも高世も呆れたバカです。

参考

「反中国アート」レゴは売らぬ 当局に配慮 艾未未氏「検閲」と批判(1/3ページ) - 産経ニュース
 中国を代表する現代芸術家で反体制派の艾未未アイ・ウェイウェイ)氏(58)=写真(AP)=が、デンマーク玩具メーカー、レゴに芸術作品を制作するためのブロックを大量注文したところ販売を拒否された。レゴ側はブロックの政治利用は好ましくないとの立場を理由に挙げるが、艾氏は中国当局が行っているのと同じ言論や創作活動に対する「検閲だ」と激怒している。レゴが中国で大規模工場やテーマパークの建設を進めていることもあり、中国当局からにらまれないよう“配慮”したとの見方が出ている。
 英BBC放送や米CNNテレビ(いずれも電子版)などによると、艾氏はオーストラリアのメルボルンのビクトリア国立美術館が12月に開催する展覧会にレゴブロックを使った作品を出品することになり、レゴに発注し6月に作業を始めた。ところが、9月になって、レゴ側からメールで「弊社は展覧会を支持する立場になく、大量注文には応じられない」との返信があった*4という。
 レゴ側はBBCなどに「すべての個人の創造的自由の権利を尊重する」とした上で、「レゴブロックを政治的意見の表明に使おうとする人物には直接販売しないことが、わが社の長きにわたるポリシーだ」と説明した。
 艾氏は昨年9月に、米サンフランシスコのアルカトラズ刑務所跡で、約120万個のレゴブロックを使って、中国の反体制派38人を含む世界各国の人権活動家や政治犯176人の肖像画を描き展示した。今回も同様の作品を計画しており、艾氏を敵視する当局を刺激するのは避けられない状況だった。
 レゴは2017年に中国浙江省で2000人が働く大規模工場を稼働させるほか、今月23日には、テーマパークの「レゴランド」を中国で初めて上海に開業する計画が発表されたばかりだった。欧米メディアは、レゴが中国進出を本格化させるなか、「当局を怒らせることを心配した」(英紙デーリー・メール)などと伝えた。

 トリエンナーレでは安倍自民擁護に全力投球の三浦もこういう話ではおそらく「レゴ批判」「中国政府批判」をやるのでしょう。呆れたクズです。
 もちろんこういう場合に中国やレゴの行為に何一つコメントせず「俺はアイ・ウェイウェイの作品が素晴らしいとは思わない」と「のみ」言い出す*5のはピントが外れていますし「中国擁護」「レゴ擁護」と見なされても文句は言えないでしょうが、三浦が「トリエンナーレ」の件でやってるのはそういうことです。

四川・眉山に「レゴランド」建設へ 国内3番目の国際的テーマパーク 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
 中国・四川省(Sichuan)眉山市(Meishan)にテーマパーク「レゴランド(LEGOLAND)」が建設されることになった。9月27日の「天府レゴランド」記者会見で発表された。上海ディズニーランド(Shanghai Disneyland)、北京ユニバーサルスタジオ(Universal Studios Beijing)に続き、中国で3番目の国際的でハイレベルなテーマパークとなる。
 「レゴランド」は現在、英ウィンザー(Windsor)、米フロリダ州カルフォルニア州、日本など8か所にある。

*1:野原が好意的に評価する三浦の文章はただのくだらない反北朝鮮文章としか俺は思いませんが。

*2:正直、「つくる会理事」という「デマ右翼」三浦の言動に評価できるようなものがあるとは俺は思いませんが。

*3:ただし最近では「極右性を露骨にし始めた三浦」を褒めるとまずいと思い始めたのか、id:noharraも高世も三浦には触れなくなっています。id:noharraも高世も全く卑怯でデタラメな連中です(ただし、高世やid:noharraが褒め立てていた時期から三浦は明らかに極右ですが)。

*4:行政の行為であるトリエンナーレ問題とは違い、レゴは民間企業ですので「中国政府から恫喝があった場合はともかく」そうでないなら「営業の自由の範囲内」として合法と評価される可能性はあります(政治的是非はまた話が別ですが)。レゴから直接購入しなくてもブロックの購入自体は出来ますし。したがって「トリエンナーレで安倍政権は批判するが、この件でのレゴは擁護する」つうスタンスはあり得ます。逆はありえませんが。

*5:もちろんトリエンナーレ作品にしてもアイ・ウェイウェイの作品にしても「価値がない」と評価してもいい。「政府ににらまれる作品だから、芸術的に価値がある」とは言えませんので。しかし、「この政治状況」でそれ「だけ」しかやらなければ「中国政府や安倍自民の擁護」と認識されても文句は言えません。まあ、「ウヨの三浦」の場合、間違いなく安倍自民擁護ですが