黒坂真に突っ込む(2019年10月12日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真
 中野顕さん。(ボーガス注:憲法)9条の改正が必要なのは、中国、北朝鮮、ロシアには日本に侵攻する意思と能力があるからです。

1)安倍の改憲目的は「アメリカが軍を展開しているアフガン、中東など海外での自衛隊武力行使集団的自衛権行使)」であり、専守防衛(日本侵攻への防衛)と言う話ではない
2)歴代自民党政権憲法解釈に従う限り、専守防衛には改憲は必要ない
3)日本と経済交流(北方領土への経済支援、一帯一路など)を進める中露には日本に侵攻する意図はなく、また、「軍事小国」北朝鮮に至っては意図以前に能力すらない 
と言う意味で黒坂の主張は完全なデマです。そもそも本気で黒坂が「中露には日本侵攻の意図と能力がある」というなら中露との経済交流に積極的な安倍政権を大森勝久氏のように

日本の国家安全保障は中国・ロシアの尖兵の安倍首相によって危機に瀕している | 新・大森勝久評論集
・安倍首相は10月26日北京を訪問して独裁侵略者*1習近平*2と日中首脳会談を行い、「競争から協調へ、日中関係を新しい時代へと押し上げていきたい」と表明した。日中は安全保障分野や経済分野で日中関係を「競争から協調」へと新たな段階に発展させることで一致したのである。中国の外交・軍事・経済構想の「一帯一路」への協力・参加も表明した。

保守偽装の安倍首相は日本の安全保障をズタズタに破壊してきた人物である | 新・大森勝久評論集
・彼は北京での日中首脳会談で、「日中の戦略的互恵関係の構築・強化」を主張して、中国共産党と一致している。
・安倍首相は2013年4月29日モスクワに赴いてプーチン*3と日露首脳会談を行い、「日露両国がパートナーとして協力の次元を高めるのは時代の要請であり、国際社会の平和と繁栄に寄与することになる」「戦略的なパートナーシップの構築が重要だ」と述べた。
・安倍首相が策定した「国家安全保障戦略」(2013年12月。閣議決定)は(中略)中国に関して、「大局的かつ中長期的見地から、政治・経済・金融・安全保障・文化・人的交流等あらゆる分野において日中で『戦略的互恵関係』を構築し、それを強化できるよう取り組んでいく」と述べる。ロシアに関しても、「安全保障及びエネルギー分野を始めあらゆる分野でロシアとの協力を進め、日露関係を全体として高めていくことは、我が国の安全保障を確保する上で極めて重要である」と書く。

として「日本侵攻の意図と能力を持つ中露に対し、一帯一路参加表明、日露経済交流など友好アピールする安倍政権を許さない」と安倍批判すべきでしょう。
 大森氏の主張のウチ「安倍はプーチン習近平の手下で反日左翼」というのは陰謀論(デマ、妄想)でしかないですが「中露の日本侵攻の脅威があると思う人間なら、一帯一路参加表明、日露経済交流など安倍の対中露外交は容認できるものではない」と言う部分は全くその通りです。黒坂が大森氏のような安倍批判をしない時点で、黒坂が「中露の日本侵攻の脅威」を本心では「あるとは全く思ってないこと」は明白です。

黒坂真
‏ 吉岡正史さん。韓国の新聞や放送局は独島、対馬は我が領土だ*4、と叫ぶことをやめましたか。これこそ歪んだナショナリズムと私には思えます。

 当たり前ですが

韓国併合を正当化しようとしたり
関東大震災での朝鮮人虐殺を否定しようとしたり
・河野電話を否定しようとしたり
・ホワイト国除外などの経済報復を正当化しようとしたり
・レーダー照射問題を勝手に韓国に非があると決めつけたり(現時点では真偽不明でしょう)
・安倍のモリカケはろくに騒がないくせに、韓国法相の疑惑は馬鹿みたいに騒ぐ
・韓国側の反発を無視して東京五輪旭日旗を持ち込んで何が悪いと居直る

などする「日本ウヨの嫌韓ナショナリズム」はゆがんでる、韓国に失礼だと言う吉岡氏らの批判、具体的には

ヘイト記事に批判殺到/週刊ポスト特集 韓国への憎悪あおる
・2日発売の週刊誌『週刊ポスト』が「厄介な隣人にサヨウナラ 韓国なんて要らない」という韓国の特集記事を掲載したことに対し、発行元の小学館から著書を出版した作家たちから、「人種差別と憎悪をあおるヘイトスピーチ」(小説家・柳美里さん)などの厳しい批判が集まっています。
週刊ポスト編集部は2日、「誤解を広めかねず、配慮に欠けておりました」とする「お詫び」のコメントを同誌のウェブサイト上に発表。小学館広報室は3日、誤解を広めかねず配慮を欠いたと判断したのは記事のどの点かという本紙の質問に、「編集部のコメントが全てとなり、これ以上の詳細に関しては回答を控えさせていただいております」と答えました。

これでいいのか 韓国報道/嫌韓一色のワイドショー
 テレビの番組欄をみると、朝から夕方までワイドショー、情報番組は韓国報道一色の感です。まぢかに控えた消費税増税、対米追随の貿易交渉、森友・加計疑惑、厚生労働政務官の口利き疑惑など、もっと報道すべきことはあるのではないのか、といいたくなります。
 3日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(朝日系)で、ジャーナリストの青木理さん*5は、「韓国をたたいておけばウケるでしょっていう風潮がものすごい強まって…」と視聴率が取れればいいというメディアの姿勢に苦言を呈し、「揚げ句の果てには、ヘイトクライムを誘発するような発言をする人たちが出てくる」と警鐘を鳴らしました。

などに対して黒坂のように「韓国の方がゆがんでる」と言っても何の反論にもなりません。
 つうか「独島領土主張」つうのは別にゆがんだナショナリズムではないでしょう。
 領土主張自体は別にゆがんでないし、その黒坂の理屈だと「領土紛争が起こってる場所(中国、インド、パキスタンが絡むカシミール問題でも何でもいいですが)」はどういう風に理解されるのか。
 まあ、
「日本の領土主張は正しい」
「日本の領土主張と対立する主張(中国、台湾の尖閣領有主張、韓国の竹島領有主張、ロシアの北方領土領有主張)はゆがんでる」
カシミール問題などそれ以外の領土主張はどうでもいい」が黒坂でしょうが。

*1:習氏は「独裁」ではあっても「侵略者」ではないでしょう。大森氏の言う「侵略」とは何のことなのか?。

*2:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席を経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*3:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*4:独島領土主張はともかくどこに「対馬領土主張」があるのかという話です。少なくともまともな韓国メディアはそんな馬鹿なことはしない。

*5:著書『日本の公安警察』(2000年、講談社現代新書)、『北朝鮮に潜入せよ』(2006年、講談社現代新書)、『ルポ 拉致と人々:救う会公安警察朝鮮総連』(2011年、岩波書店)、『絞首刑』(2012年、講談社文庫)、『トラオ:徳田虎雄・不随の病院王』(2013年、小学館文庫)、『抵抗の拠点から:朝日新聞慰安婦報道」の核心』(2014年、講談社)、『日本会議の正体』(2016年、平凡社新書)、『安倍三代』(2019年、朝日文庫)など