高世仁に突っ込む(2019年10/26分)

香港「銅鑼湾書店事件」の真相3 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世仁に突っ込む(2019年10/25分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた香港「銅鑼湾書店事件」の真相2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記 の続きです。

 インタビューの最後に、私は林氏に、いま香港で闘っている若者たちをどう見ているか尋ねてみた。
 「逃亡犯条例改正を撤回しても、我々が求めている問題*1は解決されていない。中国は香港の声を聞かないだろう。私は若者たちが傷つき死んでいくのを見たくない。もし闘うなら、まずは自分と周りの人を守りなさい。そして香港から自由が奪われ、安全でなくなったら香港を離れることだ」。
 権力の恐ろしさを身をもって知った林氏の答えは、驚くほど悲観的なものだった。
 ちょうどインタビューの日、林氏が台湾で書店を再開したいとクラウドファンディングを開始した。

 そりゃ無責任に「戦えば勝てる」とはいえませんよねえ。彼は結局、中国政府の締め付けで香港での書店をやめて、台湾に「事実上の亡命(?)」してるわけですから(台湾で再開するとはそういうことのわけです)。まあ無責任に煽ったって「台湾に亡命したヤツが安全地帯からふざけるな」つう批判は不可避でしょうし。
 ましてや「平和的デモならまだしも」無責任に暴力デモを正当化するなんて論外です。
 もちろん警察側の弾圧で死ぬ危険性があるし、逆に暴力デモが警官殺害などと言う悲劇を生む危険性もあるし。
 まあ、高世は平和的デモどころか「暴力デモすら肯定する発言」を引き出したかったのでしょうが(とはいえ、高世の紹介を信じれば明確に「暴力デモ批判」をしなかったのは中国政府への恨みとか、香港の反中国運動とのしがらみとかそういうことでしょうか?)。