「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年10/6分:荒木和博の巻)

唇滅歯寒【調査会NEWS3090】(R01.10.6): 荒木和博BLOG

 昨日ストックホルム*1で開かれた米朝実務者協議の結果が気になります。北朝鮮の金明吉首席代表は北朝鮮大使館での会見で「交渉は我々の期待を満たさず、最終的に決裂した」と述べ、「何の結果も出せず決裂したのは全面的に、米国が旧態依然とした観点と態度を改めなかったためだ」と非難したそうです。
 一方米国務省の報道官はトランプ米大統領金正恩朝鮮労働党委員長が昨年シンガポールで初会談してからの経緯を振り返り、「より集中的な取り組みの必要性について議論した。米国側が独創的な案を示し、北朝鮮側と良い話し合いができたと主張したとのこと。この格差はなんでしょう。
 正直言って現時点では何とも言えない

 まあ現時点では確かに「今後の展開に注目」としかいえないでしょうね。「自称専門家」にすぎない荒木の場合は「いつの時点」でもろくな回答はないでしょうが。

 今ちょうど大学の授業で朝鮮戦争のことをやっているのですが、あのとき中国が参戦したのを表した言葉で「唇滅歯寒」というのがあります。唇にあたる北朝鮮が滅びれば歯にあたる共産党の中国が寒くなる*2という意味。外交のみならず中国としては北朝鮮を失うのは内政上の政局にもつながりかねません。

 「はあ?」ですね。習近平政権を嫌ってるらしい荒木にとっては「政局希望」なんでしょうが、そんなことは拉致の解決とは何一つ関係ない。
 かつ「北朝鮮を失うことに寄る政局」なんてもんはないでしょう。
 「北朝鮮と中国の関係」は「自民党公明党の関係」のようなもんだからです。お互い「信頼関係」というよりはもっとドライでビジネスライクな関係でしょうが、「付き合うことでの利益」がお互いにとって大きい以上、どちらもそうそう簡単に断ち切れるもんではありません。
 なお「唇滅歯寒」とは「大国・秦に対抗するためには、同盟を組むことが大切だ。ホニャララ国が秦に滅ぼされても我が国は関係ない、なんて態度ではいずれ全ての国が秦に滅ぼされる」と主張し「秦に対抗した軍事同盟」の必要を主張した中国古代の政治家の発言がルーツのようです。ただし、こうした発言にもかかわらず、結局「秦以外の国々」は秦に滅ぼされ、始皇帝による中国統一が果たされるわけです。

 日本も「唇滅歯寒」のような当事者意識を持って朝鮮半島問題に政官民挙げて臨むべきです。その意識が持てれば拉致問題も事態を急展開させることもできるように思います。

 くだらない精神論ですね。拉致に限らず、「当事者意識」なんて精神論で問題が解決すれば誰も苦労しません。
 大事なことは「具体的な方策」ですがそれを語る能力は荒木にはないわけです。

*1:スウェーデンの首都

*2:当時は台湾蒋介石政権が「大陸反攻」の選択肢を放棄していなかった点に注意する必要があります。